The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 ブルゴーニュ・ブラン ショウム・ド・ペリエール デュポンーファン

2011-10-25 05:02:39 | ワイン
久しぶりに、ワインの殿堂『ヌッフ』を覗いて見ました。

いつもながらの大賑わいで、このご時勢に、加えて外は雨・・・
全く凄い事です・・・と思いつつ、欠食児童は既に食事を3品頼みました!

『ブロッコリーのペペロンチーノ』『ケサディージャ』それに『寿司にぎり三貫』!
こんな猫の目オーダーを出来るのもここのお店だけでしょう!

と思いつつ、ぐるっと周りを眺めてみますと肝心な人の姿が見えず!
ヒョットしてまた海外出張か?となかなか難しい予想が頭をヨギッタその時に、
普段鳴る事のないワタクシの携帯がブルブルと振動するのでとってみますと、
ソコには『イトウゾ・タクチャネンコ』の名前の表示が・・・

おやまあ!と出てみますと『コンバンワー!センセイ、今○△▽X・・・で、遅くなります、
スイマセ~~ン』とのお話・・・よく聞き取れなかったのですが、
ワタクシ『ユックリしておいで!』と返事を言いつつ切りました。
(あとで聞いたら、映画祭の何かがあったらしい・・・)

で、いつものパターンでEさんに、この3品に合う白ワインと泡を頼んだんですね!

ソコに登場したのが、お題目のワインでありました!



『ショウム・ド・ペリエール』読んで字のごとく、
元々は『ペリエール』に近いムルソーの村名クラスの地所だったそうですが、
現当主レイモンの祖父ジャンが葡萄を植えるには表土が薄すぎると思い、
INAOの許可を得て20cmほど土を足して生産を始めたらしいのですが、
他のムルソーの生産者からの抗議が殺到し、やむなく今のアペラシオンに戻し、
生産を続け今に至っているとの経緯らしいんですね・・・

まあ、このご一家にとってはタイヘンなことですが、
飲み手のワレワレにとっては嬉しい事でして、
なにしろほぼペリエールの村名ムルソーをAC価格で御相伴に預かれるわけですから!

で、飲んでみてどうなのか?といことですが、これが物も凄い!

硬質なミネラルとスモーキーな樽のニュアンスを湛えつつ、
徐々にアロマを解き放ち始めるんですね・・・

それはレモンピールに白桃、そしてグレープフルーツ、
そこにリンデンのニュアンスが加わります。

味わいは見事に均整の取れた武士然としたシャルドネでして、
エキスと酸度と甘みが絡み合い心地の良い余韻を誘います。

これは目隠しで飲めば、当然このアペラシオンではありません。
素性の良いムルソーを想像して余りあるお姿!

若きレイモン・デュポンーファンが頑固に造り続ける姿が目に見えるようです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