色々なことが起きます。
官僚のキャリアが逮捕されたり、プロレスラーがバックドロップを受けて亡くなったり・・・
厚生労働省の女性キャリアですが、事務次官候補であったでしょうに、逮捕されてしまうわけですから、どうしても裏を読んでしまいます。
本当のところは知りませんが、検察の強硬姿勢が取りざたされているときだけに、何を目論んで、と勘繰っててしまいます。
・・・バックドロップで・・・
三十年近く前になるでしょうか、猪木さんが新日本プロレスを率いていた頃は、私はプロレスの大ファンでした。
猪木さんとハンセンの試合を、テレビに釘付けになり、手に汗握り観ていたものです。
ウェスタンラリアット、なんと危険な技でしょう。
試合に負けたハンセンが、腹いせに、新日の若手にラリアットを食らわせるシーンを何度も見ましたが、受けた若手は失神してしまい、足をばたつかせていました。
あまりにも痛々しいシーンです。
それを、猪木さんは後頭部に受けたことがあります。
全身で相手の技を受けることが、猪木イズムでありましたから、観客はより興奮して楽しめたわけです。
そのころ、ブレンバスターが登場し、見た目の派手な必殺技がいくつも出てきました。
藤波さんが発明したとされる、羽交い締めしたままジャーマンスープレッドを極める、ドラゴンスープレッドなんか、究極の技だと思いました。
そんな頃、昔の映像を見ました。40年以上前のプロレスの試合になると思いますが・・・
若き日の猪木さんが、バックドロップの発明者である、昔は、岩石落としと言われましたが、プロレスの鉄人と崇められたルー・テーズ選手と試合をした映像です。
執拗にヘッドロックをかけてくる相手に、猪木さんは身体を返し、ヘッドロックをかけた瞬間、相手にバックドロップをかけられました。
それはほんの一瞬の出来事でした。
相手の首を抱えた瞬間、後ろに投げられたのです。
弧を描くとか、そんな間なんかありません、投げに入ったと思った瞬間、後頭部をマットに叩き付けられていたのです。
投げられ後頭部を打った猪木さんは、すぐ反転し膝立ちになりましたが、頭を振りつつ、自分の身に何が起こったのか、信じられない思いで反芻しているようでした。
派手な技がいくつもリング上で炸裂していた新日全盛期に、時代遅れだと思われたバックドロップが、実はものすごく危険な技だと思い知ったのです。
三沢光晴さん、試合を見たことはありません。
ノアを主催していたり、大変苦労されていたのでしょう。
謹んでご冥福をお祈りします。