うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Kingsbarns

2012-10-30 22:14:06 | 競馬日記
レーシングポストトロフィーをBallydoyleのKingsbarnsが勝ちました。2戦目でのGI勝利で、エイダンはこのレース7勝目。半姉はマイル重賞1勝のSweeter Still

ダービーの前売りでかなり人気が上昇したようですね(記事)。血統表通りぱっと見ればNorthern Dancer系3段付けてあまり面白くありません。ただし、よくよく見るとそれなりの仕掛けがあるように感じます。

父はダービー馬でSadler's Wells産駒Galileo。
母父はKジョージVI&QエリザベスDSのBelmez。その父はSadler's Wellsと同世代の愛ダービーEl Gran Senor。El Gran Senorは父Northern Dancer×母父Buckpasserで、母内にBuckpasserを持つGalileoと被ります。またBelmezは母父はSadler's Wellsとのニックスで有名なTop Villeです。
祖母父は仏ダービー馬Caerleon。母内にHail to Reasonがあるという点でSadler's Wellsと被ります。
3代続けて付けられたNorthern Dancer系種牡馬が全てダービー馬もしくはダービー馬の仔で、Galileoと相似性があります。

Tantieme、Prince Chevalier、Princequilloらが生きていますから距離もこなしてもおかしくなく、ダービーも期待できるかもしれません。
ただ、見た目でうーん、Northern Dancer系3段付けか、と思ってしまう点は個人的につまらないので、もうちょっと美しい配合のダービー馬候補が出てきてくれることを期待します。

エイシンフラッシュ

2012-10-29 21:07:57 | 競馬日記
天皇賞秋はダービー馬エイシンフラッシュが勝ちました。

12番と外の方の枠だったのですが、ミルコが上手く内に潜り込ませ、直線では一気に内を抜けてきました。ミルコが上手すぎました。
エイシンフラッシュは東京コースでGI2勝ですが、長く脚を使うタイプではないという点ではそんなに東京向きではありません。しかし、ダービーは純然たる上がり勝負でしたし、今回は閃光のごとき切れ味をミルコが引き出しました。
勲章を追加できたのは種牡馬としてのことを考えれば非常に大きいと思います。世代が後退気味ではありますが、Urban Sea半弟KIng's Bestの産駒という血統的魅力があります。Allegrettaの血が広まっていくことは日本にとってプラスだと思います。

ミルコが来日早々GIを勝つ中、スミヨンは土曜日に早速降着を食らいました。今回はやりやがった!と激怒したくなるほどのものではなく、厳しめにとったなと思いますが(スミヨンなら降着でいいと信頼されているんじゃないでしょうか)、降着は降着ですし、騎乗停止は騎乗停止です。スミヨンが短期免許で来日したのは2001年、2009年、2010年に続き4回目。2001年は阪急杯でラティールに騎乗し、ジョープロテクターの進路を妨害して13着に降着。2009年は鳴海特別でスズカフレームに騎乗し、オーミプレシャス(ジョープロテクターと同じく太宰騎乗。太宰に何の恨みがあるのか)を競走中止に追い込み失格。2010年はJCでブエナビスタに騎乗し、ローズキングダムの進路を妨害し2着に降着。制裁点がたまりすぎて2011年は短期免許が発行されず、今年2012年は来日早々2歳新馬戦でソロルに騎乗し、オベレックの進路を妨害し、10着に降着。短期免許の度に騎乗停止を食らう記録を4年に更新しました。
騎乗機会当たり、騎乗日数当たりに換算すれば異常なペースだと思います。これがJRA所属なら先輩騎手に思いっきり絞り上げられるでしょうし、調教師に大目玉を食らって干されてしまう可能性もあると思います。しかし、社台の後ろ盾があってのフランスの名ジョッキーの来日ですから、社台系の馬がどんどん回ってきてしまうんですよね。これも異常なことだと思います。しかし、その特別待遇に応えているかと言えばGI勝利はブエナビスタの天皇賞秋のみで、フランスの名ジョッキーという肩書きからすれば物足りないですし、ミルコよりは遥かに下の騎手になります。
特別待遇をやめて、日本の競馬に慣れ日本で実績を作るところからスタートした方がみんなが幸せになれるのではないかと思うのですが。

