goo blog サービス終了のお知らせ 

普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

ムードと消去法で戦われる民主党代表選

2010-09-11 12:25:31 | 菅内閣

[首をひねる菅さん、小沢さんの政策]
 小沢さんが代表選に立候補したときマスコミは挙ってこの際に政策論議を戦わせる絶好の機会だと報道しました。
 確かに正論です。
 それに対して私は民主党のためだけでなく日本の行く道を誤らせないためにも、テレビは菅さん、小沢さんかその両陣営に加えて、批評家と出来れば野党の人達も参加させて、両陣営の政策の問題点を追及すべきだと提言しました。
 然し、私の知る限りでは、菅さんと小沢さんが直接対決したのは、NHKの日曜討論か、記者クラブの討論会と、民主党内での討論会だけ、両陣営の討論でもせいぜいコメンテーターが参加する程度だけのようでした。
 それに批判的な第三者の加わることは、読売テレビの「ウェークアップ!ぷらす」で菅陣営から生方幸夫さん、小沢陣営から川内博史さん、一般から拓殖大学大学院教授の遠藤浩一さん、早稲田大学大学院教授の川本裕子さんに加えて自民党から石破茂さんがテレビ画面で出演、読売から解説の岩田公雄さん以外でした。
 どうテレビで遠藤さん、川本さん、石破さんに加えて、司会の辛坊さんからも鋭い突っ込みが入り、両陣営の主張する政策の問題点があきらかになりました。
 参照:菅、小沢陣営の代表選雑感 

 然し、以上の他のテレビて゛て、特に批判する第三者が居ないまま、菅さん、小沢さん始め、両陣営の言いたい放題のまま党員・サポーターの投票期限が来てしまいました。
 そして両陣営の主張の問題点も判らないまま、議員投票に入りそうな気配です。
  小沢さんの言う、 (経済学者から殆ど評価されない)原点回帰の名の子ども手当てなどの目玉政策、 (専門家から殆ど効果がないと言われている)円高の介入、 (財源の出所とその概略の額を言わない)無駄を省けば幾らでも金が出てくる発言、 (後世に負担を残す)無利子国債発行、 (いくら出てくるかおおよその額もしめせない)紐付きでない地方向け補助金交付、(話せば何とかなると言うだけ)普天間基地問題など本当のことは何も判っていない。
  菅さんの場合でもでも(肝心の発注先の支援に触れない)雇用・雇用優先の経済政策、 (やるときはやると言うだけの具体策を出さない)円高対策など、問題だらけの発言です。
 今日の「ウェークアップ!ぷらす」では首相として現実を見ているので見た目は一般受けしない気弱に見える政策になっているのだろうと言っていましたが、もちろんそれで良いと言う訳ではありません。
[ムードと消去法の民主党代表選]
  いずれにしても二人の主張の問題点も明らかにならないために、党員やサポーター達は、小沢さんなら何とかやってくれそうだとか、「政治と金」を抱えている小沢さんが首相になって巧くやって行けるだろうか、それなら少し頼り無いけれど、菅さんのほうが良いかなと言う、多くの人達が小沢さんの持つムードと、どちらか被害が少ないかという消去法でどちらを支持するか決めた可能性が大きいような気がするのですが。
・マスコミ、特にテレビの責任
  もしそれが事実とすれば、勿論民主党員の責任がある訳ですが、最初に大いに政策論議をするべきだと言ったマスコミ、特にテレビが両者の政策の問題点に突っ込みを入れて明らかにしなかった報道国の行く道を誤らせたとしたら報道機関としての責任は非常に大きいと思います。 (言うまでもなく民主党代表選即首相の選挙ですから。)
  私は国会議員選挙だったら各党に公平な報道をすべきだと思いますが、民主党内の選挙ですからその配慮は無しで、両陣営の政策論議をもって盛大に行い、そして他党への特別の配慮もなくもっと鋭い突っ込みをしても良いと思っていたのですが。

・民主党の議員へ
  そして事実上は両者の政策の良否や問題点が明らかにならないまま、国家議員の投票で全てが決まります。
  私は消去法の選挙に余り期待していませんが、国会議員はそのプライドに掛けて、自分の信念に基づき最善の人を選ぶのを期待しています。
  プロであるべき国会議員から菅さんや小沢さんに対する漠然とした淡い期待や不安など、選挙後の自分への処遇に考慮せずに投票する人が何人かでも出れば良いと思っているのですが
  そんな甘いことを考えるのは素人の自称普通のおっさんだからでしょうね。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治・人気ブログランキングへ