The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 ル・クロ・デ・フェ ドメーヌ・デュ・クロ・デ・フェ ルーション

2012-08-09 04:30:14 | ワイン
最近また空を見上げて、雲の流れを見ることが多く、
昨日の帰り際もこの通り↓



北上川の向こうの林に夕日が沈むところに遭遇いたしました。
ワタクシは門付近で『Gワイナリー』の近辺から北上川を眺めていました。

さて、その晩の料理はといいますと、『特性チーズ・オムレツ』『人参のラペ』
『ザワークラウト』『ピーマンの甘辛醤油炒め』などが出てきまして、
ナニを合わせるのがイイのか?と暫し頭を捻りました。



やはり『チーズ・オムレツ』を考えますと、卵料理にワインは合わせづらいわけですが、
我が家の特製には、甘いカボチャが入り、
そこにパルメジャーノがふんだんに降りかけられておりますので、
思うにそれをよく食する地方のワインが良かろう!となって、
表題のワインの登場となったわけです。



ユーロ・カーヴの奥底にかれこれ10年は眠っていたこのワイン!
当時は限りなく自然派に近く、有名なフランスのソムリエ・チャンピオンのドメーヌとのことで、
ワイン関連の様々な雑誌の話題に取り上げられていたのを憶えております。

もちろん、何かの理由がなければ、開けるべきレベルのワインではないのは、
じゅうじゅう承知の上ですが、実はその日のK子さんの『チーズオムレツ』が余りに見事でして、
また一方では、ここ最近は『良いワインは、二人で飲んじゃいましょう!』の心境にいたり、
チョクチョクこうゆう事態も起こりうるかもよ!てな調子で、開いちゃったんだわ!



まあ、冗談はともかく『ル・クロ・デ・フェ』
11年の熟成期間を経て、見事に昇華しておりました!

色合いはエッジにアンバーなニュアンスが差し込むダークなガーネット!

この液体をロブマイヤーのバレリーナに注いだところ、漢方とスパイス感が満載で、
ステアーせずに待っていますと、ジビエの香気と鉄分を含んだ大地の香りなんですね・・・

ほどなく、やや篭もった感じでブラックチェリーのジャムや、
プラムのコンポートのアロマが立ち上がり、そしてそこから静寂へと引き込まれるわけ・・・

味わいはシリアスでありながらも細身で骨格堅固な果実があって、
余韻も十分なエキスで導かれ、マリアージュもさることながら、
それだけ飲んでも楽しめるんですね・・・

南仏の主要品種シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードルの4等分!
リュット・レゾネと自然な醸造法で造られたこのワイン・・・

セラーの奥底で忘れられてのメタモルフォーゼ!
ルーションも待って何ぼのルーションってことでしょう・・・