うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

重賞回顧(8月22日)

2009-08-30 21:26:16 | 競馬日記
2歳戦EBFフューチュリティS(GII)はCape Blancoが勝ちました。Galileo産駒でAlycidon=Acropolis - Donatello、Princequillo、Djebel、Tantiemeをクロスした重厚な配合。これで2歳戦から重賞を連勝してしまうのですから驚きです。

2歳戦ソラリオS(GIII)はShamardal産駒Shakespeareanが勝ちました。仏2冠馬Shamardalはもう産駒が走っているんですね。今年の2歳馬が初年度産駒になります。ちなみにShamardalはGiant's Causewayの初年度産駒でした。

2歳牝馬戦カルヴァドス賞(GIII)はHigh Chaparral産駒Joannaが勝ちました。Djebelの血が分厚いですね。

アメリカのGIです。
芝の牝馬戦デルマーオークスはGiant's Causeway産駒Internallyflawlessが勝ちました。祖母はヘクタープロテクターシャンハイBosra Shamの母Korveyaです。ラムタラとも同じ牝系ですね。

ダートの牝馬戦アラバマSはTapit産駒Careless Jewelが勝ちました。伯父はアメリカの芝のGI馬Subordination、曾祖母の仔はターフクラシックのカコイーシーズ。父TapitはダートのGI馬で、他の代表産駒はオールウェザーのGI5勝のStardom Bound、ジャパンダートダービーのテスタマッタ。牝系には芝向きのGI馬が多いですが、父の影響が出ましたか。

重賞回顧(8月18, 19, 20, 21日)

2009-08-30 00:07:38 | 競馬日記
ヨークシャーオークスはSingspiel産駒Dar Re Miが勝ちました。オークスハットトリックを狙ったSariskaは惜しくも2着。Dar Re MiはプリティーポリーSからのGI連勝です。エリザベス女王杯参戦も視野に入っているようです(記事)。

ナンソープSはCompton Place産駒Borderlescottが連覇しました。2着はおなじみのBenbaun

グレートヴォルティジュールS(GII)はOasis Dream産駒 Monitor Closely が勝ちました。Green Desert2×4という強い近交がありますが、父がGreen Desertのゼロ交配です。半兄はコーラルエクリプス、クリテリウムアンテルナシオナルのMount Nelson。こちらはDanzigの近交型です。

2歳戦エイコムS(GIII)はElusive Quality産駒Elusive Pimpernelが勝ちました。母はなかなか迫力のある血統構成をしていますね。オースと同血です。半兄Palaviciniは21日にストレンソールS(GIII)を勝ちました。

ロンズデイルS(GII)はMontjeu産駒Askar Tauが勝ちました。母内にドイツ血統を含むMontjeu産駒と言えばHurricane RunFame and Gloryが思いつきます。牝系のイニシャルAはAdlerflugらと同じです(Urban Seaと同じ牝系)。

2歳戦ジムクラックS(GII)はOasis Dream産駒Showcasingが勝ちました。血統表がK・アブドゥラー氏の馬で固められていますね。祖母はチェヴァリーパークSの勝ち馬。

2歳牝馬戦ロウザーS(GII)はRahy産駒Lady Of The Desertが勝ちました。母もこのレースを勝っています。

ストレンソールS(GIII)はGiant's Causeway産駒Palaviciniが勝ちました。一足先に重賞を勝ったElusive Pimpernelの兄です。

スミヨンの後任はルメール

2009-08-29 10:27:43 | 競馬日記
クリストフ・スミヨンがアンドレ・ファーブルに対して発した侮辱的発言のためにアガカーンスタッドの主戦を降ろされたことを書きましたが(ブログ)、アガカーンスタッドの動きは素早くクリストフ・ルメールを来年以降の主戦として確保しました(記事)。

ルメールは来年はニアルコス・ファミリーと契約したので、来年は取りあえずニアルコス・ファミリーとの契約優先で再来年以降、アガカーンとの契約が優先されるようになるみたいです。

重賞回顧(8月15, 16日)

2009-08-29 00:01:02 | 競馬日記
ラインラントポカルはDynaformer産駒Wiener Walzerが勝ちました。独ダービーからの連勝です。僅差の2着はGetaway。GI連勝ならず。ドバイSC以降いいところなしのEastern Anthemが3着。

ジェフリーフリアS(GIII)はGalileo産駒Kite Woodが勝ちました。重賞3勝目。

ハンガーフォードS(GII)はXaar産駒Balthazaar's Giftが勝ちました。重賞3勝目。Best in Showの3x5ってのは珍しいですが、牝系の広がりを見ると今後も見かける可能性のあるクロスだと思います。

