戸惑い八景

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いいのに

2010年04月26日 | 想うこと

二日続けて、最低気温が氷点下となりました。

4月も下旬、例年だったら、昼間半袖Tシャツに着替えることもある時期なのに、寒いままです。

昨日、妻の妹の旦那、義理の弟になりますが、と話していたところ・・・

彼の父親が亡くなる前、彼と彼の兄に、子供の頃から野球を教え鍛えてきたけれど、どちらもプロの選手にならなかったな、と寂しそうに語ったそうです。

彼はそれに応えて、プロにはならなかったが、小学、中学とレギュラー選手だったんだから、それで十分じゃない、と話したそうです。

まあ、確かに、誰もが簡単にプロになれるわけではないですから、というよりほんの一握りの人しかプロにはなれませんから、彼の言うことはもっともなことなんです。

親の期待と努力を、レギュラー選手を維持することで報いたのですから、私も十分だと思います。

ですが、彼の父親に、そんな思いがずーとあったなんてことが興味深く思えたのです。

息子は30を過ぎ、野球を辞めてからも10年以上経っているのに、まだそんな気持ちがあったなんてことが不思議だったのです。

野球が大好きな父親は、誰でも、息子に野球を教えます。

そして、それなりに応えてくれると、自分の息子は野球に才能がある、と思いこんでしまいます。

これは野球に限りませんが、サッカーでも、バスケでも、いや、文化系でも同じことがいえます。

ですが、どこかで、子供の成長とともに、親の子供に掛けていた夢を諦めてしまいます。

それが普通なんですが、心のどこかに残念だった、という思いが残ってしまうものなのでしょうか・・・。

誰もがイチローの父になれるわけでもありませんから、というか、あれほどの覚悟を持って子供に野球を教えることはできませんから。

ただ思うに、これはスポーツを子供たちに指導する人たちにも言いたいことですが、野球を嫌いにしてほしくない、ということです。

つい熱の籠もった指導をして、けっか、子供たちが野球を嫌いになってしまう。

多いんです、そういうことが。

小学校の頃一生懸命野球をやって、中学になったら、辞めてしまう。

それは、野球を卒業したからではなく、あんな辛いことはしたくない、と思って違う部活に入ってしまうのです。

辛いのも、練習がきついだけでなく、やたら怒られる、怒鳴られる、たまに蹴られる、てな具合ですから。

そら、嫌になるでしょう。

野球だけでなく、スポーツはまず楽しいのだ、ということを教えられたら良いのに、と思います。

 

 

 

 

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