うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

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キタサンブラック

2018-03-25 00:08:26 | 競馬日記
サンデーサイレンスはスプリントから超長距離まで幅広くGI馬を出しました。と言っても、母の傾向にかかわらずどんな距離でもこなすという話ではなく、例えば母父との組み合わせでそれなりの傾向はありました。

ノーザンテーストとの組み合わせでは、
ダイワメジャー:皐月賞(2000m)、天皇賞秋(2000m)、マイルCS2回(1600m)、安田記念(1600m)
デュランダル:マイルCS2回(1600m)、スプリンターズS(1200m)
アドマイヤマックス:高松宮記念(1200m)
エアメサイア:秋華賞(2000m)
と、4頭のGI馬を出しています。そのGI勝利はスプリント〜2000mで、GI級でははっきりと距離の壁がありました。

祖母父ノーザンテーストでは3頭のGI馬います。
ステイゴールド:香港ヴァーズ(2400m)
アドマイヤグルーヴ:エリザベス女王杯2回(2200m)
オレハマッテルゼ:高松宮記念(1200m)
たった3種類1頭ずつのサンプルなんですが、ここでも母父に何が挟まるかで綺麗に傾向が出ているように思います。母父ディクタスでは長距離向き、トニービンでは中長距離向き、ジャッジアンジェルーチではスプリント向きになりました。

さて、キタサンブラックは天皇賞春2回(3200m)、菊花賞(3000m)、有馬記念(2500m)JC(2400m)、天皇賞秋(2000m)、大阪杯(2000m)とGIを7勝した名馬ですが、これらは超長距離GI3つを含む全て2000m以上でした。
キタサンブラックでは、オレハマッテルゼの父サンデーサイレンス、母父ジャッジアンジェルーチ、祖母父ノーザンテーストが祖父にサンデーサイレンス、祖母父にジャッジアンジェルーチ、母父の母父にノーザンテーストと、ちょうど一つ世代が繰り上がったところに配されています。
キタサンブラックは、菊花賞は距離が持たないのではと思われ、翌春の天皇賞春でもまだ距離適性を疑う人もいました。それは別に血統表内でオレハマッテルゼがほぼ再現されているからではなく、母父がスプリンターのサクラバクシンオーだからでした。

で、結局は一流ステイヤーとしての競走成績を残したわけで、その理由を考えなければなりません。
キタサンブラックの最前面クロスはLyphard 4 X 4です。ブラックタイドが出したGI馬はキタサンブラックのみですので、全弟のディープインパクト産駒で見れば、Lyphardクロスを持つGI馬は以下の4頭です。
ジェンティルドンナ:有馬記念(2500m)、ドバイSC(2410m)、JC2回(2400m)、オークス(2400m)、秋華賞(2000m)、桜花賞(1600m)
ディープブリンランテ:ダービー(2400m)
スピルバーグ:天皇賞秋(2000m)
トーセンラー:マイルCS(1600m)
マイルから2500mまでのGIを勝っています。しかし、マイルCSを勝ったトーセンラーはスピルバーグの全兄であるとともに天皇賞春で2着、菊花賞で3着とかなりの距離適性の広さを見せました。中距離以上に十分に対応できるクロスだったと言えるでしょう。
長距離への適性という点ではこのLyphardクロスを生じることができるような他の部分の影響が大きかったということで、これはブラックタイド=ディープインパクト内であれば母のウインドインハーヘアの部分であり、シュガーハート内であればこれに呼応したTizlyの部分だということです。

Lyphardは、母父が2000ギニー、チャンピオンSのCourt Martialで、Pharos = Fairway 4 X 4にLady Josephineを足したスピード馬でした。しかし、Court Martial内も含めて母内にはヨーロピアンなスタミナの血があり、子孫に距離をこなすものを多数出しました。直仔ではThree Troikasダハールなどがヨーロピアンを活かした例でしょうか。ダンシングブレーヴ(と似た配合のAlzao)は母にアメリカンが多めでちょっと別の配合ですが、そのおかげで種牡馬としては適応できる幅が広くなったように思います。
Lyphardの孫でAlzaoの仔のウインドインハーヘアは、2400mのアラルポカルを勝ち、オークスでも2着の長距離馬でした。その配合はCourt Martial 4 X 5主導でしたが、母方のCourt MartialはBusted内であり、Gainsborough、Son-in-Law、Marcovilも生かしています。また、Goofed内のKsar、RabelaisはBusted内のWild Riskにより、ClarissimasはDonatelloによって抑えています。GoofedとBustedの血がうまく呼応している点は距離をこなせた大きな理由でしょう。

