うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

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昨年の大ニュース、ディープインパクト・キングカメハメハ死亡について

2020-01-07 20:06:29 | 競馬日記
昨年4月に種付けを中止したディープインパクトは(ブログ)、結局、種付けに復帰することなく7月30日に亡くなりました。17歳でした。さらに、昨年後半から種付けを行なっておらず、昨年種牡馬を引退したキングカメハメハも8月9日に亡くなってしまいました。

サンデーサイレンスも20歳まで到達しなかったですし、最近、日本のリーディングサイアーは早く死んでしまうような気がします。英愛と北米のリーディングサイアーとともに新しい順に書き出してみました(日本の分をノーザンテーストまでにしたので、それに合わせて英愛・北米も8頭)。

日本
ディープインパクト:17歳没
キングカメハメハ:18歳没
サンデーサイレンス:16歳没
トニービン:17歳没

英愛
Galileo:22歳
Danehill Dancer:24歳没
Danehill:17歳没
Sadler's Wells:30歳没
Caerleon:18歳没
Blushing Groom:18歳没
Mill Reef:18歳没
Nijinsky:25歳没

北米
Candy Ride:21歳
Kitten's Joy:19歳
Unbridled's Song:20歳没
Tapit:19歳
Giant's Causeway:21歳没
Smart Strike:23歳没

サラブレッドの平均寿命は20歳以上と言われていると思います。、ノーザンテーストは30歳の大台越えの33歳まで生き、さすが社台、功労馬は大切にするんだ、と感心したものでした。リアルシャダイはそれよりは早く亡くなりましたが、それでも25歳。しかし、これ以降、6頭連続で20歳まで到達していません。
英愛では半数の4頭が20歳越えで、ディープインパクトより年上のGalileoがまだ首位を守っています。Sadler's Wellsも長命で、30歳まで生きました。北米では8頭中5頭が20歳越えで、さらに現在19歳でまだ存命の馬が2頭います。

やっぱり、リアルシャダイ以降の日本のリーディングサイアーは短命ですね。いろんなファクターが絡んで亡くなるわけで、たまたまという面もありますが、連続した場合にはたまたまとは見れらないのが普通です。巨大帝国社台がこのレベルでは困ったことだと思います。例えば、イギリスでは鞭の使用回数が決まっていたり、昨年のメルボルンCでパフォーマンスをする予定だったテイラー・スイフトが競馬の開催に反対する動物愛護団体の反対により出演を取りやめたり(記事)、動物愛護と折り合いをつけながら開催しているのが世界の現状です。日本でリーディングサイアーになった馬がことごとく短命な現状では、金儲け(種付料確保)に走ってAnimal welfareをないがしろにした結果、寿命が短いのではないか、と動物愛護団体の強い国なら突撃されてもおかしくないのではと思います。
日本ではそんなことは誰も気にしない、なんてことを言っている場合ではなく、競馬はワールドスポーツなので、もうちょっと真面目に取り組んでほしいですし、何より、また早死にさせたのか、と社台にがっかりしました。

このブログを書いている最中に見つけたのですが、日経に「競走馬の福祉」についての記事がありました(記事)。
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最優秀配合賞2019

2020-01-04 23:30:30 | 競馬日記
あけましておめでとうございます。
ずいぶん長期間ほったらかしにしていましたが、何事もなかったかのように2019年の最優秀配合賞に行きたいと思います。

2019年の最優秀配合馬はBillesdon Brook。2018年の1000ギニーではLaurensを2着に下し、2019年はサンチャリオットSを制しました。2018年の受賞でも良かったのではと言われると、まあその通りなのですが、2018年はStradivariusにあげたかったんですよね。また、1000ギニーを勝った後が今ひとつで、2019年に2つ目のGI勝利を挙げたところでの受賞としたいです。

父は2018年に亡くなったChamps Elysees(ブログ)。Hasiliが出した5頭のGI馬の中の1頭で、種牡馬として成功したDansiliの全弟になります。この配合からは、DanehillとHasiliとの間にBanks HillIntercontinentalCacique、Champs Elysees、Hasiliの全妹Arriveとの間にPromising Leadと5頭のGI馬が出ています。恐るべき好相性でした。ただし、I理論的に見れば、Kerali内ハイハット内HyperionとRoberto内Nearcoの位置や、母内Tourbillonが生きなかったことなど、不十分なところのある配合でした。

Billesdon Brookの牝系はレットゲン牧場のAライン。曽祖母Anna Paolaはレットゲン牧場の至宝Prince Ippi産駒の独オークス馬です。Anna Paolaの子孫には、AveHelmetEpauletteアンナモンダといったGI馬がいますが、日本で有名なのはアヌスミラビリスでしょうか。世界中を駆け回りましたが、毎日王冠勝利、鳴尾記念2着と日本でも実績があり、日本で種牡馬入りする予定でした。しかし、よりによって検疫所で熱発したために治療が行われず、検疫期間後に治療したものの手遅れで亡くなりました(Wikipediaの記述、「この事実はあまり大きく報道されることはなかった」というのは本当でしょうか。「大きく報道される」というのがどのようなレベルを指しているのかによりますし、もちろん三大紙1面とか、ニュース番組トップとかいうことはなかったですが、私のような単なる競馬ファンのところにもショッキングなニュースとして届いていたので、無視されていたわけではないと思います。お役所やJRAに媚びへつらわずもっと批判的に取り上げるべきだったとか、もっと深掘りして追いかけるメディアが必要だったとか、そういうことをいっているなら、それはそうだったのだろうと思いますが)。

