うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

アサクサキングス、ドリームジャーニー引退

2011-06-30 20:24:01 | 競馬日記
宝塚記念でいいところを見せられなかった2004年生まれのGI馬アサクサキングスドリームジャーニーが引退することになりました。ウオッカと同期で派手なところは全部ウオッカに持って行かれてしまいましたが、7歳までよく走ったと言っていいでしょう。
先日、同じく2004年生まれのGI馬ショウワモダンが種牡馬になれないというショックな出来事がありましたが、アサクサキングスとドリームジャーニーはどちらも種牡馬としての引取先がありました(記事1記事2)。

アサクサキングスはホワイトマズルの後継種牡馬としての期待がかかります。天皇賞馬イングランディーレが韓国へ輸出され、日本での後継種牡馬がいませんでしたが、母がジェニュインの全妹という良血ぶりが評価されたのでしょうか。

ドリームジャーニーは全弟オルフェーヴルが3冠達成に王手をかけています。2歳からトップクラスの能力を持ち、古馬になっても2つのGIを勝った馬ですから信頼感があるでしょう。ステイゴールドの後継種牡馬第1号になりますが、凱旋門賞2着馬ナカヤマフェスタ、全弟オルフェーヴルが後に控えています。どれか1頭くらいは海外で種牡馬入りしそうですね。できればメジロマックイーンの血を引くドリームジャーニーかオルフェーヴルが海外に出て行って欲しいなと思います。

ステイゴールドで思い出しましたが、凱旋門賞連対率100%の二ノ宮師は今年はナカヤマフェスタとナカヤマナイトで挑戦する予定のようですね(記事)。どちらもステイゴールド産駒で不良馬場のダービーを4着。
他の登録馬では宝塚記念を圧勝したアーネストリーは今年は自重して国内専念(記事)。天皇賞馬ヒルノダムールは予定通り参戦(記事)。ドバイWC馬ヴィクトワールピサも予定通り(記事)。ナカヤマフェスタ、ヒルノダムール、ヴィクトワールピサは前哨戦フォワ賞で早くも対決してしまう予定。エイシンフラッシュは保留で、状態を見て決めるとのこと(記事)。ビートブラックはさすがに出走は厳しいでしょう。

ロイヤルアスコット

2011-06-30 19:45:14 | 競馬日記
既に賞味期限が切れた話題なので主要なものだけざっくりと。

グランプリボスが出走したセントジェイムズパレスSは2000ギニー馬Frankelが勝ちました。グランプリボスは力尽きてかなり離れた8着。残念ですが、馬場、競馬のスタイルの適性の面で問題がありましたから仕方がありません。NHK杯にFrankelが出ていたら確実にグランプリボスが勝ったのですけどね。

Canford CliffsGoldikovaが激突したクイーンアンSはCanford Cliffsの方が勝ちました。史上最強マイラーの称号を欲しいままにしていたGoldikovaですが、今年は相当に難しいシーズンになりそうです。

So You Thinkが人気を集めたプリンスオブウェールズSはデットーリ騎乗のRewildingがSo You Thinkを計ったようにゴール前で捕まえて勝利しました。Rewildingはドバーシーマクラシックに続くGI連勝。Dar Re Miの半弟、Darshaanの甥です。

ショウワモダン引退

2011-06-08 19:46:58 | 競馬日記
昨年の安田記念馬ショウワモダンが引退します。残念ながら種牡馬にはなれずに馬事公苑で乗馬になる予定です(記事)。

父は安田記念、マイルCSを勝ったエアジハード。安田記念でのグラスワンダーとの死闘が印象的です。その父は天皇賞馬サクラユタカオーで、テスコボーイの系統になります。一世を風靡したPrincely Gift系もこのテスコボーイ - サクラユタカオーを経るサクラバクシンオーとエアジハードの系統ぐらいしか残っておらず、エアジハードの出した唯一のGI馬ショウワモダンが種牡馬になれないのは系統の存続という点では大きな痛手です。世知辛いものですね。

種牡馬としてのショウワモダンはHail to ReasonとMr. Prospectorを持たず、Northern Dancerは6代目とクロスをしても弊害が出そうにない位置にあり、NasrullahとHyperionがどちらも6代目で両方の影響も出せそうです。チャイナロックのような古き良き日本の血統とも相性が良さそうで、案外使いやすかったと思います。ファッショナブルさは全く持たないですし、マーケット的には必要がないかもしれませんが、なじみの血統が消えていくのは寂しいものです。

もう一方のサクラバクシンオーを通るグランプリボスはセントジェイムズパレスSに向けて順調に調整中です(記事)。向こうの庭ですから簡単ではありませんが、実力的に及ばないとは思っていません。リアルインパクトは将来的にはシャトル種牡馬となるような構想があるみたいですが(記事)、グランプリボスのような日本土着血統を多く持つ馬の血も海外に広めて欲しいです。そのために海外で通用するところを是非とも見せて欲しいです。

