うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Zenyatta半妹

2010-03-31 00:22:06 | 競馬日記
ZenyattaBalanceの半妹が産まれたそうです(記事)。Henrythenavigatorの初年度産駒になります。

確認できるVertigineuxの仔たちは下の7頭です。
2002年生:Where's Bailey(Aljabr産駒、ステークスウィナー)
2003年生:Balance(Thunder Gulch産駒、GI3勝)
2004年生:Zenyatta(Street Cry産駒、15戦無敗)
2006年生:Treasure Trail(Pulpit産駒)
2007年生:Souper Spectacular(Giant's Causeway産駒)
2009年生:Bernardini × Vertigineux
2010年生:Henrythenavigator × Vertigineux

世代が合っていない産駒が多いですね。アメリカ的です。
この中で一番、私の好みなのはBalanceです。父Thunder Gulchはハイハット内Hyperionを生かした異色の配合。スピード血統のGulch産駒にしては距離もこなしました。母Vertigineux内はHyperionが5代目と近い位置にあり、父の流れを生かせていると思います。
Henrythenavigatorの組み合わせに関しては、Forliが6 . 6 x 3と世代がズレている点や、Princequilloが7 . 8 . 8 x 4 . 8で母父の部分だけが極端に前に出ている点なんかが気になります。例えばHenrythenavigatorの父Kingmamboなんかが相手だと段違いにすっきりするのですが(Kingmambo × Vertigineux)。

ドバイワールドカップ結果

2010-03-29 19:56:07 | 競馬日記
順に見て行きます。

第1競走カハイラクラシックは純血アラブ対象。Jaaferという馬が勝ったようですが、よく分かりません。

第2競走アルクォズスプリント(GIII、芝6F)はニュージーランド産の香港調教馬Joy and Funが勝ちました。Danehill内Northern Dancerの影響が明確、Nasrullah、Court Martialのスピードが結合し、短距離向き配合としては良くできていると思います。

第3競走ゴドルフィンマイル(GII、オールウェザー8F)に出走したグロリアスノアは外から脚を伸ばして4着でした。健闘したと思います。勝ったのはアイルランド産、Godolphin所属のCalming Influence。父はUrban Sea半弟の2000ギニー馬King's Best。個性的な実質異系交配で、見所があります。

第4競走UAEダービー(GII、オールウェザー9.5F)はオーストラリア産、Redoute's Choice産駒Musirが勝ちました。馬主はドバイ首長モハメド殿下のいとこ、H.H.シェイク・モハメド・ビン・カリファ・アル・マクトゥームで、調教師は南アフリカのマイク・デ・コック。Asiatic Boyと同じチームです。前走UAE2000ギニーを勝ち、アルバスタキヤはスキップしたためAsiatic Boyに続くUAE3冠達成はなりませんでした。それにしてもNorthern Dancer 4 . 5 x 4 . 6 . 7はなかなかすごいですね。

第5競走ゴールデンシャヒーン(GI、オールウェザー6F)はYankee Victor産駒Kinsale Kingが勝ちました。アメリカ産のアメリカ調教馬。血統表内にNorthern Dancerを含まず、KhaledとRelicのスピードを生かした異色の配合。ローレルゲレイロはオールウェザーもこなし、4着でした。悪い結果ではないですが、レーティング上位のRocket ManOne Worldを食ってもうちょっと順位を上げたかったです。

第6競走デューティーフリー(GI、芝9F)はMedicean産駒Al Shemaliが勝ちました。重賞2勝のTungsten Strikeの半弟です。馬主はドバイ皇太子、H.H. シェイク・ハムダン・ビン・モハメド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム。先日、日本でも馬主としてデビューされました。

第7競走シーマクラシック(GI、芝12F)はロイド=ウェバー卿のDar Re Miが勝ちました。ブエナビスタは惜しくも2着。やっぱり強い。よく走ったと思います。

メインの第8競走ワールドカップ(GI、オールウェザー10F)は昨年2着のGloria de Campeaoが勝ちました。前哨戦を勝ったレッドディザイアはイレ込んで全く良さを出せませんでした。力んで脚をなくすまずい競馬でした。前走で騎乗したペリエがそのまま乗れていたらもう少しまともなレースになったかもしれません。ウエイトはちゃんと合わせて欲しいですが。

