うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

海外レースの日本名

2007-06-29 22:22:22 | 競馬日記
netkeiba.comのサンクルー大賞典の記事で、Greek Danceが勝ったレースの名前が「バイエルン牧畜大賞(独G1)」となっていました(記事)。
「大賞」と呼ぶには"Grosser Preis"という語が入っていなければならないはずで、Racing Postを見るとGreek Danceが勝ったのは"Grosser Dallmayr-Preis (Bayerisches Zuchtrennen)"となっています。でもこれだと「ダルマイヤー大賞(バイエリシェスツフトレネン)」です。"Bayerisches"は「バイエルンの」、"Zucht"は辞書的(郁文堂独和辞典第二版(冨山芳正編)参照)には「飼育、栽培、育種、品種」、"Rennen"は「競走」なので、"Bayerisches Zuchtrennen"を単純に直訳すると「バイエルン牧畜競走」(一応、「牧畜」を採用)とでもなるはずですが、"Zuchtrennen"は同年齢馬による定量競走を指しているようで、「牧畜」という訳語をあてるのは不適当なようです。また、"Zuchtrennen"には「産駒競走」という訳を与えている人もいるようです。

ちなみにそのnetkeiba.comでは「バイエリシェスツフトレンネン」と単純にカタカナにした言葉も使っています(記事)。"Rennen"を「レンネン」と読むか「レネン」と読むかがよく分からないのですが、発音記号を見る限りでは「レネン」の方が良さそうです。ちなみに「バイエルンツフトレネン」と書かれる場合もありますが、"American Oaks"を「アメリカオークス」と書かないことを考慮すれば「バイエリシェスツフトレネン」と書いた方がいいように思います。

海外のレースの名前を日本語にするのは意外に難しいように思います。私のブログの中でも表記に間違いがあったり、かなりの揺れがあったりすることでしょう。おかしなところは気づけば修正して行くようにしています(ブログ)。モーリスドギース賞も最近はモーリスドゲスト賞と呼ぶことの方が多いようですので、全部そちらに合わせました。ちなみにフランスのレースで、"Grand Prix"(独では"Grosser Preis")には「大賞典」、"Prix"(独では"Preis")には「賞」という訳を私は与えていますが、特に根拠はありません。日本のレース名と整合性がとれる(ex. 京都大賞典、きさらぎ賞)というのが一応の理由になるでしょうか。

ニュースいくつか

2007-06-29 20:42:46 | 競馬日記
小池騎手が引退するのですが、今週デビューの本田優師が騎乗馬を用意しました(記事)。
小池騎手は河内師のところで調教助手になるそうです。河内師の騎手時代最後の重賞はアグネスフライトの京都記念でしたが、このレースを勝ったのは本田師騎乗のマイソールサウンドでした。そして、本田師の最後の騎乗は阪急杯のニシノデューで河内厩舎所属でした。さらに、JRAの企画したイベントとしては異例の大成功を収めたジョッキーマスターズでは河内師が本田師を押さえて(本田師が空気を読んで)優勝しました。西浦師、昆師とのつながりが深い本田師ですが、河内師とのつながり(?)も面白いです。

メイショウサムソンは武豊騎乗で凱旋門賞に行くことが決まったようです(記事)。
以前の記事では調教師が乗り替わりに積極的だったように読めたのですが、この記事中ではオーナーが「私のわがまま」だと言っていますね。これはオーナーが全ての責任を自分で背負う覚悟であることを宣言したと思っていいでしょう。「わがまま」ではなく度量の広さを示しているように思います。
ヨーロッパ人はプライドが高い上、権謀術数が得意ですので、現地騎手を信用するよりはベターな選択でしょう。今年は不調と言われる豊ですが(その割に重賞だけは一番勝っていますが)、大舞台で真価を発揮して欲しいですし、昨年の雪辱を果たして欲しいです。その豊は今年の夏もドーヴィルに行くようです(日記)。

Invasorが引退することになりました(記事)。
サバーバンHを目指して調教していたのですが、故障しました。

Rags to Richesのブログってのがあるんですね(記事blog)。
馬もブログを書く時代になりました???
(馬ではなくTodd Pletcher調教師のチームが書いています。)

