戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

なにが

2009年06月15日 | 想うこと

色々なことが起きます。

官僚のキャリアが逮捕されたり、プロレスラーがバックドロップを受けて亡くなったり・・・

厚生労働省の女性キャリアですが、事務次官候補であったでしょうに、逮捕されてしまうわけですから、どうしても裏を読んでしまいます。

本当のところは知りませんが、検察の強硬姿勢が取りざたされているときだけに、何を目論んで、と勘繰っててしまいます。

・・・バックドロップで・・・

三十年近く前になるでしょうか、猪木さんが新日本プロレスを率いていた頃は、私はプロレスの大ファンでした。

猪木さんとハンセンの試合を、テレビに釘付けになり、手に汗握り観ていたものです。

ウェスタンラリアット、なんと危険な技でしょう。

試合に負けたハンセンが、腹いせに、新日の若手にラリアットを食らわせるシーンを何度も見ましたが、受けた若手は失神してしまい、足をばたつかせていました。

あまりにも痛々しいシーンです。

それを、猪木さんは後頭部に受けたことがあります。

全身で相手の技を受けることが、猪木イズムでありましたから、観客はより興奮して楽しめたわけです。

そのころ、ブレンバスターが登場し、見た目の派手な必殺技がいくつも出てきました。

藤波さんが発明したとされる、羽交い締めしたままジャーマンスープレッドを極める、ドラゴンスープレッドなんか、究極の技だと思いました。

そんな頃、昔の映像を見ました。40年以上前のプロレスの試合になると思いますが・・・

若き日の猪木さんが、バックドロップの発明者である、昔は、岩石落としと言われましたが、プロレスの鉄人と崇められたルー・テーズ選手と試合をした映像です。

執拗にヘッドロックをかけてくる相手に、猪木さんは身体を返し、ヘッドロックをかけた瞬間、相手にバックドロップをかけられました。

それはほんの一瞬の出来事でした。

相手の首を抱えた瞬間、後ろに投げられたのです。

弧を描くとか、そんな間なんかありません、投げに入ったと思った瞬間、後頭部をマットに叩き付けられていたのです。

投げられ後頭部を打った猪木さんは、すぐ反転し膝立ちになりましたが、頭を振りつつ、自分の身に何が起こったのか、信じられない思いで反芻しているようでした。

派手な技がいくつもリング上で炸裂していた新日全盛期に、時代遅れだと思われたバックドロップが、実はものすごく危険な技だと思い知ったのです。

三沢光晴さん、試合を見たことはありません。

ノアを主催していたり、大変苦労されていたのでしょう。

謹んでご冥福をお祈りします。