日記かもしれない

2010-03-29 00:00:00 | 日記
・伯母が亡くなったと連絡があった。通夜に参列しようと思い、ネットで式場までの経路を検索した。ネットがなかった時代は時刻表と路線図をにらみながら効率的な経路を探したはずなのだが、今は一瞬で最適な経路が見つかる。楽にはなったが、単に楽をするだけなら人間としての機能がそのうち退化していくだろう。節約した労力と時間を有効利用する必要がある。そして私は競馬について調べた。競馬で生活しているわけではないのだけど。

・買い物に出かけた。スーパーで古本を50円で売っていた。つげ義春の「貧困旅行記」(新潮文庫)が目に止まった。つげは興味のある漫画家で漫画の方を読んでみたかったが、随筆でもかまわないだろうと思った。そんなことを考えていると、「村上春樹があるで」と横から言われた。村上春樹には少しも興味はないが、なぜそんなことを言うのか聞くと、以前、「村上春樹ってどんな本を書く人なんやろ」ってことを言っていたかららしい。売れている作家だから向学のために読んでみるのもいいだろうと思ったが、そもそも小説を読む習慣が私にはない。最後に読んだ小説はシェンキェーヴィチの「クオ・ワディス」(岩波文庫)で、かれこれ10年以上前のことだったはず。と思ったが、チョーサーの「カンタベリー物語」(岩波文庫)なんかもその後、読んだかもしれない。「クオ・ワディス」は猛烈に面白く、「カンタベリー物語」はどうでも良かった記憶がある。そんな小説初級者なので、極力短い方がよく、村上のは「風の歌を聴け」(講談社文庫)っていうやつにして、「貧困旅行記」との2冊を買った。「風の歌を聴け」は電車内で読むのにちょうど良さそうなので、これをポケットに入れて出かけた。行きの電車だけで読了した。感想としては、なるほど、これが村上春樹か、ってところだった。1冊読んだのでもう二度と村上春樹の本を読むことはないだろう。

・「風の歌を聴け」に恋人が自殺した話が出てきた。それで思い出したが、以前、自殺者を発見したことがある。年間、3万人自殺で亡くなるというのに、自殺者を発見したのは初めてで、その非現実的な状況と、その非現実的状況下で冷静且つ詳細に聴取に応じている自分に驚いた。それにしても60年生きて病気で望まぬ死を迎える人もあれば、若くして自ら命を絶つ人もいる。私は安い缶チューハイを飲んだ。

ドバイワールドカップナイト

2010-03-25 19:41:06 | 競馬日記
とうとう週末はドバイワールドカップナイトですね。
メインのワールドカップとその前のシーマクラシックはどちらもいいメンバーがそろいました(ERAのサイトのRacecardに出走馬のレーティングが載っていてます)。

ワールドカップは粒ぞろいのメンバーで、有力どころとしては昨年のBCクラシック2、3着のGio PontiTwice Over、昨年のワールドカップ2着のGloria de Campeaoが出走します。オールウェザーの女王Zenyattaが出ないとは言っても、このメンバーなら不足はないでしょう。合田さんはレッドディザイアの敵はGio Pontiただ一頭という見解です(記事)。レッドディザイアは前走の勝利で十分に驚かしてくれたので、今回勝っても驚く人はいないでしょう。現地でもかなり注目されているようです(記事1記事2)。楽しみです。

シーマクラシックは上位が分厚いです。凱旋門賞3年連続2着のYoumzain、前走レッドディザイア相手に大敗して芝のレースに矛先を向けたCavalrymanがレーティングトップです。が、我らがブエナビスタも勝機があると思っています。メイダンの芝を日本馬が走るのは初めてなので、その点はやってみないと分かりませんね。

ゴールデンシャヒーンに出るローレルゲレイロは、昆師が逃げ宣言をしています(記事)。速いのはRocket Man(ふかわのことではない)。個性的な異系交配馬です。これを相手にどんなレースをしてくれるでしょうか。

ゴドルフィンマイルにはグロリアスノアが出走します。出ていたら強敵になるはずだったMidshipmanが不在でチャンスが広がりました(記事)。グロリアスノアはオールウェザーが合いそうでドバイ遠征を決めたそうですね(記事)。小林慎一郎騎手兼調教師(?)は師匠の矢作師の指示で、この馬とともにドバイに乗り込んで調教をつけています(記事)。いい経験をさせてもらっていますね。師匠に恵まれたと思います。

