うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ウォーサン

2005-12-02 20:24:36 | 競馬日記
JCでは予定通り馬群に沈みましたが、ウォーサンの配合も見るべき点が有ります。
大きなクロスはHyperion6x4(系列ぐるみ)、Princequillo4x5(単一)、Turn-to5x4(中間断絶)、Nearco5*7x6(系列ぐるみ)です。
HyperionとPrincequilloはBayardo、HyperionとNearcoはChaucerで結合し、Turn-toはNearcoを内包しGaisboroughでHyperionと結合します。
前面に並んだクロス馬はそれなりに結合しています。
その中で、ハイハット内Hyperionというスタミナの権化を主導にしたのがこの馬の特徴です。
しかし、Caerleonのアメリカ系は全滅、母方のヨーロッパ的スタミナ源の活かし方も物足りません(Gay Crusader、Traceryが生きている程度)。
アルカセットと同じできめ細かさに欠け、主導で勝負するタイプです。
その主導がハイハット内Hyperionでは日本の馬場に合う訳が有りません(アルカセットのNureyevは日本向き)。
でも、7歳まで世界を股にかけて活躍し42戦9勝、バーデン大賞2回、コロネーションC2回と4回GI勝利をあげてくれれば馬主としては楽しいでしょう。

半兄のLusoも同様に6歳まで世界を股にかけて33戦10勝(うちGI4勝)しました。
同様にハイハット内Hyperionの主導です。
JCにも参戦しましたが、同様に惨敗しました。

ちなみに、「主導」にこだわって評価すると、9代血統表までつぶさに見て判断する五十嵐氏理論とは若干異なってしまうように思うのですが、各チェック項目のポイント配分を同じにするのが正しいかが疑問で、「主導」の項目が他の項目よりも点数が高いと考えれば矛盾しません。