普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

中国人が見た日本

2010-09-20 15:17:40 | 菅内閣

 昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、「日本が今の中国から学ぶべきところは、どこだと思いますか?」と言うテーマを取り上げていました。
 出席者は何時ものレギュラーの他に、チャイニーズドラゴン新聞編集主幹で孔子の子孫として知られている孔 健さん、日本に帰化した評論家で拓殖大学客員教授石 平さん、「時が滲む朝」で芥川賞を受賞した作家の楊 逸さんがゲストとして出ていました。
 内容はテーマとは反対に親日家の3人と、どちらかと言えば中国に批判的なレギュラーばかりですから中国批判で盛り上がっていました。
 3人の発言で特に気になったことと私の感想です。
中国にはモラル、道徳はないあるのは金儲けだけだ(楊 逸さん)
日本は紳士の国だ(楊 逸さん)
  日本では米軍の占領が済んでから今までも、日本古来の美風と米国の持つ自己責任などの良い所を無視した米国流の民主主義教育を受け入れて来ました。
  そして日教組など一部の人達は日本古来の美風を見直そうとする道徳教育の導入を今でも反対しています。
  特に権利重視、それに伴う義務・責任の軽視は一部での学級崩壊、モンスター***の発生  、続発する幼児虐待などを産んで居ます。
 私も彼女が言うように、中国に比べれば日本はまだずっと増しと思いますが、段々それに近づいているのではないかと心配しています。
・日本はアジアの文化の花が開いた国だ(石 平さん)
 確かに石 平さんの言うように朱子学、論語は新渡戸さんの「武士道」なり、仏教は日本で花が開きましたが、今では衰退の一歩を辿っています。その理由は仏教の教義の教え方が、日本人の合理的な考え方への変遷に対応できなかったためと思っています。そして国民の大半が信仰していた仏教は、現在の米国のキリスト教のに比べれ、国民の考え方に殆ど影響力がなくなりました。
日本人は国に頼り過ぎている、個人がもっと頑張るべき(楊 逸さん)
 鳩山さんの博愛精神、小沢さんの「国民に優しい政治」、そして社会運動から出発した菅さん。日本の厳しい財政と経済環境。そして米国の様に寄付に依る社会貢献の文化がない日本。いずれも金が無ければなにも出来ないことです。
 この前の同番組で見たのですが、大阪市は景気の低迷と他の市町村からの該当者の流入で市の財政支出の約半分(ネットで見た所では約2割)を生活保護費で占めいるそうですがこんなことが進めば、大阪市は勿論日本も立って行ける訳はありません。
 政府は先ず経済対策で金を産み出すのは勿論ですが、それが出来ないとすれば菅さんは国民に辛抱してもらうか、もっと頑張って皆で働いて貰うか、それが出来なけれ税金の更なる負担を国民に訴えるべきだと思うのですが。
・日本人は勤勉だ(孔 健さん)
 これに関してパネルからは若い人達の就職のミスマッチと言われているが、若い人達の辛抱が足りないのが最大原因だとの話が出ていましたが、いずれにしても若い人達で生活保護を受ける人の数の増加は、見捨てて置けない大きな問題だと思います。
・日本が中国に学ぶものがあるとすれば若い人のハングリー精神だ(石 平さん)
・日本はその持つ技術を活かすべき(石 平さん)
 日本では日教組、全教の主張に押された右へ倣え、おて手々繫いでゴール式の教育が浸透しそれがゆとり教育までになりました。話しに依るとその世代が大学を出る時期になっているそうです。そして番組でも言って居ましたが海外に雄飛するより家庭での小さな幸福を願う草食系の若者の増加です。然し民主党政権のやったことは、全国学力テストの範囲縮小と科学技術予算の削減です。これで避けて通れない他国との厳しい競争に日本が勝てるでしょうか。
[日本は如何に中国と付き合うか]
 番組では中国の国際ルール無視の海外膨張政策の脅威に対してタイ、マレーシャ、シンガポール、インドとうの国が防衛費増大に図っているのに、日本だけが防衛費削減をしていると報告していました。
 そして現実は尖閣諸島問題では中国の王光亜・筆頭外務次官は19日夜、丹羽宇一郎・駐中国大使に電話で抗議を行い、「日本側が船長を即時無条件釈放しないなら、中国側は強烈な報復措置を取り、その結果はすべて日本側が負うことになる」と警告した。
そして、報復措置として、日本との間での閣僚級以上の省庁・地方政府間の交流のほか、8月に合意したばかりの航空路線増便のための協議などを中止したことを明らかにした。
読売新聞
より)
そうです。
 日本では前原さんが国土交通→外務大臣として一手にその折衝に当たっていますが、東アジア共同体提唱の鳩山さん、国会中に大訪中団を引き連れた(そしてそれに見合う訪日団の派遣を要請しない)小沢さんが前原さんの足を引っ張りはしないかと心配しています。
 前原さん頑張れ!!!
[共産党支配の中国の帝国化?]
 それから元を含む三人の中国人の話しを聞いているうちに、中国は元→明→清と同様に共産党員の元首がその他の人民を支配し続ける帝国のような気がして来だしました。
 その様に考えれば今までの中国の内政・外交のやり方が全てがなんとなく判るような気がします。
 私の尊敬するブロガーの一人の「中韓を知り過ぎた男」さんが、中国共産党の支配下の中国はいずれ崩壊するだろうと言っていますが、この流れでは少なくとも百年単位での政権の持続はありそうな気がします。 (今、休筆されている「中韓を知り過ぎた男」さんの一刻も早い復帰を待っています。)
  そしてその長い間、厄介な中国と何とか付き合いをしなければならず、また否応なしに直接、間接な影響を受ける日本はどうあるべきか考える必要があるような気がしていますが、どうでしょう。

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