Rocks Rule、コスモバルク

2010-03-18 19:24:04 | 競馬日記
話題に乗り遅れていますが、オグリキャップの仔がイギリスで勝っていますね。
Rocks Ruleという馬で、3月9日にニューキャッスルで行われた16FのNational Hunt flat raceでデビュー勝ちを収めました。National Huntはよく分からないのでほとんど話題にしませんが、一度だけブログに書いたことがあります。それはNational Hunt flat race出身のTurbo Linnがランカシャーオークスを勝ったときでした(ブログ)。National Hunt flat raceを圧勝につぐ圧勝でデビューから5連勝。平地競走に転じても連勝でランカシャーオークスを勝ちました。このときにオグリキャップを話題に挙げています。Turbo Linnほどの活躍は難しいとしても、Rocks Ruleも長く活躍して欲しいです。
さて、このRocks RuleはIKの久米氏が配合し、タタソールズノベンバーセールで落札されて話題になった馬です。時間がかかりましたが、無事、デビューにたどり着けて良かったです。

アイルランドに移籍する予定だったコスモバルクは故障のため、引退するようです(記事)。
コスモサンビームとともに愛ダービー馬ザグレブの力を見せてくれました。ザグレブは種牡馬としては不振に終わりましたが、重賞勝ち馬2頭がともにGI馬でした。コスモバルクは種牡馬にならないみたいです。コスモサンビームが生きていていたらザグレブの後継種牡馬になってくれたかもしれませんが。

ウオッカ、ギルタウンスタッドに到着

2010-03-17 20:57:09 | 競馬日記
ウオッカがアガカーン殿下のギルタウンスタッドに到着したそうですね(記事)。到着しただけなのにracingpostの記事になるとはすごい注目度です(アガカーンスタッドのサイトでもニュースになっています:記事)。

本記事を含むいくつかの記事にSea the Starsと交配予定の牝馬の名前が出ていますね(記事1記事2記事3記事4)。以下のような交配が考えられています。

Sea the Stars × Speciosa:母は1000ギニー馬
Sea the Stars × Lush Lashes:母はGI3勝
Sea the Stars × Finsceal Beo:母は英愛1000ギニーとマルセルブサック賞の勝ち馬、仏1000ギニー2着
Sea the Stars × Alexander Goldrun:母はGI5勝馬
Sea the Stars × Asmara:母はKジョージを含むGI4勝のAzamourの母
Sea the Stars × Darinska:母はFinsceal Beoを破った仏1000ギニーを含むGI3勝のDarjinaの母
Sea the Stars × Behkara:母はシェーヌ賞(GII)のBehkabadの母
Sea the Stars × Song:母は愛1000ギニーのYesterday、モイグレアスタッドSのQuarter Moonの全妹
Sea the Stars × Spirit of Tara:母は重賞5勝のEcho of Lightの母、オークス、愛ダービーを含むGI5勝のSalsabilの全妹、セントジェイムズパレスSのMarjuの半妹
Sea the Stars × Drama Class:母は愛オークス2着のScottish Stageの母
Sea the Stars × Cuis Ghaire:母は重賞2勝、1000ギニー2着
Sea the Stars × Maoineach:母は重賞2勝
Sea the Stars × Blas Ceoil:母は関東オークス3着のアルヴィスの全妹、GI馬ジャッジアンジェルーチWarPeaceの姪
Sea the Stars × Lady Luck:母はタタソールズGCのCasual Conquestの母
(受胎が確認されている5頭についてはこちら。)