ディープインパクト=ブラックタイドの母ウインドインハーヘアではGoofedとBustedの呼応でヨーロピアンなスタミナが活かされており、ディープインパクト=ブラックタイド産駒でLyphardをクロスすると自動的にこの呼応の部分が活かされる点がこのクロスを持つ馬が距離をこなせた原因の一つでしょう(ディープブリンランテはBustedもクロスしており、早期の引退が残念な配合でした)。キタサンブラックではBusted内のヴィミー内Wild Risk(母方はWorden内)がクロスしており、さらにスタミナが強化されています。Wordenの母父Sindは3000m時代のパリ大賞典と13F時代のプリンスオブウェールズSで2着に入ったステイヤー。その父Solarioはセントレジャー、アスコットGCと2つの超長距離のビッグレースを勝った名ステイヤー。Goofedと呼応し、Wild Riskを持つBustedがちょうどSolarioを持つのは好都合で、スタミナ強化に働いているでしょう。Solarioはステイヤーではあるのですが、一方では母父がスプリンターのSundridgeでスピード要素も持っています。そのせいもあり、母父の父サクラユタカオー、祖母父ジャッジアンジェルーチはSolarioを効かせているのですが、それほどスタミナとしては働いていませんでした。このSolarioがスタミナとして働くSolarioと一体になっており、サクラユタカオー、ジャッジアンジェルーチからもスタミナのアシストを受けていると考えて良いかもしれません。母父サクラバクシンオーも同様で、あまりスタミナとして働いていないHyperionがディープインパクト、ウインドインハーヘアのHyperionと合わさることによって、スタミナの強化の方にも働いていると考えて良いかもしれません。さらにサクラユタカオーはHurry Onを持つのですが、Lyphard内Court Martialの母父がHurry Onで、ここを活かせている点もスタミナとしては意味があるでしょう(Three Troikasの祖母父King's Troopは父と曽祖母がテスコボーイと同じ)。

ウインドインハーヘアのLyphardをクロスする形態、そのLyphardをアシストする血、ウインドインハーヘアやディープインパクトをアシストする血を見ていきましたが、キタサンブラックのスタミナはLyphardクロスを中心としてウインドインハーヘアとこれと呼応する部分による点が大きいということになります(他のところではBull Leaとか)。
よって、母父がサクラバクシンオーだから距離が持たないというのは誤りですし、血統全体を見て、ちょうどオレハマッテルゼが再現できている部分があったからといって短距離向きではない、ということになります。
I理論だどうだと言っている人間にしては随分まどろっこしい考察をしてきたわけですが、こういうまどろっこしい部分こそが言いたかったことであり、というのも、キタサンブラックの適性も能力も見誤れられてきたのではないかと思ったからです。少なくとも一部の血統評論家からは軽く見られていたわけで、私も参考にする血統評論家ではあるもののキタサンブラックに二重丸を打てないようでは、と思うところがあったりしたもので。

I理論公式2派がどう判定したのか知らないのですが、ぱっと見の印象よりは随分と良い配合で、配合というのは面白いなと思いますね。
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西恵利香「Talk&Acoustic Live Show 〜Livin'you〜room.2」

2018-02-23 00:13:40 | 日記
西恵利香「Talk&Acoustic Live Show 〜Livin'you〜room.2」

2月12日に代官山「晴れたら空に豆まいて」にて、西恵利香「Talk&Acoustic Live Show 〜Livin'you〜room.2」というのがありました。普通のライブを含め、こういうのに全く参加したことがなかったのですが(見たことがあるのはイベントやショッピングモールでやっているフリーライブくらい)、ちょうど予定も空いていたし、昼食付きイベントで、どうもハードルが低そうな感じがあったので、行ってみることにしました。

代官山などそうそう行く場所でもないので、どんな感じやろと思いながら現地に向かいました。「晴れたら空に豆まいて」(略称晴れ豆)は「モンシェリー代官山」の地下2階にあります。東急東横線代官山駅から向かうと八幡通りの手前に地下に降りる階段があります。

