うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

青葉賞

2007-04-28 22:11:52 | 競馬日記
青葉賞はヒラボクロイヤルが快勝しました。力的には順当な結果でしょう。オーシャンエイプスは見込まれ過ぎです。自己条件で出直した方がいいでしょう。

ヒラボクロイヤルはタニノギムレット×Mr. Prospectorです。ブライアンズタイム×Mr. Prospectorはチョウカイキャロルノーリーズンビッグゴールドという成功例があり(母父Mr. ProspectorのGI馬は日本ではチョウカイキャロル、ノーリーズンのみ)、実際に本馬の半兄テイエムヤマトオーはこの配合です。岩元市三厩舎所属、ダート戦で活躍中です。血統表を見ると、血自体は合っているけど、必要なさそうなクロスが前面にあってちょっとシンプルさが足りないかな、って感じです。ヒラボクロイヤルでは父の世代が繰り上がることでNashuaのクロスの影響の強さが明確になった点ではいいと思います。父の母の活かし方、父母の世代と言った点では気持ちの悪いところはありますが、本馬ではそれほど問題ではなかったようです。いずれにせよ、テイエムヤマトオー、ヒラボクロイヤルは凄く上手い配合ではないにしろ、活躍の裏付けのある配合と言っていいでしょう。

マイネルヘンリーはゆりかもめ賞が2:27.1で1着、今回は2:27.4で10着。馬場状態、展開の違いはありますが、成長を実感できる結果を見たかったです。まだまだこれからと言ったところでしょうか。

天皇賞と青葉賞

2007-04-27 21:28:50 | 競馬日記
簡単に結論だけ。

天皇賞はメイショウサムソンとマイソールサウンドを応援します。
メイショウサムソンは昨年一年間応援し続けました。昨秋は状態が悪かったですが、いいときの状態に戻っていてほしいです。マイソールサウンドは西浦師の調教馬。年齢的に競走馬生活も残り少なくなってきました。貴重なタマモクロス産駒でもあります。最後に一花咲かせてほしいです。マイソールサウンドの配合はフサイチホウオーの配合と見比べてください。配合パターンがかなり似ています(父系はGrey Sovereign系、母父サンデーサイレンスはゼロ交配、祖母父Northern Dancer系)。

青葉賞はマイネルヘンリー。
ゆりかもめ賞を勝ったときにこの馬の存在を思い出しました。いつも通り血統を調べるとどこかで見たような気が。ブラウザのブックマークを探すと仮想配合が保存されていました。デビューのかなり前(馬名登録前)にチェックしていたのでした。本番は秋ですので(?)、勝ち負けよりいい内容を期待したいです。

子供の火遊び

2007-04-27 21:17:40 | 日記
スーパーで子供の火遊びが原因とみられる火事があったようです(記事)。
(恐らく売り物の)ライターで子供が遊んでいて、その後、花火売り場から出火したそうです。
子供は火遊びが好きですから、気をつけた方がいいです。

以前、某百円ショップで子供(6歳程度、非日系のアジア系、非英語圏)がライターで遊んでいるのを見つけて注意したことがあります。火遊びというか、商品を燃やそうとしていました。日本語も英語も通用しない相手でしたし、周りに店員も親らしき人も見当たらなかったので(店員は遠くないところにいたとは思いますが、何しろ緊急事態)、仕方がなく実力で阻止しました。激しく抵抗されましたが、そのときにライターの火花が手に当たったようで、びっくりして逃げていきました。

タンチョウ

2007-04-24 21:51:30 | 日記
インターネット投票などを経て中国の国鳥の候補としてタンチョウを選定したもののタンチョウの英名が「JAPANESE CRANE」であることから異論が出ているそうです(記事)。
そりゃそうでしょう。日本でも「Chinese・・・」 、「Korean・・・」、「American・・・」って英名のついているやつを国の象徴に使うことには抵抗があるでしょう。

しかし、一般名なんてのはいい加減なもので、誰かがそう呼べばそう決まるだけのことです。私も虫の和名を勝手に幾つか決めましたが、適当です(一応、分類屋に聞きましたが)。鳥だと種数が少ないので、もうちょっと丁寧に名前を付けているかもしれないですが。英名はつけてないです。虫の英名はついていないことが多いです。

