普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

成果主義で日本は立って行けるのか、企業の責任は?

2006-12-12 12:55:24 | 企業経営

12月11日の私達の英字新聞輪読会で、記事の米軍基地の問題から、日本人の一部は物事を表面的にしか見ないし、物事を奇麗事の建て前でしか日本を見てないという話、これからの日本は中国の台頭にどのように対応するのか、市場主義経済では、日本は貧乏になって行くのではないかという深刻な話しに移って行きました。

帰宅後の読売テレビで次のような二つの報道がありました。。

<<「1日8時間」を除外、厚労省が新労働ルール案提出>>
報告書案は、新制度の条件として「労働時間で成果を評価できない」「年収が相当程度高い」など4項目を明記した。企画、人事、財務などの事務職で、社内の地位が一定以上の会社員らが想定されている。
(12月8日読売新聞)

<<教員の抱えている問題>>
もう一つの報道はもう古典的になりかけている、教員の問題でした。
そこである教育評論家の意見として、学校が成果主義を取り入れた為、教員相互のコミュニケーションや団結が消えて皆孤立してしまっていると指摘していました。
これでは、いま問題になっている学力向上の為の各自の情報の交換とか、良いアイディアの共有も出来ないと思います。
また取り扱いが非常に難しいいじめの根絶など、教員間の団結なしでは解決などほど遠いと思われます。

<<成果主義に基づく新労働ルールの行く先>>
勿論この新労働ルールの案は経団連からの提案に基づくものですが、テレビによると彼らの考えている「年収が相当程度高い」と考えているの400万以上と言われています。
つまりサラリーマンの45%にも上る人が該当するそうです。
言い換えれば中堅以上のサラリーマン全てが対象になるのです。
彼らは今まで当然に貰っていた残業代を奪われるどころか、なお一層のサービス残業を強いられるでしょう
そして「成果」という捉えどころの無い評価基準で、会社の業績や、経営陣の考え方で、適当に評価されるのです。
「成果」で、残業代がついていたころの収入を保証して貰う確約はないでしょう。
教員の問題で取り明けだように「成果主義」が従業員相互のコミュニケーションや団結が消えて皆孤立してしまわないでしょうか。
今まで産業界を支えてきた、小集団活動による、情報の交換とか、良いアイディアが今まで以上にでるでしょうか。
また今のような厳しい時期こそ必要な、従業員の団結を図れるでしょうか。

トヨタ自動車の経営陣のように、バブル崩壊時も従業員のレイオフも行わず、彼らの会社への忠誠心に基づく改善運動で、一人勝ちしたような理念を持った人ばかりならともかく、普通の会社の多くのサラリーマン重役や、創業者の精神を忘れたオーナー社長が、きっと私が心配するようなやり方を取るのはほぼ間違いないでしょう。
彼らは労働運動が盛んな時、多くの企業は従業員の中心になる人を管理職に登用したり、会社への忠誠心を利用して、残業代をカットしたり、サービス残業をさせて来ました。
その結果中堅のホワイトカラーの管理がおろそかになり、コンピューターの導入と言う大きな変革にも関わらず、多くのの人を抱え込んだままの付けか゛、バブル崩壊時の中堅社員のレイオフに繋がったことを考えても、今の経営陣では「成果主義」の運営で従業員の給与レベルが下がるのはほぼ間違いないと思います。
それこそまさに経団連が秘かに考えていることでしょう。

<<政府、与党の関係者や経団連の方に>>
政府、与党の関係者や経団連の方にお願いです。
市場経済主義を続ける以上、中国の膨大且つ安い賃金の労働者が、韓国のようにある賃金のレベルまで上がるまでは、厳しい競争が続き、その結果日本の従業員の賃金レベルが下がって、双方のある程度バランスが取れるまでは、頑張ってくれと、国民に語りかけてはどうでしょうか。
それも中国の膨大な労働力の給与所得とバランスさせるのは、韓国以上の時間がかかること納得させる必要があると思います。

もう米国型の市場経済システムはもう限界に来ていると思います。
日本としては、政府、経団連、経済の専門家などが協力して、狭い土地と人的資源しかなに日本に適応した国家戦略や日本型の市場経済のシステムの構築を考えるべきではないでしょうか。
私どもの輪読会に出た日本の防衛問題と同様に、経済面でも、表面的な見方や奇麗事の話ではもう通らなくなっていると思います。

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企業の倫理観と責任は?