ポモーヌ賞(GII)はDalakhani産駒Armureが勝ちました。祖母Brocadeはフォレ賞の勝ち馬。繁殖牝馬としても優秀で、愛2000ギニー、BCマイルのBarathea、愛1000ギニー、フィリーズマイルのGossamerの2頭のGI馬に加え、Free at LastZabarと2頭の重賞勝ち馬を出しています。

ゴントービロン賞(GIII)はZamindar産駒Crossharbourが勝ちました。重賞3勝目。凱旋門賞馬Rail Linkの弟です。高祖母の仔にDahlia

ロイヤルウィップS(GII)はHernando産駒Casual Conquestが勝ちました。タタソールズGCを勝っている実力馬ですからね。

フィーニックススプリントS(GIII)はPivotal産駒Girouetteが勝ちました。母がMachiavellianを含むためにNorthern Dancerが系列ぐるみになります。

デズモンドS(GIII)はDansili産駒Famous Nameが勝ちました。重賞3勝目です。

ギヨームドルナーノ賞(GII)はOasis Dream産駒Sri Putraが勝ちました。伯母に仏オークスのCaerlina。Oasis Dreamはなかなかいい種牡馬ですね。2歳戦からも走りますし、距離をこなす馬も出します。本馬はMill Reef主導にヴィミーのスタミナを加えています。

アメリカのGIです。
芝のスウォードダンサー招待SはA.P. Indy産駒Tellingが勝ちました。A.P. Indyの仔ではこのようなSecretariat近交型を目にすることがあります。母はアシュランドSの勝ち馬。2着がBetter Talk Nowですね。10歳馬、頑張ります。

芝の牝馬戦ジョンCマビーSはDiesis産駒Magical Fantasyが勝ちました。GI連勝です。

重賞回顧(8月9, 13日)

2009-08-28 20:11:44 | 競馬日記
モーリスドゲスト賞はKing's Best産駒King's Apostleが勝ちました。父Kingmambo×母父Sadler's Wellsが父母とも一つ繰り上がっています。King's BestはUrban Seaの半弟の2000ギニー馬で、種牡馬として4頭目のGI馬を出したことになります。祖母EmbassyはチェヴァリーパークSを勝っています。

アメリカのポリトラックの牝馬GIクレメントLハーシュSはZenyattaが勝ちました。辛勝でした。

バリーローンS(GIII)はDanehill産駒Profound Beautyが勝ちました。重賞2勝目。父と祖母の組み合わせにJCに参戦したIrresistible Jewelがいます。

ソヴリンS(GIII)はCape Cross産駒Mac Loveが勝ちました。重賞3勝目。

ミネルヴ賞(GIII)はMonsun産駒Kallaが勝ちました。半兄は伊グランクリテリウムのKonigstiger、全姉は独オークス2着のKaravel、伯父はKジョージのペンタイア

リューレイ賞(GIII)はCherokee Run産駒Sonevaが勝ちました。重賞2勝目。仏1000ギニーは5着でした。

重賞回顧(8月3, 6, 8日)

2009-08-28 19:34:32 | 競馬日記
牝馬戦ギヴサンクスS(GIII)はSadler's Wells産駒Tamarindが勝ちました。父Sadler's Wells×母父Darshaanのニックスで、全兄に重賞3勝のCrimson Tide、同血に重賞2勝のPharattaがいます。牝系はアガカーンスタッド出身で、ダービー馬シャーラスタニらと同じです。

愛デビュータントS(GII)はDanehill Dancer産駒Lillie Langtryが勝ちました。重賞2勝目。

ランカスターS(GIII)はMontjeu産駒Jukebox Juryが勝ちました。Prince RoseとDjebelの使い方に魅力を感じます。重賞2勝目。

2歳牝馬戦スウィートソレラS(GIII)はRock Hard Ten産駒Long Lashesが勝ちました。父の出した初めての重賞勝ち馬になります。Mr. Prospectorの近交はいいのですが、曾祖母父Slew o'Goldの世代が新しくHail to Reasonの位置がかなりずれています。

アメリカのGIです。まずはアーリントンの芝GI3つ。
3歳戦セクレタリアトSはEven The Score産駒Take The Pointsが勝ちました。Rachel Alexandraが勝ったプリークネスSで殿負けした馬ですが、芝路線に転じてGI勝利まで上り詰めました。曾祖母の仔にCondorcetビコーペガサスの母父として思い出深いです。アイルランドのエイダンが送り込んだBlack Bear Islandが2着に食い込みました。

牝馬戦ビヴァリーDSはDynaformer産駒Dynaforceが勝ちました。昨年のフラワーボウル招待以来のGI2勝目です。2着にはフランスのロワイエ=デュプレ師が送り込んだAlnadanaが入りました。ちなみにDynaforceも4歳まではフランスのファーブル師のもとにいました。

アーリントンミリオンはTale of the Cat産駒Gio Pontiが勝ちました。GI4連勝は立派です。吉田照哉氏所有のCima De Triompheは4着。