Sea the Stars × SpeciosaはDanzigが系列ぐるみを作る形態。最近、成功例が増えてきています。
Sea the Stars × Lush LashesとSea the Stars × Cuis GhaireはUrban Sea 2 x 3という大きな近親交配を持つ上、Danzig 4 x 4、Northern Dancer 5 x 4 . 5まで発生しています。父Sea the Stars×母父Sadler's Wellsの組み合わせでUrban Seaの近交ができることに関してはracingpostでマルセル・ブサックなんかを引き合いに出していろいろ書いています(記事)。この組み合わせは試してみていいと思うのですが、Danzigのクロスは必要なのかなと思います。
Sea the Stars × Finsceal BeoはMr. Prospector 4 x 4、Northern Dancer 5 x 5でシンプルといっていいんじゃないでしょうか。
Sea the Stars × Alexander Goldrunも5代内出現するクロス馬がNorthern Dancer 5 x 5 . 5だけのシンプルな構造。Never Bend 6 x 6 . 6でリードする形態だと思います。
Sea the Stars × Asmaraは母父を強調した形態。案外問題なさそうです。
Sea the Stars × Darinskaはアガカーン殿下らしくていい配合だと思います。
Sea the Stars × BehkaraはMill Reefの位置が前に出過ぎかなと思うのですが、それほど悪い気はしません。
Sea the Stars × Songは注目の配合です。母父Sadler's Wellsで血統表内でGalileoを再現するのはアリだと思いますし、母が父Sadler's Wells×母父Darshaanのニックスになっている牝馬との組み合わせで成功すればSea the Starsの価値が高まるように思います。ちなみにSongは牝系がアガカーンスタッド出身です。
Sea the Stars × Spirit of Taraも母父Sadler's Wellsですが、祖母の血が古いのがどうかなと思いますが、血統の内容自体は合っています。
Sea the Stars × Drama ClassもSea the Stars × Spirit of Taraと共通性があります。
Sea the Stars × MaoineachはMr. Prospectorが4代目から系列ぐるみ、Danzigも4代目にクロスします。もうちょっとスッキリとしていた方がいいと思います。
Sea the Stars × Blas Ceoilは母内のカナダの特殊な血がどうなのかと思ったのですが、案外問題なさそうです。
Sea the Stars × Lady LuckはAhonoora近交型。それほどメジャーなクロスではありませんが、シンコウフォレスト産駒Electric Beatで見たことがあります。いいんじゃないでしょうか。

ざっと見た感想は、割といろんな牝馬に合わせやすい、母方の影響を出す種牡馬、といったところです。

Life Is Sweet引退

2010-03-16 19:43:28 | 競馬日記
Zenyattaの僚馬で昨年のサンタマルガリータ招待H、BCレディーズクラシックを勝ったLife Is Sweetは引退するようです(記事)。筋けいれんを再発したとのことで仕方のない決断だったようです。Storm Cat産駒で2歳チャンピオンSweet Catomineの全妹という良血馬です。

Life Is Sweetは今年初戦を芝のサンゴルゴニオH(GII)で迎えるはずだったのですが胃けいれんで取り消し(記事)。予定を変更して迎えたサンタマリアH(GII)はSt Triniansに破れました(記事)。その後、ドバイワールドカップを目標に調整していたのですが(記事)、今回のような結果になりました。

初年度はSmart Strikeを交配するようです(Smart Strike × Life Is Sweet)。血統の内容自体は合っており、Raise a Native 3 x 6、Count Fleet 5 x 8のように世代がずれている点だけが残念ですね。

全姉Sweet Catomineの仔ではA.P. Indy産駒Sweet Thoughtsが確認できます。父A.P. Indy×母父Storm Catという最上級の良血配合で、Storm Flag FlyingにもA.P. Indyが配されたことがあります(ブログ)。Secretariatが強烈に系列ぐるみを作る形態で、アリかナシかならアリだと思います。ただし、まだこの組み合わせからはGI馬は出ていないと思います。父と母父を逆にした父Storm Cat×母父A.P. Indyの組み合わせからはBluegrass CatMr. Sidneyと2頭のGI馬が出ています。この2頭は祖母父がMr. Prospectorであるところまで共通します。Bluegrass Catは祖母が2歳チャンピオンリズムの全妹、Mr. Sidneyの方は母はGI4勝のMineshaftの全姉で自身もGI馬、祖母もGI馬という良血ぶりです。

ところでLife Is Sweetに勝ったSt Triniansは英国産で英国からの移籍馬です。血統的にも見るからに芝向きですね。父はナンソープSを勝ったスプリンターPiccolo、母父はセントレジャー、アスコットGCを勝ったステイヤーClassic Cliche、祖母父はハンターコム産駒でヴィルトシャフト大賞典の勝ち馬Pyjama Hunt。配合的には5代内にクロス馬が出現しない完全異系交配で、スプリンター父系の割にMossborough、Donatello、Bois Rousselなどの影響で距離も持ちそうです。

ZenyattaとRachel Alexandra

2010-03-14 23:13:01 | 競馬日記
北米の2強が今年の初戦を迎えました。

まずは昨年の年度代表馬をRachel Alexandraに譲ったZenyatta。サンタマルガリータ招待Hを快勝しました(記事)。いつも通りの最後方から、直線では縫うように追い込んできましたね。他の馬より11ポンド(約5kg)も重い斤量を背負い、直線で前が開いていなかったにも関わらず、余裕しゃくしゃくでちょっとしか力を出していない感じでした。これでデビューから15連勝。Colinの記録に並びましたね。次走はRibotのデビュー以来無敗の16連勝、CitationCigarの北米連勝記録16(17連勝した馬もいますが、大したレースを走っていないので参考記録とさせていただきます:記事)への挑戦になります。