そのAnna Paolaにオールドヴィック(いっとき、日本で供用されていましたね)を付けたのが祖母のAnna Oreandaで、Middle ClubPiping RockAnna Neriumの3頭の重賞勝ち馬の母です。そしてAnna OreandaにManduroを付けたのが母のCoplow。Coplowは未勝利でしたが、2番仔に本馬Billesdon Brookを出しました。よってBillesdon BrookはChamps Elysees×Manduro×オールドヴィック×Prince Ippiという累代交配になります。Anna Paolaの子孫のGI馬、AveはDanehill Dancer(Danehill産駒)×{In the Wings(Sadler's Wells産駒)+Anna Paola}の組み合わせ、HelmetはExceed and Excel(Danehill産駒)×{Singspiel(Sadler's Wellsの孫)+Anna Paola}の組み合わせ、Epaulette(Helmetの半弟)はCommands(Danehill産駒)×{Singspiel(Sadler's Wellsの孫)+Anna Paola}の組み合わせ、アンナモンダはMonsun×{Salse(Northern Dancer系)+Anna Paola}の組み合わせで、Champs Elysees(Danehill産駒)×{Monsun+オールドヴィック(Sadler's Wells産駒)+Anna Paola}の組み合わせのBillesdon BrookはAnna Paolaの系統の成功例を踏襲していることをまず確認しておきます。

Billesdon BrookはNatalmaクロスを伴うNorthern Dancer 4. 6 X 5. 5が最前面クロス。これを主導としてよいでしょう(9代血統表はこちら。手打ちエクセルなので入力ミスがあるかもしれません)。5代以内に出現するクロス馬はNorthern DancerとNatalmaだけです。6代目に出現するクロス馬はNearco、Hyperion、Hail to Reason、Tudor Minstrel、Chanteur。NearcoとHyperionはNorthern Dancerに含まれ、Hail to ReasonはNearcoで、Tudor MinstrelはHyperion、Pharos、Swynfordで、ChanteurはBlandfordでNorthern Dancerと結合します。この6代以内クロス馬がNorthern Dancerに直結している点が非常によいですし、かなりシンプルですね。
母方はドイツの特殊な血を含み、Billesdon Brookではそれらをクロスしていませんが、配置が絶妙でほぼ弱点なしです。唯一、弱いところはElektrant内ですが、その部分にManduroでクロスしていたDschingis Khanが出現し、その中のNearcoとDouble Lifeが9代目でクロス馬になり、Manduroの祖母のMandelauge内でクロスしていたAlycidon(=Acroporis)も出現し、その父のDonatelloがクロスしています。さらにElektrantはTicinoのクロスを持ちます。血は生きているので弱点と見なくてよいのではと思います。
ドイツ血統といえば、まずはAlchimist - Herold、Arjaman - HeroldやOleanderなどに代表されるDark Ronald - Bay Ronaldの血を主体とし、そこに同じくBay Ronaldの系統のHyperionを取り込んだり、Dschingis KhanからNearcoやBlandfordを取り込んだりしてきたわけです。で、NearcoやHyperionやBlandfordは生かしやすいメジャーな血なわけですが、特殊なドイツの血をどうするかというのが課題であろうと思います。しかし、その特殊なドイツの血はBay Ronald(と、もちろんSt. Simon)を主体として統一性があるので、生かせていないようでも生きているのでは、近年、ドイツ血統を持つ馬が強い理由の一つはその辺のところでは、と思ってはいます。しかしながらBillesdon Brookの場合、父方Hyperionが6代目にあるために、Bay RonaldとSt. Simonが9代目でクロス馬となります。さらに父方His Majesty内のSon-in-Lawの父としてDark Ronaldが9代目にあり、Dark Ronaldも9代以内でクロス馬になります。母方のドイツ血統の傾向がわかりやすく生かせています。また、父では世代的に割引材料だったもう一つの部分のHail to Reasonが母内のHai to Reasonを抑えるのに役立っています。さらに父では生かせなかったTourbillonがTornado 8 X 7としてクロスし、そのTornadoはSwynfordで主導に直結するという。細かいところでは、ChanteurがAlcantara、DjebelがGay Crusaderを内包し、若干、マニアックな血もまとめられています。スピード要素としてはTudor Minstrel、Nasrullah、Fair Trial、スタミナ要素としてはDjebel、Donatello、Chanteur、Wild Risk、Hurry Onなどでしょうか。6代目から系列ぐるみを作るTudor Minstrelのスピードは魅力で、スタミナ要素も十分でありながら、マイルで実績があるのもうなずけるように思います。