代官山「晴れたら空に豆まいて」代官山駅側階段

八幡通り側にも入り口があります。混むライブではまずこちら側の階段に並んでほしそうでした。えりすさんのフライヤーの下に注意書きがありました。

代官山「晴れたら空に豆まいて」八幡通り側階段

西恵利香「Talk&Acoustic Live Show 〜Livin'you〜room.2」

地下2階に降りたところの晴れ豆入り口。

晴れたら空に豆まいて玄関

こういうライブ的なものに行ったことがなかったので、事前に荷物とか服装とかを一応調べてみました。飛んだり跳ねたりモッシュしたりダイブしたりするライブだと、荷物は極力持たず、冬でも半袖が基本みたいな感じだったのですが、ランチプレートの出るアコースティックライブだとそういうことはないだろうと思い、いざとなったら脱げるけど普通の格好で、荷物は少なめで行きました(晴れ豆はロッカー等がないので、荷物が多い場合は代官山駅のロッカーを使うのがいいようでした)。
で、予定通りで、テーブルと椅子が用意されており、大きくなければ荷物も十分に持ち込めるような状態でした。ランチプレートはパキスタンキーマカレー、砂肝とレバーのマサラ炒め、ビーツとひよこ豆のサラダ、赤キャベツのバルサミコマリネ、アンチョビのポテトサラダ。ワンドリンク制で、IWハーパーのロックをいただきました。

晴れたら空に豆まいてランチプレート

椅子・テーブル付きでゆったりとできるし、コンパクトなライブハウスで近いし、かなりお得なイベントでした。急に思い立って参加することにしたのは正解でした。
イベントは、えらくキャラの立ったマネージャーHSDさんによる前説(?)、えりすさんと演奏陣による「soirée release instore tour」九州編の模様解説及び告知(初の東名阪ツアー”MAKE MY DAY TOUR2018”開催決定及び西恵利香×namiiii×ヴィレッジヴァンガードオンライン トリプルネームコラボグッズ発売決定)、アコースティックライブの3部構成でした。

演奏陣はピアノ:井上惇志(showmore)、ギター:一戸祐介、パーカション:AMI(Chelsy)。曲はアコースティック編成用にアレンジされ、かなり自由に演奏している感じでした。えりすさんは貫禄のボーカル。フロントマンとしての貫禄も十分。ミュージシャンだなと思いました。2曲くらい未発表曲がありましたが、twitterでも新曲の録音をやっているようなことを書いていましたので、その辺と関係するのかなと思いながら聞いていました。他の曲は全て「soirée」から。ちなみに、「誰よりも素敵な」は歌詞カード・歌詞サイトではなく、CDで歌っている通りの歌詞でした。
こういうところで喋ると西さんはつい危ないことも言ってしまいますので、とMCの内容についてはHSDさんから箝口令が出ました。別に書いちゃっても大丈夫な程度だったんじゃないかなと思うのですが、私の基準が甘すぎるだけかもしれませんし、切り取り方によっては危ないとかもあり得ますし、指令通り内緒ということで。
演奏陣はみなさんお若い感じだったのですが、演奏力は十分あるように思いました。こういう手練れたちをまとめてフロントマンとしてやるのはかなりの馬力と求心力が必要なのでは。このインタビューで「腕力で動かしました」と語っていましたし(記事)、相当頑張っているんじゃないでしょうか。

とまあ、初心者向けの晴れ豆体験記が見つけられなかったのと、折角だからえりすさんのライブレポートも書いて少しでも宣伝しておいた方がいいのではと思ったのとでちょっと書いて見ました。
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IK(続き)

2018-02-21 00:28:14 | 競馬日記
WikipediaにI理論の項目があるんですね。
そしてマメな人が更新しているようで、現IK血統研究所の羽鳥昴氏とペガサス・ビューローのつきじ修治の2系統に別れていることまで書かれています。

まだまだ説明が足りない項目ですが、現段階でざっと読んでおかしなところを指摘します。

「I理論による血統研究はIK血統研究所の所長代行となった羽鳥昴と、IK血統研究所の元社員・つきじ修治が設立したペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)によって行われている。」は表現がおかしいと言っていいでしょう。I理論は単なる理論であって、個人のレベルでこの理論を独自に研究している人は何人もいるでしょう(そもそも五十嵐良治氏は「在野」の血統研究家だった)。
「I理論による判定を業務としているものとしては羽鳥昴が所長代行を務めるIK血統研究所とつきじ修治が設立したペガサス・ビューロー(ペガサス血統研)がある。」みたいな感じがまだマシなんじゃないでしょうか。

