うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

メイショウサムソンの引退後

2008-01-30 20:17:00 | 競馬日記
メイショウサムソンが引退後は社台で種牡馬入りすることになったようです(記事)。
その可能性があるんじゃないかと思っていました(そう思った根拠が何かあったはずなのですが、忘れました。そう思ったときにメモっておかないとね)。

日高が産んだ名馬が社台に流出するのは残念と言えば残念です。
ですが、海外遠征を考えれば悪いことでもないとも思います。
この時期に社台に行くことが決まったので、今後は社台のバックアップを受けやすくなるでしょう。
社台は海外遠征のノウハウが豊富ですから、心強い面はあります。
いい結果を期待しています。

種牡馬として考えた場合、配合的には母父サンデーサイレンスと組み合わせることができます(例:メイショウサムソン×アドマイヤグルーヴ)。脚質的にも切れ味鋭いサンデーサイレンスにしぶといメイショウサムソンですから、いいんじゃないでしょうか。社台にとってはメリットがあるでしょう。

さて、メイショウサムソンの血統について、最初に見たとき(たしか東京スポーツ杯で2着に入ったとき)から気になっていたのはCourt Martialのクロスです。
ダンシングブレーヴは好きな種牡馬なのですが、ダンシングブレーヴは世界でGI馬を9頭出しています。その9頭のうち、伊ダービー馬ホワイトマズル、愛オークス馬Wemyss Bight、桜花賞、秋華賞、阪神3歳牝馬のテイエムオーシャンの3頭がCourt Martialのクロスを持ちます。ちなみに日本のLyphard系GI馬でCourt Martialのクロスを持つのはテイエムオーシャンだけです。Court Martialのクロスは日本ではそれほど流行っていません。
このダンシングブレーヴの仔のトレンドがメイショウサムソンでは再現されているので、できれば産駒もこの傾向を受け継いでほしいなあと。メイショウサムソンの血統表内Blue Queenの部分の血が奥まっているからこの部分にクロス馬を作っておきたいと思うのもあります。

Court Martialクロスについて、もう1頭名前を挙げたいのはウインドインハーヘアです。
ウインドインハーヘアの父AlzaoとダンシングブレーヴはどちらもLyphard産駒ですが、母父もよく似ています。Drone x Sir Ivorのように仮想配合をしてみるとよく分かるのですが、血統構成要素がかなり共通しています。

ここで名前を挙げている5頭のうち、2400mのGIを勝っていないのはテイエムオーシャンだけです。Court Martial自身は距離の壁があり中距離が限界であり、Lyphardも距離の壁がありましたが、Lyphard内のCourt Martialがクロスする形態の一流馬は距離が持ちますね。

ショウナンアルバ

2008-01-28 22:12:31 | 競馬日記
先日、若竹賞を勝ったショウナンアルバはウォーエンブレム産駒です。ウォーエンブレム産駒は2世代で20頭しか出走していないですが、勝ち馬率は60%という優秀さ。まさに少数精鋭です。
このショウナンアルバで目に付くのはBrigadier Gerardの5×3です。なかなかお目にかかれません。

ウォーエンブレムとは対照的ですが、シンボリクリスエス産駒はたった1世代で既に91頭も出走しているようです。
その中で近親交配という観点から目に付いたのはクリールトルネードです。Seattle Slewの4×2。勝ち上がっていますが、シンボリクリスエス内Seattle Slewはゼロ化されているので大丈夫なのかもしれません。

先日、未勝利を勝ち上がったオリエンタルヨークはRobertoとMr. Prospectorのニックスであり、なかなか良さそうに思います。My Charmerの5×4が特徴的です。シンボリクリスエスは世代のズレが気になってしまうのですが、本馬では補正されているように思います。

出題ミスなど

2008-01-22 22:39:38 | 日記
センター試験でまた出題ミスがあったようです(記事)。
最近はネットのおかげでちょっと出題ミスがあればいろいろ言われるのですが、以前からよくあったように思います。自分の問題だけが間違っているわけではないのでどうってことはないです。また私はそういうことが起こりうると頭の中に入れて試験を受けるようにしていました。
この程度のは出題ミスでもなんでもないでしょう。

