うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Galileo、そしてディープインパクト

2018-09-30 15:41:21 | 競馬日記
愛セントレジャーをFlag of Honourが勝利し、Galileoは父Sadler's Wellsの"G1優勝産駒73頭"に並びました(記事)。Danehillの記録"G1優勝産駒84頭"を狙える位置まできました。Danehillは南半球での供用があり、北半球と南半球の両方でG1馬を出せたのですが、Galileoはずっとアイルランドにいてほぼ北半球専門ですから、相当な高アベレージということです。

そのGalileoは今年はいつもの年とは違って静かだ(けどパニックになるな)という記事がありました(記事)。この現象は私が7月時点で指摘していたのと被っています(ブログ)。
この現象の解釈について、いろいろ書いています。2016年や2013年もGI馬の数は少なかったとか、エイダンが今年はあまりGIを勝てていないとか。これは「今年はたまたま」という話ですね。他には、Galileoは自身の産駒の種牡馬と争わなければならなくなったとか、繁殖牝馬も活躍しだしているとか。これは「そろそろお役御免」という話ですね。
そもそも今年で20歳ですから、これからもバリバリで、とは行かないのは当たり前で、そこに自身(と父)の血が広まっているという要素が加わるわけですから、やっぱり終わりが近づいているのは確かなのではと思います。

日本ではディープインパクトが同様に名種牡馬(サンデーサイレンス)の産駒の名種牡馬として君臨しています。そのディープインパクトも今年の3歳馬は、ワグネリアンがダービーを勝って格好をつけましたが、他に春のクラシックで馬券に絡んだ馬はおらず、という状況でした(ブログコメント)。
ディープインパクトはGI馬を37頭出しているのですが、そのうち母が日本国内で配合された(つまり母がマル外、持ち込み以外の)馬は8頭(21.6%)だけです(データはJBISサーチから)。これが例えば同世代のリーディングサイアーということでキングカメハメハだと14頭中10頭(71.4%)、1世代前の名種牡馬たちで見ると、サンデーサイレンスだと44頭中15頭(34.1%)、トニービンだと9頭中6頭(66.7%)、ブライアンズタイムだと16頭中8頭(50.0%)。サンデーサイレンス自体、外から持ち込まれた牝馬に頼る傾向が強かったのですが、ディープインパクトではそれが更に強まっています。外から持ち込まれた牝馬を用いて父の血が広まっているという状況を回避しているということですね。
そうであってもディープインパクトも16歳ですし、ディープインパクト産駒の種牡馬がデビューし、繁殖牝馬が活躍し出していますし、ロードカナロアとかサンデーサイレンスフリーの優秀な種牡馬もデビューしていますし、すぐにガタッと落ちるかは別としてこれから厳しくなっていって当然なのではと思います。

Saxon Warrior、Alpha Centauri引退

2018-09-20 00:08:35 | 競馬日記
ショックなニュースが。Saxon WarriorAlpha Centauriが引退するそうです。

Saxon Warriorは無敗のまま2000ギニーを快勝したものの、重めの馬場のダービーで初めて土がつき、その後、4戦して未勝利。最後のレースとなった愛チャンピオンSはRoaring Lionと接戦で復調気配かと思ったのですが、残念ながら故障で引退です。
結局のところ、合わない馬場の12Fのダメージが大きかったのではと思います。その後も使い続け、結局、5月の2000ギニーから引退レースまで6戦を消化することになりました。Roaring Lionも今年すでに7戦ですから欧州では特におかしくない使い方ではあるのですが、ディープインパクト産駒で使い詰めで勝ち続けるような馬っていましたっけねえ。もちろんそんなスーパーホースは限られてくるわけですが、ジェンティルドンナがいるくらいですかね。ジェンティルドンナは3歳時に7戦してますが、9月までで見ると5戦ですね。
ダービーのダメージを考えれば、一度、ちょっと間をとって仕切り直した方が良かったのではと思ってしまいます。

Alpha CentauriはメイトロンSで脚色が鈍ったように見えて心配しましたが、やっぱり故障があったようです。残念ですが、こういうことがあるのが競馬ですね。強いマイラーでした。

西恵利香「LAST SUMMER DRESS」at 川崎ラ チッタデッラ

2018-09-19 01:21:38 | 音楽
西恵利香「LAST SUMMER DRESS」at 川崎ラ チッタデッラ

9月15日に川崎ラ チッタデッラで開催された西恵利香フリーライブ「LAST SUMMER DRESS」に行ってまいりました。

屋外でのライブ。天気予報がかなり微妙で、開始時間の15時までに上がるかどうかギリギリな感じだったのですが、上がると信じて開催という情報が朝10時くらいに出たので、行きました。

