交通事故

交通事故での死亡者数一位を北海道が返上しそうです（記事）。

でも、人口が県によって違うので、人口千人当り死亡者数みたいな感じで比較した方が実情が分かりやすいな。

こんな実情を無視した統計情報は世の中いっぱいあって、例えば日本の歳出の中で公務員の人件費が何パーセントを占めているかという円グラフを見せて、いかに公務員の人件費が歳出の多くを占めているかを解説しているのをよく見かけます。
しかし、日本以外の国も自国で公務員を雇っているわけで、他の国ではどうなのか、せめて先進７か国＋「国民生活の豊かさを表す指数」ランキング上位２０か国ぐらいで、同じような円グラフを書いて、横の比較をするべきでしょう。その結果、日本において公務員人件費比率が大きいのであれば公務員が多すぎることが日本の今のシステム不具合の原因と推測していいでしょうし、そうでないなら、他に原因を求めるべきでしょう。

で、実際のところは、政府自民党も日本が世界的に見て極めて小さい政府であることを認めています。

簡単なだましのテクニックですね。

酒と健康３題

私は趣味でGoogle News Australia - Health、BBC News | Science/Nature | UK Edition、ABC Science Online: News in Scienceなどをチェックしているのですが、最近は時期柄か、酒と健康に関する記事が最近多かったです。

一つ目は12/5付けThe Australianの記事。
適度な飲酒が健康にいいと言うのは単なる神話だというものです。

二つ目は同じ日のForbes記事。
週に１、２回酒を飲む人は肥満のリスクが少ないとのことです。
これはアンケート調査とBMIの相関によって考察されたものです。
で、この研究をした人は「適度な飲酒は健康に良い」と結論付けています。
他の専門家は、酒の習慣と相関している他の因子（行動）にBMIが相関しているのではないかと疑問を呈しています。

三つ目はABC12/15付け記事。
ブランデーには抗酸化物質が含まれるとのことです。
30mlでヴィタミンCの一日所要量分と同じぐらいの抗酸化物質を摂れるようです。
適度に飲みましょう、とのことです。

※なぜGoogle News USではなくオーストラリアの記事をチェックするかと言えば、米英の情報はすぐに日本語で入ってくるしわざわざ英語のサイトを見に行く必要は感じないのと、オーストラリアは英語圏なので記事をどうにか読むことができるからです。

グリーンランドの氷

グリーンランドのicecapは地球温暖化傾向にも関わらず厚くなっている模様（記事）。
この記事はScienceに載った論文の解説です。
論文はノルウェーのJohannessen教授のチームによって書かれました。
温暖化によって降雪が増えて（暖かい空気の方がたくさんの水分を運べるため）、
icecapが厚くなったという考察です。
しかし、icecapの周りの部分が温暖化によってどの程度融けているかが分からないため、
氷の量自体の変化は不明です。

地球が温暖化すれば極付近の降雪が増える可能性があることは田中宇氏のニュースでも以前取り上げられていました。