うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Starspangledbannerが負けていた

2010-09-30 00:29:43 | 競馬日記
BallydoyleのStarspangledbannerがこっそり(?)負けていましたね。
まずは8月20日のナンソープSに出走し、1番人気を背負ったものの人気薄Sole Powerの2着、その後、9月4日のスプリントCに出走し、再び1番人気に支持されたもののMarkabの5着に破れました。
エイダンが極めて高い評価をしているらしいのですが(記事)、だらしないですね。

そう言えば今週はスプリンターズS。香港のGreen Birdieが出走します。血統的にもちゃんとしていますし、前走セントウルSでも力のあるところを見せてくれました。日本の馬はどうやって太刀打ちするのでしょうか。

びっくり

2010-09-29 20:01:27 | 競馬日記
Rachel Alexandraの引退が発表されました(記事1記事2記事3)。ベルデイムSに向けて調整中であり、故障したわけでもないので、びっくりしました。
2009年のレベルには戻れないというオーナーの判断があったそうです。確かに、2009年は本当に強かったですが、今のRachel Alexandraは普通の馬です。これ以上、走らせるのはかわいそうでしょう。昨年後半に早々と休養に入ったのが悔やまれます(年度代表馬を確定させるための戦術でしたが)。もうちょっとコンスタントに使えていれば調子を落とすこともなかったかもしれません。

もう一つ残念なニュース。
1998年の2冠馬Real Quietが亡くなりました(記事1記事2記事3記事4)。頸椎を骨折したそうです。
アメリカンな血でがっちりと固めつつ適度にヨーロッパの血を生かしている見事な配合でした。ケンタッキーダービー、プリークネスSを連勝し、迎えたベルモントSは先行して抜け出すも後ろからすっ飛んできたVictory Gallopにハナ差で交わされて惜しくも3冠を逃しました。Real Quietの3冠達成を疑わなかった私にとってショックなハナ差でした。
代表産駒は唯一の牡馬の活躍馬でチャンピオンスプリンターのMidnight Lute。BCスプリントを連覇した唯一の馬です。ヒルンデイルファームに繋養されており、後継種牡馬として期待がかかります。

Cape Blancoの鞍上はスミヨン

2010-09-28 19:41:22 | 競馬日記
BallydoyleはCape Blancoの鞍上にスミヨンを確保したそうです(記事)。
人間的に問題があるとは言え、凱旋門賞2勝ジョッキーです。この鞍上を迎えるということはFame and Gloryのサポートではなく完全に勝負に行くということでしょう。楽しみです。主戦のムルタは予定通りFame and Gloryに乗るようです。

気になるのは馬場状態。重くなるという予想です。道悪実績のあるBehkabadに有利な材料が増えました。Haloのスピードを生かしたヴィクトワールピサには厳しい条件になるかもしれません。Cape Blancoも私はスタミナ十分だと思っているのですが、仏ダービーの敗因を馬場状態に求める意見もあり、道悪は下手かもしれません。

忙しい

2010-09-27 21:33:22 | 競馬日記
仕事が忙しくて個人的なネットをしている暇があまりないのですが、更に最近PedNetに登録してくれる人がほとんどいないみたいで血統表を入れるのにかなり手間がかかり、ブログを更新する余力がありませんでした。PedNetにはかなりの頭数を登録しました。4年間で(そのうち1年ぐらいはPedNetが死んでいましたが)1万5千頭以上は入れたはず。ファミリーナンバー、生年、毛色、スペルの修正、重複削除も大量に行っています。