Camelotについて

2012-10-25 00:04:21 | 競馬日記
JAIRSはRacing Postなどの海外競馬新聞の記事や海外の競馬統括機構のニュースの和訳などを配信してくれるので、見落としていたり、そこまでフォローできなかったような記事を簡単に読むことができて役に立ちます。

それでRacing PostにCamelotがセントレジャーで負けた理由についての記事が出ていたみたいです(記事)。内容はざっくり言えば、2900mに合わなかった、距離適性の問題だ、ということです。
3歳以上でマイルGIを勝ったMontjeu産駒はCamelotだけであり、CamelotはMontjeu産駒でもマイルの方に適応力がある分、超長距離は合わないということに気づくべきであった、てな感じのことも示唆しています。

2000ギニー前に「2000ギニーは案外期待できるんじゃないかと思いますし、ダービーはダービー向きの実力馬が出てきたら足下をすくわれるかもしれませんし、セントレジャーは相手次第でしょう。」と書いていた私にとっては何を今更という感じです(ブログ)。
実際、2000ギニーを勝ち、ダービーを圧勝しましたが、馬場が渋った愛ダービーは格下相手に少し苦戦し、セントレジャーでは破れ、Heavyな馬場だった凱旋門賞では馬群に沈みました。ダービーを圧勝したときはこんなに12Fでも強いのか、最初の予測よりは12F寄りで考えた方が良さそうだなとは思いましたが、馬場が重くなると駄目でしたね。

私がやったことは特に解釈を加えず過去の傾向を引っ張り出してきただけであり、血統表から小細工なしに素直に読み取れる通りの結果になった訳で、これくらいの予測はRacing Postでも実際に3冠戦が始まる前にやって欲しいです。私が気づかなかっただけで書いてあったのでしょうか。

Cape Blanco

2012-10-24 00:08:28 | 競馬日記
今年のアメリカで最も種付け頭数が多かったのは220頭に付けたCape Blancoだったそうです(記事1記事2)。

Frankelのおかげもあって)アメリカでもGalileoが注目されたって分析です。以下、Scat Daddy(217頭)、Kitten's Joy(213頭)、Uncle Mo(211頭)、Wilburn(169頭)。

上位5頭中、2頭はSadler's Wells系ですね。もう1頭のKitten's Joyは芝のGIを2勝した馬で、代表産駒はポリトラックの2歳GIアルシバイアディーズS、BCジュベナイルフィリーズターフ(GII)を勝ったStephanie's Kittenです。Cape Blancoも芝馬だったのですが、アメリカで芝向きの馬が2頭も大人気ってのは不思議ですね。

Cape Blancoはどんな牝馬に付けたのでしょう。アメリカに広まっている血を豊富に持つので、シンプルな構造は作りにくそうに感じます。実際の配合例を見たいです。
また、曾祖父母の代まででアメリカダートで活躍したのはNorthern DancerとGeneral Assemblyのみです。ダートに合う産駒をどうやって作るのか、芝向きで行くのか。現役時代も2歳時からの一押しだったのですが、種牡馬としても興味があります。

Frankel

2012-10-23 21:22:39 | 競馬日記
英チャンピオンSはFrankelが完勝しました。出遅れ気味のスタートだったですが、入りが遅く、小頭数でしたからほとんど影響ありませんでした。
直線では楽な手応えでCirrus Des Aiglesに並びかけ、1馬身3/4差。馬場が重く、ちぎれませんでしたが、完勝と言っていいでしょう。
ただ、オルフェーヴルがいたらどうだったんだろうと思います。12Fの凱旋門賞で、Heavyな馬場で、桁違いの鬼脚を使いましたから、10Fでもうちょっと丁寧に乗ればもっとすごいレースをしたんじゃないかと思ってしまいます。逆にFrankelが凱旋門賞に出ていたらオルフェーヴルのいい目標になって、オルフェーヴルの勝利をアシストするだけだったんじゃないかとも思います。

Frankelは14戦無敗で引退することになりました。記録の面ではRibotNearcoに匹敵し、ファーブル師がMill Reefより上、見た中でベスト、ってことを言い出したので、史上最強馬って盛り上がりがあるのですが、考え方が古い私は、所詮10Fまでの馬じゃないの?と思ってしまいます。その意味で、近年で言えば8F、10F、12Fの大レースを制したSea the Starsの方を上にしてしまいます。

