うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

愛ダービー

2010-06-28 19:49:16 | 競馬日記
愛ダービーは10頭立て(GodolphinのChabalが回避)の5頭出しという必勝態勢で臨んだエイダンの馬が3着までを占めました。エイダンは愛ダービー8勝目。

1着はCape Blanco。昨年8月の段階で私が「気が早い人は来年のダービー馬が出てきたかと思ってしまいそう」と書いた馬です(ブログ)。もちろんダービーというのはエプソムのダービーのつもりだったのですが、カラのダービーでも十分価値があるでしょう。
Cape Blancoについては、伯父にスプリンターのParis Houseがいること、母も短距離馬だったことから12Fに対するスタミナが不安視されていたそうですね(記事)。父母、祖父母からの直接的な遺伝を重視する人からは父のGalileoぐらいしかスタミナ要素を見いだせなかったかもしれませんが、クロス馬の観点からはTantieme、Princequillo - Prince Rose、Alycidon = Acropolis - Donatello (Aurora)、Djebel - Tourbillonとかなりスタミナ勢力を生かしていることが分かります。

2着もGalileo産駒Midas Touch、3着はMontjeu産駒Jan Vermeer。血統的に魅力のある馬が上位に来た印象があります。

愛ダービー展望

2010-06-24 19:41:39 | 競馬日記
愛ダービーの出走馬が固まってきたみたいです(Race Card)。
エイダンは5頭をエントリー。ダービー1番人気4着Jan Vermeer、仏ダービー1番人気Cape Blanco、ダービー2着At First Sight、ダービー5着Midas Touchという手厚い布陣で、ペースメーカーは恐らくBright Horizonが務めるのでしょう。ダービー馬Workforceが不在とあれば落とすことができない一戦になります。エイダンはロイヤルアスコットで2つGIを取り、調子が上がってきた感がありますから、ぬかりないでしょう。ムルタはCape Blancoの方に乗る可能性があるようで、Cape Blancoの人気が上がっています。

評価を上げてきたのがドバイ皇太子ハムダン殿下(Shadwell総帥ではなくモハメド殿下の息子の方)のMonterosso。Dubawi産駒で前走ロイヤルアスコットのKエドワードVIISを勝ち、そのときにAt First Sightを破っています。この馬にはエイダンは勝たせたくないでしょうね。
Godolphin名義なのは2走前にサンダウンクラシックトライアルを勝っているChabal。Galileo産駒ですが、昨年のデューハーストS前にモハメド殿下が購入しました。勝つのは難しいように思います。

他には2007年愛ダービー馬Soldier of Fortuneの半弟Carraiglawnなんかがいますね。

続報:
鞍上が確定していますね。やはりムルタはCape Blanco。これにより1番人気で本番を迎えるのでしょう。Monterossoの鞍上はフランキー。接近した2番人気です。Ballydoyleの主戦を勤めていたファロンはGodolphin所有、サイード・ビン・スルールが管理するChabalに乗ります。サイード、Godolphinの馬でGIに出たことなんてあったんでしょうか。少なくともGIを勝ったことはないようです。

Sea the Starの種付頭数

2010-06-23 19:53:52 | 競馬日記
Sea the Starの初年度種付頭数は140頭でした(記事)。昨年のファーストシーズンサイアーで種付頭数が多かったのはDuke Of Marmaladeの170頭とNew Approachの136頭。例えばディープインパクトの初年度種付頭数206頭から比べれば少なめですが、欧州では標準的なのでしょう。

種付けされた牝馬の名前が挙がっていますが、やはりウオッカの名前が最初に挙がっています。すごい特別待遇ですね。64年ぶりの牝馬によるダービー制覇、史上初めての牝馬による2年連続年度代表馬に選ばれた特別な馬ですが、これが極東の東端からわざわざはるばるSea the Starsを求めてアイルランドのギルタウンスタッドまでやってきたというのが大きいんでしょうか。日本の至宝が大切に扱われるのは喜ばしいことです。

Six Perfections

2010-06-21 20:30:33 | 競馬日記
BCマイル、ジャックルマロワ賞、マルセルブサック賞を制した名マイラーSix Perfectionsの初仔がグロシェーヌ賞(GII)を勝っています。Planet Fiveという馬でStorm Cat産駒です。