川崎ラ チッタデッラ

ラ チッタデッラで建物配置を見るとMAGGIOREというのが。「大きい」という意味でつけたらしいですが、私のように訓練された競馬ファンにとってはマッジョーレ湖(Lago Maggiore)ですよね。もちろんドルメロの魔術師、フェデリコ・テシオのドルメロ牧場のあったところです。ドルメロ牧場の所在地については昔ちょっと調べたことがあります(ブログ)。もう一度、調べてみると、モンテローザ通からラゴニ通に入って駐車場に車を停めて、と書かれているのを見つけました(記事)。その駐車場はここでしょうかね(マップ)。その南にCucchettaというのもあり、大きくは間違ってないようです。結局、以前調べたのとそうかわらない場所が出てきて、だいたいこの辺にあったのは確かだろうと思います。で、地図をよく見ると、ドルメロ牧場と書かれた場所があるじゃないですか(マップ)! ストリートビューでもゲートにテシオのクロスマークが見えます。先ほどのは分場で、こっちが本場ということっぽいですね。以前は地図上に「ドルメロ牧場」はなかったのですが、調べ直してみるものですね。
MAGGIOREの上にPICCOLOという建物もあるらしいですね。Piccoloと言えば競馬ファン的にはウォーニング産駒のスプリンターをまず思い出しそうですが、フェデリコ・テシオと合わせて考えれば幼名Il PiccoloことRibotが容易に連想できます。なるほどな、と納得しました。
おそらくラ チッタデッラを考えた人にコアな競馬ファンがいたんでしょうね(考えすぎ)。

などと考えながら、サクラホクトオーばりに天気を気にしながら時間まで待ちました。
私は14時過ぎに現地に着いたのですが、そのときはまだ楽器の上にテントを張ってありました。

ライブ会場、噴水広場

が、しばらくすると雨は上がり、無事、テントを撤去して開催できました。本当に良かった。

メンバーは以下の通り。
ボーカル&シンセサイザー:西恵利香
キーボード:井上惇志(showmore)
ギター:一戸祐介
ベース:ドラ内山(ビーチ・バージョン、ふたりの文学)
ドラム:ヤジマタクヤ(ビーチ・バージョン)

ドラムのヤジマタクヤさんがお初になります。
全体的にロック色が強かったアレンジだったのでしょうか。もしかしたら全体的にではなかったのかもしれませんが、「DAY」のアレンジの印象がものすごく強かったです。
その「DAY」では、途中、ギアを入れなおして、Roses(ガンズじゃない方)のElephant Stone風のリズムのドラム(そんなに音楽に詳しくないのでもっと違うルーツがあるのか知りませんが、私、Stone Rosesは大好きなので、おっ、何か来た!みたいな)の先導で走り出すんですが、すっごくロックで、こんな感じでもできるんだなと感心しました。



「DAY」は余白の部分が多いので、ライブでやる際にはアレンジし甲斐があるというか、いろいろな形に化けそうというか、面白い曲なんですよね。「DAY」以外でも形態・メンバーによってアレンジが変わるんでしょうが、そういう西恵利香自身の音楽性が面白いなあといつも思います。
そういえば、BBB小出氏と南波一海氏が「DAY」を取り上げています(記事)。

アンコールはちょっとびっくりしましたね。新曲で、しかも筑田浩志氏とのタッグ。アルバム「LISTEN UP」以来とのこと。

西恵利香「LISTEN UP」

実は「LISTEN UP」もちょっと前に入手しているんですが、これもいいアルバムなんですよね。でも、いろいろな人と接し、えりす自身も成長する中で、プロデュースされるのではなく自分の思うことを、みたいな変化があったとしても、まあ理解できるわけで。現在、この時期の曲はライブでは封印状態(私は聴いたことがない)なのですが、ずっと封印するには勿体ない曲もあるので、再タッグもあったことだし、そのうち解禁されるといいなと思います。

天気がこんな感じだったし、えりすに一時ネガティブ期があったらしく集客心配みたいなツイートがあったりで、どうなんだろうなと思いましたが、ちゃんと人が来ましたね。女性客はちょっとずつ増えつつあるような感じです。えりす自身も女性客にも増えてほしいということをよく言うのですが、男女比半々くらいまでなら楽勝な内容をやっていると思うので、あとは実際に来てもらうだけなんですよね。半々まで女性客が増えれば集客力は倍増ということで、何かいい方法はないかなと思います。女性ファッション誌に進出とかできないですかね。美人だし可愛いし。枠争いが激戦なんでしょうか。

フリーライブということで、その場で足を止めて聴いてくれた人もいましたね。そういえば、私がえりすを最初に見たのはたまたま遭遇した何年も前のAeLL.のフリーライブでした(ブログ)。それからかなりの時間を置くことになりますが、ライブ会場に足を運ぶようになるんだからフリーライブ侮れないです。実際に見た印象というのはすごく強いもので、印象が良かった人たちに関しては、その場でがっつりファンになることもあるでしょうし、そこまでいかなくても、ちょっと見たけど良かったよみたいな話にもなるし、たまに思い出して元気に活動してるかなみたいな感じにもなりますよね。いいライブだったので、どんどんファンが増えるといいなと思います。やっぱりいいシンガーですよ。そして確かにいいシンガーなのですが、バンド形式のライブでは、アレンジとか、サポートメンバーが生き生きと音を出しているかとか、そういう楽しさがあって、そういうのもフロントマンとしての西恵利香の性質なのだろうと思っています。

MAGGIOREのおかげでかなり競馬方面に脱線してしまいましたが(西恵利香フリーライブに行ったおかげで、長年、気になっていたドルメロ牧場の場所を確定させることができましたが)、以上、レポートでした。