サンクルー大賞典など

2007-06-29 00:43:43 | 競馬日記
フランスで行われたサンクルー大賞典はDanehill産駒Mountain Highが勝ちました。母はヨークシャーオークスのHellenic、半姉にJCにも参戦したIslington、半兄にバイエリシェスツフトレネンのGreek Danceがいる超良血馬です。Islington=Greek Dance全兄妹は父がSadler's Wellsでした。本馬はシンプルな構造になってはいるようですが、Islington=Greek DanceのDjebelを生かしきった構造ほどの迫力を感じません。昨年の仏ダービー馬Darsiと似た感じがあります。Islingtonのように自身の能力でねじ伏せるタイプではなく、恵まれて勝つタイプかなと想像します。

マルレ賞(GII)はLegereteが勝ちました。ロワイヨモン賞(GIII)からの重賞連勝です。

ダフニス賞(GIII)はAnabaa産駒Loup Bretonが勝ちました。Rivermanの4×3は父方がゼロ交配、Northern Dancerの3×4は母方がゼロ交配です。Rivermanの近親交配はAnabaaの代表産駒Anabaa Blueでも見られました。母はフロール賞(GIII)の勝ち馬。母の半兄にイスパーン賞のLoup Sauvage、グランクリテリウムのLoup Solitaire

ポルトマヨ賞(GIII)はMarchand de Sable産駒Marchand D'Orが勝ちました。昨年、モーリスドギース賞を勝ちGI馬になりました。このレースは連覇です。

リス賞(GIII)はPeintre Celebre産駒Airmail Specialが勝ちました。曾祖母はマルレ賞(GIII)、ロワイヨモン賞(GIII)を勝っているようです。

ドイツで行われたハンザ賞(GII)は昨年の独ダービー馬Schiaparelliが勝ちました。同期のライバルPrince Floriはサンクルー大賞典の方に行っていました(3着)。

ハンブルガーマイレ(GIII)はBig Shuffle産駒Konig Turfが勝ちました。全兄Konig Shuffleはシュプリント大賞(GIII)を勝っています。

ロイヤルアスコット回顧その3

2007-06-28 21:17:10 | 競馬日記
2歳戦ノーフォークS(GII)はPiccolo産駒Winker Watsonが勝ちました。父は貴重なMatchem系。母父はルション。競走馬としてマイルGIを2つ制し、種牡馬としてVintage CropFastnessといったGI馬を出しながら日本では影が薄かったですが(マイネルブリッジ、インテリパワーのように上級馬はタフでしたがインパクトには欠ける)、母父としてウオッカを出しました。曾祖母の半兄にパリ大賞典のArmistice

3歳牝馬戦リブルスデイルS(GII)はSingspiel産駒Silkwoodが勝ちました。祖母はあのMiesqueの全妹ですので、母はKingmamboと3/4同血になります。父系がSadler's Wellsですので、Kingmambo×Sadler's Wellsの返しニックスに類似する形です。本馬の半姉Silent Honorはモハメド殿下生産のサンデーサイレンス産駒で、チェリーヒントンS(GIII)を勝ちました。

キングエドワードVIIS(GII)はHalling産駒Boscobelが勝ちました。祖母Elizabeth BayはMr. Prospector産駒ですがヨーロッパで走り、エクリプス賞(GIII)を勝ちました。曾祖母Life At the TopはマザーグースSなどを勝った名牝です。

ハードウィックS(GII)はAlzao産駒Maraahelが勝ちました。このレースは連覇、重賞7勝目です。半馬身差2着に、前走コロネーションSを勝ち、いよいよ復調かと思われたScorpion。斤量が違ったようですので、悪くない走りではあったのでしょう。

2歳牝馬戦アルバニーS(GIII)はNoverre産駒Nijoom Dubaiが勝ちました。なかなか派手にいろいろな近親交配がありますが、母父と祖母父はゼロ交配です。曾祖母はナッソーS(GII)などを勝ち、その仔にコロネーションSのGolden Opinionがいます。

