うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Zenyatta半妹引退

2015-01-30 00:28:24 | 競馬日記
Zenyattaの半妹Eblouissanteが引退するそうです(記事)。欧州に渡って交配される予定とのこと。

相手候補として、JuddmonteのFrankelとOasis Dreamの名前が挙がっています。仮想配合です。

Frankel × Eblouissante
Oasis Dream × Eblouissante

Frankel × Eblouissanteは、Northern Dancer 4 . 5 x 6系列ぐるみ、Forli 6 x 4中間断絶、Mr.Prospector 5 x 6系列ぐるみ、Hail to Reason 6 x 5 . 7、Princequillo 7 . 7 x 5 . 7 . 8 . 8などが前面でクロスし、今ひとつすっきりしない印象ではありますが、Sadler's Wellsの生かし方とか、Kris S.の生かし方とか、いいところもあります。

Oasis Dream × EblouissanteはNorthern Dancer 4 . 5 x 6系列ぐるみ、Princequillo 6 . 7 . 7 . 8 x 5 . 7 . 8 . 8なんかは共通しますが、Never Bend 5 . 5 x 7、Sir Gaylord 5 . 6 x 7なんかがあります。クロス馬の配置のバランスとか、やっぱりこっちでも気にはなりますが、血自体はそれなりに合っていますね。

すっきりしないとか、クロス馬の配置のバランスがいまいちとか、そういうのになってしまう原因はEblouissanteの配合です。
Northern Dancer、Mr. Prospector、Hail to Reason、Buckpasser、Sir Gaylord、Never Bendなど、クロスしやすそうな血を見事に持ってしまっていること、PrincequilloやHail to Reason、Hyperionの位置が前にずれすぎていることなんかが問題に感じます。まだZenyattaの方がましですね。
シンプルに、バランスよく、といった観点では難しい繁殖牝馬だと思いますが、迫力とか、仕掛けとか、そういう方向での配合もあるので、Zenyattaの仔も含めて注目していきたいです。

アドマイヤデウスとコパノリッキー

2015-01-27 20:58:49 | 競馬日記
18日の日経新春杯はアドマイヤデウス、25日の東海Sはコパノリッキーが勝ちました。

この両者の配合は似ています。父はアドマイヤドンとゴールドアリュール。どちらも最優秀ダートホースです。
コパノリッキーの母コパノニキータは父ティンバーカントリー×母父トニービンでアドマイヤドンと同じ組み合わせ。アドマイヤデウスの母父はゴールドアリュールの父サンデーサイレンス。アドマイヤデウスの父とコパノリッキーの母が相似で、アドマイヤデウスの母父とコパノリッキーの祖父が同じということです(アドマイヤデウス × コパノリッキー)。

共通点のある馬が続けて活躍する偶然はありますが、サンデーサイレンスとティンバーカントリーの組合せは晩成スタミナという方向もしくはダートという方向で今後も活躍がありそうです。暮れに重賞を連勝したラストインパクトは父ディープインパクト×母父ティンバーカントリーですし、アドマイヤデウスの全兄アドマイヤケルソも長距離で徐々に活躍し始めています。

アドマイヤデウスとコパノリッキーは芝馬とダート馬とキャラが異なりますが、血統表で異なる点はアドマイヤラピスかニホンピロローズか、というのと、アンティックヴァリューかウェディングブーケか、という2カ所ですね。

アドマイヤラピスは嵐山S、セプテンバーSを勝ち、ステイヤーズSで2着に入ったステイヤー。サンデーサイレンスとの仔のロイヤルカードは未勝利なのですが、サンデーサイレンス系種牡馬との組合せでは、重賞3勝のアドマイヤフジ(アドマイヤベガ産駒)、福島記念のアドマイヤコスモス(アドマイヤマックス産駒)を出しています。アドマイヤデウスは、芝でも活躍したダートチャンピオンのアドマイヤドンと芝向き牝馬、という組合せになります。
コパノリッキーは父がダートチャンピオンのゴールドアリュールで母がアドマイヤドンと相似という組合せ。母コパノニキータは血統通りダートを走りました。ウェディングブーケのところにAlydarがあったり(その結果、コパノニキータはRaise a Native 4 x 5)、ダートに向きそうです。