Six Perfectionsはラムタラ世代の仏ダービー馬Celtic Swing産駒。Celtic Swingは2歳時はレーシングポストトロフィーを含む3戦無敗。非常に評価が高く、実際、3歳初戦のグリーナムSまでに下した相手には後にセントジェイムズパレスS、QエリザベスIISを勝つBahri、JC、ドバイWCなどを制し、チャンピオンクラスに成長するSingspiel(種牡馬生活を引退する見込み:記事)、毎日王冠などを勝つ名脇役Annus Mirabilis、重賞3勝のマイラーBishop of Cashelなど、なかなかなメンバーが含まれていました。純然たるアメリカ血統ダミスターの仔ですが、母がCourt Martial 3 x 4、Owen Tudor 4 x 4を軸にPharos = Fairway、Hyperion - Gainsboroughでがっちりと固めた血統構成をしており、それが父内のNearco、Hyperionと反応して芝中長距離向きの個性的な血統構成になっていました。
本番2000ギニーでは圧倒的人気を背負ったのですが、フランスからの刺客Pennekampに頭差で敗れてしまいました。Pennekampも2歳時はGI2勝を含む無敗で、私は評価が高すぎるCeltic Swingよりこちらの方を買っていた(馬券は買ってないけど)のですが、2歳時の評価が高すぎる馬はまず疑うところから入るのはこのときからの習慣です(今年のSt Nicholas Abbeyにも生かされています)。その後、2000ギニーの敗因を馬場に求め、馬場が固くなりそうなエプソムを避け、シャンティイのダービーに向かい、手堅く勝利を得ました。
Six Perfectionsは2歳時にマルセルブサック賞を勝ったものの3歳に入って英愛1000ギニーともに2着。しかし、ジャックルマロワ賞、BCマイルというビッグタイトルを手にしました。Six PerfectionsはNasrullah、Romanにより母父Rivermanのスピードを生かした配合で、マイラーとしての個性がはっきりした良配合だと思います。また、Miesqueの姪であることから想像できるようにニアルコスファミリーの自家生産馬で、Kingmamboなど、一族には名マイラーがそろっています。父の母の影響は弱いですが、Pharos = Fairway、Hyperion - Gainsboroughで固められているために脇役として十分に機能しています。種牡馬としてのCeltic Swingの良さが出ていると思います。

Planet Fiveは重賞に出るのは2回目。最初のリゾランジ賞は8着と大敗で、今回が重賞初制覇になりました。父が大種牡馬Storm Catであるのはちょっとつまらない気がしますが、内容は悪くありません。父が1983年生、母が2000年生と大きく年代は開いていますが、世代の関係自体はそれほど狂いがなく、Nasrullah - NearcoにPrincequilloを足しています。Nasrullah - Nearcoは母Six Perfectionsで生きていた部分ですし、Princequilloは祖母Yogyaのキーホースでありながら母では無視していた部分です。スプリント戦を中心に使われていますが、もうちょっと距離は持ちそうな印象はあります。あまり良くない点は欧米の血の結合に散漫な部分が残っているところでしょうか。Six Perfectionsには続けてStorm Catが配されているようで(2007年産もStorm Cat産駒)、ニアルコスファミリーがそうするなら間違いはないのでしょう。ただし、私はOasis Dreamとの交配なんかを見たいです(Oasis Dream × Six Perfections)。Oasis Dreamってのは現役時代は何の思い入れもなかったのですが、種牡馬として見るとかなりいいですね。好きな種牡馬です。

Zenyatta

2010-06-14 19:59:21 | 競馬日記
ヴァニティーHに出走したZenyattaはゴール直前でSt Triniansを捉え、デビュー以来無敗の17連勝を達成しました。北米連勝記録としてはCitationCigarの16を上回り、残す記録上のターゲットはグレードレースに出ずニューメキシコローカル戦ばかりを走って連勝記録19を作ったPeppers Prideだけになりました(競走馬としてのレベルは全く違いますので、ターゲットと呼ぶにはふさわしくないかもしれません)。
背負った斤量は129ポンド(約58.5kg、9-3(9ストーン3ポンド)という表記法もあります)。牝馬の背負う斤量とは思えないですね。次に斤量の重かったSt Triniansは8-8(約54.4kg)でした。