2006-12-10 22:04:18 | 政策、社会情勢

12月8日づけのニュースから

1.「1日8時間」を除外、厚労省が新労働ルール案提出
厚生労働省は8日、高収入の事務職サラリーマンらを1日8時間の労働時間規制から除外する制度の導入を柱とする新しい労働ルールの最終報告書案、を労働政策審議会労働条件分科会に提出した。
現行の労働基準法は、1日8時間、週40時間を法定労働時間と定め、これを超える労働は残業となる。
新たな「自由度の高い労働時間制」では、規制から除外された労働者は、自らの判断で1日の労働時間を調整できるため、働き方が大きく変わる。
ただ、残業の概念がなくなるため、残業手当は支給されず、「会社側から長時間労働を強要されやすい」との指摘もある。
(2006年12月8日 読売新聞)

経団連は政府に要請して、労働者派遣法を成立させ、同じ職場の同じか似た仕事をする社員と契約社員の給与格差を持たせることに会社の経費を抑えることに成功しました。
然しこれは正式社員と、契約社員の同一労働同一賃金の原則を破る非人道の取り扱いであり、いま問題になっている社会格差の増大の問題の大きな原因の一つでしょう。
今回の「自由度の高い労働時間制」は企業の経費削減の方針の観点から見ると、
明らかに対象の職種の増大する残業手当ての削減であることは誰の目から見ても明らかです。

勤勉な日本人で、そして競争の厳しい会社の中で、自由度が高いからといって、定時間内に帰る人は皆無でしょう。
昔だったら労働基準法の違反になることを、制度化してしまうお蔭で残業時間が無制限に増えて来るのは明らかです。
そしてこの為に、先の社会格差の増大のようにまた別の大きな問題が起こるのを心配するのは私だけでしょうか。

2.宮崎県知事の逮捕
宮崎県の官製談合事件で、県警は8日、前知事の安藤忠恕(ただひろ)容疑者(65)を競売入札妨害容疑で逮捕した。 (毎日新聞) - 12月8日                               

テレビでは、この件に関して、元の宮城県知事の浅野さんが、選挙の時特定団体の応援を受けると、その恩義に報いたくなるのは人としての道だ。だから私は選挙の時はどの団体からも応援を受けなかったので、このような心配はせずに済んだと言っていました。                          
これは単なる知事の問題でなく。政党やそれを支持する団体や会社でも十分に考えさせられる問題のような気がします。

3.三菱UFJが政治献金再開…9年ぶり、3000万円
三菱東京UFJ銀行は7日、1998年から自粛している政治献金を9年ぶりに再開する方向で最終調整に入った。
公的資金を完済したことや、日本経団連から応分の資金協力を要請されたことを受け、献金額は3000万円を軸に検討している。
銀行界は、金融システム安定化に向けて国から公的資金の注入を受けた1998年から、足並みをそろえて政治献金を自粛している。
「公的資金の返済を最優先する」という献金自粛の最大の理由がなくなった。
ただ、現在好業績の大手行に対して「もうけ過ぎ批判」も根強く、顧客・株主への利益還元をどう拡大するかが焦点となりそうだ。
(2006年12月8日 読売新聞)

読売は別の紙面で、この背景には政治に対する経済界の影響力を高めたい経団連の強い要請があることと記している。

<<膨大な資金力を利用して政界に圧力を強める経団連>>
またこの件に関しては多くのメディアが、5年間も法人税を納めていないこと、ゼロに近い預金利子、公的(国民の税金)による再建などの点から国民にその利益を還元すべきだと、銀行の政治献金に批判の目を向けている。 
その金融界が、世の批判にさらされながら、敢えて政治資金をだそうとしているのは、
経団連のその圧倒的な資金力を利用して、新たにさらに与党に圧力をかけようとしている現れのようです。