さて、母方にドイツ血統を持つ馬として、母がManduro半姉のワールドプレミアが日本で菊花賞を勝ちました。主導の明確さ、きめ細かさの点でBillesdon Brookの方が好みですが、こちらもI理論的良配合です。相変わらずGalileoSea the Starsの産駒も活躍していますし、Anna Paolaの曾孫Helmetの仔Thunder SnowもドバイWC連覇を成し遂げました。ドイツの特殊な血といっても、ドイツを飛び出して世界中で実績を残しています。このような状況を見て思うことは、古くから日本に根付いた血もドイツ血統のようになれたのではないか、ということです。しかし、その面ではどんどん高速化していく馬場が問題なのではと思います。競走馬の生産を「選抜」であるとすると、ある条件で強い馬が種牡馬になった際に条件が変わっているなら選抜として機能しないですよね。日本に古くから根付いたスタミナ寄りのタフな血の影響が強く出ると、今の競馬に合わないということになってしまいます。世界で活躍できる馬を育てることを目標とした場合に、そのような状況が良いのかという疑問があります。例えば、昨年暮れの香港で、日本調教馬が3勝しましたが、そのうちのウインブライトコスモドリームラッキーゲランといったGI馬やオースミシャダイヤシマソブリンなどが出ているミスブゼンの系統ですし、グローリーヴェイズはメジロ牧場のアマゾンウォリアーの系統で曽祖母はメジロラモーヌです。ウインブライトは日本では中山専門みたいな感じですし、グローリーヴェイズはGI初勝利でした。さらに、グローリーヴェイズの2着だったラッキーライラックの父オルフェーヴルの母父は小岩井農場のアストニシメントに行き着くメジロマックイーンです。ラッキーライラックはその前走のエリザベス女王杯で少し時計のかかる条件で久しぶりの勝利を挙げていました。これくらいのセッティングで選抜した方が世界基準の馬を作れるのではと思いますし、その場合にこういった日本の古い血が生きてくるのではと思うのですけどね。ちなみに、ディープインパクトは母が輸入、持ち込みであった方がよく(ブログ)、グローリーヴェイズはディープインパクト産駒で最も日本で古い血を持つGI馬になります。長年、日本で競馬をやっているのですから、その歴史の力を利用した方が強い馬を作れるのではないかと思いますし、どんどん高速化していく馬場のせいで遠回りをしているのではないかと思います。
ドイツ産のドイツ血統馬はドイツ国内で育んだ血を容赦なくクロスしていくわけで、先ほどの選抜ということを考えるなら、自国の条件で強い馬の血を利用するのは当然と言えるように思います。日本産馬でこれに近い馬がいるのだろうかと考えたのですが、例えばミナガワマンナなんかが割と近かったのではと思います。3冠馬シンザンの仔で、トウルヌソル、シアンモア、クラックマンナン、インタグリオーと4頭もの輸入種牡馬のクロスがあります。このようなクロスを持つGI級勝ち馬は他に例があるのでしょうか。ミナガワマンナは種牡馬としてそれほどの活躍はできませんでしたが、母父としてアサヒライジングを出しました。アサヒライジングはアメリカンオークス招待で2着に入りましたね。

この日経記事は、一昨年、2000ギニーを勝ったディープインパクト産駒Saxon Warriorとか、昨年、長期遠征で結果を出したディアドラ(フロリースカップ系のスペシャルウィークが母父)とかを忘れているっぽかったりするのですが、私と共通性のある問題意識から書かれているように思います。
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Black Caviarについて

2019-04-28 17:42:48 | 競馬日記
クルーガーがどれくらいのレーティングを得たのか知りたくて色々検索しているうちにこういうのを見つけました(記事)。

Winxは実際にどれくらい強かったのかと疑問を呈しているところは私と同じですが(私は「Winxは確かに強かったのだろうが、あそこまで連勝できた理由の一つは相手が弱かったからであろう。闘う相手が弱かったおかげで、実際にあそこまで高いレーティングを得るにふさわしかったかがわからない。」という意見であり、この方とどこまで一致しているのかわかりませんが)、返す刀でBlack Caviarまで貶しているのはどうかと思いました。

ウィンクスの前にはブラックキャヴィアがいるが、ブラックキャヴィアにしてもオーストラリア以外ではイギリスでダイヤモンドジュビリーステークスを勝っただけでありそれも接戦だったのである。

という話なんですが、まずBlack Caviarがデビューしたのは2009年で、その前にはスプリント路線ではTakeover Targetという馬がいましたよね。2006年のスプリンターズSでこの馬に日本馬は蹴散らかされました。これを忘れているんじゃないでしょうか。Takeover Targetは日本だけでなく、英アスコットやシンガポールのクランジに遠征しており、2006年キングスタンドS(当時はGII)、2008年クリスフライヤーインターナショナルスプリント(2010年からGI)を勝っています。アスコットでは7戦1勝2着2回、日本では2戦1勝2着1回、クランジでは2戦1勝でした。日本とクランジで勝率が良いように見えるのは、相手関係だけでなく競馬場の形態がオーストラリアに近い、オーストラリアからの距離的にも近いというのがあったんじゃないかと思います。
で、Black CaviarはそのTakeover Targetが3回挑戦して勝てなかったダイヤモンドジュビリーS(Takeover Targetの頃はゴールデンジュビリーS)に遠征し、着差はわずかであったものの見事に制しました。これを「オーストラリア以外ではイギリスでダイヤモンドジュビリーステークスを勝っただけでありそれも接戦だった」だけで片付けているのですが、内容や相手関係を無視しているところに不満があるわけです。