独ダービーの重要プレップレース、オッペンハイムウニオンレネンはZazouが勝ちました。また1頭、Shamardal産駒がダービー制覇に名乗りを上げました。

仏オークス

2010-06-13 23:18:09 | 競馬日記
ディアヌ賞こと仏オークスはアガカーン殿下のSarafinaが勝ちました。サンタラリ賞からの連勝です。アガカーン殿下+ロワイエ=デュプレ師のコンビはここに3頭送り込む(9頭立て)必勝態勢でした。このコンビは6回目の仏オークス制覇です。アガカーン殿下はオーギュスト・リュパン氏の持つ最多勝利回数6に並びました。2着もRosanaraでワンツーフィニッシュになりました。

GIIのフラーダリー(フルール・ド・リス)Sに出走したRachel Alexandraがようやく今季初勝利を挙げました。10馬身半差の圧勝で、この馬の本来の力からすれば当然です。Jessica Is BackがRachel Alexandraにかぶせるように先手を取りに行きましたが、リズムを壊しませんでしたね。
連勝を続けるZenyattaはヴァニティーHに出走します。僚馬でRachel Alexandraの復帰戦で勝利したZardana、シレフスのLife Is Sweetの最後のレースで勝利したSt Triniansがおり、簡単ではないとシレフスは見ています。

クラシック戦線まとめ

2010-06-10 23:24:43 | 競馬日記
英ダービーも終わり、各国の春のクラシックが大詰めを迎えています。
ここまでのまとめです。

日本
桜花賞:アパパネ(by キングカメハメハ,社台SS),金子真人HD,ノーザンF
皐月賞:ヴィクトワールピサ(by ネオユニヴァース,社台SS),市川義美,社台F
オークス:アパパネ(by キングカメハメハ,社台SS),金子真人HD,ノーザンF
     サンテミリオン(by ゼンノロブロイ,社台SS),吉田照哉,社台F
ダービー:エイシンフラッシュ(by King's Best,Darley Europe),平井豊光,社台F

イギリス
1000ギニー:Special Duty (by Hennessy, Coolmore US, Died 2007), K. Abdulla , Juddmonte
2000ギニー:Makfi (by Dubawi, Darley Europe), Mathieu Offenstadt, Shadwell
オークス:Snow Fairy (by Intikhab, Derrinstown Stud), Anamoine Ltd, Windflower Overseas Holdings Inc
ダービー:Workforce (by King's Best, Darley Europe), K. Abdulla, Juddmonte

フランス
プール・デッセ・デ・プーリッシュ:Special Duty (by Hennessy, Coolmore US, Died 2007), K. Abdulla , Juddmonte
プール・デッセ・デ・プーラン:Lope de Vega (by Shamardal, Darley Europe), Gestüt Ammerland, Gestüt Ammerland
ディアヌ賞:
ジョッケクルブ賞:Lope de Vega (by Shamardal, Darley Europe), Gestüt Ammerland, Gestüt Ammerland

アイルランド
愛1000ギニー:Bethrah (by Marju, Derrinstown Stud), Sheikh Hamdan bin Rashid Al Maktoum, Tullpark Ltd
愛2000ギニー:Canford Cliffs (by Tagula, Rathbarry Stud), Heffer Syndicate Mrs Roy & Mrs Instance, S And S Hubbard Rodwell
愛オークス:
愛ダービー:

ドイツ
独1000ギニー:Kali (by Areion, Gestüt Evershorst), Gestüt Park Wiedingen, Gestüt Park Wiedingen
メールミュルヘンスレネン:Frozen Power (by Oasis Dream, Juddmonte Europe), Godolphin, Rathbarry Stud
独ダービー:
独オークス:

イタリア
レジーナエレナ賞:Evading Tempete (by Dubai Destination, Glenview Stud), A Mouknass & A Forde, Wentworth Racing (pty) Ltd
パリオリ賞:Worthadd (by Dubawi, Darley Europe), Incolinx, Compagnia Generale S R L
伊オークス:Contredanse (by Danehill Dancer, Coolmore Ireland), Stuart Stuckey, Ahdaab Syndicate
伊ダービー:Worthadd (by Dubawi, Darley Europe), Incolinx, Compagnia Generale S R L