クロス馬で見ます。
アドマイヤデウスの父アドマイヤドンはTom Fool、Native Dancerクロス+Hyperionのスタミナ、Nasrullahのスピードという構造でした。そのTom Foolがクロスせず、ダートに向きそうなのが緩和されています。アドマイヤデウスはNorthern Dancer 4 x 4中間断絶にAlmahmoud、たっぷりのHyperion、Native Dancer、Nearcoなどを集結させています。Nasrullahもクロスせず、スピードは弱まっているでしょうか。Prince ChevalierやChanteurのような芝向きっぽいスタミナも生きていて、芝の中長距離に向きそうです。
コパノリッキーではたっぷりのHyperionはアドマイヤデウスと同じです。父のAlmahmoud - Mahmoudはクロスせず。Her Honor = Countess Fleet 6 x 6はCount Fleet、War Relic = Anchors Aheadを内包していて、はっきりとダートに向きそうなクロスだと思います。

似た配合だけと違うところがあり、その違うところから想像できるようなところと適性が一致しています。

ムーディー師のドーピング問題続報

2015-01-25 20:17:38 | 競馬日記
史上最強スプリンターBlack Caviarを管理していたピーター・ムーディー師がドーピング問題に直面していますが(ブログ)、他のドーピング問題が浮上したようですね(記事)。

今回、検出された薬物はイブプロフェン。人間用の解熱鎮痛剤、風邪薬にもよく入っていますね。非ステロイド系消炎鎮痛剤です。

2013年にクリス・ウォーカー師の管理馬4頭からイブプロフェンが検出されたものの、餌が汚染されていたためであると認められて潔白と証明された、ということがRacing Postの記事では書かれています。

コバルトとイブプロフェン。ムーディー師はどうなるのでしょうね。

Timeform RatingsとRacing Post Ratings

2015-01-25 00:09:45 | 競馬日記
国際レーティングの他にTimeformとRacing Postが独自のレーティングを発表しています(記事1記事2)。RPRの完全なリストは有料会員じゃなければ見られなさそうなので、昨年12月29日時点の10位まで。大きく変わっていないだろうと思います。簡単に見ます。

Timeformの方のトップは134ポンドでKingman。これがちょっと分かりません。Kingmanなんてジャスタウェイより弱いのに、なんでこんなに評価が高くなってしまうんでしょうね。この時点でもう駄目だわと吟味をする気がなくなってしまいます。
それでも一応見るのですが、ジャスタウェイ131ポンドに対し、エピファネイア132ポンド。Kingmanをトップにするためにはこうするしかないような感じで苦しいと思いました。エピファネイアはAustraliaと並ぶ2位でした。国際レーティングの方では、Australiaは英愛ダービー+英インターナショナルを勝ったにしては評価が辛いような印象を持っており、一つの考え方としてありだと思います。

RPRでは130ポンドでジャスタウェイがトップ。2位は129ポンドでAustraliaでした。ただ、その分、エピファネイアが126ポンドの7位タイとなっています。若干、低いような気がしますが、これくらいからこれくらいかなあと思っている範囲内ではあります。

今年は国際レーティングの方かなあと思います。

2014 LONGINES World's Best Racehorse Rankings

2015-01-24 00:22:48 | 競馬日記
2014 LONGINES World's Best Racehorse Rankingsが発表されました(全ランキング)。

トップは130ポンドでジャスタウェイ。とうとう日本産日本調教馬が頂点に立ちました。ドバイDFでの圧勝劇で得た数字です。衝撃の圧勝劇でしたね。
今まで日本産日本調教馬では昨年オルフェーヴルが129ポンドで3位、日本調教馬では1999年にエルコンドルパサーが134ポンドで同じく3位だったのが最高でした。関係者の皆様、おめでとうございました。歴代レーティングではエルコンドルパサーの134ポンドに次ぐ2位、日本産日本調教馬では1位となりました。

2位も日本産日本調教馬エピファネイア。JCで4馬身差の圧勝が評価されました。スミヨンがようやく日本でこれぞ天才という騎乗を見せてくれたレースでした。エピファネイアがあそこまで強いレースをするとは思いませんでした。
129ポンドは国内のレースで得た評価としては昨年のオルフェーヴルの129ポンドと並んで歴代1位になります。