勿論経済界としては、賃金の安い膨大な労働量を持つ隣国の対抗するためにあらゆる手段を講じているのは判ります。
しかしその資金は、会社の従業員の浄財ならともかく、本来は会社の金で、資本家の投資や従業員の努力が生み出したものです。
こんな金で福島、奈良、宮崎の各県のように政治が動かされてよいものでしょうか。、
明らかにこの金が一部の政党に回り、選挙が行われるのは不公平ではないでしょうか。
それで、前の各県知事のように不正が行われない限り、どの様な曲がった、不公平な政策が法に反しなければそれでせ良いのでしょうか。、
前にも書いた様に、核家族化へ大きな影響を及ぼして、社会環境の劣化の一因を作り、契約労働者の導入で、格差社会を生み出そうし、サービス残業でただ働きをさせ、さらにこれを制度化しようとしています。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20061205
経営者達の先輩達は、企業活動を通じて社会に貢献すると言う社是をもち、曲がりなりに、社会との共存を図って来ました。

<<経営者には倫理観などないのですか>>
会社は今までのことに、少しは良心の咎めを感じ無いのでしょうか。
景気が回復してきたこの機会に会社は金儲けでなく、その金を社会に還元することを考えるべきでないでしょうか。

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川柳 老いのため息-27

2006-12-09 21:32:13 | 川柳

[キリストに仏と神で年を越す]

日本人はおかしな人種で、クリスマスを祝い、除夜の鐘で逝く年を送り、お宮へ初詣に行きます。
これをアラブやイランの人からよく無信仰とか節操がないとか言われました。
然し、キリスト教の保守派主導の米国のとアフガニスタンやイラク教を過激派との戦いや、イラクでの同じイスラム教と言うのに、スンニ派とシーア派の争いなど見ると、節度もなく多くの宗教を受け入れる日本人も捨てたものでもないような気もします。

毎週土曜日投稿参照

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このように子供に接してはどうでしょうか

2006-12-07 20:21:07 | 教育問題

「たけしのTVタックル」や「たかじんのそこまで言って委員会」で有名な政治評論家の三宅久之さんが「子供は半人前だ」と良く言っています。
私は正直な所彼の発言が人権と言う観点から、どれだけの問題発言か知りませんが、子供の家庭教育の面に限って言えば、ある程度の核心をついているように思えます。
家庭教育については、すでにブログ上で投稿していますが、改めて、家庭での子供との接し方について書いて見たいと思います。

http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20061001

1.基本的な考え方。
子供の成長度に応じてその接し方を変える。

2.子供部屋の割り当て、プライバシーの問題
小学生→子供部屋は無し
中学生→子供部屋を与える。ただしドアはなし、または開放
高等生→子供部屋を与える。ドアを閉めても良いとする。ただし鍵なし。

3.インターネット、プライバシーの問題
小学生まで→パソコン、インターネット禁止
中学生→パソコン、インターネットOKただし家族共有のものを使う
高等生→専用のパソコン、インターネットOK。ただし親が覗いても良い事が条件。

4.携帯電話
原則として中学生までは持たせない。
持たせる時は(高校生を含む]通話機能のみのものを、親が時々覗いても良い条件で使わせる。

5.体罰
小学生まで→必要の場合ある程度の体罰を行う
中学生→口頭による叱責または注意
高校生→口頭による注意

今までの教育を受けて生徒から、不公平だとか、人権やプライバシー無視だなどの反対がでるでしょうが、家庭の方針として、子供が人間として成長するほど、それらを認めてやり、それなりの取り扱いをすることを子供に教えるのです。

6.子供の躾け
(1)日本古来の良い所や良い言葉を教える。
例:親切、正直、勤勉、人への思いやり、目上の人を敬う、
(2)日本古来の良い価値観を教える。
勿体ない、社会や万物から生かされている、お天道さまが見ている、他人に迷惑をかけない、弱いものいじめをするのは卑怯者だ。
(3)家庭内の決まりを作り家親も含めて全部の人が守る。
(4)我慢することを教える。贅沢はさせない。
(5)近所の年上の人に挨拶をする。コミュニティーの活動に参加する。
(6)家庭内の手伝いをさせる。

