うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

重賞回顧(6月27日分)

2009-06-30 22:02:14 | 競馬日記
マザーグースSはRachel Alexandra、ヴァニティHはZenyattaが順当に勝ちました。Rachel Alexandraは19馬身1/4差でレースレコード勝ち、Zenyattaはデビューから11連勝。

プリティポリーSはSingspiel産駒Dar Re Miが勝ちました。半兄はクイーンエリザベスIICのRiver Dancer、ランヴェトSをTie the Knotの降着で制したDarazari、伯父はDarshaan。River Dancer = Darazariの父Sadler's Wellsは本馬の曾祖父です。

カラC(GIII)はDanehill産駒Profound Beautyが勝ちました。Duke of Marmaladeと似たような感じがある配合ですね。叔母はJCに参戦したIrresistible Jewel

チップチェイスS(GIII)はシンコウフォレスト産駒Knot in Woodが勝ちました。いい配合ですね。Never BendのDjebelやPrincequilloを生かした配合です。ShawandaShamdalaMandeshaCaradakのようなアガカーン殿下が得意とする配合と共通性があります。他にはK・アブドゥラー氏のOasis Dream

クリテリオンS(GIII)はRussian Revival産駒Imbongiが勝ちました。南アフリカ産です。NearcoとFair Trialでリードする形態です。

ハンブルガーマイレ(GIII)はAreion産駒Earl of Fireが勝ちました。父はBig Shuffle産駒のスプリンター。AlycidonやDjebelのスタミナで父よりは距離が持つようです。

小林智師デビュー

2009-06-30 20:26:47 | 競馬日記
フランスで調教師になった小林智さんが無事デビューしました(記事コラム)。

大きな一歩ですね。成功して日本馬が遠征する際の受け入れ先になって欲しいです。デビュー戦で走った馬は社台の吉田照哉氏が所有するSoyokaze。豊を介して角居師のところに研修に行ったり(コラム)、人脈作りも余念がないようですね。
SoyokazeはMonsun産駒。社台はMonsunを評価しているようです(コラム)。この馬も今後次第では日本に繁殖牝馬として来るかもしれませんね。

重賞回顧(6月18-22日分)

2009-06-29 22:48:46 | 競馬日記
ラクープ(GIII)はBarathea産駒Stotsfoldが勝ちました。重賞3勝目です。父はSadler's Wells産駒のマイラー。本馬は母父がShirley Heightsで、中距離で活躍しています。

プリミパッシ賞(GIII)はOrpen産駒Orpen Shadowが勝ちました。Natalma - Almahamoudを伴うNorthern Dancerクロスが主体です。Raise a NativeやHail to Reasonの近親クロスも使っていて、2歳戦向きっぽいです。

マリオ・インチーサ・ デッラ・ロケッタ賞(GIII)はTobougg産駒Lady Alidaが勝ちました。Sadler's Wells系×Shirley Heights系のニックスです。DjebelとPrincequilloのスタミナで距離克服能力がありそうです。

ヴィルトシャフト大賞典(GIII)はAlkalde産駒Zaungastが勝ちました。重賞2勝目。父は独2000ギニー馬で純然たるドイツ血統、母はアメリカ血統。

ダフニス賞(GIII)はEl Prado産駒Golden Centuryが勝ちました。El PradoはSadler's Wells産駒ですが、アメリカで種牡馬として成功しました。ヨーロッパでも走る仔が出てきていますね。

ポルトマヨ賞(GIII)はBig Shuffle産駒Smooth Operatorが勝ちました。父Big Shuffleは大物は出しませんが、短距離を中心にコンスタントに活躍馬を出します。曾祖母Anna Paolaはレットゲン牧場生産の独オークス馬。

イブキマイカグラ死亡

2009-06-29 21:26:19 | 競馬日記
訃報が多いですね。
イブキマイカグラが亡くなりました(記事)。

イブキマイカグラと言えばやっぱりNHK杯の追い込みですね。東京の長い直線を使ったまさに直線だけの競馬でした。リアルシャダイの仔らしく足元が弱く、大成できませんでした。リアルシャダイ×アンバーシャダイ全妹で血統はいいのですが、種牡馬としてそれほど人気にもならなかったでしょう。サクラユタカオー×アンバーシャダイ全妹のサクラバクシンオーが成功していますから、もうちょっと長い目で見てあげて欲しかったです。

宝塚記念

2009-06-29 01:07:19 | 競馬日記
宝塚記念はドリームジャーニーが快勝しましたね。3コーナーの手応えで勝てると思いました。ディープスカイは3着。これで凱旋門賞遠征はなくなりました。

ディープスカイのローテーションには不満があります。日本の馬場が世界的に見てスタミナ要求度が低いことは周知の事実だと思います。その日本のマイルか2200mのGIを勝てばスタミナ要求度の高い欧州の12Fの凱旋門賞に遠征、ってのはよく分かりません。淀の3200mぐらいこなせないようでは勝負にならないと思います。
ちなみに宝塚記念は安田記念より天皇賞春の方が相性がよく、天皇賞からの連勝はあっても安田記念からの連勝はありません。ドリームジャーニーも天皇賞春3着からの参戦でした。
ドリームジャーニーはアメリカに遠征しないのでしょうか。昔、そのような話があったと思うのですが、馬インフルエンザ騒動で立ち消えてしまいました。回転のいいピッチ走法で小回りコースが得意なのでアメリカのトラックコースを走らせてみたいです。

