天皇賞馬イングランディーレとオールカマーのエアスマップが韓国で種牡馬入りすることになりました(記事)。
韓国は古いところでは1984年にコーネルランサーを輸入したり、以前からサラブレッド生産をしていたのですが、この数年非常に積極的です(輸入種牡馬リスト、Korean Stud Book→Imported Horse→Imported Stallionでも見られますが、ブラウザによっては動作しません)。今年のはじめにはBCクラシックのVolponiを輸入しました。
おそらく国家をあげての事業なのでしょう。Volponiのような一流馬を買っているだけでなく、血統にも狙いを付けて買い付けています。たとえば、2003年はサンデーサイレンスの仔を狙った年で、シンコウシングラー、サンデーウェルなど5頭が買われています。2005年はフォーティナイナー(ブログ)を中心としたMr. Prospector系の年で、フォーティナイナー産駒ではビワシンセイキ、ヤシマジャパン、フィールドアスカ、ジェイドロバリー産駒ではオースミジェット、ダミスター産駒ではトロットスターが買われました。
同じ父の仔を買うにしても、いろいろなタイプをバランス良く買っている印象です。
サンデーサイレンス産駒では、Northern DancerもNative Dancerも持たないシンコウシングラー、サンデーウェル、Northern Dancerを持つボレロ(ボーンキングの全弟)、ジュビレーション、母父ダンサーズイメージのタヤスメドウ。フォーティナイナー産駒では母がStorm Birdの全妹のビワシンセイキ、母父が特殊なアメリカンGreat Aboveで、母内にNorthern Dancer、Native Dancerを持たないヤシマジャパン、Raise a Nativeの3×5を持つフィールドアスカ。
今年はダンシングブレーヴ産駒ダンシングサーパスも買われています。イングランディーレもダンシングブレーヴ直孫ですね。ダンシングサーパスは2000ギニーのアントレプレナーの半兄で母父がRaise a Native系。イングランディーレはRase a Nativeは持たないですが、Northern Dancerクロスがあります。こちらも違うタイプですね。
せっかく有望な馬を計画的に輸入したところで使いこなせなければ意味がありません。輸入種牡馬リストを見ると、米国産のサンデーサイレンスが“Sunday Silence (JPN)”となっていたり、まだ競馬に対する理解が十分ではないように思います(KRAの運営するサイトなのですが)。馬産は文化であり、哲学ですので(もちろんビジネスなのですが、短期的な金のことに気を取られると長い目で見て失敗するように思います)、ちゃんとした馬づくりが行われるようになるのには時間がかかるでしょう。日本でも未だに悪戦苦闘していますし、今後、日本の競馬界が海外に開放されれば、更なる淘汰にさらされます。今は韓国の馬産は日本の遥か下のレベルですが、舵取りを間違えれば簡単に逆転されかねないと思います。
韓国は古いところでは1984年にコーネルランサーを輸入したり、以前からサラブレッド生産をしていたのですが、この数年非常に積極的です(輸入種牡馬リスト、Korean Stud Book→Imported Horse→Imported Stallionでも見られますが、ブラウザによっては動作しません)。今年のはじめにはBCクラシックのVolponiを輸入しました。
おそらく国家をあげての事業なのでしょう。Volponiのような一流馬を買っているだけでなく、血統にも狙いを付けて買い付けています。たとえば、2003年はサンデーサイレンスの仔を狙った年で、シンコウシングラー、サンデーウェルなど5頭が買われています。2005年はフォーティナイナー(ブログ)を中心としたMr. Prospector系の年で、フォーティナイナー産駒ではビワシンセイキ、ヤシマジャパン、フィールドアスカ、ジェイドロバリー産駒ではオースミジェット、ダミスター産駒ではトロットスターが買われました。
同じ父の仔を買うにしても、いろいろなタイプをバランス良く買っている印象です。
サンデーサイレンス産駒では、Northern DancerもNative Dancerも持たないシンコウシングラー、サンデーウェル、Northern Dancerを持つボレロ(ボーンキングの全弟)、ジュビレーション、母父ダンサーズイメージのタヤスメドウ。フォーティナイナー産駒では母がStorm Birdの全妹のビワシンセイキ、母父が特殊なアメリカンGreat Aboveで、母内にNorthern Dancer、Native Dancerを持たないヤシマジャパン、Raise a Nativeの3×5を持つフィールドアスカ。
今年はダンシングブレーヴ産駒ダンシングサーパスも買われています。イングランディーレもダンシングブレーヴ直孫ですね。ダンシングサーパスは2000ギニーのアントレプレナーの半兄で母父がRaise a Native系。イングランディーレはRase a Nativeは持たないですが、Northern Dancerクロスがあります。こちらも違うタイプですね。
せっかく有望な馬を計画的に輸入したところで使いこなせなければ意味がありません。輸入種牡馬リストを見ると、米国産のサンデーサイレンスが“Sunday Silence (JPN)”となっていたり、まだ競馬に対する理解が十分ではないように思います(KRAの運営するサイトなのですが)。馬産は文化であり、哲学ですので(もちろんビジネスなのですが、短期的な金のことに気を取られると長い目で見て失敗するように思います)、ちゃんとした馬づくりが行われるようになるのには時間がかかるでしょう。日本でも未だに悪戦苦闘していますし、今後、日本の競馬界が海外に開放されれば、更なる淘汰にさらされます。今は韓国の馬産は日本の遥か下のレベルですが、舵取りを間違えれば簡単に逆転されかねないと思います。