と思ったのですが、タンチョウは学名もGrus japonensis。これは困った。候補を決める際になぜチェックしておかないんだ。例えばもっと極端に、初めから英名Chinese~とか、学名~chinensisとかのやつを選んでおけばいいのに。日本人はチェックが細かいので、他の国を代表するような地位であったり、言葉が入っていたりしないことははじめの段階で確認するでしょう。

ちなみに日本の国鳥キジの英名はGreen PheasantもしくはJapanese Pheasant、学名はPhasianus versicolor

ところで学名Nipponia nipponことトキは、日本の個体群は絶滅させられ、中国から譲り受けた個体で繁殖実験中です。日本そのもののような名前を付けられても、その日本では絶滅させられる憂き目に遭った訳です。一方、中国では、手厚い保護を受け順調に繁殖中です。
タンチョウでもトキでも、中国の国鳥として十分ふさわしいでしょう。

週末の結果

2007-04-24 20:55:02 | 競馬日記
週末の結果、海外分です。

オーストラリアで行われたオーストラレイシアンオークスはRedoute's Choice産駒Anamatoが勝ちました。半姉TambourはマッキノンSなどを勝ったGrand Armeeを出しています。従兄のAbsolute Championは香港で香港スプリントなどを勝って活躍しています。

ロバートサングスターSはScenic産駒Universal Queenが勝ちました。Scenicのゼロ遺伝です。全兄にオーストラリアンダービーなどのUniversal Princeがいます。母の半弟にヴィクトリアダービーなどのBlevic(父Scenic)。

イギリスで行われたフレッドダーリングSはStreet Cry産駒Majestic Roiが勝ちました。牝系はHoly Roman Emperorらと同じです(ブログ)。本馬の甥に先日のアンタレスSに出走したヒシハイグレードがいます。

グリーナムSではMajor Cadeauxが無敗のGI2勝馬Dutch Artブログ)を下しました。祖母と高祖母はセリマSを勝っています。Hyperion系×Raise a Native系×Hyperion系×Teddy系。

ジョンポーターSはAlzao産駒Maraahelが勝ちました。GIには手が届きませんが、重賞は5勝目です。

アイルランドで行われたバリサックスSはSadler's Wells産駒Mores Wellsが勝ちました。母Endorsementはクイーンズヴァーズの勝ち馬。スプリンターの多いウォーニング産駒の変わり種です。愛2000ギニー馬Indian Havenらと同じ牝系です。High Chaparral全弟The Ethiopianはしんがり負け。3戦未勝利です。

ドイツで行われたゲルリンク賞もSadler's Wells産駒Saddexが勝ちました。Sadler's Wells×Never Bendのニックスです。祖母AvianceはフィーニックスSを勝っており、その産駒にコロネーションSのChimes of Freedom、ハリウッドダービーなどを勝ち、関口氏にトレードされてJCに参戦したデノンがおり、名マイラーのスピニングワールドの祖母でもあります。El Gran Senorらと同じ牝系です(ブログ)。

王者の余裕か戦略か

2007-04-23 22:00:22 | 競馬日記
ミスベロニカの半兄ヘラクレスバイオは父がDesert Style産駒Bachirです。この馬も勝ちあがっており、鶴留明雄厩舎で現役、現在8戦1勝です。
バチアーのオーナーはGodolphin、ダルーゼットも現役時代のオーナー、生産者はモハメド殿下ですので、モハメド殿下配合と言っていいでしょう。

しかしながら、その内容を見ると、父系はDesert Styleを通るDanzig系(Green Desertのゼロ交配)、母父はDarshaanとなっています。これはアガカーン殿下風味であると言っていいでしょう。アガカーン殿下は母内にNever Bendを配し、父系にDanzigを持ってくるケースが多く見られるように思います(父系のDanzigがゼロであることが多い)。実際に類似した配合例を探せば、MandeshaShamdalaCaradakDarsiなんかがいます(Caradakはアガカーンスタッド出身でGodolphin所属)。ちなみにダルーゼットの父Darshaanはアガカーン殿下の生産です。

ただし、アガカーン的な配合の馬が日本で成功した例は知りません。

ミスベロニカのSadler's Wells×Never Bendニックスもそうですが、(欧州で成功例が多数あるにも関わらず)日本では今のところ成功例が見られない配合を2回続けて行い、極めつけはナリタトップロードのゼロ交配です(ダルーゼットの2005=ナリタビギン)。こういった一筋縄では行かない配合の馬が社台の一流の育成を受けてくるわけです。なぜノーザンファームが強いのかを示しているように思います。