7.学業について
(1)学校で習うものと同じことを教える塾には行かせない。(3.参照)
判らないところは学校で全て解決させる。
こうすれば、学校で習うことに対して好奇心を持たせ。授業に集中させることになります。
(2)本を読む習慣を付けさせる。
(3)テレビを見る時間を制限する。
(4)子供が何故?と聞いて来た時は、出来るだけ丁寧に判らぬときは調べてでもして答える。
そして、聞いてきたことに対して褒めてやる。
そして何でも疑問を持たせ、積極的に勉強する習慣を付けさせる。

6.運動その他の課外活動
(1)何かの運動をさせる。
部活に入らせるか、一般の教室で子供の好きな運動をさせることで、我慢すること、頑張った後の達成感を体感させる。

7.個性を伸ばすことについて
その子がスポーツマンとか音楽家、画家とうの特殊の才能があるときは、特別の教育をしても良い。
但し、天衣無縫と言った類の性格的な個性は、それにより他に迷惑をかけぬ様に注意するなど、小中学校時代はどちらかと言えばブレーキをかけた方が良い。

8.この提案の問題点
この提案は、学校の先生達の積極な協力があること。
他の父兄が良く物事を判っていること。

ここでは触れていませんが、父兄の間やそれと学校の間の意志統一が出来ていることなど、事実上発生する困難を克服することが前提になると思います。

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教育環境の劣化と企業と官庁の責任(1)

2006-12-05 22:42:04 | 政治

<<丸暗記の秀才をかき集めて来た大会社と官庁>>
バブル中またはその前は、私の勤めていた会社の業態で言えば、当時の通産省は、工場の大型化を進めて来ました。
会社は欧米特に米国から技術を導入し、それを基にエンジニアリング会社に工場を建設させていました。

だから建設や運転に当たる技術者は、外国から貰った技術資料やマニュアルを読んで理解出来れば良かったのです。
口の悪い私の上司は、彼らを「カタログ・エンジニア」と悪口を言っていましたが、何か問題が有れば、ライセンスの提供先、エンジニアリング会社や工場の建設会社、機械メーカーに折衝するだけで済んでいました。

その当時は、周辺諸国では韓国、台湾、少し遅れてシンガポールを除いては、日本と競合する国はありませんでしたし、日本人の優秀さ、勤勉さ、企業に対する忠誠心で結構何とかやって行けました。
そして、バブル。
国民は中流意識を持つ他国から羨む国になりました。

その間に丸暗記の秀才は順調に昇進して、会社の幹部まで登り詰めました。
そして、彼らは日本古来の考え方、伝統や美風などの観点からの市場主義への疑問や問題意識もなく、その記憶力と理解力でアメリカを市場主義をすぐ呑み込んで行きました。

大学は企業からの要請もないまま、丸暗記の秀才を社会に供給するだけで良かったのです。

戦前は、旧制の高等学校では、エリート達が、勉強だけでなく、日々自分の生きる道や国家のあり方、哲学などを互いに論じあって、それなりの教養や自分なりの考え方を持っていました。
そんな人達が独自の理念を持った会社に入っていましたが、昭和後半には殆ど現役を退き、市場主義を信仰している人が大半を占めるようになりました。

<<核家族化の進行>>
日本の高度成長時代、多くの会社は日本や外国の工場や会社を、各地に拡大して行きました。
そのため多くの従業員が、住み慣れた土地を離れて、家族離ればなれに暮らすことになりました。

私自身も一生親を見るつもりにしていたのですが、転勤命令を受けて、親達と別れることになり、母親を泣かせてしまいました。
所謂核家族化の始まりです。

これについて、家族と言う価値観の変化もあり、市場経済の恩恵にあずかっている日本としては、致し方ないことで企業を責めることは出来ないのは当然です。

然し、日本経済の拡大のための企業努力が核家族を生み、いまのいじめや少子化と言う教育環境破壊の大きな原因の一つを企業が作っているのは間違いないことでしょう。
それに対して企業がどう対処するかが、その姿勢を問われることになると思います。

<<中国の台頭、市場主義の浸透>>
シンガポールは、社会主義政党の一党独裁の国です。
私も同国で約1年半過ごして感じていたのですが、シンガポール政府の社会主義に囚われない、実利的な、工場や会社の誘致、熱心な国民の教育を見ていました。
政府の殆どは中国人で占めていたので、同じ実利的な中国の指導者が何時かは、共産主義の枠から飛び出して、実利的な市場経済の向けて来るのではないかと思っていました。
その時日本はどう対処するのだろうかと心配していました。