私のブログではこう書いていました(ブログ)。

慣れない時計のかかる馬場でしたが、あっさりと抜け出しました。が、鞍上が手綱を緩めるのが早すぎてMoonlight Cloudの追撃を許し、どうにかぎりぎり振り切る形になりました。トラブルは実はこれだけではなく、翌朝、2個所の筋断裂(肉離れ?)と打撲が見つかりました(記事1、記事2)。それでも勝つBlack Caviarの強さが際立ちます。

レースを見返すと、Moonlight Cloudが迫っていることに気づいていないんですよね。ゴール手前で気がついて再び追い出すのですが、これがなければ差されていた可能性もあるくらい大きな油断でした。さらにTakeover Targetが勝ちきれなかったダイヤモンドジュビリーSなわけです(じゃあスプリンターズSならTakeover Target同様に簡単に勝ったのかというと、当年の覇者はロードカナロアであり、そう簡単には行かなかっただろうとは思います。ロードカナロアはモンスタークラスのスプリンターであり、Black Caviarと対決することがあったのなら、世紀の一戦となったでしょう)。もう一つさらに、レース中に怪我があったらしく、それでも勝つのだからすごいなと私は感心しました。アウェーでは、何はともあれ勝つのが大切です。

相手関係を見ると、2着Moonlight Cloudは、出走当時はGIモーリスドゲスト賞1勝だけしたが、最終的にモーリスドゲスト賞は3連覇、他にムーランドロンシャン賞、ジャックルマロワ賞、フォレ賞を加え、GI6勝です。なかなかな名牝です。3着Restiadargentも牝馬で、2歳時に重賞2勝、3歳の身でダイヤモンドジュビリーSに挑戦し、名牝2頭に続く3着と大健闘でした。4着Soulはオーストラリア産で3歳時にオーストラリアでGIIを1勝、2012年2月にサイード・ビン・スルール師のところに移籍し、ドバイゴールデンシャヒーンはしんがり負けでしたが、ここではそれなりに好走してきました。オーストラリアの短距離陣は層が厚い、ってことになりませんかね。5着は前年のこのレースの覇者で、のちにスプリントCを制しているSociety Rock、6着は当年のドバイゴールデンシャヒーンの勝ち馬Krypton Factorでした。十分と言っていいメンバーだったのではないでしょうか。

ホームで勝ちはしたものの格下の馬に好走された、そして遠征経験なし、というのと、アウェーでトラブルに見舞われながらもちゃんと勝った、というのを並べるのはやっぱりどうかなと思います。

ブレイブスマッシュについての記述、

ドバイ国際のアルクオーツスプリントに出走したブレイブスマッシュはオーストラリアでG1を勝っているが、ブレイブスマッシュにしても日本での実績は特に目立つものでもない。

にしても、もうちょっと丁寧に日本での成績を読むべきではと思ってしまいます。目立った活躍をしていた馬が鳴り物入りで移籍したわけではなく、スプリント・マイル路線では地味ながらもそれなりにきちんと走っていた馬が当地で花開いたというケースでした(ブログ)。GIレースの数が多い分、チャンスが多く、レースのレベルもばらつくというのが理由の一部としてはあるでしょうが、それでもまぐれの一発だけではない2勝は立派でした。
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ヒシアマゾン死亡

2019-04-18 00:07:00 | 競馬日記
ヒシアマゾンが亡くなりました(記事)。最近、訃報記事ばかり書いている気がしますが、そういう巡りなんでしょうね。

逃げ馬に乗ればうまいという定評のある中舘騎手が主戦でしたが、ほぼどん尻から追い込んだエリザベス女王杯(オークス馬チョウカイキャロルをハナ差で下す)やJC(ランドの2着)での強烈な末脚は本当に魅力的でした。華のある馬でした。

産駒はこの辺で調べられます(JBISnetkeiba)。書き出してみると以下です。

1998年生:ヒシアンデス(牡、ヒシマサル産駒)
1999年生:ヒシシルバーメイド(牝、Silver Deputy産駒)
2000年生:ヒシバラード(牝、Saint Ballado産駒)
2003年生:ヒシアマゾンの2003(牡、サンダーガルチ産駒)
2004年生:Amazi(牝、Awesome Again産駒)
2005年生:ヒシラスター(牡、Fusaichi Pegasus産駒)
2006年生:Flying Warrior(セン、Fusaichi Pegasus産駒)
2009年生:ヒシラストレディ(牝、Posse産駒)
2010年生:ヒシラストガイ(牡、Corinthian産駒)
2011年生:ヒシアマゾンの2011(牡、War Pass産駒)

母Katiesは愛1000ギニー馬。その子孫にはアドマイヤムーンスリープレスナイトがいますが、ヒシアマゾン及びその全妹ヒシピナクルの子孫はまだ重賞勝ち馬を出していません。
ヒシアマゾン=ヒシピナクルは、明確なNearctic主導ですが、父母の世代が少しあっておらず、Katiesの方が強く出た配合になっています。これが次の配合を考えれば難しいところで、例えばNorthern Dancerをクロスすればヒシアマゾンの父Theatricalの祖父Northern DancerとKatiesの母父ノノアルコの父Nearcticが同じ位置にきてしまい、その結果、強調している部分がわかりにくくなり、また、ヒシアマゾンの構造をそのまま引き継がせることも難しくなります。
また、Secretariat系を存続させたいという意向があって配合されたヒシマサルとの組み合わせでは、Nasrullah 4 X 7など、Theatricalの部分の血の新しさが問題になります(例えば、あくまで世代だけで言えば、ヒシアリダーみたいなのの方が(ヒシアリダーは牡馬ですが)ヒシマサルには合ったはず)。
難しさのある繁殖牝馬でした。しかし、アドマイヤムーンが種牡馬としてGI馬を出しているように、ノノアルコのNearcticは使い道があると思いますので、世代が上がれば活躍馬を出せるかもしれません。
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皐月賞はサートゥルナーリア