アメリカ
ケンタッキーダービー:Super Saver (by Maria's Mon, Pin Oak Stud, Died 2007), WinStar Farm, WinStar Farm
プリークネスS:Lookin at Lucky (by Smart Strike, Lane's End), Karl Watson, Michael E Pegram & Paul Weitman, Gulf Coast Farms
ベルモントS:Drosselmeyer (by Distorted Humor, WinStar Farm), WinStar Farm, Aaron U Jones & Marie D Jones

日本では社台グループが鉄壁です。唯一、社台の種牡馬ではないエイシンフラッシュも社台ファームの持込馬です。馬主はそうそうたるメンバー。大枚をはたき続けてきた市川さんもとうとうクラシックホースのオーナーになられました。クラシックを勝つのは大変なことです。

Darleyの種牡馬は好調で、日本ダービー、2000ギニー、ダービー、プール・デッセ・デ・プーラン、ジョッケクルブ賞、パリオリ賞、伊ダービーを制しています(ここまでの日本とヨーロッパの主要ダービーは完全制覇、Every Derby Day is Darley Day!)。対してCoolmoreは困ったことになっていますね。ギニーダブルのHennessyは死亡し、後は格下の伊オークスのDanehill Dancerのみ。Danehill、Sadler's Wellsと相次いで名種牡馬を失ったのが痛いでしょう。更にCoolmoreの今のエース種牡馬Galileo、Montjeu、Danehill DancerはSadler's Wells、Danehillの直仔で、種牡馬の世代交代が不完全です。これらの肌馬に付けられる種牡馬にエースになって欲しいところです(その点、サンデーサイレンスを失った社台はキングカメハメハがそこそこやってくれそうなメドが立ちました)。
オーナーとしてのGodolphinはメールミュルヘンスレネンを取ってどうにか体面を保っていますが、まだまだ立て直し途中と言ったところでしょうか。マームード・アル・ザルーニ師に期待がかかります。Coolmore = Ballydoyleは不調。本拠地アイルランドのダービー、オークスが勝負です。
後はShadwell(H.H. Sheikh HamdanおよびDerrinstown Stud)、Juddmonte(Prince Khalid Abdullah)といった大手はやっぱり強いですね。珍しくアガカーン殿下の名前がありませんが、サンタラリ賞のSarafinaが昨年のマルセルブサック賞のRosanaraとともに仏オークスに向かいます。
アガカーンスタッドのサイト上やracingpostにウオッカ受胎のニュースが出ていますね(記事1記事2)。すごい注目度です。

ダービー

2010-06-08 19:39:51 | 競馬日記
ダービーを勝ったのはJuddmonteのWorkforce。7馬身差、ラムタラの打ち立てたコースレコードを1秒近く更新する歴史的圧勝でした。サー・マイケル・スタウト師の管理していた名馬Shergarの名前が出てきてしまうレースでした。
WorkforceもKing's Best産駒。同一年に日英のダービー馬を出す歴史的快挙です(Darleyも大喜び)。これ以前に日英のダービー馬を出した種牡馬はCaerleonのみでした(1991年ジェネラス、1996年フサイチコンコルド)。
Workforceは父Kingmambo×母父Sadler's Wellsのニックスの類似型で、この配合からKing's Bestは既にロッキンジSのCreachadoir、モーリスドゲスト賞のKing's Apostleという成功例を出しています。
Workforceの配合で私が特に気に入っている点は、PasadobleとAllegedの呼応でRibot、Princequillo、AlibhaiというTraceryを軸としたスタミナを押さえていること、Star Appealの母SternaによってAllegretta内のドイツ血統Alchimistがクロスし、それがBay RonaldによってSadler's Wells内Hyperionに直結することです。簡素な異系交配の父King's Bestとは全く異なる配合ですが、いい配合ですね。
エイシンフラッシュはここまでの上手い構造は確保できていませんが、種牡馬としての血統的価値が突如跳ね上がったように思います。上手な引き際を考えないと。
Juddmonte対Ballydoyleのダービーだったわけですが、Ballydoyleの3頭は2着At First Sight、4着Jan Vermeer、5着Midas Touchで、ペースメーカーのAt First Sightが2着に粘りました。3着はGodolphinのRewilding(母はヴェルメイユ賞のDararaで、24歳のときの仔、兄姉に名牝Dar Re Mi、QエリザベスIISのRiver Dancer、ランヴェトSのDarazari)。King's BestはDarleyの種牡馬なので、Darley = Godolphinにとってもハッピーなダービーになりました。上位5頭の内、ドイツ血統を持たないのはJan Vermeerのみ。この意味でもエイシンフラッシュは期待が大きいです。
ダービーに関して、全くの余談ですが、Jan Vermeerは「ヤンフェルメール」か「ジャンヴァーミアー(もしくはジャンヴァーミール)」かどっちかなんだろうと思っていたのですが、JRAサイトでは「ジャンフェルメール」を採用していますね(JRAサイト)。