127ポンドの3位タイにAble FriendAustraliaKingmanThe Grey GatsbyVariety Clubと5頭が並びます。
Able Friendは香港調教馬。暮れの香港マイルでの4馬身半差圧勝が評価されました。Variety Clubは近年の南アフリカ最強馬。5月のチャンピオンズマイルでAble Friendに4馬身差を付けて勝利したレースが評価されました。香港のレースで得たレーティングによって、この位置に2頭入っています。どちらも調教国における過去最高評価になります(Variety Clubは、2004年のワールドランキング創設以来最高という表現が書かれており、それ以前を含めるとどうなのか調べなければなりません)。
Australiaは英愛ダービーに英インターナショナルSとGI3勝。The Grey Gatsbyを2馬身差で下した英インターナショナルSとThe Grey Gatsbyにクビ差で雪辱を果たされた愛チャンピオンSで得た数字です。The Grey Gatsbyは仏ダービー馬。愛チャンピオンSでAustraliaを下し、Australiaと並ぶ評価を得ました。
Kingmanは英2000ギニーで2着の後、愛2000ギニー、セントジェイムズパレスS、サセックスS、ジャックルマロワ賞とマイルGIを4連勝しました。その中で、英2000ギニー馬Night Of Thunderに雪辱を果たしたセントジェイムズパレスSで127ポンドを得ました。

8位は凱旋門賞で鮮やかに復活したTreve。126ポンドは、セックスアローワンスを4ポンドとすれば実質トップタイになります。

125ポンドの9位タイにBayernSea the Moon
BayernはBCクラシック、ハスケル招待、ペンシルヴァニアダービーと3つのレースで125ポンドを得ました。Sea the Moonは独ダービーを圧勝。欧州3歳12F路線では最高のパフォーマンスでした。ここまでが10位以内。

他の日本関連では、ゴールドシップが宝塚記念で得た124ポンドで11位タイ、コーフィールドCを勝ったアドマイヤラクティと産経大阪杯を勝ったキズナが121ポンドで37位タイ、JC3着のスピルバーグ、有馬記念2着のトゥザワールド、BCマイルを勝った日本産馬Karakontieが120ポンドで46位タイです。

部門別で見ると(昨年までは部門別トップをまとめたpdfがIFHAのサイトにあったのですが、今年はないので頑張って表から読み取らなければなりません)、ジャスタウェイがMコラムでトップ(もちろん部門を取っ払ってもトップですが)、エピファネイアがLコラムでトップ(ただし、セックスアローワンスを4ポンドとすればTreveが実質トップになります)、ゴールドシップが120ポンドでEコラムトップ、トーホウジャッカルが118ポンドで3歳Eコラムでトップ、ハープスターが117ポンドで3歳牝馬Iコラムトップになります。昨年は日本調教馬の弱点であるSコラムでロードカナロアがトップに立ちましたが(ブログ)、今年はSコラム以外でトップの馬が出ました。

115ポンド以上を得たのは312頭。2013年は307頭、2012年は341頭、2011年は352頭、2010年は329頭。そのうち日本調教馬は2014年は34頭、2013年は31頭、2012年は35頭、2011年は29頭、2010年は30頭で、シェアは2014年は10.9%、2013年は10.1%、2012年は10.3%、2011年は8.2%、2010年は9.1%。

Dabirsim最初の仔

2015-01-20 22:26:00 | 競馬日記
ハットトリック産駒で2歳チャンピオンDabirsimの最初の仔が生まれたそうです(記事)。

最初の仔が生まれたというニュースはめでたいものですし、いよいよ勝負が始まったという感じもします。
で、折角なので仮想配合してみるのですが(Dabirsim × Past Twelve)、悪くないですね。これはアリだなあと思います。Sader's Wells持ちと合わせるのは脚質を考えてもアリだと思います。そして、Dabirsim × Past TwelveはRibotやTamerlaneを押さえられていて、比較的合っています。

最初の産駒が、だいたいこの辺を押さえてみたらいいんじゃないだろうかというところを押さえられていて、だいたいの方向性を示すサンプルになっていますね。

Overdose

2015-01-20 00:10:51 | 競馬日記
"ブダペストの弾丸"Overdoseのニュースを久しぶりに目にしました(記事)。ドイツのリンデンホフ牧場に移るそうですね。1年間のリースらしいです。
引退後、ハンガリーの国立牧場に繋養されていました。Babolnaにあるそうですが、KincsemImperialなどのKisberの牧場とはどういう関係なのでしょうか。調べていたのですが、よく分からないのでとりあえず断念しました。

