The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2000 ソレンゴ テヌータ・ディ・アルジャーノ トスカーナIGT

2012-08-12 15:13:19 | ワイン
『ブルネロ・ディ・モンタルチーノ』の500年続く造り手が『アルジャーノ』!
その『アルジャーノ』が造る、ボルドー・ブレンドの『トスカーナIGT』が『ソレンゴ』!



1995年が初ヴィンテージで、
造り始めは、かの『ジャコモ・タキス』がエノロゴを努めていたとのこと。

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、にサンジョベーゼを加えて、
しかもシラーを添加する、他には無いタイプのセパージュなんですね・・・

最近漏れ聞いた話では、サンジョベーゼは加えないらしい。

発酵後、フレンチ・オークの新樽を70%、残りを一年樽で15ヶ月熟成させ、
もちろん無濾過、無清澄で瓶詰めするスタイルを踏襲しているとのことなんですね!

この一世を風靡した、いわゆる『スーパー・タスカン』ですが、
リリースされた当初は、いかにもぶっきらぼうな色気の無いスタイリッシュ・ボルドー型でしたが、
12年の熟成期間を経て、実に旨味のある、それでいて酸味のキレがシャープな、
そして果実味と複雑な香気を楽しめる、いわば大人のタスカンに化けていたんですね・・・

これを『アル・Fルノ』さんのこんな料理と合わせて飲みました↓







ブルーベリーやカシスの濃密なアロマに、焼いたハーブやキザミタバコやタールが鏤められて、
グラスで待てばなめし革や焙煎珈琲、さらにはチョコレートのアクセントをも見つけられる。

エキゾティックでシリアスな風味と相まって、味わいは濃厚ですが、イタリア的厭らしさは無い!
それは適度に残された酸味とピュアな果実があって、尚且つ見事な調和の成せる業なんですね・・・

もちろん、後半のパスタと肉料理とのマリアージュは説明するまでもありません!

先の見えない堅物『スーパー・タスカン』も、『待てば海路の日和あり!』ということです!