2019-04-16 00:37:32 | 競馬日記
皐月賞はサートゥルナーリアが勝ちましたね。
 
ホープフルSからのぶっつけという臨戦過程でしたが、見事に制しました。 一叩きして臨んだ馬より仕上げきっていない面もあったでしょうし、初めて経験する速い流れや外を回ったのもあったのだろうと思いますが、それほど着差はつかず、2着ヴェロックスとは頭差でした。 直線、サートゥルナーリアが内に寄ってヴェロックスと接触したことで審議となりました。まず、ヴェロックスが外に寄ってきて、サートゥルナーリアも外に膨らみ、体勢を立て直そうとしたのか、ルメールが左鞭を入れて追ったら内に行き過ぎて接触という感じで、双方やりあった結果に見えますね。たまに見るケースで、特別悪質な場合を除けば特に問題なし(ぶつかりに行った方は過怠金くらいは取られるでしょうが)となるのが普通だろうと思います。着差がわずかだったから審議が長かったのかもしれませんが、あれで降着にしたらあれもこれも降着で、また、よけなければ相手が降着みたいな感じにもなり、大変なことになるでしょう。最近、降着制度をやめたのかと思うくらい降着を取らないのですが、今回はなぜか念入りな審議でちょっと不思議でした。
 
新種牡馬の産駒がデビューすると、どのような配合から「当り」が出やすいか、みんな分析しますよね。
 ロードカナロアで言えば、既にアーモンドアイステルヴィオ、サートゥルナーリアと3頭のGI馬を出していますが、アーモンドアイはNureyevクロス、ステルヴィオは母父Fairy King産駒、サートゥルナーリアは祖母がSadler's Wells産駒と、3頭ともNureyevのところを狙った配合です。既に多くの人が指摘しているのではないかと思いますが。 
サンデーサイレンスのように、AlmahmoudやMahmoudの主導でひたすら量産という(例外はHyperion主導ネオユニヴァースとかTurn-to中間断絶主導サイレンススズカ、Royal Charger主導エアシャカールとかでしょうかね)はっきりとした型のある種牡馬には見えないので、他のタイプの「当り」はどうなんだろうと気になります。
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クルーガーのオーストラリア遠征

2019-04-13 23:35:00 | 競馬日記
クルーガーがオーストラリアに遠征しています。
 
 
まず、4月6日のドンカスターマイルに出走し、このレースでは勝ったBrutalから2馬身3/4差の4着でした。斤量はBrutalの110ポンド(オーバーウェイト分1ポンドを含む)に対し、クルーガーは117ポンドでした(Brutalはまだ3歳馬なので、エイジアローワンスもあるでしょうが。オーストラリアではそれがどれくらいなのか調べていないですが、天皇賞秋なら2kg≒4ポンドですね)。BrutalはGI初勝利でしたが、前走ジョージライダーSではWinxの2着でした。
 
 
クルーガーが次走に選んだのが、32連勝中、GI25勝の女傑WinxのラストレースであるQエリザベスS。それが4月13日に行われまして、Winxから1馬身1/2差の2着と大健闘でした。Winxは連勝を33に伸ばし、GI勝利数も26として、有終の美を飾りました。
 
 
クルーガーは大健闘なのですが、単に、大健闘でした、で済む話なのかという問題がありますね。
Winxの連勝が始まったのが2015年で、GI初勝利もこの年でした。2015年のIFHAオフィシャルのレーティングは123ポンド(Iカテゴリ。以降、複数のカテゴリのレーティングが示されている場合、QエリザベスSが属するIカテゴリの数字を拾います)。そして、2016年は132ポンド、2017年は130ポンド、2018年も130ポンドでした。
対するクルーガーは2015年は3歳で、京成杯(GIII)で3着に入ったのが唯一の重賞出走で、レーティングは108ポンドでした。2016年にオープンまで到達し、マイラーズC(GII)で初重賞勝利をあげ、レーティングは113ポンド(Mカテゴリ)、2017年は富士S(GIII)で3着、初GI出走のマイルCSで7着で、レーティングは112ポンド(Mカテゴリ)、2018年は京都金杯(GIII)で2着があり、109ポンド(Mカテゴリ)でした。重賞1勝、GI出走回数1回(7着)、遠征まで8連敗中で、よくオーストラリア遠征に踏み切ったなと思いますが、ここまで過去の評価の違う馬が1馬身半差です。
 