ハンガリー、スロバキア、オーストリア、ドイツ、イタリアのレースを走ってデビューから14連勝。惜しかったのはフランスのアベイドロンシャン賞で、レース不成立に気付かず、そのままレースを続け、1位入線したやつでしょう。やり直しのレースには出走せず、国際GI勝利を逃しました。その後、国際GIへの出走はロイヤルアスコットのキングズスタンドSのみでしたが、1着から半馬身+半馬身+クビの4着で、確かに国際レベルの実力がありました。通算19戦16勝、国際重賞は独でGII1勝、GIII1勝、伊でGIII2勝。

ハンガリー調教馬とは言ってもハンガリー産ではなく、英産です。父Starboroughはジャンプラ賞、セントジェイムズパレスSの勝ち馬。国際的に最も活躍した産駒がOverdoseになります。母父は名種牡馬ウォーニングです。
Nureyev系でNever Bendクロス持ち。Sadler's Wellsと組合せたら面白そうです。種牡馬としての可能性を感じます。ドイツはいい馬に目を付けますね。

2014年エクリプス賞

2015-01-18 20:26:22 | 競馬日記
2014年のエクリプス賞が発表されています(記事)。ファイナリストはこちら(記事)。

年度代表馬はCalifornia Chrome。サンタアニタダービー、ケンタッキーダービー、プリークネスS、ハリウッドダービーとGI4勝です。143票。GI4勝ですが、すべて3歳GIであるのがこの馬の問題です。BCターフを含む芝GI4勝のMain Sequenceが53票で次点。BCクラシック、ハスケル招待とGI2勝のBayernは36票。票差は開きましたが、簡単な投票ではなかったように思います。
この3頭がファイナリストだったのですが、Shared BeliefUntapableWise DanAdelaideTake Charge Brandiにも票が入っています。AdelaideやTake Charge Brandiに入れる人がいるとは。

最優秀2歳牡馬はAmerican Pharoah。GI2勝。BCジュヴェナイルを勝ったTexas Redと126対111の接戦でした。GI勝利数と直接対決でAmerican Pharaohが勝っていますから、American Pharaohかなと思います。

最優秀2歳牝馬は236票でTake Charge Brandi。BCジュヴェナイルフィリーズを含むGI2勝で順当です。

最優秀3歳牡馬は193票でCalifornia Chrome。次点Bayernは56票。

最優秀3歳牝馬はUntapableが265票の満票で受賞。牡馬との対決となったハスケル招待は5着に破れましたが、それ以外は完璧なシーズンでした。

最優秀古牡馬は127票でMain Sequence。メトロポリタンHと他にGII2勝、GIII1勝のPalace Maliceが103票を集めて接戦になったのですが、理由はよく分かりません。

最優秀古牝馬は155票でClose Hatches。BCディスタフは殿負けでしたが、GI3勝で順当な受賞です。BCフィリー&メアターフのDayatthespaが64票で次点。

最優秀芝牡馬は243票でMain Sequence。順当なところです。

最優秀芝牝馬は260票でDayatthespa。BCフィリー&メアターフを含むGI2勝でした。

最優秀牡スプリンターはWork All Week。GI勝利はBCスプリントのみ。184票。BCダートマイルのGoldencentsが52票で次点でした。

最優秀牝スプリンターはJudy the Beauty。BCフィリー&メアスプリントを含むGI2勝で、261を集めて堂々の受賞です。

最優秀障害馬はDemonstrative。障害レースはよく分かりませんが、北米に6つある障害GIの全てに出走し、3勝、2着1回、3着1回だったとのことです。
Mr. Prospector - Raise a Native - Native Dancerのほぼ系列ぐるみにNorthern Dancer系列ぐるみが続く配合で、なかなかいい配合です。

ムーディー師のドーピング問題

2015-01-16 00:10:06 | 競馬日記
史上最強スプリンターBlack Caviarを管理していたピーター・ムーディー師がドーピング問題に直面しています(記事)。

禁止薬物が検出されたのはLidariのようです。GIIを勝っていますね。
検出された薬物はコバルト。金属の?と思いましたが、そのようで、エリスロポエチンみたいに赤血球を増やすみたいです。WADAでも禁止表に入っています(S2. ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質)。塩化コバルトなんかで摂取させるみたいな感じですね(「国際化学物質簡潔評価文書 コバルトおよび無機コバルト化合物」内を「赤血球」で検索)。

確定した場合、資格停止期間は3年という話ですね。Godolphinのマームード・アル・ザルーニ師の大規模ドーピングが2013年に発覚した際に、ムーディー師にも疑惑が向けられて、それに反論したというような出来事がありました(ブログ)。あのときはアナボリックステロイド(筋肉増強剤)だったのですが、コバルトは金属で、効果は赤血球増加ですから、違う種類の違う効果を持つ物質ですね。

