The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 テスタマッタ ビー・ビー・グラーツ マグナム

2012-08-07 05:30:13 | ワイン
後でよく考えてみましたら、まあよくも惜しげもなくこのワインを開けたな!
と、少しばかりですが、後悔しておりまする・・・しかもマグナム!

2000年がファースト・ヴィンテージ!
彗星のごとく登場して、ワイン業界の話題をさらい、
2001年にはヴェロネッリにて、かの『イルソーレ』をも獲得しました。

説明するまでもなく、2001年はイタリアでは最高の出来柄!
まあボルドーで言えば1990年みたいなヴィンテージなんですね・・・

しかも、その当時は、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進中の『ビー・ビー・グラーツ』と来たもんだ!



美味くって、アタリマエ!
金メダル取って、アタリマエてな調子で、
逆に開ける瞬間は緊張する始末なんですね!

実際飲んでみまして、予想以上に見事なタスカンでありました。

色合いは、濃厚なルビーから黒瑪瑙のような暗黒の世界に引き込まれます。

グラスに注がれてすぐには、ブラックチェリーやプルーンのエキスのアロマに絡む、
心地よいヴァニリンやクローヴがあって、リコリスや、なめし革のニュアンスまで楽しめます。

甘くデカダンスを装う果実を舐めてみますと、ビロードのごとく滑らかなタンニンが心地よく、
酸度もソコソコに、フルボディたる威風堂々の味わいなんですね・・・

飲み込んで、暫しのあいだ余韻を楽しみますと、チョコレートや黒胡椒などの戻り香!
香り味わいともに、見事でありました!

いわゆる総体的に見ますと、この手の『スーパータスカン』の規範たるワインでして、
もちろん、最後の一皿『短角牛のグリル、バルサミコとワインのソース』にゲキテキ・マリアージュ!



強いて言えば、まだワインの余力があって、熟成に関して言えば、まだ先がアル!
てことで、また数年後の出会いを楽しみにしております。

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04’も素晴しいヴィンテージ!