クイーンズヴァーズS(GIII)はGalileo産駒Mahlerが勝ちました。祖母はナッソーS(GII)、曾祖母はリディアテシオ賞を勝っています。従兄に2000ギニーのFootstepsinthesand。母同士が全姉妹です。

ロイヤルアスコット回顧その2

2007-06-28 20:45:38 | 競馬日記
クイーンアンSはMartino Alonso産駒Ramontiが勝ちました。Godolphin所属で、フランキーが乗っていました。
これが復帰戦だったGeorge Washingtonは4着でした。

ゴールデンジュビリーSはストラヴィンスキー産駒Soldier's Taleが勝ちました。最近よく見かけるNureyevとSadler's Wellsの組み合わせです。牝系の名前はギリシャ・ローマ神話つながりです。曾祖母父はトロイ、曾祖母はトロイアの王女カッサンドラ(プリアモス王の娘、ヘクトール、パリスの妹)、祖母はギリシャの女神、母は女神に捧げる花ギンバイカ。本馬は「兵士の物語」。母方からの連想と取れないこともないですが(トロイ戦争のことかなとか)、作曲家ストラヴィンスキーの代表作です。
Takeover Targetは惜しくも2着、グローバル・スプリント・チャレンジ4連勝を狙ったMiss Andrettiは15着でした。

グローバル・スプリント・チャレンジ第3戦キングズスタンドS(GII)はそのMiss Andrettiが勝ちました。Takeover Targetは4着。

2歳戦コヴェントリーS(GII)はKingmambo産駒Henrythenavigatorが勝ちました。母父Sadler's Wellsです。母はモイグレアスタッドSを勝っており、血統構成は愛2000ギニーのサフロンウォルデンと同じです。

ジャージーS(GIII)はKyllachy産駒Tariqが勝ちました。曾祖母の半弟に愛ダービーのLaw Society

2歳牝馬戦クイーンメアリーS(GII)はElnadim産駒Elletelleが勝ちました。父はDanzig16歳時、母はNiniski16歳時、祖母はMill Reef16歳時、曾祖母はSea-Bird8歳時の種付けです。祖母の半兄にタタソールズゴールドC(GII)のElegant Air。種牡馬としての供用期間は短かったですが、産駒のDashing BladeがデューハーストSなどを勝ち、ドイツで種牡馬として大成功しています。

牝馬戦ウィンザーフォレストS(GII)はMedicean産駒Nanninaが勝ちました。完勝でした。

宝塚記念

2007-06-24 16:29:55 | 競馬日記
宝塚記念は海外で高評価を受けて来たアドマイヤムーンが勝ちました。
やっぱりウオッカは酷いレースになりました。こんな流れのレース自体初めてでしたし、仕方がないことでしょう。
メイショウサムソンは負ける時はあんなものです。ただ、最後の直線で内のカワカミプリンセスに合わせようとしたのは間違いで、初めからアドマイヤムーンが大外を回ることを予測して外の方に進路を取っていたらもっと際どかったでしょう。内の方が伸びる馬場ではありませんし、加速がついたアドマイヤムーンに合わせに行ったのでは手遅れです。でも天皇賞春の厳しい戦いからコンディションが戻っていたことは驚きです。えらい馬です。
アドマイヤムーンは昨春はメイショウサムソンに歯が立ちませんでしたが、別路線を歩んで気分を一新したのは大きなプラスだったでしょう(実際、メイショウサムソンとがっつりと戦ってきた馬たちは既にぼろぼろです)。1年と1ヶ月ぶりの対戦で初めて先着しました。また、昨春は使い過ぎで状態が悪いときにメイショウサムソンと対決しなければならないマイナスもありました。

姫とウオッカの力関係もこんな感じでしょう。カワカミ姫は激しいレースを何回も戦っています。姫の方はもうちょっと上の着順もあると思っていましたが。しかし、前の方に行った馬が全てつぶれる中、4角先頭で6着に粘ったのですから悪くない走りでした。ウオッカの方もあれだけちぐはぐなレースで半分より前の着順です。絶望的な内容ではないでしょう。