 
QエリザベスSでの斤量はWinxは126ポンド、 クルーガーは130ポンド。勝負ありというところでWinxはもう力を抜いていますから、単純計算をしてはダメなのですが、1kg1馬身の単純計算を当てはめてしまえば、着差は3ポンド分で、斤量差が4ポンドですからクルーガーの方がレーティングが上になってしまいます。このレースでのクルーガーのオフィシャルのレーティングは何ポンドになるのでしょうね。
また、Winxは確かに強かったのでしょうが、実際にはどれくらい強かったのでしょうか。この馬自身、ずっとオーストラリア国内で走っていますし、また、他国の馬との力関係の物差しになるような馬がちょっと分からなかったので、私自身この馬の評価を保留してきたのですが、クルーガーにオーストラリアの競馬が合っていたとしても、レースのレベルはどうだったのだろうと不安になってしまいます(それでもWinxがちゃんと勝っていますから良かったですが、もし負けていたら大事件でした)。
 
 
オーストラリアの競馬では、スプリント部門は信頼していますので、Black Caviarのときは私はかなりの絶賛をしていたのですが、Winxはこれだけ勝っても今ひとつピンとくるところがなく、特別に取り上げることはなかったわけです。
 
 
今回、クルーガーが頑張ったのは間違いなく、また、ブレイブスマッシュの活躍も記憶に新しいところで、日本の馬がオーストラリアでかなり通用するのも間違いがないでしょう。
最近、オーストラリアの競馬界は日本の馬に注目しており、種牡馬や競走馬の輸入が活発になっているように感じますが、クルーガーの活躍でまた更に活発になるかもしれませんね。
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ブレイブスマッシュ引退、種牡馬入り

2019-04-07 02:16:36 | 競馬日記
オーストラリアでGIを2勝したブレイブスマッシュが引退し、Aquis Farmで種牡馬入りすることになりました(記事1記事2)。そもそも昨年11月7日にAquis Farmからブレイブスマッシュを獲得したというアナウンスがあったのですね(記事)。これに気づいていませんでした。

2歳時にサウジアラビアRC(第1回であり、当時は格付けなしの重賞。第2回からGIII。前身レースはオープン特別のいちょうS。父のトーセンファントムがこのレースを勝っている)を勝っていますが、距離を2000mに延長して挑戦したホープフルS(当時はGII)で7着、年が明けて再び2000mの京成杯(GIII)では12着といずれも惨敗でした。しかし、次走の1400mファルコンS(GIII)では2着と好走し、NHKマイルCに出走しましたが、使い詰できたことや距離を伸ばしたり短縮したりで路線が安定しなかったことが影響したか、8着に終わりました。そしてダービーでは18着。休養を挟んで、1600mのキャピタルSで3着、4歳になり、1600mのニューイヤーSで4着、続く1200mのオーシャンS(GIII)で4着。その後、オーストラリアに移籍しました。日本では格付けありの重賞を勝てなかったのですが、1600m以下ではNHKマイルC以外掲示板を外しておらず、スプリンターマイラーとしてはなかなか安定していました。オーストラリアでの成績はこちら。移籍後、出世してGIレースにどんどんと出るようになりましたから、常に好走とはいきませんでしたが、最終的にフューチュリティS、マニカトSとGI2勝は立派です。前述のように日本でも実は安定したスプリンターマイラーだったのですが、日本にはスプリントGIが少ないですから、ずっと日本にいた場合、このような活躍ができたかどうか。いい移籍だったと思います。記事では「Multiple Group 1 winner」、「dual G1 winner」となっており、単なるラッキーパンチの1勝だけでないというのは本当に価値があります。

種付け料は20,000豪ドル(現在のレートで約159万円)。同じスタッドに繋養されている種牡馬では、サイアーズプロデュースSのInvader(Snitzel産駒)の27,500豪ドル、コーフィールドギニーのDivine Prophet(Choisir産駒)の22,000豪ドルよりは下ですが、フォレ賞のAclaim(Acclamation産駒)の13,750豪ドルよりは上。十分な評価でしょう。日本で種牡馬入りしていたら、このような評価にはならなかったのでは。オーストラリアに行って良かったと思います。

種牡馬としては、Northern Dancerクロスを伴うノーザンテーストクロスであったり、Hail to Reasonクロスであったり、アメリカンな血(特殊なカナディアンの血も)を持つところが前面に出ていますが、トウカイテイオー、トニービン、ポインテッドパスのようなヨーロピアンの比重が大きいところも持つところがポイントになるでしょうか。具体的にこうするのが良い、という案があるわけではないですが、オセアニアではCentaineのような種牡馬が活躍したことがあるわけで、例えばこのCentaineを持つような繁殖が相手であれば、Nasrullah、Hyperionだけでなく、My Babu、Court Martial - Fair Trial、Massineといったヨーロピアンも押さえることができます。日本で種牡馬入りした場合とは違う楽しみ方がありそうです。

サンデーサイレンス、ノーザンテースト、トニービン、リアルシャダイ、パーソロンと日本における名種牡馬たちが血統表にいるわけですが、日本競馬ということで言えば、一番はトウカイテイオーの牝系でしょう。先日、本邦史上3頭目の牝馬のダービー馬ウオッカが亡くなりましたが(ブログ)、初めての牝馬のダービー馬ヒサトモが牝系祖先にあたります(下総御料牧場の星友系)。先日、「日本の競馬界は既に世界のトップレベルに近いところにある」のだから、「日本ローカル血統を大量に持つアウトサイダーの名繁殖牝馬」を作れないものかと書いたのですが(ブログ)、すでに競馬先進国と言っていいポジションにいるわけですから、日本独特の血を世界に返すこともやって欲しいことの一つです。ブレイブスマッシュがそれを果たしてくれることを期待したいですし、ブレイブスマッシュに続く馬もどんどんと出て欲しいです。
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ディープインパクト種付け中止