ロイヤルアスコット(3日目~最終日)

2009-06-28 22:44:35 | 競馬日記
ゴールドカップはYeatsが4連覇。同一GI4連覇ってのはどれくらい例のあることなんでしょう。ForegoがウッドワードSを途中で距離の変更があったにもかかわらず4連覇したこと(1974~1977年)は思い出されます。他に例があるのか分かりません。Marchand d'Orがモーリスドゲスト賞を3連覇したときはフランスで初めての同一GI3連覇ということでしたね。Makybe DivaもメルボルンC3連覇どまり。とにかくそうそうあることではないでしょう。Yeatsは凱旋門賞を目指すとのこと。
※Wikipedia英語版にRepeat winners of horse racesというのがありました(障害レースも含むリスト)。これによるとGrade/Group制ができてから以降では平地では4連覇が最多のようです。他のGI4連覇は、Vinnie Roe(2001~2004年愛セントレジャー)、Tie the Knot(1999~2002年チッピングノートンS)がおり、River Verdonは香港国内GIではあるものの香港チャンピオンズ&チャターカップを4連覇しています(1991~1994年)。Grade/Group制以前で、現在GIに格付けされているレースの連覇記録は、KelsoによるジョッキークラブGC5連覇(1960~1964年)です。4連覇はMarsyasによるカドラン賞(1944~1947年)。GI級4連覇以上の記録を持つ馬は7頭で、その内訳はセン馬がKelso、Forego、Tie the Knot、River Vertonの4頭、ステイヤーがYeats、Vinnie Roe、Marsyasの3頭です。記録的な連覇をするのはセン馬かステイヤーかということですね。
(日本の中央ではGI級の3連覇すらいません。昔は天皇賞が勝ち抜けでしたから、八大競走で連覇の可能性があるのは有馬記念だけだったのは大きな原因でしょう。一番惜しかったのはメジロマックイーンの天皇賞春ですね(1991年、1992年優勝、1993年2着)。春秋開催のものを連覇として数えるならテイエムオペラオーは天皇賞3連覇(2000年春~2001年春)で2001年の秋が2着で4連覇を逃しました。重賞競走であればタップダンスシチーが金鯱賞3連覇(2003~2005年)、エリモハリアーが函館記念3連覇(2005~2007年)、セカイオーが鳴尾記念3連覇(1956~1958年)を成し遂げています。障害戦は連覇が多く、春秋開催のレースではフジノオー(1963年秋~1965年春)とグランドマーチス(1974年春~1975年秋)が中山大障害を4連覇しています(春秋開催の障害戦での3連覇は多数)。同一競走ではカラジが中山グランドジャンプ3連覇(2006~2008年)、バローネターフが中山大障害(秋)3連覇(1977~1979年)、コウエイトライが阪神ジャンプステークス3連覇(2006~2008年)を成し遂げています。地方開催の統一GIであれば、アドマイヤドンがJBCクラシックを、ブルーコンコルドがマイルチャンピオンシップ南部杯を、3連覇しています(2002~2004年と2006~2008年)(Wikipedia重賞)。)

2歳戦ノーフォークS(GII)はJohannesburg産駒Radioheadが勝ちました。イギリスでRadioheadと言えば当然ロックバンドのことでしょう。父Johannesburgはアメリカとイギリスで2歳チャンピオンに輝いた名競走馬。ノーフォークSも勝っています。Northern Dancer 4 x 6を有効に使った良配合。RadioheadではNorthern Dancerは5 . 7 x 4 . 6で、Mr. Prospector 4 x 5が系列ぐるみです。こちらもなかなかしっかりした配合です。

3歳牝馬戦リブルスデイルS(GII)はStorming Home産駒Flying Cloudが勝ちました。甥はGI2勝のLaverock、伯父はQEIISのマークオブディスティンクション

2歳牝馬マイル戦コロネーションSは1000ギニー馬Ghanaatiが勝ちました。仏1000ギニー馬Elusive Waveは4着、愛1000ギニー馬Againは7着、今期未勝利のRainbow Viewは3着。

KエドワードVIIS(GII)はDansili産駒Father Timeが勝ちました。2006年のクリテリウムドサンクルーを勝ち、2007年のオークスで人気になったPassage of Timeの全弟です。K・アブドゥラー氏のオーナーブリーディングホースで調教師はオークス8勝のセシル師。

長距離戦クイーンズヴァーズ(GIII)はHalling産駒Holbergが勝ちました。父Hallingは一流中距離馬で種牡馬として期待していたのですが、今のところGI馬は出していません。半姉Undermineはアメリカの重賞勝ち馬、叔父Will's WayはトラヴァーズSの勝ち馬でEasy Goer産駒。