広辞苑で50年以上間違えた記載をされていたところがあったようですね(記事)。
50年以上気づかれなかった間違いってのはすごいですし、間違いを見つけた人はすごいですね。
ちなみに新しい英和辞典が出るとすぐに買って来て間違い探しをするのが趣味の人が私の知り合いにいました。

星若のファミリーナンバーについて

2008-01-21 21:22:13 | 競馬資料
下総御料牧場の基礎繁殖牝馬として名高い星若のファミリーナンバーについて混乱がありました。
それはPed Net(Pedigree - 星若)やnetkeiba.com(血統|テンポイント|馬|Um@SQL)ではF-No.3となっているのにThoroughbred Database(Ima Baby offspring)ではF-No.11-aとなっているというものです。
ちょっと困って、ネットで分かる範囲でいろいろ調べてみました。

・Japan Bloodstock(ワカオライデン (栗毛 牡 1981年生 FNO: 3))ではF-No.3です。

・英1000ギニー馬Caraやアルゼンチンの名馬Yatastoが同じ牝系に属するので探してみれば、どちらもF-No.3としているものを見つけました(One Thousand Guineas WinnerGran Premio Carlos Pellegrini Winner)。

・Wikipediaを調べると、テンポイントの項目ではもともと3号族となっていたのに2007年12月3日に11-aに変更されています(テンポイント 版間での差分)。
(2008年1月30日に3号族に変更されました->テンポイント 版間での差分

・セリのときの資料でも見つかるかと思い、googleでpdfを探してみました(ワカクモ filetype:pdf - Google 検索)。HBAやラフィアンが3号族としているのでこっちの方が正しそうです。

どこで混乱が生じたんだろうと思いました。行き着いたのはFanchonです。例えば英1000ギニー馬Caraの母はFanchonですが、Thoroughbred DatabaseではCaraの母をFanchon(1834)としています(Cara)。Caraは1836年生なのでこれはおかしいです。1歳のときに受胎したことになってしまいます。
Fanchonという名の牝馬には1827年生のものがおり(Fanchon)、Ped Netではこちらの方をCaraの母として採用しています(Cara)。星若はCaraの子孫です(牝系図)。

こんな感じで3号族と考えるのが正しいように思います。

ニュービギニング全妹

2008-01-20 20:40:49 | 競馬日記
ニュービギニングの全妹 ヴェルザンディ が未勝利勝ちから2連勝です。
ニュービギニングは昨年注目した馬の1頭だったのですが(ブログ)、牡馬クラシックでサンデーサイレンス系が総崩れする中、期待ほどの活躍はできずにいます。
その一方で牝馬ではアグネスタキオン産駒ダイワスカーレットがものすごい活躍をしました。牝馬ならサンデーサイレンス系はまだまだ勢いがあります。

配合的なことを言えばダイワスカーレットのような軽い配合の方がいいと思います。特に牝馬ですから。
この馬は欧米の血をきめ細かく押さえた上、Donatelloが前面でクロスする重厚さがあります。ダイワスカーレットは米系中心で、Bull Leaを押さえていて軽いと言っても軽すぎるわけでもありません。

プラスの面とマイナスの面がある馬で、じっくり見て行きたいです。過去にはステイヤーを仕上げたことのある池江郎厩舎ですので期待はあります。

フォーティナイナーとサンデーサイレンスについて

2008-01-19 22:18:03 | 競馬日記
フォーティナイナー系種牡馬は好きなんですが(ブログ)、ちょっとだけ目に付いたことです。

トワイニング産駒フサイチアソートが重賞を勝っていますが、フォーティナイナー系×サンデーサイレンス×ノーザンテーストです。
そう言えばエンドスウィープの仔のGI馬ラインクラフトも同じです。
コロナドズクエスト産駒は昨年デビューし、2勝馬を今のところ2頭出しています。そのうちの1頭ペプチドルビーは母父がサンデーサイレンスなんですが、フォーティナイナー系×サンデーサイレンス×Nijinskyです。

