あと2ヶ月もあってこれからまだまだ有力馬の入れ替わりがあるのですが、現時点でのケンタッキーダービーの有力馬です。
前売り1番人気はUnion Rags。昨年のBCジュヴェナイルではHansenに遅れをとりましたが、今期初戦ファウンテンオブユースSを4馬身差で楽勝しました。
2番人気はAlgorithms。ホーリーブルSでHansenを破って一気に主役級に躍り出ました。ファウンテンオブユースSでUnion Ragsと激突する予定でしたがスクラッチ。
3番人気、4番人気に2歳チャンピオンHansenとリズンスターSを勝ったEl Padrinoが続きます。
Union RagsはMr. Prospector 4 x 3、Northern Dancer 3 x 4と2種類の奇跡の血量を持つのですが、それよりも強調したいのは近年のアメリカダートのトップホースには珍しく、豊富なHyperionを持つことです(昨年のケンタッキーダービー馬Animal KingdomもHyperionが豊富な方でした)。ハイハット内Hyperionを生かしたアメリカダート馬といえばサンダーガルチを思い出します(そのライバル、ティンバーカントリーもSwaps 4 x 3を軸としてHyperionが大きな影響を持っていました)。シンプルな配合ではないですが、迫力を感じます。
AlgorithmsはBernardini産駒。なんと言ってもFappiano 4 x 3がポイントで、そのスピード源Dr. Fagerが父方Quiet Americanの存在によって5 . 6 x 5になっています。昨年のプリークネスS馬ShacklefordもFappianoのDr. Fagerのスピードが生きていました(Graustark = His Majestyを持つ点も共通します)。
HansenとEl PadrinoはどちらもPulpitの系統。Hansenは先日フェブラリーSを勝ったテスタマッタと同じTapit産駒、El PadrinoはPulpit直仔。似たところのある配合ですが、Hansenの方はRaise a Native系列ぐるみ、El PadrinoはMr. Prospector 3 x 3は中間断絶で、Secretariat 4 x 5がリード。この系統はあまり好みではないのですが、どちらかと言えばEl Padrinoの方が好きです。
で、この上位馬を信用して3冠レースを予想すれば、ケンタッキーダービーはUnion Ragsが押し切る、プリークネスSはスピードでAlgorithmsが優る、ベルモントSはUnion Ragsか、伏兵か、という感じです。
もちろんこれからも有力馬が出てくるでしょう。この世代にはケンタッキーダービー馬Mine That Birdの半弟Dullahan、BCレイディーズクラシックのRoyal Deltaの全弟Empire Way、BCディスタフのUnbridled Elaineの仔Out of Boundsなどの良血馬がいます。
個人的に気に入っているのはOut of Boundsです。既に重賞シャムS(GIII)を勝っています。In Reality、Buckpasser、Dr. FagerがBull Dogで結びつく配合で、Real Quiet、Shackleford、Royal Deltaなどと共通性があって、よく出来ているのがわかると思います(Royal Delta全弟のような既に実績のある配合もいるのですが、Out of Boundsもいい配合だと思います)。
追記:ファウンテンオブユースSをスクラッチしたAlgorithmsは右前脚副管骨の骨折のため、手術が必要なようです(記事1、記事2)。3冠戦はパスで、夏以降の復帰になる予定。有力馬の1頭が欠けることになり、他の馬にもまだまだチャンスがあります。
前売り1番人気はUnion Rags。昨年のBCジュヴェナイルではHansenに遅れをとりましたが、今期初戦ファウンテンオブユースSを4馬身差で楽勝しました。
2番人気はAlgorithms。ホーリーブルSでHansenを破って一気に主役級に躍り出ました。ファウンテンオブユースSでUnion Ragsと激突する予定でしたがスクラッチ。
3番人気、4番人気に2歳チャンピオンHansenとリズンスターSを勝ったEl Padrinoが続きます。
Union RagsはMr. Prospector 4 x 3、Northern Dancer 3 x 4と2種類の奇跡の血量を持つのですが、それよりも強調したいのは近年のアメリカダートのトップホースには珍しく、豊富なHyperionを持つことです(昨年のケンタッキーダービー馬Animal KingdomもHyperionが豊富な方でした)。ハイハット内Hyperionを生かしたアメリカダート馬といえばサンダーガルチを思い出します(そのライバル、ティンバーカントリーもSwaps 4 x 3を軸としてHyperionが大きな影響を持っていました)。シンプルな配合ではないですが、迫力を感じます。
AlgorithmsはBernardini産駒。なんと言ってもFappiano 4 x 3がポイントで、そのスピード源Dr. Fagerが父方Quiet Americanの存在によって5 . 6 x 5になっています。昨年のプリークネスS馬ShacklefordもFappianoのDr. Fagerのスピードが生きていました(Graustark = His Majestyを持つ点も共通します)。
HansenとEl PadrinoはどちらもPulpitの系統。Hansenは先日フェブラリーSを勝ったテスタマッタと同じTapit産駒、El PadrinoはPulpit直仔。似たところのある配合ですが、Hansenの方はRaise a Native系列ぐるみ、El PadrinoはMr. Prospector 3 x 3は中間断絶で、Secretariat 4 x 5がリード。この系統はあまり好みではないのですが、どちらかと言えばEl Padrinoの方が好きです。
で、この上位馬を信用して3冠レースを予想すれば、ケンタッキーダービーはUnion Ragsが押し切る、プリークネスSはスピードでAlgorithmsが優る、ベルモントSはUnion Ragsか、伏兵か、という感じです。
もちろんこれからも有力馬が出てくるでしょう。この世代にはケンタッキーダービー馬Mine That Birdの半弟Dullahan、BCレイディーズクラシックのRoyal Deltaの全弟Empire Way、BCディスタフのUnbridled Elaineの仔Out of Boundsなどの良血馬がいます。
個人的に気に入っているのはOut of Boundsです。既に重賞シャムS(GIII)を勝っています。In Reality、Buckpasser、Dr. FagerがBull Dogで結びつく配合で、Real Quiet、Shackleford、Royal Deltaなどと共通性があって、よく出来ているのがわかると思います(Royal Delta全弟のような既に実績のある配合もいるのですが、Out of Boundsもいい配合だと思います)。
追記:ファウンテンオブユースSをスクラッチしたAlgorithmsは右前脚副管骨の骨折のため、手術が必要なようです(記事1、記事2)。3冠戦はパスで、夏以降の復帰になる予定。有力馬の1頭が欠けることになり、他の馬にもまだまだチャンスがあります。