オークスはSnow Fairyが勝ったのですが、これの鞍上もダービーと同じライアン・ムーアでした。若くして英国のリーディングジョッキーを獲得した騎手ですが、クラシックの勝利はありませんでした。この2日間で一気に頂点に上り詰めましたね。
Snow FairyはRoberto、In Reality、Raise a Native、Buckpasserとずいぶんアメリカンな血のクロスを持ちます。最も強調されているのがダービー馬Robertoである点に距離適性を見ることができます。

仏ダービーことジョッケクルブ賞はLope de Vegaが勝ち、仏2冠を達成しました。この馬はHurricane RunBorgiaなどと同じくアメルラント牧場の自家生産馬なんですね。調教師もこれらと同じファーブル師です。
父のShamardalもDarleyで供用されています。繁殖部門でDarleyはCoolmoreに遅れを取っていますが、昨年、Cape Cross産駒Sea the Starsが大活躍しましたし、差が詰まってきているかもしれませんね。1988年のCaerleon以来、1989年のBlushing Groom以外はすべてCoolmoreの種牡馬が英愛リーディングサイアーに輝いています。King's Best、Dubawi、Shamardalと好調な種牡馬をそろえているDarleyがこの牙城を崩すことができるのか、注目です。
Ballydoyleは前走ダンテSでWorkforceに快勝したCape BlancoViscount Nelsonを出走させました。しかし、Viscount Nelsonの方が5着で、Cape Blancoは10着と惨敗しました。これだけ有力馬を抱えていて、今のところ全部落としているまずい展開です。古馬も含めたGI勝利もFame and Gloryによる2勝のみ。残す愛ダービー/オークス、仏オークスで一つぐらいは取れるのでしょうか。

ケンタッキーダービー、プリークネスSの勝ち馬不在のベルモントSは過去の傾向通りプリークネスSと同じ12頭の出走頭数を確保できました。勝ったのはDistorted Humor産駒Drosselmeyer。ケンタッキーダービー馬Super Saverと同じウインスターファームの所有。重賞初勝利がベルモントSになりました。

伊オークスはDanehill Dancer産駒Contredanseが勝ちました。いとこにDesert Kingがいます。

St Nicholas Abbeyはダービー回避

2010-06-01 21:32:28 | 競馬日記
ダービー前売り1番人気だったSt Nicholas Abbeyはダービーを回避することになりました(記事1記事2記事3)。捕らぬ狸の皮算用をしすぎる馬は誤算が多いように感じるのは気のせいでしょうか。

現在のダービー1番人気はムルタが騎乗することに決まったBallydoyleのJan Vermeer。次はJuddmonteのWorkforce、その次はBallydoyleのMidas TouchとJuddmonteのBullet Train、その次に私の期待のBallydoyleのCape Blancoという順番です。2~5番人気はほとんど差がありません。Ballydoyle対Juddmonteですね。
Ballydoyleはどんな作戦で来るのでしょう。血統的にはGalileo産駒2頭の方が気に入っているのですが、エースのムルタが乗るJan Vermeerのサポートに回るのでしょうか。そうなると敵はJan VermeerだけになりますからむしろJuddmonteの2頭のチャンスが広がる可能性もあるんじゃないでしょうか。3頭とも前哨戦を勝ったハイレベルな布陣ですから、勝ちに行った方がマークを分散できて案外Ballydoyleにとっていいかもしれません。
WorkforceはKing's Best産駒。日英でダービー制覇なんてことになると歴史的ですね。

続報:Cape Blancoはシャンティイの方に回る可能性が高いみたいですね(記事)。使い分けるんでしょうか。
続:Cape Blancoは仏ダービーに決まったようですね(記事)。鞍上はムルタの予定。