うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

妊娠中の鉄剤の摂取

2005-12-06 22:10:27 | 農・食・医・環境
妊娠中には鉄分が不足しやすく、状況によっては鉄剤を摂取することを医者から勧められたりします。
が、オーストラリアでの研究によると、鉄剤で鉄を毎日20mg摂るグループ*と偽薬を摂るグループで比較したところ、鉄剤を摂ったグループでは母親の鉄分の状態は改善したものの、子供には影響がありませんでした(記事)。

また、母親の主観的な判断ですが、鉄剤を摂るグループでは10%の子に「abnormal behavior」が見られたとのことです。
定量的なものではなく、よく分かりません。
本当に鉄剤が異常行動を引き起こすかは非常に難しく、更に研究が必要です。
が、栄養状態が極端に悪くない限り、鉄剤を使って強引に摂取するほどのものではないということでしょう。

*注:今、手もとにある市販の鉄剤は1粒あたり鉄が2.4mg(1日2粒が目安と書いてある)。
妊婦の必要所要量は20mg(上限40mg)とされているようです。
日本で市販されている鉄剤と同じようなのを使って鉄を補ってみる実験ではなく、
必要所要量を鉄剤で摂ってしまう実験です。

ジャリスコライト

2005-12-06 20:51:21 | 競馬日記
私は一応、ウェブ上の血統解説はチェックするようにしているのですが、スポニチで連載中の藤井正弘の血統トピックで、あれ?と思いました。

今回(2005年12月06日付け記事)はジャリスコライトの血統解説が主な内容で、牝馬の近親クロスが「時に規格外の大物を生み出す一種の“劇薬”である」とのこと。
で、ノーザンテースト、デインヒル、エルコンドルパサーを例にあげています。
ジャリスコライトが朝日杯を勝てるかどうかという文脈を考えると、例にあげるのは牝馬の近親クロスを持つ名競走馬(つまり競走能力が「規格外」)であるべきでしょう。
しかし、エルコンドルパサーは名競走馬ではあるものの、ノーザンテーストもデインヒルも名競走馬とは言いがたいです。ノーザンテーストはクラシック候補と期待されながらもフォレ賞を勝った程度ですし、デインヒルもスプリントSでGIを一つ勝つのがやっとでした。ノーザンテーストもデインヒルも“劇薬”は競走能力の向上には役に立ちませんでした。

ノーザンテーストとデインヒルを「規格外の名種牡馬」と扱うなら異論はありません。
まあ、他の規格外の名種牡馬ではSadler's Wellsもサンデーサイレンスも牝馬の近親クロスを持たないのですが。
結局、何を言いたいのか分からなくなってしまいます。

牝馬のクロスに関しては諸説いろいろあるので、このことに極めて抽象的にざっくりと触れたかったのかもしれません。
初心者向けの簡単な解説で、単にインパクトのある話題を書いているだけかもしれませんが、「サラブレッド血統センター」なんて仰々しい名前のところに勤めているのだから、ある程度はきちんとしたものを書いて欲しいです。