名馬に多く見られる影響度として8パターンあげ、そのうちの3パターンに活躍馬が多いという話なので、「〜場合を肯定的に評価する。」ということではない。

「重要なクロス馬の代が父方と母方で離れている状態を「世代ズレ」と呼び、否定的に評価する。」はおかしいと思う。まず、世代ズレはクロス馬の世代が2代以上離れた場合にクロス馬として扱わない方が判定の精度が良いということであり、「重要なクロス馬の」ではない。「否定的に評価する」とも限らず、世代ズレによって主導が明確になりとか、シンプルな異系交配になり、みたいなケースも見られる。ただし、本来重要なはずのクロス馬が世代ズレを起こして効果を読み取りにくくなってしまっているケースであれば、この世代ズレは否定的に評価されると思う。

余談ですが、大川さんもノーザンテーストを一流とは思ってなかったですよね?

興味を持っている人がまだまだいる理論なんだなと思いました。
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IK

2018-02-17 21:16:15 | 競馬日記
私はI理論的な血統の見方をするので、久米裕氏が亡くなるまでIK血統研究所のサイトをたまに見ていました。

久米氏死去後、つきじ修治氏がIK血統研究所から独立し、ペガサス・ビューローを立ち上げ、行政書士としての業務とともに血統分析をされています。新馬勝ち馬の血統評価などをサイトに上げているので、こちらに関しては現在でもたまに見ています。久米氏死去後、IK血統研究所の方はサイトの更新が停止したので、最近は全く見に行っていませんでした。

で、ちょっとブックマークを整理しようと思って先日久しぶりにIK血統研究所サイトを見に行ったところ、リニューアル・更新されているじゃないですか。羽鳥昴という方が2013年4月からIK血統研究所所長代行をされて血統評価などをされているようです。IK血統研究会などにも入っていないですし、某掲示板も全然見ていないので、全く気づいていませんでした。

面白いと思ったのは、ペガサス・ビューローは伝統的な「五十嵐理論(=I理論)」という名前を使い、IK血統研究所は「五十嵐・久米両氏の頭文字をとって現在はIK理論と呼んで」いると書いているところです。旧IK血統研究所ではIK理論と呼ばれることがあるが「正しくはI理論」としており(サイトアーカイブ)、どちらかというと、IK理論はI理論に否定的な人が使う言葉だったように思います。

評価の形態に関しても、ペガサス・ビューローでは11項目3段階評価の合計点による評価へとつきじ氏が更にモディファイしていますが(そういう点ではIKT理論ですかね)、IK血統研究所では旧IK血統研究所と同じです。

両氏とは特に面識もないですし(つきじ氏の方にはサイトの誤字を連絡したことがありますが)、私自身の血統の見方もI理論的であるというだけで相当に我流ですし、特にどうこうということもないんですが。

2013年ならかなり前ですね。今頃気づいたことにもびっくりしました。
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西恵利香「soirée」

2018-01-21 02:19:56 | 日記
西恵利香「soirée」

一時ブログを書ける状態でなく(私自身の問題でもあり、Pednetが死亡したというのでもあり)、その後も放置状態だったのですが、久しぶりの更新で競馬以外ネタです。

現在もグラビア等で活躍している篠崎愛(最近、韓国でも大人気という話を目にしましたが、なんちゅうかすごいなという感想です:記事)が所属していたAeLL.というアイドルグループがあり、たまたま出かけた先で開催されていた無料イベントで以前見る機会がありました。名前を知っているのは篠崎愛だけだったのですが、みんなルックスも悪くないし、歌も歌えるし、ステージパフォーマンスも悪くないし、こういうグループがグループとしてはテレビに出られないんだからアイドル戦国時代は大変やなあと思いながら見ました。
その後、2014年にグループは解散し、そのうち2人は芸能界を引退し、ここでも厳しさを痛感しました。芸能界に残ったのは篠崎愛ともう一人がAeLL.のリーダーだった西恵利香です。