2019-04-04 20:41:29 | 競馬日記
4月2日にびっくりするニュースが流れました。ディープインパクトが今シーズンの種付けを終了したそうです(記事)。「歩様がおぼつかない」、「首の痛みに起因」とのこと。この衝撃のニュースは海外でも報じられています(記事1記事2記事3)。
今季の種付け頭数は20数頭。2023年のクラシックに向かうディープインパクト産駒は激減することになります。
 
びっくりするニュース、と書きましたが、実は3月の中頃にはすでにそのような噂を耳にしていました。こういう噂はもちろんガセであることもあるでしょうが、その後、そんなことはない、今日も〇頭種付けした、みたいな打ち消しの情報が全く出てこなくて、これは何かあるのではと心配していました。そういえばサンデーサイレンスが亡くなったときも、何か不穏だったようなと思い出したりもしました。
ディープインパクトは急に亡くなったりしそうな話ではなく、原因究明、治療を行って来期に備えるとのことです。
 
昨年の5月くらいから、そろそろディープインパクトにも世代交代の時期が近付きつつあると書いているのですが(ブログ)、治療の状況によっては、とうとうその時が来た、ってことになりますし、無事、種付けに復帰できても頭数を制限することになるのではと思います。
 
社台の種牡馬では、キングカメハメハが昨年後半から種付けを行っておらず、ロードカナロアキタサンブラックは今季途中に一時中断があったとのことです。ロードカナロアとキタサンブラックはどれくらいの影響のある中断だったのでしょうか。最終的な種付け頭数が気になります。個人的に一番残念なのはキングカメハメハで、世代的にサンデーサイレンスの仔にもサンデーサイレンス産駒種牡馬の仔にも付けられるので、もうちょっと長く種牡馬生活を送って欲しかったです。
 
2023年以降のクラシックはどうなるのでしょうか。一気に混とんとしてきました。
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ウオッカ死亡

2019-04-03 20:44:08 | 競馬日記
びっくりしました。昨日からディープインパクト種付け中止とか(これはまた別の投稿で)驚くニュースが続くのですが、史上3頭目の牝馬のダービー馬で顕彰馬のウオッカが亡くなったそうです(記事1記事2)。
知らなかったのですが、3月10日に右後肢第3指骨粉砕骨折が見つかり、手術をしたものの両後肢に蹄葉炎を発症したとのこと。残念ですね。
 
子供は7頭、2017年産はFrankelの牡馬(Juddmonte)、2019年産はFrankelの牝馬、ということを総合すると産駒は以下の通りですね。
 
2011年産:ボラーレ(牡、父Sea The Stars)
2012年産:ケースバイケース(牝、父Sea The Stars)
2013年産:タニノアーバンシー(牝、父Sea The Stars)
2015年産:タニノフランケル(牡、父Frankel)
2016年産:タニノミッション(牝、父Invincible Spirit)
2017年産:ウオッカの2017(牡、父Frankel)
2019年産:ウオッカの2019(牝、父Frankel)
 
タニノフランケルは小倉大賞典(GIII)で2着、中山金杯(GIII)で3着と重賞勝利に近いところにいます。タニノミッションは阪神JFに出走しました。すでにケースバイケースとタニノアーバンシーが繁殖入りしているそうで、ケースバイケースは昨年はオルフェーヴルの牝馬を出産、今年はダイワメジャーの仔を受胎中です。
産駒には競走馬としてもまだまだ期待したいですし(ウオッカの2017はニューマーケットのRoger Varianのところで競走生活を送るっぽい)、後継繁殖牝馬にも期待したいです。
 
ずっと欧州にいて当地の種牡馬が交配されたわけですが、日本の種牡馬と交配するなら何が良かったでしょうか。サンデーサイレンスフリーですからディープインパクトとも交配可能だったわけですが、あくまでロマンだけでいうならメイショウサムソンなんてどうだったでしょうか。
どちらも小岩井のフロリースカップ系で、ウオッカはシラオキ分枝、メイショウサムソンはガーネット分枝(ブログ)。この組み合わせでは、Princely Gift 5 X 6系列ぐるみが主導を作り、Hail to Reason 6 X 5中間断絶が欧米の血をまとめ、フォルティノ5 X 6中間断絶がスピードを加え、スタミナはプリメロやDjebel、Princequillo、Chamossaire、Hurry Onから、という配合になるでしょうか。血の質の面では物足りないかもしれませんが、構成の面では及第点なのではと思います。
 
何はともあれ、ヒサトモクリフジのように、子孫からGI馬が出てくれることを期待します。
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ドバイワールドカップデー2019

2019-04-02 20:38:36 | 競馬日記

ドバイワールドカップデーの結果はこちら(ERA)。

純アラブ馬限定GIドバイカハイラクラシック(D2000m)はAf Maherという馬が勝ちました。血統表に空白の部分がありますね。単にまだ入れていないだけかもしれませんが。5代内では全部埋まっている母方も、7代目には空白の部分が現れます。選抜され始めてまだまだ歴史が浅いんでしょうね。勝ち時計は2:15:67で、ドバイWCのものより12秒近く遅いです(1Fくらい離される)。