血統的には父の母がUrban Sea、母父の父がDanzigのFrankelに対し、父系曾祖父がDanzig、母がUrban SeaのSea the Stars。これらが現在のヨーロッパで最高の血であることは間違いないでしょう。
吉田照哉氏が所有していた父Galileo×母父Danehillの伊ダービー馬Cima De Triompheは種牡馬として輸入されるものだとばっかり思っていましたが、フランスにいるようです(情報)。今後どんな馬が輸入されていくのでしょうね。

ゴールドシップ2冠

2012-10-21 21:33:46 | 競馬日記
菊花賞でゴールドシップが皐月賞に続く2冠目を制しました。

どん尻追走から、向こう正面でまくり始め、4角ではほぼ先頭。そこから後が来るのを見ながら追い出して1馬身3/4差。着差以上の完勝です。ダービー馬ディープブリランテが屈腱炎で回避したおかげで一本被りでしたが、力を見せつけました。
皐月賞は荒れた馬場の内を突きましたが、今回の馬場状態は良く、史上3番目のタイムでの決着になりました。ただし、ロングスパートでそのまま押し切るステイヤーらしい競馬でした。
管理する須貝尚介調教師は史上最速でのJRA通算100勝。騎手として約23年で302勝、重賞4勝だったのが、調教師では3年7カ月21日で100勝、重賞6勝、GI2勝です。随分とペースが違いますね。

父ステイゴールド×母父メジロマックイーンの他のGI馬はドリームジャーニーオルフェーヴル。ゴールドシップも含めて全て複数のGIを勝っています。とんでもないことになっていますね。
ゴールドシップは小岩井のアストニシメント、下総御料牧場の種正、星友、星旗の血を引きます(アストニシメント、種正、星友はメジロマックイーン由来ですが、更に牝系が星旗系でクレオパトラトマス→ハマカゼを経る系統というのがうれしいですね)。オールドファンとしては感無量です。日本競馬100年の歴史が詰まっています。

2着は父ブライアンズタイム×母父ノーザンテーストのスカイディグニティ。GI馬は出ていないですが、大外れが少なく、ブリリアントロードニシノナースコールナリタルナパークなどの重賞勝ち馬を出している割といい組み合わせでした。母父がノーザンテーストで、父内にGraustarkを持つのは菊花賞馬バンブービギンと同じです。最近のノーザンテースト持ちのGI馬はChop ChopやFlaresがVictoria Parkでクロス馬になるのですが(ブログ)、スカイディグニティはバンブービギンと同じくBuchan、Papyrusがクロスします。ノーザンテーストの位置、世代、Victoria Park内の穴の埋め方も含めて古風な配合で、ありな配合だと思います。
もう1頭ステイゴールド産駒が出ていました。フェデラルホールですが、Victoria Park内のクロス馬はBuchanが最も近い位置で、古風な生かし方です。世代は進んでいるにもかかわらずこの生かし方では、少し物足りないように感じてしまいます。もっと世代が進んでしまえばVictoria Parkが生きていようといまいと気にならなくなるのですが。

来週の天皇賞秋では更にステイゴールドが人気の一角を占めることになるはずです。それはフェノーメノですが、Victoria Parkの位置がかなり後退していること、BuchanだけでなくGallant Fox = Fighting Foxがクロス馬になること、により、問題のない処理ができていると思います。この形態はナカヤマフェスタでも実績があります。もう一頭の出走予定馬ナカヤマナイトの方は母方にNijinskyがあってFlares = Omahaがクロスします。

Frankelラストラン

2012-10-19 21:51:34 | 競馬日記
Frankelのラストランとなる予定の英チャンピオンSが20日に行われます。

前走、初めての10FでFarhhSt Nicholas Abbeyらに圧勝しました。
今回はレーティングでFrankelに次ぐ2位のCirrus Des Aigles、昨年のKジョージ馬で今年もエクリプスSを勝っているNathanielが相手候補です。