今までバレなかっただけなのでしょうか。

2014年JRA賞

2015-01-15 21:04:47 | 競馬日記
JRA賞が発表されています(記事)。

年度代表馬はジェンティルドンナ。今年は中央GI複数勝利馬がゼロでした。交流GIと合わせるとホッコータルマエコパノリッキーが3勝しているのですが、ダート馬のレベルと芝馬のレベルを比較すると、余程じゃなければダート馬には年度代表馬は回ってこなさそうです。芝馬ではジェンティルドンナがドバイSCと有馬記念、ジャスタウェイがドバイDFと安田記念と海外GIと中央GIでGI2勝です。それで、この2頭の決戦状態になりましたが、有馬記念と安田記念では有馬記念の方を重視する記者が多いようで、ドバイDFでレーティング首位に立ったジャスタウェイを差し置いてジェンティルドンナが受賞しました(231vs51票)。まあ、理解できないではありませんが。
国内でエース級の活躍をする馬がいなかったため、該当馬なしに入れた記者が2人います。エピファネイアに1票入っていますが、国内で最も強い競馬をしたのはこの馬でしたから、これも理解します。

最優秀2歳牡馬はダノンプラチナ、最優秀2歳牝馬はショウナンアデラがそれぞれ満票で受賞。中央に2歳GIが一つずつしかありませんから、これらを勝った馬がほぼ自動的に選ばれることになります。

最優秀3歳牡馬は皐月賞馬イスラボニータ。セントライト記念を勝ち、ダービー2着、天皇賞秋3着でした。ダービー馬ワンアンドオンリーは他に神戸新聞杯を勝ち、皐月賞で4着。しかし、秋のGI3連戦でいずれも掲示板を外しました。菊花賞馬トーホウジャッカルは3歳の5月31日デビューで、2戦目まで大敗続き。3戦目から軌道に乗り、神戸新聞杯3着の後、菊花賞を勝ちました。この3頭で比較すれば、安定してGIで活躍したイスラボニータかなと思います。
該当馬なしにも2票入っています。

最優秀3歳牝馬はハープスター。桜花賞、チューリップ賞、札幌記念を勝ち、オークス2着でした。ヌーヴォレコルトはオークス、ローズSを勝ち、秋華賞、エリザベス女王杯2着、チューリップ賞3着。札幌記念でゴールドシップを破ったことが評価されましたか。
秋華賞馬ショウナンパンドラは秋華賞だけでしたので1票だけ。該当馬なしにも2票入っています。

最優秀4歳以上牡馬はジャスタウェイ。エピファネイア、ゴールドシップにも票は入っていますが、レーティングチャンピオンですから順当でしょう。ここも該当馬なしに1票だけ入っていますね。

最優秀4歳以上牝馬はジェンティルドンナが満票で受賞。エリザベス女王杯馬ラキシス、ヴィクトリアマイル馬ヴィルシーナに1票も入りませんでした。

票が入った馬が一番多かったのは最優秀短距離馬。受賞はスプリンターズS馬スノードラゴン。地味な馬なのですが、こっそり宮杯も2着ですので順当でしょう。その宮杯を勝ったコパノリチャードが次点、ジャスタウェイが僅差でその次です。ドバイDFも安田記念もMコラムですから、短距離馬と言えなくもないかもしれません。
ミッキーアイルに12票も入ったのはよく分かりません。該当馬なしにも12票。これもちょっと多すぎると思います。フェブラリーS、かしわ記念と中央、交流でマイルGIを2勝したコパノリッキーに2票入っています。まだこちらの方が気持ちがわかります。

最優秀ダートホースはホッコータルマエ。コパノリッキーと同じ中央GI1勝、交流GI2勝ですが、ホッコータルマエは国際GI2勝ですので、こちらになるでしょうね。票差は開いたのですが、どこに差があるのかがはっきりしていた分だと思います。これを評価するか、あれを評価するか、という場合の方が票は割れそうです。

最優秀障害馬はアポロマーベリック。2年連続受賞は立派です。中山グランドジャンプを勝ち、中山大障害で2着でした。中山大障害を勝ったレッドキングダムも票を集めました。
該当馬なしに3票入っていますが、毎年、該当馬なしの票が多い部門です。