うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Super Saver引退

2010-10-30 16:32:25 | 競馬日記
何でこんなに忙しいのか。疲れています。

それはそうと、Super Saverが引退しますね(記事1記事2)。WinStarで種牡馬入りする予定です。ケンタッキーダービーを勝ったものの、その後全く駄目で、一発屋で終わってしまいました。

Super Saverは今年アメリカで走った馬の中では血統的に一番気に入っていました。Mr. Prospectorを通らないRaise a Native系、Raise a Native系列ぐるみを持ち、Buckpasserを完全に生かした形態でした。Mr. Prospector系列ぐるみを持つ産駒を多数出すことでしょう。Maria's Monの後継種牡馬として成功してくれることを期待します。

アパパネ牝馬3冠

2010-10-18 19:40:29 | 競馬日記
アパパネが牝馬3冠を達成しましたね。純粋な牝馬3冠はメジロラモーヌスティルインラブに続き3頭目、変則3冠のクリフジを加えれば4頭目になります。
アパパネは中央の2歳牝馬限定、3歳牝馬限定の全てのGIを制しました。ナリタブライアンは当時の2歳牡馬限定、3歳限定のGIを完全制覇しており(NHK杯がGIになってしまったので完全制覇はもう無理でしょう)、これ以来の偉業です。ナリタブライアンは有馬記念で古馬混合GIも勝っており、アパパネは次走のエリザベス女王杯でこれに挑戦することになります(2歳限定、3歳限定、古馬混合の3階級のGI級を制したのはメイヂヒカリキタノオーコダマ、ナリタブライアン、メジロドーベルニシノフラワーウオッカブエナビスタの8頭。牝馬の方が古馬のGIが圧倒的に少ないのに今までに達成した馬の数は同じです)。

馬主の金子氏、生産牧場のノーザンファームはディープインパクトとアパパネで牡馬と牝馬の3冠を両方とも制しました。これは史上初めてです。
種牡馬のキングカメハメハは菊花賞もローズキングダムがスタンバイしていますし、ポストサンデーサイレンス争いで頭一つ抜けたように思います。母父サンデーサイレンスだけでなく母父がサンデーサイレンス産駒種牡馬でも合わせることのできる種牡馬なので長持ちして欲しいです。アパパネのようにサンデーサイレンスフリーでも走りますしね。

Pleasant Tap死亡

2010-10-14 20:26:29 | 競馬日記
Pleasant Tapが亡くなりました(記事)。
3歳時にケンタッキーダービー3着、4歳時にBCスプリント2着と大きいところを勝ちきれませんでしたが、5歳時にジョッキークラブGC、サバーバンHと2つのGIを勝ち、エクリプス賞古牡馬チャンピオンに選ばれました。
種牡馬としてはJC、宝塚記念のタップダンスシチー、英チャンピオンS、エクリプスS、ドバイDFのデビッドジュニア、ウッドワードS、クラークH、二聖モスクの守護者CのPremium Tapなど、7頭のGI馬を輩出して成功しました。タップダンスシチー、デビッドジュニアは日本で、Premium Tapはサウジアラビアで供用されています。チャンピオンクラスの馬は北米、欧州から去ってしまいましたが、サンタアニタダービーのTiago(ケンタッキーダービー馬Giacomoの半弟)はアデナスプリングズで、JCダートに出走したTap Dayカナダで供用されれています。

半弟はGo for Gin。祖父がどちらもHis Majestyで3/4同血です。タバスコキャットHoly Bullといった強豪と同期で、sloppyな(泥んこの)馬場で行われたケンタッキーダービーを逃げ切りました。タップダンスシチーも重馬場のJCを逃げ切りましたね。
Go for Ginは種牡馬として成功したとは言い難いもののジョッキークラブGCのAlbert the Greatを出し、これが後継種牡馬になりました。Albert the Greatはそこそこ成功し、ウッドメモリアルを勝ちダービーダンファームRibotSea Birdと言った超絶名馬を輸入し、Robertoシャトーゲイブライアンズタイム、Graustark、His Majestyなどを生産した名門)で種牡馬入りしたNobiz Like Shobiz、BCダートマイル、ドンHを勝ったAlbertus Maximusを出しています。

His Majesty系の存続に大きく貢献した兄弟です。

Dream Ahead

2010-10-09 21:16:57 | 競馬日記
Dream Aheadは強いようですね。ミドルパークSを9馬身差で圧勝しました(記事)。

馬場状態はSoftだったようですし、後方から豪快に突き抜けたレースぶりを見ても単なるスピード馬ではないでしょう。マイルぐらいまでこなしてくれれば3歳になっても期待が出来ます。しかしながら取りあえずGI2連勝ということで種牡馬入りは決められたんじゃないかと思います。ウォーニングの系統が残りそうで良かったです。

