The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『ジャック・カシュー』と『ファヴィアン・ジョアネ』

2012-08-06 06:27:21 | ワイン
『ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・スショ』の0.4haの賃貸契約が終了し、
その造り手が、2008年より『カシュー』から『ジョアネ』に変わったんですね・・・

で、今回の『祭りの後のプティ・モンド』にて、01’物の『ジャック・カシュー MG』と、
ファースト・ヴィンテージの『ドメーヌ・ジョアネ』を飲んでみることに致しました。



まず最初に、ビックリしたのは『ジョアネ』があまりにエレガントで、あまりにピュア!
軽いながらも、赤系果実の香りが高く、そして味わいにコクが乗っているんですね・・・

ですから、08’にして今直ぐに飲める代物、美味しかった!



そして一方『ジャック・カシュー』の方は、シッカリと新樽のきいた凝縮感のあるタイプ、
その香りは赤系から黒系に及び、ミネラルと大地の香気を伴います。



基本、果実味重視ではありますが、もちろん熟成によって、
様々な面白いニュアンスがもたげて来るんですね・・・

今回御相伴に預かりました『2001年物 マグナム』ですが、
上半身と下半身に分けてデキャンティングをしたところ、
上半身は当然の事ながら、さらりとしてまるで『ジョアネ』風、
下半身は濃密極まりなく、エロスも伴い、マダマダ待ちもあるかもよ!てな調子・・・

どんなに、旧所有者の賛辞を並べても、2008年以降の『スショ』は拝めるはずもなく、
さすれば自然派に傾く『ジョアネ』の洗練性を時間をかけて見守るまで・・・

『ジャック・カシュー』的、『真面目な愛媛のミカンです!』のようなブルゴーニュの造り手から、
『ヴォーヌ・ロマネ』の『お宝プルミエのスショ』を引き離してしまうのは、酷というもの・・・

バック・ヴィンテージを求めるのも、分かるような気が致します。

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05’ではこの値段↓