この芝のGI3戦にはすべてヨーロッパからの遠征馬が出走しており、セクレタリアトSとビヴァリーDSでは2着に入りました。日本の秋のGI戦線に何頭の海外馬を呼べるでしょうか。

ポリトラックのビングクロスビーSはUnbridled's Song産駒Zensationalが勝ちました。GI連勝です。

ダートの牝馬戦テストSはA.P. Indy産駒Flashingが勝ちました。GI初勝利です。母は重賞勝ち馬。

ダートのホイットニーHはTiznow産駒Bullsbayが勝ちました。父Tiznowは貴重なMan o'War系の一流馬で、種牡馬としても成功しています。

ニュース何個か

2009-08-27 23:26:03 | 競馬日記
あのMajesty's Princeが安楽死処分となったようです(記事)。世界の西浦騎乗のカツラギエースが逃げ切ったJCで、シンボリルドルフの岡部騎手がマークしていた馬です。この馬をマークしたためにカツラギエースを楽に逃がしてしまいました。His Majesty系の芝の一流馬でした。

ディープスカイは屈腱炎で引退し、ダーレーで種牡馬入りするそうですね。最近亡くなったアグネスタキオンの仔の一流馬で、タイミング的には良かったかもしれません。
が、ロジックの方は種牡馬入りせず、京都競馬場で乗馬になるそうです。シンザンの血を引くGI馬ですから、種牡馬入りして欲しかったのですが、あともう一つぐらい勲章が欲しかったところです。

コカイン陽性で騎乗停止処分を受けたキーレン・ファロン騎手が復帰に向けて準備中です(記事)。腕はいいが、トラブルが多いことで有名なファロンです。普通に馬にだけ乗っててくれればばいいのですが。

クリストフ・スミヨン騎手がアガカーンスタッドの主戦から降ろされるようですね(記事1記事2ニュース)。先ほどのは言葉を選んだおとなし目の記事ですが(それでもracingpostは過去にスミヨンが関わったトラブルについて指摘していますが)、こちらの記事でのファーブル師の発言は厳しいです(記事)。'Soumillon is not a friend of mine' という痛烈な言葉を浴びせています。なんでもスミヨンが土曜日にファーブルを中傷するようなことを言ったのが発端なみたいです。ちなみに以前からスミヨンのムチの使い方が気に入らなかった模様。アガカーンスタッドはファーブル厩舎から馬を引き上げていますが(その理由がスミヨンだったよう)(記事)、また馬を預けるんでしょうかね。スミヨンの身の振り方と、アガカーンスタッドの主戦は誰になるのか、から目が離せませんね。
続報:スミヨンのコメントが出ています(記事)。さすがにショックなようですね。コメント欄でアガカーン殿下の主戦にキーレンを薦めている人がいますね。

重賞回顧(8月1, 2日)

2009-08-24 23:18:44 | 競馬日記
ナッソーSはOasis Dream産駒Middayが勝ちました。オークスは2着、愛オークスは3着でした。伯父にElmaamulがいます。
Oasis Dreamは2歳戦から活躍したスプリンターで、自身のように2歳戦から活躍する仔も出していますが、距離をこなす馬も出しますね。

プシケ賞(GIII)はAnabaa産駒Board Meetingが勝ちました。半姉はオペラ賞の勝ち馬でJCにも参戦したBright Sky。母も重賞4勝。

ロートシルト賞はGoldikovaが勝ちました。このレース連覇です。

2歳戦カブール賞(GIII)はSmart Strike産駒Zanzibariが勝ちました。母内にずいぶん世代が奥まった部分がありますね。母は重賞2勝。

独オークスはSholokhov産駒Night Magicが勝ちました。Catnipにさかのぼる名牝系出身です。個人的にはこの牝系はノーアテンションの血統表で何回も見たことがあり、思い出深いです。

ヘンケルトロフィー(GII)はDiesis産駒King of Sydneyが勝ちました。Diesisが25歳のときの仔です。高齢になってもいい仔を出す素晴らしい種牡馬だったと思いますが、2006年に種牡馬引退し、同年、死亡しました。

デンマークの重賞スカンジナヴィアンオープンチャンピオンシップ(GIII)はFinal Appearance産駒Peas and Carrotsが勝ちました。重賞は昨年のストックホルムストラプリ(GIII)以来です。

アメリカのGIです。
ハスケル招待はRachel Alexandraが圧勝しました。2着はベルモントSを勝っているSummer Bird。牡馬相手でもちょっと格が違いますね。

牝馬戦ゴーフォーワンドSはStreet Cry産駒Seventh Streetが勝ちました。GIはアップルブラッサムH以来、2勝目です。Mr. Prospector系×Princequillo系×Northern Dancer系×Man o'War系の累代交配で、Raise a Native、Natalmaを前面でクロスし、Native Dancerの影響の強いアメリカンです。