AeLL.
左端が西恵利香、左から2番目が篠崎愛。写真を引っ張り出してきて思い出したのですが、このときは篠崎愛以外のメンバーの名前も役割も知らず、一番小さい子が張り切ってMCをリードしたりなんかやってるなと思いながら見ていたような。その人がAeLL.の最年長でリーダーだった西恵利香だったんだとこのブログを書いていてようやく理解しました。

西恵利香はAeLL.在籍時にカバーアルバムを出しており、AeLL.解散後、ソロ活動に移りました。もともと歌唱力には定評があり、シティポップの復権を期待されるシンガーという感じでウェブメディアで名前を目にすることもありました。見たことがあるグループなので、こういう情報を目にするとなんとなく記憶に残るので、そんな感じでゆるく動向を追いかけていました。で、その彼女がCICADAらが在籍するレーベルpara de casaに移籍し、1stフルアルバムを出すということで、iTunesで軽く試聴後、CDを購入しました。

1曲目「Démarrer la soirée」はインスト。2曲目「街へいこう」から歌入りの曲が始まり、3曲目「LAST SUMMER DRESS」が配信限定シングル(カップリングが6曲目「AFFOGATO」)、4曲目「Lonely Night」は自身の作詞。この3、4曲目が第一の山と感じました。自身の作詞で、自身が「アルバムの要」という「誰よりも素敵な」を7曲目に配置。8曲目「綺麗な嘘」はアルバムだからできる変な曲。最初聴いたとき、これであってるの?と思ってしまいました。2曲目「街へいこう」と9曲目「はるか数駅」には街の音が入っています。2曲目が街に出かけるときの街の音で、9曲目は街から帰るときの街の音。2曲目で始まった物語が9曲目で終わるととって良さそうで、そうすると10曲目「sugar me」は「Sgt. Pepper's〜」における「A Day in the Life」のようなポジションにあたるように思いました。というのが全体のアルバムの流れになります。既発曲は2曲だけですし(様々な事情で出した既発曲をアルバムの中にどのように置いてどのように機能させるかが難しい場合もよくあるような気がします)、曲の発注からえりす自身が関わった(記事)のもあるのだと思いますが、寄せ集め感はなくて、全体的なイメージがうまくコントロールできているように思いました。

具体的に1曲取り上げるとすればやっぱり「誰よりも素敵な」でしょう。Base Ball Bearの小出氏が「「誰よりも素敵な」ほんといい曲。。歌詞がまた素晴らしい」と褒めていて(小出氏は自分のラジオでもこの曲をかけていたそうな)、このアルバムの中でえりす自身が作詞している曲があることに気が付きました。
作曲を担当したひろせひろせ氏に、男の子の歌なのに歌詞が女の子っぽいと指摘され修正したとの話ですが(記事)、今の歌詞でも言い回しは十分に優しくて、さらっと聞いただけでは性別不詳な感じがします(歌詞の内容を考えれば、なるほど男の子の歌だとわかりますが)。修正した結果、この状態まで持ってきたということになりますので、確かにたたき台の段階では指導したくなるところがあったのかもしれませんが、ちょうど良いところくらいまで持ってこれたのではないでしょうか。
この曲は、確かに男の子が主人公の曲なのですが、その男の子にえりす自身を重ねているように聞こえるところがあり、これがどこまで計算尽くでそう聞こえるように書いたんだろうかと考えています。例えば、2番のサビの「気付いてよ 誰よりも大きな声で歌うから」というところは、グループ解散から歌う場所・環境を求めてもがくえりす(記事)の叫びに聞こえなくもないですし、そう思いながら聴くと、「変わらないものなんてないかもね 「君がいれば変わることすら怖くない」」というところは今回のレーベル移籍を反映しているように感じますし、「君」が「ファン」であればファンがついてきてくれるなら怖くないと言っているように思えてきます。その他、「シネマライズだったあの場所が ライブハウスになっていたりさ」という部分は実際に渋谷のシネマライズが閉館し、WWWというライブハウスに変わったのですが、そのWWWで「soirée」のリリースパーティを兼ねた初めてのワンマン公演が12月18日に行われました。また、「誰よりも素敵なダンスを踊るよ」で踊ってしまうところは元AeLL.だからだろうかとか。
いずれにせよ、男の子主人公の表向きの歌詞の意味とえりす自身のことを歌っているように聞こえる部分が共存していて不思議な歌詞で、小出氏がどのような意味で褒めたのかわかりませんが、私もすごくいい歌詞だと思います。