宝塚記念は
1着;アドマイヤムーン(母父サンデーサイレンス)
2着:メイショウサムソン(サンデーサイレンスなし)
3着:ポップロック(母父サンデーサイレンス)
でした。

この結果を加えるとサンデーサイレンスの成績は、
フェブラリーS:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
高松宮記念:1、2着の父、3着の母父
桜花賞:1、3着の直祖父
皐月賞:3着の母父
天皇賞春:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
NHKマイルC:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
ヴィクトリアマイル:1、2着の直祖父、3着の父
オークス:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
ダービー:2着の母父、3着の直祖父
安田記念:1着の父、3着の直祖父
宝塚記念:1着、3着の母父
となります。

前半戦が終わったところで、結局、2000m以上のGIでは父系がサンデーサイレンスの馬は連対すらありませんでした。この結果を見る限りでは、サンデーサイレンス系の馬は所有する価値なしと言っていいでしょう。クラシック(桜花賞以外)や天皇賞、グランプリで通用しない馬を持っていても馬主としてはつまらないでしょう。といっても、現在リーディングサイアーの1~4位をサンデーサンレンス系が占めていますので、大きいところなんていらないからそこそこ走ればいいという謙虚な馬主さんはサンデーサイレンス系を買ってもいいかもしれません(そこそこ走ればいいだけの馬にしては値段が高いのは難点)。

ロイヤルアスコット回顧その1

2007-06-23 19:52:55 | 競馬日記
ロイヤルアスコット開催中ですが、適宜振り返って行きます。
まず、印象的だったレースから。

3歳牝馬のマイル戦コロネーションSはIndian Ridge産駒Indian Inkが圧勝しました。6馬身差です。マイル戦のGIでここまで差が付くものなんですね。仏1000ギニーのDarjinaは3着、英愛1000ギニーのFinsceal Beoは8着でした。Finsceal Beoの方は使い詰めでおつりがなかったのかもしれません。独1000ギニーを2着Mystic Lips(後に独オークスを勝つ)に9馬身というあり得ない差をつけて勝ち、Finsceal Beoと並んだ1番人気に支持されたMi Emmaが2着に入りました。
Indian Ridge、牝馬、マイラーというキーワードから思い出すべき馬はRidgewood Pearlでしょう。愛1000ギニー、コロネーションSを勝ち、牡馬相手にムーランドロンシャン賞、BCマイルを勝った世紀の名マイラーです。Indian Inkは英仏愛独の1000ギニー馬を相手にここまでの差を付けた馬ですから、今後も注目したいです。

プリンスオブウェールズSはMonsun産駒ManduroがDylan Thomas、Notnowcato、Red Rocks、Sir PercyといったGI馬を相手に勝利しました。GI連勝です。完全に本格化しましたね。強いです。Monsunの代表産駒と言えばBCターフのShiroccoですが、配合は全く違います。Schiroccoは母方にドイツの血がないですが、Manduroは祖母がドイツ血脈でDschingis Khan3x4が発生します。伝統的なドイツ的配合と言っていいでしょうし、大きな近交を使っている点ではLandoとかぶります。

ゴールドCはYeatsが連覇しました。さすがですね。

Secretariat系

2007-06-18 22:30:22 | 競馬日記
オグデンフィップスHはTour d'Or産駒Take D' Tourが勝ちました。このレースは連覇です。父系は貴重なSecretariat系。後継種牡馬としてUAEダービーのExpress Tourを出しています。母内にThe Dodge = Johns Joyの全兄弟クロスがあります。

スティーヴンフォスターHはHoly Bull産駒Flashy Bullが勝ちました。母内にCrimson Satanのクロスがあります。高祖母はカナダの2歳チャンピオン牝馬。

イタリアで行われたミラノ大賞典はPeintre Celebre産駒Sudanがハナ差で勝ちました。鞍上はフランキー・デットーリ。3週連続でGI制覇です。高祖母の仔に愛2000ギニー馬で輸入種牡馬のプリンスオブバーズ。供用初年度産駒マルチマックスがスプリングSを勝ちましたが、その後の印象は薄いです。母父としては日本供用時代のデインヒルの仔ブレイクタイムを出しました。