インターナショナルSでのSt Nicholas Abbeyら相手では軽すぎました。NathanielはエクリプスSでFarhhを下していますし、Cirrus Des Aiglesは前走圧勝でしたから、少しは歯ごたえがあるかもしれません。
他の出走馬はバイェリシェスツフトレネンのPastorius、ジェベルハッタのMaster of HoundsといつものパートナーBullet Trainです。GI馬4頭。Frankel相手にしてはメンバーが揃いました。

馬場状態が心配されています。もしかしたらHeavyになるかもしれません。Frankelが最も苦労したレースは道悪でしたから、馬場が悪化したら他の馬にチャンスがあるかもしれません。
個人的にはNathanielに期待します。母父Roberto系の血が燃えた、っての見たいです。

Turtle Bowl

2012-10-17 23:41:27 | 競馬日記
Turtle Bowlが輸入されるそうです(記事)。ジャンプラ賞の勝ち馬で今年の3歳馬が初年度産駒。スプリントのGIIIを2勝しているDyhim Diamondの産駒で、祖父はNight Shiftです。半姉に重賞2勝のTurtle Bow、半弟に重賞1勝のAge of Aquarius

既に仏2000ギニー馬Lucayan、クリテリウムアンテルナシオナルの勝ち馬French Fifteenと2頭のGI馬を出しています。父の他の代表産駒はカドラン賞のBannaby
Night Shift産駒の現役種牡馬にはKジョージVI&QエリザベスDSなどGI4勝のAzamourがおり、アガカーンスタッドで供用され、仏オークス馬Valyraを出しています。Northern Dancer系の中でメジャーな分枝ではないですが、大レースで通用する活力を保っています。

Night Shitのきょうだいは活躍馬が多いです。
Fanfrelucheはカナダ年度代表馬、エクリプス賞最優秀3歳牝馬。子孫に活躍馬多数。
Barachoisはプレートトライアルを勝ち、クイーンズプレートは2着。種牡馬として、アメリカ芝路線で活躍し、JCにも参戦したWinを出しています。
エリモシブレーはNorthern Dancer産駒の極初期の輸入馬で、ジュニアC勝ち。種牡馬として阪神3歳Sのサニーシプレーを出しました。サニーシプレーは種牡馬として阪急杯のホクセイシプレーを出しました(シブレーかシプレーかがややこしくなるのは私だけではないはず)。
National Zenithは種牡馬入りし、重賞勝ち馬Bold Summitを出しています。
Somfasは繁殖牝馬として重賞勝ち馬ラシアンボンドSnaadeeCristoforiを出しています。
そしてNight Shift。競走馬としては1勝だけでしたが、種牡馬としてAzamourの他に仏オークス、ヴェルメイユ賞のDaryaba、愛1000ギニー、愛チャンピオンSなどGI4勝のIn the Grooveなど多数のGI馬を出しました。

ノーザンテーストは首位種牡馬に通算10回輝いた名種牡馬で、産駒も多数種牡馬になりましたが、父系としてのノーザンテースト系は消滅してしまいました。しかし、牝系に入って未だに活躍馬を出し、今年もノーザンテーストの血を持つゴールドシップカレンブラックヒルオルフェーヴルハタノヴァンクールルーラーシップがJRA、地方、海外のGIを勝っています。
ノーザンテーストは母父が少しマニアックなカナダ血統のVictoria Parkで、この場所にきっちりクロス馬を作るのが少し難しかったです(例えばエアグルーヴアドマイヤグルーヴ。アドマイヤグルーヴは急死したようですね)。しかしながら、今年のGI馬では、ゴールドシップはVictoria ParkとFlares = Omaha、カレンブラックヒルはChop Chop、オルフェーヴルとハタノヴァンクールとルーラーシップはFlaresがクロス馬になり、Victoria Parkの部分をスカスカなまま放置するのではなく、きっちりと埋めています。ここにきっちりとクロス馬を作っておくのが今年のトレンドです。The Minstrel、Nijinsky、Storm Bird、Nureyev、Sadler's Wells、Vice Regentらが血統表中に行き渡っていくことによって、このようなことの実現が容易になってきました。
Turtle Bowlの場合、Night Shiftの母CibouletteがVictoria Parkと同じ父Chop Chop×母父Windfieldsであり、ノーザンテーストとNight Shiftはかなりの相似性があります。ノーザンテーストを持つ牝馬に付けてノーザンテーストとNight Shiftの相似性を生かす配合が一つのパターンになるのでしょう。
もう一つ試してみるべきはLucayan、French Fifteenのような配合です。この2頭は5代内クロス馬がNorthern Dancer、Habitat、ヴェンチアで全く同じです(ソヴィエトスターを持つ点も共通)。ソヴィエトスター、ヴェンチアは輸入種牡馬ですから日本にもこの血を持っている繁殖がそれなりにいるでしょう。Habitatもスティールハート、その仔のニホンピロウイナーが成功しましたから、この血を持つ繁殖はいるでしょう。