こういうアルバムがもっと売れるといいなあと思います。

ちなみに、歌詞サイトで歌詞が公開されてきていますが(例えばうたまっぷ)、「誰よりも素敵な」は実際に歌っている歌詞と一部異なります。歌詞カードに載っている通りに歌っていないようで、
「単純 バカみたい Ah 君しか見えない ほんとだよ」
のところは、CDからは
「なんてね バカみたい Ah 君しか見えないよ ほんとだよ」
と歌っているように聞こえます。

「西恵利香がキャリア初のフルアルバムをリリース!ソロシンガーとしての現在地とは?」 DI:GA online, 2017.11.18
「インタビュー:西恵利香、2018年へ “いつでもそこで歌ってる人でありたい”」 CDJournal, 2018.01.12
「西恵利香『soirée』 G.RINAやCICADA、フレンズひろせ、DÉ DÉ MOUSEら豪華な作家陣を迎えて完成した初のフル・アルバム!」 Mikiki, 2018.01.17
「AWAエディターが厳選した、2018年注目の邦楽アーティスト」
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Final Frontier

2015-08-22 01:59:57 | 競馬日記
Dream AheadFrankelと同世代で、同じく2歳時から活躍し、3歳時にはカルティエ賞チャンピオンスプリンターに輝いたスプリンターで、私は2歳時から追いかけていたのですが(ブログ)、初年度産駒から早速重賞勝ち馬を出しています。Final Frontierという馬で、アングルシーS(GIII)を勝ちました。

Dream AheadはBalidar 5 x 4、Mixed Marriage 5 x 6のクロスによってTudor Minstrelを生かした配合。BalidarはマニアックなThe Phoenixを内包します。
Final Frontierは、Young Generation 4 X 4とSadler's WellsとNureyevの相似が目に入ります。父母相似型でぱっと見で良さそうです。Young GenerationはBalidarを継続してTudor Minsrelの流れを生かし、The Phoenix、Barley Corn、Persian Gulfを内包します。Crepello、Borealisのスタミナ、Abernantのスピードも生かしているところもいいですね。

母父Pivotal、祖母父Prince Saboはスプリンター、曾祖母父Trojan Fenはマイラー。血統表の近い部分はほとんど短距離馬で占められています。Young Generationは2歳重賞勝ちのあるスプリンター。本馬も2歳戦から走れるスプリンターという感じだと思います。

Dream Aheadはちょっとマニアックな血が生かしにくいのではと思ったのですが、この馬の配合を見ると十分な配合が作れますね。
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愛ダービー2015

2015-07-29 01:06:43 | 競馬日記
またpednetが死んでいて困っているのですが、その間にかなり配合の良い馬が愛ダービーを勝っています。

Jack Hobbsという馬で、Halling産駒です。HallingはGI5勝でかなり強い馬でした。種牡馬として大きな期待をしたのですが、GIを勝つ馬はなかなか出ず、14歳時種付けの産駒Cavarlymanがパリ大賞典を勝ったのが最初のGI勝利でした。その後、Jack Hobbsを含めてGI馬は4頭。Jack Hobbsは20歳時種付け。DarleyがHallingを見捨てなかったおかげで、普通なら産駒の成績が落ちだしていい年齢になってからGI馬が出るようになりました。

Cavalrymanの配合はかなり褒めたのですが(ブログ)、Jack Hobbsもいい配合です。
5代血統表ではクロス馬が出現しない異系交配。主導はCrepello 5 x 7。Crepello - Donatello - Blenheim - Blandford - Swynfordと系列ぐるみを作るとともに、Crepello内のMieuxce - Massine、Solario - Gainsboroughもクロスして、かなり強烈にスタミナを生かした主導です。それをNearctic、Nasrullah、Tudor Minstrel、Honeywayのスピード、Hyperionのスタミナが支えます。Tudor Minstrel、NearcticはHyperion、HoneywayはPapyrusを内包し、単なるスピードではありません。母にはQueen of Light - Borealisの濃縮があり、これら自体はクロスしませんが、これらが含むDonatello、Auroraとかなりヘビーな血をクロスします(DonatelloとAuroraの組み合わせがAlycidonですね)。他、Tourbillon - Ksar - Bruleur、Rialto、Prince Rose、Vieux Manoirが持つマニアックなスタミナFinglasとヨーロピアンなスタミナを細かくクロスするところもいいですね。ヨーロピアン一辺倒ではなく、Bull LeaやMan o'Warといったアメリカンもきっちり抑えています。