この強さは隠せない

2007-04-22 16:28:44 | 競馬日記
ベッラレイアが見事な勝利を収めました。
直線を向いた時は内の後方。苦しいと言っていい位置でした。しかし、前さえ開けば絶対に届くと騎手も思っていたことでしょう。内の馬の脚がないことを見て、徐々に外に持ち出し、ようやく馬群の外に出ると素晴らしい脚で差し切りました。騎手も馬も全く焦らず落ち着いていました。揉まれるポジションでも動じない精神力も非常に素晴らしいです。

この馬を隠し球にするつもりだったとは、考えが甘かったです。この強さは隠せません。

ミスベロニカ、ベッラレイア

2007-04-21 20:40:00 | 競馬日記
デビュー前に血統表を単純に見ただけで注目馬に挙げたミスベロニカブログ)が2戦目で勝ち上がりました。レースを見ていないのですが、京都の芝マイル戦で、中団から差して2着を1馬身1/4離したようです。秋には重賞戦線に乗って来ることを期待します。

さて、明日のフローラSは期待のベッラレイアが出走します。ミスベロニカと同じく平田修厩舎、ノーザンファーム生産です。新馬戦を見たときに私のオークスの隠し球になってくれないかなと思ったのですが、あざみ賞も強烈だったので大注目を浴びることになってしまい、隠し球と言うわけには行きませんでした。しかし、まだ500万条件を勝ち上がったところですので、過度な期待、注目は困ります。何はともかくオークスの権利を取って欲しいです。
マイルの新馬戦を圧勝し、2200mのすみれSで3着、フラワーCを除外されて回った中京1800mあざみ賞で短い直線で大外を回って突き抜けました。重賞を何度も除外されたおかげで(そのおかげで調整は難しかったと思いますが)、結果的にここまでオークスに向けて理想的とも言えるローテーションだと思います。

イギリスの競馬

2007-04-20 21:08:26 | 競馬日記
18,19日に行われた重賞です。
3歳牝馬戦ネルグウィンSはNight Shift産駒Scarlet Runnerが勝ちました。重賞は2勝目です(ブログ)。Northern Dancer系×Bold Ruler系×Hyperion系×Fair Trial系。

3歳牡・セン馬戦クレイブンSはGrand Lodge産駒Adagioが勝ちました。Danzig系×Hyperion系×Bold Ruler系×Never Bend系。Scarlet Runnerでは4代血統表でPhalaris系を3回使っている中で祖母父が効いていますが、本馬では母父Cadeaux Genereuxが貴重です。祖母父はゼロ交配です。半姉Arvadaも重賞を勝っており、従兄にはエクリプスSのCompton Admiral、QエリザベスIISのSummonerがいます。Coolmore所有でサー・マイケル・スタウトが管理しています。

アールオブセフトンSはMonsun産駒Manduroが昨年の1000ギニー馬Speciosaに4馬身差をつけて完勝しました。重賞は4勝目となりました。管理するファーブル調教師は少なくとも一つはGIを勝つ気のようです(記事)。母の半弟にシンガポール航空国際CのMandelmarsch、祖母の半兄に独2000ギニーのMandelbaumがいます。Dschingis Khanの3×4があります。

Premium Tap、Round Pond、He's No Pie Eater

2007-04-19 19:58:40 | 競馬日記
Premium Tapはアメリカに戻らないようです(記事1記事2)。
サウジアラビア国王に買われてサウジに渡り、ドバイWCの前にサウジアラビア最大のレース、キングズCを勝ちました。
来年もキングズCからドバイWCを目指すかもしれません。

昨年のBCディスタフを勝ち、今年のアップルブラッサムHで故障して引退したRound Pondの初年度交配相手はStorm Catに決まったようです(記事)。Storm Cat×Awesome Again×Trempolino×Green Dancer。4代血統表でNorthern Dancer系を3回使っています。味のある配合ではないです。でも今年Storm Catは24歳ですね。Nijinskyがラムタラを出したときのようなことが起こるのでしょうか。
仮想配合:Storm Cat×Round Pond

残念なニュース。
He's No Pie Eaterが調教中の怪我により安楽死処分となりました(記事)。
有名なスタッドへの売却交渉中だったそうです。Canny Ladの後継種牡馬として期待されていたことでしょう。父系はHyperion系、牝系にはEl Gran SenorトライマイベストRedoute's ChoiceXaarJazilなど、活躍馬多数です。