仏ダービー、安田記念

2011-06-06 20:30:59 | 競馬日記
英ダービーは父Montjeu×母父Darshaanで、父Sadler's Wells×母父Darshaanのニックスを引き継いだニックスでしたが、仏ダービーはこれの返しニックスとなる父Dalakhani×母父Sadler's WellsのReliable Manが無敗で制しました。マイル路線ではなくて仏ダービーに参戦した仏2000ギニー馬Tin Horseは5着、愛2000ギニー馬Roderic O'Connorは8着でした。

ロワイエ=デュプレ師はこのレース6勝目。父のDalakhani、祖父のDarshaanでも勝っています。恐るべし。馬主はアガカーン殿下ではなくてPride Racing Clubというところです。ロワイエ=デュプレ師が管理したPrideを生産したNP Bloodstock Ltdが2009年に設立したクラブのようです。ロワイエ=デュプレ師がアガカーン殿下以外の馬で仏ダービーを勝つのは初めてです。
Dalakhani産駒は4頭目のGI制覇。そのうちコンデュイットChinese White、Reliable Manは父Dalakhani×母父Sadler's Wells(残る1頭は母父Law SocietyのMoonstone)。既にニックスとして成立していると言っていいでしょう。Reliable Manの祖母Fair Saliniaはオークスハットトリックの名牝。

安田記念はディープインパクト産駒リアルインパクトが勝ち、GIになってから初めての3歳馬による安田記念勝利を成し遂げました。
母トキオリアリティーはMeadowlake×In Reality×Crozierで、Meadowlake×In Reality×Native Dancer×My BabuのMeadow Starと似た配合になっています。血統表内にNearcoを持たないアウトサイダーで、アメリカンなスピードを伝える繁殖牝馬です。ディープインパクトとの組み合わせでもNothirdchance 5 x 5、Native Dancer 7 x 5と米系の血が最前面でクロスし、欧州系の血を積極的に押さえると重厚な血統構成になってしまいがちなディープインパクト産駒にしてはスピードタイプに仕上がりました。
リアルインパクトはセレクトセール2009で主取だったんですね(記事)。ディープインパクト産駒としては異色の血統構成が嫌われたんでしょうか。

惜しかったのはスマイルジャック。あたかもマイラーであるかのような使われ方をされ、追い込み馬であるかのような乗り方をされていますが、元々はダービーで先行して2着になった馬。小牧太が乗っていたときが一番この馬らしい競馬ができていたような気がします。今回も最速の上がりで大外から追い込んできましたが、あの僅差ならスタートさえ決まっていれば逆転があったかもしれません。

オークス、ダービー

2011-06-05 00:52:21 | 競馬日記
オークスはDanehill Dancer産駒Dancing Rainが勝ちました。
父Danehill Dancer×母父Indian Ridgeではマイラー、距離が持って中距離、という感じがしますが、祖母がダービー馬ドクターデヴィアスの母Rose of Jerichoです。ちなみにその弟シンコウキングはFairy Kingを配してもスプリンターでしたが、日本だからスプリンターになったように思いますし、産駒には12FのGIを勝つものもいます。そう言えばThumbs Upが安田記念に出走しますね。要注意です。
Dancing RainはAllegedのWar Admiral、Alibhai、Ribotが生きていて距離は持ちそうな感じです。

女王陛下のCarlton Houseが注目され、エイダン・オブライエンが4頭出走させる必勝態勢を敷いてきたダービーはCoolmoreがアンドレ・ファーブル師のところに預けているPour Moiが勝ちました。ファーブル師は初めてのダービー制覇ですね。重賞2勝、仏オークスであのZarkavaの2着(3着はGoldikova)に入ったGagnoaの半弟で、曾祖母Royal Statuteの子孫にはラムタラ、Snow Bride、Awaasif、ヘクタープロテクター、シャンハイ、Bosra Sham、シーロ、Act Oneなどの活躍馬が出ています。
配合は父Montjeu×母父Darshaanで、父Sadler's Wells×母父Mill Reef系のニックスの発展形です。

Zenyatta受胎

2011-06-01 19:45:46 | 競馬日記
2度目の交配のニュースが全然流れず、どうなったんだろうと思っていたのですが、無事、Bernardiniの仔を受胎したようです(記事1記事2)。5月31日で60日目だったそうです。胎児の性別は未確認で、するつもりはないとのこと。

Bernardini × Zenyatta

シレフス師の妻ドッティ・インゴード=シレフスとその息子デイヴィッド・インゴードによる配合であり、ちゃんと考えられたいい配合だと思います(ブログ)。