過去の事例から既にいくつかのパターンが考えられる点では非常にありがたい種牡馬と言えると思います。

牝馬三冠

2012-10-16 23:13:11 | 競馬日記
そう言えばジェンティルドンナが牝馬三冠を達成したそうですね。ようやく今日、VTRを見ました。

折角の三冠なのですが、ふーん、って感じで、特に盛り上がるものがないのはノーザンファーム、サンデーレーシングが強すぎるせいでしょう。オルフェーヴルにスミヨンを乗せる(その結果、間抜けなせいで負ける)サンデーに腹が立っているのもあるかもしれません。

そうは言っても馬には責任がないわけですが、最終関門が京都内回りというのはなかなかいいですね。阪神マイルコースが大きくなったおかげで、阪神2歳牝馬S、桜花賞、オークスががっちりと結びつくようになってしまいましたが、最終関門が小回りなおかげでどうにかスリルを保てています。個性のある競馬場は競馬の面白さの重要な要素です。
ただし、オークス時の東京コースの馬鹿みたいなセッティングは余計でした。競馬の継続性を破壊するような極端なセッティングはやめて欲しいです。

Dawn Approach

2012-10-15 20:31:07 | 競馬日記
今年の欧州の2歳戦戦ではDawn Approachが勝ちっ放しです。6戦無敗。ヴィンセントオブライエンS(ナショナルS)、デューハーストSとGI2勝。2000ギニーの前売りで1番人気です。

父はダービー馬New Approach。ナショナルSもデューハーストSも勝っています。初年度産駒から父と全く同じ道を歩き出す馬を輩出しました。

New ApproachはGalileo産駒でシンコウフォレストの半弟。Tantieme 6 x 4、Djebel 7 x 6、Bull Lea 8 x 6、Aurora 7 x 7といったスタミナを生かしていて、Nasrullah 7 . 7 . 7 x 5があってもスタミナは十分にあります。Galileo産駒にはFrankelのようなタイプもありますが、私はNew ApproachやCape Blancoのようなおしゃれな中長距離型の方が好きです。

Dawn Approachの母父はPhone Trick。2歳時に年度代表馬に選ばれたFavorite Trickの父ですね。パワフルなダート向き短距離血統と言えるでしょう。
Dawn ApproachはNearctic 5 x 5、Raise a Native 6 x 5、Royal Charger 8 x 5と前面ではスピードの血がクロスします。2歳戦、距離の短いところで強いところを見せているのは納得できます。
距離がどこまで持つかですが、父で生きていたTantieme、Bahramといったヨーロピアンなスタミナはクロスされていません。その代わりにDjebel - Tourbillonを伴うDjeddah 7 x 6、Bull Lea 7 . 9 x 6 . 8 . 8、War Admiral 8 x 6、Princequillo 7 x 7が生きます。

前面に押し出しているスピードの量と種類が多く、Phone Trickの部分が強調されているので、New Approachよりは短いところ向きだと思いますが、2,000mくらいまでならこなせるかもしれませんね。ダービーはきついと思うのですが、Frankelみたいな馬になるといいですね。

Galileo産駒で母方にIcecapadeがあってNearcticがクロスする馬と言えばNathanielGreat Heavens全兄妹。Ribotの血が入っている点も共通します。彼らもスピードに恵まれているのですが、NathanielはKジョージVI&QエリザベスS、Great Heavensは愛オークスの勝ち馬。12Fをこなしました。
Dawn Approachは今のところマイルから中距離と言うことにしておきますが、何度も血統表を見る必要があり、あとで修正が必要かもしれません。