2歳牝馬戦アルバニーS(GIII)はRoyal Applause産駒Habaayibが勝ちました。祖母は重賞勝ち馬。

スプリント戦ゴールデンジュビリーSはLucky Story産駒Art Connoisseurが勝ちました。Turn-ToとNearcticのスピードを生かしています。

ハードウィックS(GII)はLemon Drop Kid産駒Bronze Cannonが勝ちました。重賞連勝です。

Highest Honor死亡

2009-06-28 00:01:14 | 競馬日記
仏リーディングサイアーに2度輝いたHighest Honorが死亡しました(記事1記事2)。

種牡馬生活は昨年引退していました(記事)。父系はトニービンと同じ、Grey Sovereign系ゼダーン分枝のKalamounを通る系統。後継種牡馬のVerglasは今年、仏2000ギニー馬Silver Frostを出しました。後継種牡馬の活躍に期待したいです。

ロイヤルアスコット(初日、2日目)

2009-06-27 21:54:31 | 競馬日記
ようやくロイヤルアスコットまでやってきました。
ドバイDFを圧勝したGladiatorusが出走したことで注目されたクイーンアンS。そのGladiatorusは暴走気味に飛ばし失速し、勝ったのはドバイDFで8着だったPaco Boyでした。PalestineのFair Trialを生かしたスピードタイプです。

キングズスタンドSはオーストラリアのスプリンターScenic Blastが勝ちました。父ScenicはデューハーストSの勝ち馬で、産駒の距離適性は広く、Scenic BlastのようなスプリンターからViewedのようなメルボルンCの勝ち馬まで出しています。母父DelgadoはAllegedの全弟。半兄Gilded VenomもGI馬です。

セントジェイムズパレスSはMastercraftsmanが勝ちました。愛2000ギニーからの連勝です。

2歳戦コヴェントリーS(GII)はTagula産駒Canford Cliffsが勝ちました。父系はStop the Musicを通るHail to Reason系。最近この系統は日本ではあまり見ませんが、以前はニシノエトランゼがいましたね。パレスミュージック(Cigarの父)の半兄でした。

プリンスオブウェールズSは仏ダービー馬Vision d'Etatが勝ちました。大崩れはありませんし、勝負強いです。Never on Sundayは3着。

牝馬戦ウインザーフォレストS(GII)はNayef産駒Spaciousが勝ちました。Mr. Prospectorの系列ぐるみ。

2歳牝馬戦クイーンメアリーS(GII)はTrippi産駒Jealous Againが勝ちました。米産の米調教馬です。父はエンドスウィープ産駒。Raise a NativeとNashuaでリードしたアメリカン配合です。全兄アスタートリッピーは日本で走っていました。

ジャージーS(GIII)はRed Ransom産駒Ouqbaが勝ちました。Hail to Reason 3 x 5は単一、Nashua 4 x 5は中間断絶であり、これらとNearcoを共有するNearctic 4 x 5でリードします。

名人戦

2009-06-26 20:09:01 | 日記
羽生名人VS郷田九段の名人戦最終局は先手の羽生名人が勝ち、防衛に成功しました。

郷田九段の執念を感じるシリーズで、おもしろかったです。最終局は羽生名人が一方的に攻める形になってしまいましたが。郷田九段は、序盤で羽生名人が放った、角の退路を断つ4六歩でしびれたとのこと。角番まで追い詰めながら最後の最後に作戦負けは悔しいことでしょう。

羽生名人は苦手の名人戦で防衛。棋王戦の対局が同じホテルで行われるので、このまま居残って対局に備えるとのことです。

重賞回顧(6月14日分)

2009-06-25 21:37:39 | 競馬日記
ミラノ大賞典はAcatenango産駒Quijanoが連覇しました。GIは3勝目。曾祖母はグリーンマウントの全姉(つまり仏2000ギニー馬Green Dancerの半妹)で、ダービー馬Authorized、グランクリテリウムのOkawangoの近親です。

ウニオンレネン(GII)はDynaformer産駒Wiener Walzerが勝ちました。父母の傾向はあっていると思いますが、母内でちょっと血統が奥まっているところがあるのが気になります。半兄はババリアンクラシック(GIII)のWalzertraum

リス賞(GIII)はSadler's Wells産駒Claremontが勝ちました。母はヴェルメイユ賞の勝ち馬。曾祖母は名牝Glorious Songで近親に活躍馬多数です。父と曾祖母全妹の組み合わせにハリウッドターフCSのSligo Bay。この全弟のミレニアムウイングはいったい何をしているのでしょうか。

シュマン・ド・フェール・デュ・ノール賞(GIII)はLyphard 6 x 4、Northern Dancer 4 . 7 x 4 . 5と強烈な近親クロスがあるにも関わらず、いわゆる弱点のあるあまり面白くない配合です。

ノブレスS(GIII)はRefuse to Bend産駒Grace O'Malleyが勝ちました。父は2000ギニーを含むGI4勝馬で、この馬が父の出した初めての重賞勝ち馬になるようです。叔父はダービー馬Sir Percy