ゴドルフィンマイル(GII、D1600m)はCoal Frontが勝ちました。Bernardiniの仔のStay Thirsty産駒。重賞5勝目らしいですが、GIは未勝利です。Thoroughbred Horse Pedigree Queryでは性別はC(Colt)となっていますが、ERAではR(Ridgling)となっています。Ridglingとは停留睾丸のあるものらしく、停留睾丸は高い温度にさらされるために正常に機能しないらしいです。馬の世界ではそれなりに多いらしく、A.P. Indyなどもそうだったらしいです(記事)。Rという性別表記が今後、世界的に一般に用いられるようになるのか、よくわかりません(ドバイでは昔は使っていなかったのでは)。また、日本語ではどう呼べばいいのでしょうね。
A.P. Indy 3 X 3、Seattile Slew 4 X 4. 4、Mr. Prospector 6 X 4. 4、Northern Dancer 4. 6 X 6、Hail to Reason 5. 7 X 7. 7の結構無茶な配合。Stay Thirsty産駒では昨年ホープフルSを勝ったMind Controlが明確なStorm Bird主導で、見所があるのではと思っています。
ノンコノユメは出遅れて10着。仕方ないですね。

ドバイGC(GII、T3200m)は昨年のメルボルンCの勝ち馬Cross Counterが勝ちました。Teofilo産駒のセン馬です。
父はGalileo産駒、母父がKingmamboで、Mr. Prospector 5 X 3. 6ほぼ系列ぐるみにNorthern Dancer 4. 5 X 5. 6ほぼ系列ぐるみという新しさのある配合。セン馬じゃなければなあと思ってしまいます。

アルクオーツスプリント(GI、T1200m)はShamardal産駒Blue Pointが貫録勝ち。重賞7勝目、GI2勝目です。この馬の配合は好きです。
ブレイブスマッシュが出走していたのですが、13頭立ての8着でした。ただ、日本にいたころから考えれば、ここに出走できただけでも大きな成長だと思います。

UAEダービー(GII、D1900m)はPoint of Entry産駒Plus Que Parfaitが勝ちました。こちらもERAでは性別はRとなっています。父Point of Entoryはアメリカの芝GIを5勝した強い芝馬でした。
Point of EntryではRobertoとMr. Prospectorの相性を生かし、Nashuaが主導をつくり、それにHis Majesty = Graustark、Hasty Roadを足した配合でした。Plus Que Parfaitでは父の母内で近親交配されていたMr. Prospectorを4. 6 X 5でクロスし、Nashuaの流れを受け継いでいます。また、Ribot、Alibhai、Boudoirがクロスし、His Majesty = Graustarkは全開、Heliopolisもクロスし、Hyperion系の生かし方が良いです。
日本から参戦したデルマルーヴルは4着。それほど大したメンバーではなかったと言えども、海外のダート重賞でデルマルーヴル程度の馬(失礼な言い方をしていますが)が4着です。日本のダート馬も強くなりました。
UAEオークス、アルバスタキヤを勝ったDivine Imageは13着。負け過ぎなので、調子落ちだったか、何かトラブルがあったか。

Roy Hが取り消したドバイゴールデンシャヒーン(GI、D1200m)は昨年の2着馬X Y Jetが勝ちました。GI初勝利。セン馬。
父KantharosがStom Cat系で、母父Lost Soldierがこれと呼応し、Northern Dancer、Secretariat、Hail to Reasonとがっつりと強調した配合です。
2着はマテラスカイ。重賞1勝馬が海外のダートGIで2着です。前走、根岸S(GII)で13着と大敗しましたが、ひるまず海外遠征に踏み切った甲斐がありました。

ドバイターフ(GI、T1800m)は今回の日本馬の遠征の大将、アーモンドアイが快勝しました。アーモンドアイとの比較で強敵と言えるほどの馬は出走しておらず、落とせない1戦でした。
JCではキセキの作るハイペースを難なく追走してラストで交わすだけだったわけですが、距離が1800mになっても直線で馬なりで先頭に立ち、後はそのままゴールインするだけでした。この、普通に走っているだけで速い、ってのがアーモンドアイなんでしょうね。
ヴィブロスが追いすがって1馬身1/4差2着でした。ドバイでは常にいい走りをするヴィブロスがここでも力を見せたのですが、アーモンドアイが先頭に立った時点で勝負あり、というレースでした。ディアドラも4着で、日本馬がすべて上位に入りました。

ドバイシーマクラシック(GI、T2410m)は前走ドバイシティオブゴールド(GII)を勝ってここに臨んだOld Persianが勝ちました。
日本からはシュヴァルグランスワーヴリチャードレイデオロと実績馬3頭が出走しましたが、調子、実績から唯一の相手と言ってもよかったOld Persianにやられました。

ドバイWC(GI、D2000m)はThunder Snowが史上初の連覇。昨年の勝利以降、勝ててはいませんで死したが、前々走BCクラシックで3着、前走アルマクトゥームチャレンジR3で2着と悪い状態ではなかったと思います。GI4勝目。
オーストラリアでGIを3勝したHelmetの産駒。Thunder Snowは母内にNureyev近交があり、それと呼応する父内Sadler's Wellsという配合です。
日本から遠征したケイティブレイブは残念ながら疝痛で取り消し。腸捻転だったようで、現地で手術をし、無事成功したそうです(記事)。

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