普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党政治の本質を突かないマスコミ、特にテレビ

2010-09-06 12:31:24 | 情報、マスコミ

[菅さん小沢さんの街頭演説会]
  昨日、何時もの様に主要新聞の web 版を一渡り見ている間、小沢さんが130人の秘書を動員して街頭演説会への参加への党員・サポーターの動員を掛けた記事が心に引っ掛かってもう一度見直したが、見当たりませんでした。
  この様なことは何度かあったので、「小沢、130」で検索して、「スポーツ報知」の「菅首相に「辞めろ」「出直せ」街頭演説で痛烈ヤジ…民主代表選
記事を見つけ、どの新聞がそれを削除したか判りました。
  その概要は次の通りです。
  民主党代表選に出馬している菅直人首相と小沢一郎前幹事長が4日、東京・JR新宿駅前で初の街頭での立会演説会に臨んだ。約3500人の聴衆の過半数を占めたと見られる小沢氏支持者から、菅氏に対して辞任要求や政策批判のヤジが集中。ついには、かつての愛人スキャンダルまでネタにされた。本来なら支持を集めるはずの東京で集中砲火を浴びた首相を尻目に、小沢氏は「政治生命のすべてを懸けて頑張る」と意気込んだ。
 「早く(首相を)辞めろ~」。新宿駅西口を埋め尽くした約3500。その中の多くの聴衆から、総理大臣に激しいヤジが浴びせられた
 (小沢氏の演説の)最後には「私の政治生命のすべてを懸けて皆さんのために頑張る」と宣言し「オ・ザ・ワ」コールの大合唱を浴びた。
 「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏への不信感の反動で、世論では圧倒的支持を集める菅氏。東京は菅氏の選挙区があり本来なら“ホーム”であるはずなのに、この日は完全な“アウェー状態”だった。なぜ?
 小沢陣営は3日、国会内に秘書約130人を集め、この日の立会演説会に党員・サポーターの動員をかけるよう呼びかけた。それに呼応して来たかは定かではないが、演説を聞いた男性は「小沢さんは相当、人を動員したな」と指摘した。いずれにせよ、小沢氏支持者の結集で菅首相が袋叩きにあったのは事実だ。

   新聞の世論調査とは別に世の中の動きをon-lineで知るにはTwitterも良いツールだと思います。
・小沢さんが立候補した時は、殆ど小沢さん支持。
・翌日は小沢さん反対が主流
・そして立ち会い演説会の後は約7割近くが小沢さん支持
・そして立ち会い演説会の小沢コール、菅さんへの野次を評価する人を10とすると、それを胡散臭いと評価するもの約5
  これを見るとスポーツ報知の報道が正しいとすれば、小沢さんが(毎年数億円をかけて雇ってきた)秘書130人を使って党員・サポーターの動員作戦が効をそうしたのでしょうか。

[本当のことは何も判らない二人の政策]
  テレビなどで一般の人?の意見によれば、小沢さんの説明が判りやすくて、勢いがあったと言う人が多いようですが、攻撃する方は幾らでも言えるが、される方に勢いがないし、現役として明言できないところも多いかもしれないので、歯切れが悪くなるのは当然です。
 然し財政・経済の政策に限って言えば、小沢さんの言う(専門家から殆ど効果がないと言われている)円高の介入、 (財源とその額を言わない)無駄を省けば幾らでも金が出てくる発言、(何と言っても後世に負担を残す)無利子国債発行、紐付きでない地方向け補助金交付で金がひねり出せる、普天間基地問題では具体策を出さないなど、問題だらけの発言です。
 Twitterや街の人達の声を聞きますと小沢さんの説明が良く判ったと言っていますが、その詳細は何も判っていません。 (小沢さんの立場で言えば僅かの時間で詳細は言えないと言うことになると思いますが、反小沢派の立場の人から言わせると、それを理由にして奇麗事ばかり言っていると言うのでしょうが。)
 補助金について言えば、平成22年度の地方向け補助金21兆円のうち、医療費など削減の難しい社会保障費が14兆8千億円を占める。一括交付金化されても自由に使えるお金はわずかとなる見通しだ。と一部の知事らは補助金減額に警戒感を示しているそうです。
 勿論菅さんの言う「雇用・雇用・雇用」による経済成長政策には、学者や批評家からは、その前に経済成長戦略がなければ雇用も生れないと当然の意見がでて居ます。
 私は民主党・自民党などの野党についても是々非々を通している(積りの)自称無党派です。
 まして菅さんにも、小沢さんのどちからも支持して居ません。
 だから公平な眼で見れば、二人とも問題ダラケの民主党の経済・財政政策をああでもないこうでも無いと言っているだけと思います。
 詰まり俗な言葉で言えば「目くそ鼻くそ」を互いに嘲笑しあってているだけのような気がします。
 第一に小沢さんは「原点に帰れ」と言いますが、何度も書くようにその経済政策は中小企業支援の項目ば半数を占めて、発注元の肝心の大企業に対する支援策らしいものは何もありません。 (菅さんの「雇用・雇用」政策も同じ考え方の流れに添っているようにも見えます。)
 そして民主党の目玉政策の子ども手当て、農家の戸別所得保障制度などの経済的効果についき識者から殆ど評価されていません。
 その他にも、小沢さんの大軍団を引き連れての中国詣で、韓国大統領への外国人参政権付与の約束など、小沢さんの東アジア政策など殆ど話がでません。 (菅さんの韓国に対する談話発表も小沢さんの考えの線に沿ったような気がしますが。)

[マスコミの役目は民主党の政策を明確にさせこと]
  小沢さん代表選立候補の際、どのマスコミも挙って政策論議を中心にすべきだと言いました。
  そして、その論議の際には、上記のような普通のおっさんなら誰でも感じている疑問を二人にぶっつけるべきだと思い、そのために両候補が好き勝手なことを言い合いに終わらせないように、その席に識者や批評家を同席させて、両候補と民主党にとって言われたくないことも、ずばずば指摘し質問すべきだと書きました。
   事実は両候補者の単独出演か、NHKの二人と司会者だけの討論会、そして前に書いた二人の街頭討論会ばかり。 (読売テレヒの「ウェークアップ!ぷらす」は私の提案の内両陣営から二人の代表者がでましたが。)
  結局は二人の言いたい放題、国民の知りたいこと判らないままで終わりそうな気配です。
  一口に言えば一般国民は、どちらが首相になろうと民主党政権が国の方向を誤らないようにして貰いたいだけです。
  そしてTwitterで見るように二人に対する大まかの印象だけで首相が決まってしまいそうな気配です。 (まるで小泉・安倍・麻生さんの選挙と同じように)
 そのために、国会の審議の場がない野党の批判が国民の耳に届かない今こそ、マスコミは特にテレビはどうすれば良いか考えるべきだと思うのですが、事実はマスコミ自身が指摘したなこの絶好の機会を逃してしまいそうなのが残念です。

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