幸か不幸か私の心配が当たりました。
日本は安い労働力を持つ中国と戦うことになりました。
それに対する丸暗記の秀才達がなった日本の会社幹部の対策はそれこそアメリカ型市場主義に基づく対応策そのものでした。
1.バブル破裂時の下級、中間管理職のレイオフ。
2.契約労働者の導入→階級社会の形成
3.工場の海外進出→産業の空洞化
4.途上国に対する技術研修制度の悪用
5.サービス残業という名のただ働き→成果評価と言う名のただ働きの制度化
これらが、日本の社会環境、特に教育環境の悪化にどれだけ大きな影響を与えていることは、皆認めることでしょう。

<<大企業と官庁へお願い>>
幸い、企業はは回復の方向に向かっているそうです。
この際、企業は日本の環境悪化など会社は無関係だと考えないで下さい。
これは近い将来に日本企業にも悪い影響を与えて来出すのは、間違いないと思います。
それよりも、多くの会社の創始者の理念、会社は利益だけでない、社会の為にあるのだと言う理念を思い出して下さい。
そしてその利益の一部でも、教育環境の改善のために、還元して下さい

<<大企業と官庁が変われば学校も変わる>>
学生、生徒やその父兄の大半は、子供達の最終目標は会社や官庁に入って働くことだと思っているでしょう。
そしてそこに入る手段として学校に行くのだと思っています。
学校も色々の大義名分は別として、学生生徒の目標に併せた教育をするでしょう。
だからその最終目標が変われば、それに一番近い所にいる大学が変わります。
それが変われば高校、そして中学校、小学校が変わります。
企業、特に大企業や官庁は前に述べたように、国民の生活に直接の影響を及ぼしているほか、その国民全体の将来に影響を与える教育にも大きな影響を与えていることを忘れないで下さい。

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私の考えるいじめ防止策

2006-12-03 15:58:17 | いじめ

<<どう対応して良いか判らない再生会議の提言>>
11月29日に教育再生会議のいじめ問題への緊急提言が出されました。
いじめっ子への厳格指導・懲戒と家庭の責任の提言は従来にない画期的なものでしょう。
しかし、出席者から停学などは学校の教育責任の放棄だとか、また例の「優しい」団体の責任者から、生徒を別室に呼んで指導するのは、生徒から言えば罰則と捉えられるだけて、かえって隠れた所で、いじめが増えるべきだと言う指摘などありました。
これでは、私から見てもいじめっ子に厳しく対応せよと言うだけで、どうしたら良いか判りません。
今まで奇麗事の教育ばかりしてきた学校関係者はなおのこと戸惑うばかりで、中途半端な対応に終わり、その結果は、再生会議の今までの方向に添って考えれば、学校関係者へのなお一層の締めつけに終わるような気がします。

<<サンデープロゼクトのいじめ問題の討論>>
今朝のテレビ朝日のサンデープロゼクトにも再生会議のメンバーの何人かが出ていました。
そこでも私が感じたような問題が提起されていましたが、次の点が気になりました。

(1)いじめは必ずあるもし、なくならないものだ

果たしてそうでしょうか。
テレビなどで良く出る夜間中学校で、いじめなどで登校拒否になった子が立ち直った話しを聞きますが、そこでもいじめが頻発しているのでしょうか
私自身も貧乏な家庭の子で、汚れた服装、人見知りする気弱な子と言う
いじめのターゲットになりそうな私が、戦前の小学校から今の高等学校に行く間、いじめを受けた経験が全くなかったのは九州男児と呼ばれた土地柄で、いじめは卑怯者のすることだという考え方の徹底した、そして発展途上の地域で多くの人が流入するのを受け入れる土地柄だった為だと思います。
今でも、土地や学校によってはいじめの殆どない学校が多くあると思います。そこでいじめのない理由を探せば、いじめ根絶の解決のヒントが隠されています。