昨年の年度代表馬Rachel Alexandraの方は重賞格付けなしの特別戦ニューオーリンズレディースSで6ヶ月ぶりのレースを迎えました(記事)。が、直線でZardanaにねじ伏せられてしまいました。Zardanaはジョン・シレフス師が管理しており、Zenyattaのステーブルメイトです。次走のアップルブラッサムSでZenyattaがRachel Alexandraを倒すはずだったのですが、Zardanaが一足先にやってしまいました。Zardanaはブラジル産ですが、Rachel Alexandraと同じくSadler's Wells系ですね。この父系もどんどんアメリカに適応していっています。Rachel Alexandraは久々のせいか、掛かり気味でしたね。

ZenyattaはアップルブラッサムSに出るつもりのようですが、Rachel Alexandraはまだ決まってはいないようですね(記事)。両馬の対決はあるのでしょうか。しかし、両馬の今年初戦の結果から、ZenyattaがRachel Alexandraを倒しに行く構図からRachel AlexandraがZenyattaを止められるのかに変化したような気がします。

追記:Zenyattaはやはり予定通りアップルブラッサムSに向かうみたいですが(記事)、Rachel Alexandraは回避の方向で固まったみたいです(記事1記事2)。Rachel Alexandraはレース間隔が開きすぎましたか。

Sea the Srarsの仔を受胎した牝馬

2010-03-08 19:51:39 | 競馬日記
Bloodhorseに5頭の牝馬でSea the Starsの仔を受胎したことが確認できたことが出てきます(記事)。

Sea the Starsは今年、90頭以上の、自身がG1勝ち馬、もしくは産駒からG1勝ち馬が出ている牝馬に種付けするようです(記事)。85,000ユーロ(今のレートで約1045万円)という価格設定はそれほど高いとは思いませんし(例えばディープインパクトの種付料は、初年度の2007年は1200万円、2010年は900万円)、是非ともと思う生産者も多いでしょう。日本の馬でSea the Starsを付けるのはウオッカだけなのでしょうか。

受胎が確認されたのは以下の組み合わせです。

Sea the Stars × Zarkava:母はカルティエ賞年度代表馬、無敗の凱旋門賞馬。
Sea the Stars × Bordighera:母はグランデラ(カルティエ賞最優秀古馬)、George Washington(カルティエ賞最優秀3歳牡馬)の母。
Sea the Stars × Alpine Rose:母はジャンロマネ賞の勝ち馬、サンクルー大賞典のFragrant Mixの全妹。
Sea the Stars × Centreofattention:母はHoly Roman Emperor(2歳GI2勝)の全姉。
Sea the Stars × Sewards Folly:母はダイアデムS(GII)を勝ち、ミドルパークS2着のSayifの母。

この中ではSea the Stars × Alpine Roseが一番好みの配合です。アガカーン殿下の配合で、アガカーン殿下らしくNever Bendのクロスを効かせています。
Sea the Stars × ウオッカもいい配合だと思いますよ。こちらもNever Bendがクロスしています。

弥生賞、チューリップ賞、ウオッカ

2010-03-07 20:01:15 | 競馬日記
弥生賞は人気のヴィクトワールピサが勝ちました。
内ラチ沿いで我慢して、エイシンアポロンが抜け出すのを待って、見事に差し切りました。エイシンアポロンはリルダヴァルリディルローズキングダムと今年の2歳の有力どころに全敗です。この馬自身もいい走りをしているんですが。

チューリップ賞はキングカメハメハ産駒がワンツースリーで桜花賞への権利を得ました。
勝ったのは2歳牝馬チャンピオンの方ではなく、ショウリュウムーンでした。キングカメハメハは世代が新しいので、母の祖父がサンデーサイレンスという形にも合わせることが出来るでしょう。その意味では今年だけで終わらず、長く活躍して欲しい種牡馬です。
アルメリア賞に出たルーラーシップは大きな不利があったにも関わらず完勝しました。怪我がなければいいですね。また、皐月賞を目指すには少々スケジュールが厳しいのも気になります。

ドバイワールドカップを目指していたウオッカは鼻出血が再発し、引退となりました。次の仕事がありますので、無事引退できて良かったです。また、ワールドカップできついレースをしてから繁殖生活に入るより、このタイミングで引退できた方が良かったかもしれません。何はともあれ、お疲れさまでした。