前回の更新以降、いろいろなことがありました。まずは凱旋門賞前哨戦、ニエル賞、フォワ賞。
ニエル賞に出走したヴィクトワールピサは鋭い脚を見せたものの力尽きて4着。一瞬の脚は素晴らしいですが、脚の使いどころが難しそうですね。その点では昨日、神戸新聞杯を勝ったローズキングダムの方が長く脚を使えそうですし、馬ゴミを捌いて抜け出すこともできますし、血統的にスタミナの裏付けもありますし、凱旋門賞に向いていそうです。
勝ったのはアガカーン殿下のBehkabad。パリ大賞典、ニエル賞を連勝という王道ローテで凱旋門賞に向かいます。2着はウィルデンシュタイン家のPlanteur。この2戦、Behkabadの後塵を拝しています。短距離馬をよく出すDanehill Dancerの仔ですが、Northern Dancer1本に絞ったシンプルさは魅力的です。
フォワ賞に出走したナカヤマフェスタは惜しくも2着。しかし前哨戦としては十分でしょう。
勝ったDuncanはShirley Heights 3 x 5、Mill Reef 4 x 5. 6という珍しいクロスを持っています。Crepelloのクロスもありますし、随分スタミナ勢力が強いですね。

英クラシック最終戦セントレジャーはArctic Cosmosが勝ちました。ダービー馬North Lightが出した最初の重賞勝ち馬、GI馬になります。
Arctic CosmosはRaise a Nativeクロスを持つ最初のセントレジャー馬です。2000ギニーは2008年にHenrythenavigatorが勝っていますが、ダービーはまだ勝った馬がいません(ブログ)。HenrythenavigatorはRaise a Nativeの影響が強くスピードタイプですが、Arctic CosmosはRaise a Nativeが6 x 5と奥の方にあります。また、Ribot、War Admiral、Prince Rose、AlibhaiでAllegedのスタミナを強力に生かしている点に魅力があります。

愛セントレジャーはGalileo産駒Sans Frontieresが勝ちました。Sadler's Wells系×母父Shirley Heightsのニックスで、Alycidon = Acropolis、Tantieme、Princequilloを効かせたステイヤーです。
ポップロックは最下位入線で屈腱炎発症。残念ながら引退。

独セントレジャーはLando産駒Val Mondoが勝ちました。中島理論的良配合ですね。

Takeover Targetが復帰するそうですね(記事)。スプリンターズSを含むGI7勝。Celtic Swing産駒でTudor Minstrelを生かしたきれいな配合です。

名種牡馬Kingmamboが種牡馬生活を引退する見込みです(記事)。首に問題があるとのこと。日英のダービー馬を出したKing's Best、日本で今年、リーディングサイアーを取りそうなキングカメハメハのような後継種牡馬に恵まれています。

Dar Re Mi引退、Celtic Swing死亡

2010-09-07 21:38:35 | 競馬日記
今年のドバイシーマクラシックでブエナビスタを下したDar Re Miが引退することになりました(記事)。
JCに来て欲しかった馬です。ロイド=ウェバー卿のウォーターシップダウンスタッドに戻り繁殖入りする予定です。近親にDarshaanがいるアガカーンスタッド出身の牝系ですし、価値の高い繁殖牝馬になるでしょう。

ラムタラ世代の2歳チャンピオン、仏ダービー馬Celtic Swingが亡くなりました(記事)。
イタリアで供用されていたそうですね。好きな種牡馬でした。母内の血の固め方がすごいです。

Cape Blanco完勝

2010-09-05 22:17:43 | 競馬日記
愛ダービーを勝ち、Kジョージで2着を確保しても評価の上がる兆しを見せなかったCape Blancoが愛チャンピオンSを完勝しました(記事)。

逃げて突き放して5馬身半差。僚馬で1番人気Rip Van Winkleは遥か後方で2番人気Twice Overに競り勝つのがやっとでした。
Rip Van Winkleには決定的な差をつけましたが、エイダンはRip Van WinkleとCape Blancoの差は2000mに対する適性と見ているように記事は読めます(短距離牝系だからと距離が不安視されていたのはえらい昔の話になりました)。エイダンはFame and Gloryとどちらを上に見ているんでしょう。マイルではRip Van Winkle、10FではCape Blanco、12FではFame and Gloryと考えているかもしれません。今のところ凱旋門賞の1番人気はFame and Gloryで、それにパリ大賞典のBehkabad、ダービー圧勝のWorkforce、Cape Blancoの3歳勢が続いています。
Cape Blancoがどこに向かうのか分かりませんが、斤量に恵まれている凱旋門賞を狙うのはアリでしょうね。