(2)学校に地域の人が協力して、いじめ防止に当たるべきだ。

実は私の提案にも同じことが入っていますが、それを妨げるものの一つが地域社会には夫婦とも働いている人がいて、地域活動に殆ど参加してないと言う事実です。
学校に協力しよう思っている人(特に夫婦のどちらかだけの収入だけで暮らしている人)が、彼らが自分達は関係ないといって、金ばかり稼いでいると判ってはどうしてやる気が出るでしょうか。
やはり共稼ぎの人も地域社会の一人であり、忙しくてもなんらかの社会奉仕に参画させるような教育が必要なような気がします。

私が下記のように、なんどかブログで書いてきた私なりの対応策を纏めて見ました。
何しろ素人が書いたものですから、いくらかのダブりや書き足らぬこともありますが、わざと投稿時のままにしております。

その要点は、
1.家庭の躾けをきちんとする。
古来の良い所を教える、思いやり、決まりを守ること、我慢しなければならぬ時は我慢する、近所の人への挨拶から子供の世界を拡げること、本を読むこと、インターネットの禁止等。
2.学校と家庭の協力による教育
(1)男と女それぞれの良い面を伸ばす。
(2)いじめは卑怯者のすることだと言う価値観の導入、
(3)法を守る。
学校は治外法権では無い事を教える。
手に負えぬときは、最終的には法律に従って警察に通報するのが国民の義務だと教える。
3.子供の閉鎖的な狭い社会からの解放と拡大
(1)少子化の解決→子供社会自身を拡大
(2)地域の人の子供社会への参加、生徒の地域活動の参加
4.いじめが起こったときの対応
(1)学校全体の教師、生徒全員(いじめっ子、いじめられた子を特定しない)の参加による、一斉教育
(2)いじめの悪い事、人として恥ずかしい事を徹底させる。
(3)いじめが起こる度に何度も一斉教育を行う。 
 
5.教育再生会議の皆さんが、もっといじめの盛んなところ、いじめの殆どない所など現場に足を運ぶ事。
いじめのある所とそのない所の研究もいじめ根絶のヒントが隠されているような気がします。

良い子の育て方(10月11日)
子供の躾け、古来の良い所を教える、思いやり、決まりを守る、我慢する、近所の人への挨拶、本を読む、インターネットの禁止、素直な子
いじめ問題→原点に帰れ(10月22日)
いじめのなかった戦前(正確には私のいた地方での)(いじめは卑怯者のすること、開かれた子供社会)、いじめのひどくなった原因(子供の価値観の劣化、閉鎖的な子供社会)、対策(良い美風を取り戻す、少子化からの脱却、命の大切なことを教えるタイミング、学校関係者の責任)、グローバル化への対応
いじめをなくす方法(11月12日)
建前をなくし現実を見る、良い昔の価値観の取り入れ、開かれた子供社会、地域社会への参加、落ちこぼれ対策、学校も法律を守る、家庭教育と教育委員会の見直し、我慢強い子の育成、少子化対策
教育的配慮ではいじめは根絶出来ない(11月14日)
いじめっ子にも何故教育的配慮、「講堂修身」(生徒全員集めていじめの悪いことを教える),いじめっ子もそれを見ている子も卑怯者、手に負えぬものは警察に通報、いじめ根絶迄「講堂修身」の繰り返し
いじめっ子は卑怯者だのキャンペーンをしよう(11月26日)
いじめの恰好のターゲットの私がいじめの経験がない理由、男らしさ、開放的な土地柄、藤原正彦のいじめを憎む心、いじめ防止のキャンペーンをしよう

いじめ防止の(私独りの)キャンペーンにご協力下さい。
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川柳 老いのため息-26

2006-12-02 18:09:40 | 川柳

[早合点の怒声収集つかぬまま]

私は生来争いごとが嫌いで、余所様に対して大きな声を張り上げたこと殆どありません。
しかし、これも生まれつきの「ぽか」が多くよく失敗しています。
それも歳とともにそれがひどくなるようです。
その為、いつも聞かされる家内の口小言の中で、思わぬ勘違いから遠慮のない彼女に大声を出す事が稀に(月に一度くらい?)あります。
そして、直ぐ勘違いだと気がついてももう間に合いません。
それから少なくとも丸一日は口をきいて貰えないのです。

毎週土曜日参照