この馬でやってみたいと思ったのはGalileoの牝馬との交配です。Jack Hobbs自体がかなりマニアックな血を持つのでJack Hobbs内は残り1/4に左右されるのですが、Galileo内はかなりいい感じに抑えることができます。

あと何個か大きいところを勝って、種牡馬入りできることを期待します。ちなみにCavalrymanは今年の2月にドバイで予後不良になりました。
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2015年プリークネスS

2015-05-18 01:50:00 | 競馬日記
プリークネスSはケンタッキーダービー馬American Pharoahが勝ちました。先手を奪って、向こう正面ではマイペース、3コーナー手前で差が詰まってきたところでエンジンをかけ、直線では突き放し7馬身差。完勝です。
3冠まで後一つになりました。Triple Crown Near Missesは過去23頭(リスト)。Affirmedが最後に3冠を達成した1978年以降でも13頭います。そのときのベルモントS馬の臨戦過程を書き出します。

1979年:Coastal(5.13アローワンス1着→5.27ピーターパンS1着→6.9ベルモントS1着)
1981年:Summing(5.6ヒルプリンスS1着→5.25ペンシルヴァニアダービー1着→6.6ベルモントS1着)
1987年:Bet Twice(5.2ケンタッキーダービー2着→5.16プリークネスS2着→6.6ベルモントS1着)
1989年:Easy Goer(5.6ケンタッキーダービー2着→5.20プリークネスS2着→6.10ベルモントS1着)
1997年:Touch Gold(4.20 レキシントンS1着→5.17プリークネスS4着→6.7ベルモントS1着)
1998年:Victory Gallop(5.2ケンタッキーダービー2着→5.16プリークネスS2着→6.6ベルモントS1着)
1999年:Lemon Drop Kid(5.1ケンタッキーダービー9着→5.23ピーターパンS3着→6.5ベルモントS1着)
2002年:Sarava(4.27アローワンス2着→5.18サーバートンS1着→6.8ベルモントS1着)
2003年:エンパイアメーカー(4.12ウッドメモリアルS1着→5.3ケンタッキーダービー2着→6.7ベルモントS1着)
2004年:Birdstone(3.20レーンズエンドS5着→5.1ケンタッキーダービー8着→6.5ベルモントS1着)
2008年:Da' Tara(4.26ダービートライアル5着→5.17 バーバロS2着→6.7ベルモントS1着)
2012年*:Union Rags(3.31フロリダダービー3着→5.5ケンタッキーダービー7着→6.9ベルモントS1着)
2014年:Tonalist(2.22 オプショナルクレーミング2着→5.10ピーターパンS1着→6.7ベルモントS1着)
* 2冠馬アイルハヴアナザーは不出走。

ケンタッキーダービー、プリークネスSの両方に出た馬はBet Twice、Easy Goer、Victory Gallopの3頭で、どちらのレースでも2着でした。今年はこれに該当する馬はいません(ケンタッキーダービー2着はFiring Line、プリークネスS2着はTale of Verve)。
米3冠戦の厳しさの一つにレースが1ヶ月ちょっとの間に一気に行われることがあります(3冠馬がぽんぽん出た1970年代は、一気に行われるために勢いで勝てる、なんてことも言われましたが)。ベルモントSの重要なプレップのピーターパンSはこういったことも踏まえて、以前はプリークネスSの1週後に行われていたのが、2006年、2007年は同週、以降は1週前に行われるようになりました。2002年以降に絞ると、プリークネスSよりも後に行われたレースに出走した馬が逆転したことはありません。
ありきたりな結論ですが、逆転があるとすれば、ケンタッキーダービー、プリークネスSのどちらももしくはどちらかに出走していない馬で、前走がプリークネスS以前の馬ですかね。

