うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Tale of Ekati、GI2勝目

2008-11-30 22:12:10 | 競馬日記
母父がサンデーサイレンスのTale of Ekatiがシガーマイルを勝ちました(記事)。
直線でHarlem Rockerが内にささりながら伸び、ラチ沿いにいたTale of Ekatiが不利を受けました。Tale of Ekatiは体勢を立て直してHarlem Rockerに際どく迫ったところがゴールでした。Harlem Rockerは2着降着処分となり、繰り上がりで勝利を手にしました。

不利を受けながら一気に迫った勝負強さは母父譲りでしょうか。血統的には近親交配の強いTale of Ekatiより、5代内クロスがMr. Prospector4 x 4のみのHarlem Rockerの方が好みです。

マーシュサイド取消

2008-11-29 23:29:43 | 競馬日記
マーシュサイドが取り消しましたね。
外国馬の中で最も推奨できるペイパルブルですら厳しいですから、今回も日本の馬の勝負でしょう。
めっきり大物外国馬が参戦しなくなりました。
シングスピールやピルサドスキーが勝ったことのあるレースとしては寂しい限りです。

Galileoの仔が爆発したりしたら面白いのですが。

JCの外国馬

2008-11-28 23:14:10 | 競馬日記
毎年、JCの外国馬を一頭ずつ見ています。

まずは昨年も参戦して外国馬最先着だったペイパルブル。血統については昨年の通りですが(ブログ)、今年はひと味違います。前走の凱旋門賞こそ大敗しましたが、Kジョージでは連勝中のDuke of Marmaladeの僅差2着でした。来るとしたらこの馬という感じはあります。レーティングは出走馬中最高の126ですから、いいところを見せてくれるとありがたいです。
が、JCに2回挑戦した外国馬は18頭いるのですが(3回以上挑戦を除く)、1回目の平均着順が4.8着であるのに対し、2回目の平均着順は8.1着です。2回目の挑戦で勝ったのはスターネラのみ。1回目の挑戦で次は行けるかもと思っても、案外2回目の上積みはないのかもしれません。

マーシュサイドはGone West産駒であり、血統的には日本の馬場でもできるでしょう。前走ウッドバインのカナディアン国際Sを勝っています。Singspielもこのレースを勝っていますね(カナディアン国際S1着→BCターフ2着→JC1着)。お薦めできない点は近年の北アメリカの芝馬のレベルがあまり高くないことと日本に来てからのネッパツです。

シックスティーズアイコンは父はダービー馬Galileo、母はオークス馬Love Divineというすばらしい血統です。セントレジャーを勝っています。好みの重厚な配合ですが、日本の馬場に対する適性は感じられません。ちなみにGalileoの母アーバンシーは凱旋門賞馬で、JCは8着でした。

パープルムーンは同じくGalileo産駒。重賞未勝利ですが、メルボルンCで2着があります。力的にも適性的にも厳しいでしょう。

ひとまず永世七冠阻止

2008-11-27 22:17:29 | 日記
三連勝で竜王位獲得にあと一つとした羽生名人対追い込まれた渡辺竜王の竜王戦第四局が終わりました。

先手三手損角換わり銀矢倉vs後手中住まいカニカニ銀というよく分からない戦いでした。

名人が優勢との形勢判断でしたが、勝ち筋は見えないまま最終盤に突入し、竜王の玉の詰みがなくなり、名人投了でした。

両者が持ち時間を使い果たす大熱戦で見応えがありました。

竜王戦中継

Big Brownの下

2008-11-26 20:35:10 | 競馬日記
Big Brownの母Mienは来春Henrythenavigatorと交配されるそうです(記事)。

Big Brownは5代内に3種類の強いクロスを作りながらそのクロスが絶妙であるという特殊と言っていい配合でした。MienにHenrythenavigatorを配せば記事中にあるようにNorthen Dancer4. 5 x 3、Special5. 5 x 3が発生しますが、その他にNureyevが4 x 2という強い影響を持ちます(Nureyevの父母両方がクロス。Specialの母Thong=Lt. Stevensもクロス)。あまりに近親交配が強すぎる気がします。

Big Brownの他のきょうだいを見てみます。
2004年生の半兄Snake River CanyonはGulch産駒。父Gulch×母父Nureyevにはイーグルカフェがいます。残り1/4にDamascusが存在するところまで共通します。母方にRobertoがあるためにNashuaがクロスします。1勝しか挙げていないようですが、標準的な配合ですし、悪くはないです。

2006年生の半妹My Chestnut GirlはHorse Chestnut産駒。不出走。Horse Chestnutの母がヨーロッパ系血統であり傾向が違います。中途半端です。