レッドディザイアなど

2010-10-08 20:09:05 | 競馬日記
フラワーボウル招待に出走したレッドディザイアは3着でしたね(記事)。
内をぴったりと回って直線で前が開いたものの弾けませんでした。ベルモントパークはアメリカにしては大きな競馬場なのですが直線はそれほど長くありません(メインのダートコースで330m)。レッドディザイアはのびのびと走った方がいいんじゃないでしょうか。直線の短いコースで内々を回っては伸びきれないかもしれません。本番のチャーチルダウンズはベルモントより小回りですが(ベルモントパークの芝内回り1,900mに対し、チャーチルダウンズの芝コースは1,400m)、直線は長めです(メインのダートコースで380m)。
どのような戦法で競馬をするのかが一つのポイントです。

ZenyattaがレディーズシークレットSを快勝し、デビュー以来無敗の19連勝を達成しました(記事)。
すごい馬です。ファンタスティックですね。いつも通りスタートで後手を踏んで最後方追走、しかしゴール前できっちり捕まえました。ハラハラさせてくれる名演出家兼名女優です。

BCクラシックでZenyattaのライバルになるLookin at Luckyはインディアナダービーを快勝しています(記事)。
プリークネス、ハスケル招待、そして今回と3連勝。いい状態で本番を迎えられそうです。

ロンシャンのフォレ賞に出走したGoldikovaはペリエに導かれてGI11勝目を挙げました(記事)。
先行して、先に仕掛けたRegal Paradeを一旦前に出して、外からDick Turpinが来るのを待って追い出して見事にこれらを封じました。次は3連覇がかかるBCマイル。

このGoldikovaをジャック・ル・マロワ賞で破ったMakfiは引退することになりました(記事)。
白癬があるらしく、BCマイルに間に合わないとのこと。

なんと言っても凱旋門賞

2010-10-07 20:31:12 | 競馬日記
遅ればせながら凱旋門賞について。
既にいろんなところで語り尽くされているのでざっくりと行きますが、ナカヤマフェスタが2着、ヴィクトワールピサが7着という優秀な結果でした。特にナカヤマフェスタの僅差2着は素晴らしいという以外ないです。いろんな収穫のあるレースになりました。

1.凱旋門賞で好成績を残すのに日本で最高級の成績は必要ない。
日本での成績が良くないと向こうで通用しないという論調を見ることがありますが、日本の競馬のレベルが向上したため、ある程度のレベルをクリアしていたら後は向こうの競馬に対して適性があるかや調整がうまく行くかが重要になってきます。むしろ、日本で十分な成績を残してから遠征したのでは向こうで調子が落ちてくる可能性もあります(凱旋門賞でピークを迎えた馬はJCで凡走しますよね。凱旋門賞馬がJCを勝ったことはありません)。

2.一叩きのノウハウ。
海外遠征をする際に現地で一叩きする必要は全くないのですが(日本で一叩きした馬がJCを勝ったことはありませんし、今年のスプリンターズSでもセントウルSで好走して1番人気を背負ったグリーンバーディーではなく一叩きしなかったウルトラファンタジーの方が勝ちました)、コーフィールドCを叩いてメルボルンCを勝ったデルタブルースを管理した角居師、エルコンドルパサーで欧州長期滞在を成功させた二ノ宮師がまたもや上手に馬を仕上げました。海外遠征に興味のある調教師は彼らの遠征に合わせて自分の馬を持って行って勉強させてもらったらいいでしょう。

3.2頭出しの効果。
多頭数で全く不利のなかった馬はいないようなごちゃごちゃのレースになりましたが、内でもみくちゃにされたヴィクトワールピサに対し、ナカヤマフェスタは割とスムーズに競馬ができました。

4.適性さえあれば向こうの重馬場もこなせる。
以前、エルコンドルパサーもこなしましたね。

5.日本の騎手で十分。
蛯名騎手は本当に上手な競馬をしてくれました。凱旋門賞に2回出て2連対です。豊はヨーロッパ競馬のドツボにはまってしまいましたが(ああなるぐらいならスタートでわざと出遅れてしまえばもっと競馬をしやすかったんじゃないかと思いますが)。

1番目に関しては、日本でGIを勝てない馬でも海外ならGIを勝てることも意味しています。アグネスワールドステイゴールドコスモバルクシャドウゲイトと言った前例がいますね。最近、海外のGIレースの勝利がありませんが(シャドウゲイトの2007年5月が最後)、上手くレースを選んで海外GIのタイトルを日本に持ち帰ってくれるとありがたいです。