Harbinger輸入

2010-09-03 19:41:47 | 競馬日記
今年のKジョージで歴史的圧勝劇を演じ、現在ランキングトップのHarbingerを社台が購入したそうです(記事1記事2)。

社台はKingmambo系に凝っているのかなと思ったのですが、これはWorkforceとの勘違い。HarbingerはDanehillの直孫、Dansiliの直仔でした。以下のような不安があります。
1.世界的な流行に比べると日本ではDanzig系、Danehill系は成功していない。
2.スタミナ勢力が強い。
3.日本で成功する馬はNearco血量が低く、Northern Dancerの多重クロスもあまり見かけない。
3番目に関してはキングカメハメハのような例外はあり、またキングカメハメハが種牡馬として成功しつつありますので、単に今までの傾向がそうだったというだけで(Northern Dancerを含まないサンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイムが大成功したことが大きいでしょう)状況には変化があるでしょう。2番目のスタミナ勢力に関しても、ローズキングダムのような馬が良績を残せるのならHarbingerだって活躍する仔を出せるかもしれません。1番目のDanehill系に関しては社台はオーストラリアのスプリンター種牡馬スニッツェルをシャトルで供用したことがあります。サンデーサイレンス系以降を考えてのことでしょう。

社台の豪華なロスターに加わってこそ価値のある種牡馬という気がします。

Lomitas死亡

2010-09-01 20:32:45 | 競馬日記
フェールホフ牧場の名種牡馬Lomitasが亡くなりました(記事)。

父Niniskiは愛セントレジャー、ロワイヤルオーク賞と二つの超長距離GIを勝ったヘビーステイヤー。現代ではステイヤーは種牡馬として不向きであるような言われ方をしますが、Niniskiはそれに反して大成功し、JCにやってきた仏ダービー馬Hernando、同じくJCにやってきたアラルポカルのCaitanoなど、10頭のGI馬を出しました。Niniskiは父も母父もゼロ交配で、中島理論的には種牡馬として成功する可能性がありました。
LomitasはNiniskiの代表産駒の1頭で、1991年にドイツでGIを3勝し、ドイツの年度代表馬に選ばれました。ドイツで種牡馬として成功し、代表産駒はこれまたフェールホフ牧場生産のSilvanoで、アーリントンミリオン、QエリザベスIICの二つのGIを勝利しました。Silvanoは現在、フェールホフ牧場で種牡馬生活を送っており、2009年のドイツで最も人気のある種牡馬でした(ブログ)。
Lomitasは2002年から2006年までDarleyのダルハムホールスタッドに繋養されており、そのときに交配されたアガカーン殿下のShalanayaは昨年エリザベス女王杯に参戦し好走しました。Niniskiの系統は重厚なイメージがあり、そのイメージで考えれば日本に不向きであるように思われますが、HernandoはJCに2年連続参戦し4着と3着、Caitanoも2年連続JCに参戦し4着と11着、Shalanayaはエリザベス女王杯4着と、Caitanoが2年目に大きく着順を落とした以外は掲示板を確保しています。日本で調教された馬に活躍したものはいないですが(Silvano全弟ストロングアサクサは日本で走りましたが1勝止まり)、きっちりと育てば日本の競馬にも対応できるのが特徴です。

あれだけ栄えたNijinskyの系統も現在種牡馬として活躍しているのはSilvano、Hernandoとその仔のSulamani、Green Dancerの仔Green Tune、Nijinsky直仔ロイヤルアカデミーSky Classicぐらいになってきました。Lomitasが亡くなり、Silvanoにかかる期待は大きいです。