2007年生の半妹Belong to MienはTouch Gold産駒。Northern Dancer4. 4 x 3を持ちます。5代内に現れる他のクロス馬はNearco、Mahmoud、War Admiral。ありか、なしか、ならありだと答えたいです。

種牡馬入り情報

2008-11-25 22:45:02 | 競馬日記
今年の競馬を盛り上げた馬たちが続々と種牡馬入りしています。

CurlinLane's End Farm, Kentucky($75,000)(記事

Big BrownThree Chimneys Farm, Kentucky($65,000)(記事

HenrythenavigatorAshford Stud, Kentucky($65,000)(記事

Raven's PassKildangan Stud, Ireland(€40,000)(記事

New ApproachDalham Hall Stud, England(£30,000)(記事

Duke of MarmaladeCoolmore Stud, Ireland(€40,000)(記事

この中で一番好みなのはHenrythenavigatorです。父Kingmambo×母父Sadler's Wellsのニックスで、母父はゼロ交配。芝向きの血が多いように思うのでアメリカでの種牡馬入りがどうかとは思いますが、オールウェザーが普及するのであれば問題ないかもしれません。

BCクラシックでこのHenrythenavigatorを押さえたRaven's Passも気になる存在です。父Mr. Prospector系×母父Lord at Warの大物と言えばウォーエンブレムですが、ウォーエンブレムは少ない産駒の中からGI馬を出しています。コンスタントに活躍馬を出すタイプではないのではと思いますが、何頭か大物が出てくれればいいと思います。

Seeking the Gold引退

2008-11-25 21:14:31 | 競馬日記
名種牡馬Seeking the Goldが種牡馬引退しました(記事1記事2)。

牝馬の活躍馬が多く、BCディスタフで金星を挙げたPleasant Home、3歳牝馬チャンピオンHeavenly Prize、BCジュヴェナイルフィリーズであのSerena's Songを破って2歳牝馬チャンピオンに輝いたFlandersを出しています。産駒は日本でも短距離を中心に活躍し、シーキングザパールはNHKマイルCを勝った後、モーリスドゲスト賞を勝って日本調教馬の海外GI初勝利を挙げました。

牡馬ではドバイワールドカップでの鬼のごとき強さが今でも語り継がれるDubai Millenniumの早世が非常に残念です。少ない産駒の中からDubawiを出しました。Rags to Richesの兄Jazilに期待がかかるところです。日本でもマイネルラヴがシーキングザパール、タイキシャトルの海外GI馬2頭を差しきってスプリンターズSを制しました。種牡馬としても重賞勝ち馬を出しています。

メイショウサムソンに石橋

2008-11-24 20:23:08 | 競馬日記
女王杯でポルトフィーノに背負い投げを食らった武豊は、今週は馬がレース中に故障発生しました。馬は予後不良、巻き添えで落馬した小原騎手は肝損傷、肺挫傷の重症、豊は尺骨骨折でした。先頭を走っているときの落馬でものすごく危険でした。

全治に暫くかかるようで、JC、JCダートは予定の馬に乗ることが出来ません。JCダートのヴァーミリアンは岩田を確保し、JCのメイショウサムソンの鞍上が注目でした。そのメイショウサムソンは石橋騎手とのコンビ復活に決まったようです(記事1記事2)。

思わぬ形で元のお手馬が戻ってきましたが、平常心で普通に乗って欲しいです。

オールウェザートラック

2008-11-24 13:54:47 | 競馬日記
海外ではオールウェザートラックを採用する競馬場が増えており、今年のBCは初めてオールウェザートラックで行われました。
スポニチでそのBCを見に行った記者が『「人工素材馬場」いいことばかりじゃない』と題して記事を書いています(記事)。

気がかりな点として「臭い」や「靴や蹄が汚れること」から人馬に悪影響が出るのではないかとしています。確かに臭いは気にならないわけはないでしょうし、馬場に入ったときにワックスで汚れるのはいいことではないでしょう。しかし、オールウェザーの「人馬に対する悪影響」を懸念するのであれば、「オールウェザートラックは一般に馬が故障しにくいと言われていること」は書いておくべきでしょう。
また、「全天候型と言うわりに水たまりが見られた」かもしれませんが、従来の芝やダートと比べてどうなのかという観点がなければあまり意味がないように思います。

折角、アメリカに行って実際の馬場を見てきたのにちょっと中途半端な記事だなあと思った次第です。日記ならいいですけど。

JRAでは実際に使われているオールウェザーは美浦トレセンの調教コースだけです。欧米の導入状況からしたらかなり遅れていると思います。日本の気候に合うタイプを保守的に吟味していくつもりなのでしょうか。最近パート1に入った競馬新興国として積極的にイニシアチブを取りに行くような戦略もあったと思いますが。