手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

福祉センター詩吟 18名の参加でした

2015-10-06 19:16:33 | 詩吟関係
  素晴らしい秋空の一日でした。久しぶりに午前中パークゴルフ、山口西に行ってきました。どこかの町内会のような団体が大会をやっていてその中にはまって歩きました。前が4人で、かなり時間のかかるグループでついてゆくには助かりましたが時間がかかりました。これは最初のコースだけで、次のコースからは一人で歩けましたのでまずまずです。コースの芝はもう秋の芝になっていました。前回行ったときとまったく感触が違います。8日に町内のパークゴルフの大会がここであり、私も出ることになっているのですが、こんな調子じゃお付き合いするだけで成績を期待することはできません。明日も天気が良いみたいですから、午後稽古に行ってこようかと思います。

 午後は福祉センターの詩吟です。もう少し多く参加を期待したのですが、18名でした。前半「中秋の月 蘇軾」をやりました。初めに素読した後、こんな質問をしてみました。まず、漢字で「長」という字が何と読まれているか見てください。「とこしなえ」と読むのですね。こんな読み方があることを知っておきましょう。次に「銀漢」て何でしたと聞いた。これはすかさず「天の川」と返事が返ってきました。さらに結句「明月明年何れの処にか看ん」について、この明月を来年はどこで見ることになるのだろうと訳されるけれど、どこの土地でという思い以外の思いが込められていないだろうかと質問してみた。するとやや時間かかかったけれど一人が「生きるという思い」と答えた。来年生きていてこの明月を見ることができるという保証はない。はかない人生への思いが込められているのですねと結んであげた。

 後半は、「秋思 劉禹錫」をやりました。此処では起句で、春と秋どっちが好き?と投げて,承句の「秋日春暁に勝ると」で春の暁を歌った有名な詩を思い出せるかな?と質問してみた。答えることが誰もできなかったが「春眠暁を覚えず」といってあげたら、何人もが首をふって知っている知っているというサインを送ってくれる。

 詩吟を教える中で、当然詩文の意味を理解してもらわなければならないけれど、教材の通釈は書いてあります。だからそれを読めばいいわけなのですが、教える立場の自分の理解を自分の言葉でざっくりとはなしてあげるやり方を私はします。そして、先に書いたような質問もよくやります。歴史的なことを特に日本の詩では話すことが多い。これはかなり時間を掛けます。といっても吟とのバランスがありますから、長くても15分以内にまとめて話すことにしています。

 今や詩吟は高齢者の生涯学習の場で、吟道追求を声高にいう時代ではないように感じる。伝統芸能を楽しく学び、仲間との交流を深めることでよいと思う。楽しく学ばせてあげる手助けが役目だと思うことも必要だ。 楽しくというと直ぐ、詩吟なんてそんなものじゃないと反論が来る。しかし、楽しむことには質がある。質の高い楽しみ、上品な楽しみもあるのです。
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