父サンデーサイレンス×母父Northern Dancer系の繁殖牝馬は多いと思いますが、この形がはまるのは種牡馬としては大きな利点です。このような種牡馬は生産地としては使い道があったでしょうが、エンドスウィープもコロナドズクエストも死んでしまい非常に残念です。

ホクトスルタンの弟

2008-01-14 21:40:15 | 競馬日記
シンザン記念は昨年の新種牡馬アグネスデジタル産駒ドリームシグナルが勝ちました。
全く気づいていなかったのですが、ホクトスルタンの半弟です。

この勝利は昨年の新種牡馬の産駒による初重賞勝利です。アグネスデジタルは牝馬にもクラシックに乗ることが確実の馬を出していますし、非常に順調です。

明けました

2008-01-08 23:35:20 | 競馬日記
一年の計は金杯にあり、なんてことを言いますが、金杯は終わりました。
明けましておめでとうございました。

昨年の新種牡馬を総括してみたいと思います。
社台グループの手厚いバックアップのもとシンボリクリスエス産駒がデビューしました。そして期待通りシンボリクリスエスはフレッシュサイヤー部門1位になったわけですが、内容は期待通りではありませんでした(記事)。
中央、地方で20頭が勝ち上がったものの2勝馬不在という前代未聞ぶりでした。産駒のイメージを一言で言えば「切れない」感じです。直線までそこそこいい感じで来てもラストで一気に離されてしまいます。ランチボックスのラジオNIKKEI杯2歳S、ダンツキッスイの東京スポーツ杯2歳Sなんかが現状での典型的なレースに感じます。このイメージを変えてくれる馬が果たして出てくるのでしょうか。既にデビューした馬の中でもしかしたら大物かもしれないのはニシノエモーションぐらいに思います。クラシックで活躍するには2月中にはデビューしている必要があり、まだデビューしていない産駒の中に大物候補がいたところでクラシックまでのリミットは後わずかです。
いい繁殖牝馬がシンボリクリスエスに集中したので、今年中に結果が出ないとシンボリクリスエスは種牡馬として失格の烙印を押されてしまうでしょう。成績次第の厳しい世の中です。ちなみに私はシンボリクリスエスが種牡馬として成功するとは思っていません。ダノンマスターズが競り落とされたときにも姉の方がいいと評価していました。

アグネスデジタルは期待通りなんじゃないでしょうか。産駒の中でどうしても気になってしまうのは減量騎手の騎乗とは言えファレノプシスのレコードを破ったマイネラロンハです。マイネラロンハ自身はダート向きっぽいですが、父はマイル~中距離ならどんなサーフェスでも走りました。芝でスピードを発揮しているエイムアットビップがいたり、いろいろ楽しめそうな種牡馬に思います。

フォーティナイナー産駒コロナドズクエストもそこそこ期待通りでしょう。JBBA繋養で中小牧場にとって重宝しそうだっただけに早世が非常に残念です。しかし、少し驚いたのは同じフォーティナイナー産駒でもトワイニングの方です。社台繋養で日本で再デビューしたのですが、母父サンデーサイレンスとの組み合わせで重賞勝ち馬を出しています。そして中央での勝ち上がり8頭中4頭がこの組み合わせ、残りのうち2頭の母父はサンデーサンレンスの息子。合うとは思わなかった組み合わせです。

サンデーサイレンス系種牡馬ではゴールドアリュールがなかなか良さそうです。先日ジュニアCをスマートファルコンが鮮やかに勝ちました。ダートで強かった馬ですが、産駒は芝でも走れます。純然たるダート馬の血統ではないですから十分あり得ることです。供給過剰気味のサンデーサイレンス系の中で生き残るかもしれません。

ファルブラヴも今のところは合格でしょう。血統構成が似ているエリシオは失敗でしたが、残り1/4と産駒がデビューした時代背景の違いが今後どう出るでしょうか。

ワイルドラッシュは期待よりは下でしょうか。これも難しいところがある種牡馬なので仕方がないです。ダートで一発を狙うような感じの種牡馬に思っています。パーソナルラッシュは配合の一つの手本になると思いますが、難しいですね。

グランデラアラムシャームーンバラッドは苦戦しています。日本に向きそうもないので仕方がないです。