5月9日に行われた今年のピーターパンSの勝ち馬はMadefromlucky。父はLookin at Lucky。1番人気で出走したケンタッキーダービーは6着、プリークネスSで雪辱を果たしました。Raise a Native 3 x 5を持ち、勝ったレースの最長距離がこのプリークネスSでした。MadefromluckyはMr. Prospector 3 x 4 . 5系列ぐるみ主導でNorthern Dancer 5 . 6 x 5 . 7系列ぐるみも持ちます。父ではクロスしていなかったPrincequillo 7 x 7 . 7 . 8 . 8 . 9、Djebel 8 . 8 x 9 . 9を持ち、距離は持ってもおかしくないですが、American Pharoahの方がスタミナがありそうに思います。後はAmerican Pharoahがどれだけ消耗しているかですね。
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伊2000/1000ギニー2015

2015-05-17 21:09:41 | 競馬日記
伊2000ギニーことパリオリ賞(GIII)はLope de Vega産駒Hero Lookが勝ちました。重賞は伊グランクリテリウム(GII)に続く2勝目。グランクリテリムと2000ギニーで、グランクリテリウムの方が格付けが上とは、イタリア競馬はよく分からない状態になっているように思います。
主導はNorthern Dancer 6 . 7 x 5 . 5系列ぐるみで、Never Bend 7 x 5系列ぐるみ、Mr.Prospector 5 . 5 x 5中間断絶でサポートするものと見ておきます。Never Bendクロスは父方Riverman、母方Mill Reefによるものなのですが、これに父方のSecretariatやKhairunissa、母方のRose BowerやPrince Taj、Sir Gaylordクロスといったよく似た配合がからみます。また、初めて見たのですが、Red GodとUp Spiritsの相似クロスがありますね。他にはRibotクロスを内包するDjakaoクロスなど妙味があるクロスもあります。
最初、どうだろうなあと思いながら血統表を見始めたのですが、なかなかちゃんとした配合な感じがします。

伊1000ギニーことレジナエレナ賞(GIII)はDuke of Marmalade産駒Sound of Freedomが勝ちました。
Danzig 3 x 4系列ぐるみ主導。この中のCrafty Admiralをクロス馬にできているところがいいですね。第一にこれです。
他にはMr. ProspectorとRoyal Suiteの相似とか(Mr.Prospector × Royal Suite)。曾祖母Lettre de CachetはGay Hostess 4 x 3を持ちますが、これが父方His Majesty = Graustark 3 x 6と反応していますね。後はSir Gaylord 6 x 6、My Babu 7 x 7とか。Lavendulaで結合します。
味がある、とは思わないのですが、こちらもちゃんとした配合です。
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英2000/1000ギニー2015

2015-05-12 22:53:59 | 競馬日記
2000ギニーは1番人気Gleneaglesが勝ちました。
昨年のカルティエ賞2歳牡馬チャンピオンにして、昨年の愛1000ギニー馬Marvellous全弟。母がGiant's Causewayの全妹で重賞2勝。それにGalileoを付けた超良血配合。
ベタな良血配合なのですが配合内容もいいです。Urban Seaのところが若干異系気味で、Sadler's Wellsが強調され、Mr. ProspectorとRobertoの相性の良さが生き、血の集合、結合に良さがあります。中距離くらいまでなら十分行ける気がします。
ということをMarvellousが愛1000ギニーを勝ったときに書きました。ダービーは距離が持つんですかね。

1000ギニーはDanehill Dancer産駒Legatissimoが勝ちました。母は10.5-20FのGI4勝のFame and Gloryの全姉。父Danehill Dancerは競走馬としては2歳GI2勝。種牡馬として短距離~中距離がメインで、スプリンターのChoisir、GI4勝のマイラーMastercraftsmanが代表産駒になります。12F以上のGIを勝ったのは英オークス馬Dancing Rain、カナディアンインターナショナルのHillstar、クラウンオークスのArapaho Missの3頭(数え間違いがなければ)。
Legatissimoは父Danehill系×母父Sadler's Wells系のよくあるニックス。凄くシンプルにこれでリードしており、他にはGrey Sovereignのスピードを加えています。後はどれだけスタミナが生きているかですが、まず、曾祖母がドイツ血統馬でDark Ronald - Bay Ronaldががっちりとしており、これが父方Son-in-Lawによってきっちりと生きています。他、Felstead、Deiri、Apelle、Casterari、Ortello、Vatoutとかなりマニアックなスタミナをクロスしていますね。12Fまでこなしても驚かないです。
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