イタリアのオークス(GIII)はRainbow Quest産駒Fashion Statementが勝ちました。母は英オークス馬Casual Lookの全姉です。

2歳戦プリミパッシ賞(GIII)はModigliani産牝馬Magritteが勝ちました。父はDanzigの仔のマイナー種牡馬。

フランスで行われたラクープ(GIII)はCadeaux Genereuxの仔のセン馬Stage Giftが勝ちました。祖母はオークス、ヨークシャーオークス、セントレジャーを勝ち、凱旋門賞でも2着に入った名牝Sun Princess。母の全姉バレークイーンはフサイチコンコルドの母、ヴィクトリーの祖母です。

アイルランドで行われたノーブレスS(GIII)はPivotal産駒Nick's Nikitaが勝ちました。本馬の半兄は輸入されています。

バリコーラスS(GIII)はEl Prado産駒Lord Admiralが勝ちました。母の全姉の仔にBCジュヴェナイルのAction This Day

ドイツで行われたヴィルトシャフト大賞(GIII)はIn the Wings産駒Soldier Hollowが勝ちました。GI3勝を含む重賞9勝目です。

マーメイドSと宝塚記念

2007-06-18 20:41:41 | 競馬日記
期待していたミスベロニカは6着でした。人馬ともに若さが出た感じです。前半引っかかり、4角から直線では佐藤哲三騎乗サンレイジャスパーに閉じ込められました。そのサンレイジャスパーは脚がありましたから、あそこで開ける騎手はいないでしょう。また、勝ったディアチャンスは一切無駄のない競馬。ルーキー荻野君は重賞の厳しさを感じたのではないでしょうか。
ただ、苦しい流れの中でも盛り返そうとしていましたし、走る馬だと思います。

さて、今週末は宝塚記念。すごいメンバーになりそうです。海外遠征で結果を出してきた馬、海外遠征の予定のある馬がここで激突してしまいます。誰かが負ける訳で、負け方が心配です。メイショウサムソンは負けるときは簡単に負けると思うのですが、ウオッカは苦しい負け方をしてしまいそうで怖いです。また、ウオッカは連戦を戦う体力にも心配がある上、エルフィンSを出てしまって、1戦余計に走っています。勝てたとしてもその後が苦しくなるように思います。
メイショウサムソンはコンディションがどこまで戻っているかが心配です。淀の長距離GIを激走した馬はどんどん故障したり不調に陥ったりしています。天皇賞春2着エリモエクスパイアは脚部不安で放牧、4着アイポッパーはレース中に骨折、昨年の菊花賞1着ソングオブウインドは屈腱炎で引退、2着ドリームパスポートは骨折、3着アドマイヤメインは菊花賞後3戦して8着、9着、10着。
この2戦を両方とも出て、菊花賞4着、天皇賞春1着で今のところ無事なんですから(両方出た馬にはネヴァブションもいますが、菊花賞10着、天皇賞春13着でどちらも振るわず、天皇賞春のレース中に骨折)、メイショウサムソンは本当にすごい馬だと思います。

エイコーンS

2007-06-14 20:52:10 | 競馬日記
ベルモントS以外のアメリカのGIです。
エイコーンSはBroken Vow産駒Cotton Blossomが勝ちました。前走ケンタッキーオークスはRags to Richesの9着でした。父のBroken VowはGI勝ちのないマイナー種牡馬で、本馬が恐らく初めてのGI勝ち馬になったのでしょう。半兄VicarageはGIIIを勝っています。

チャールズウィッティングハムMHはStorm Cat産駒After Marketが勝ちました。Lava Manは2着。母Tranquility LakeはイエローリボンSなどを勝った名牝です。曾祖母の仔にベルモントSのCaveat、5代母の仔にキングズスタンドSなどを勝ったスプリンターのサウンドトラック

マンハッタンHはTalkin Man産駒Better Talk Nowが勝ちました。一昨々年のBCターフ馬です。セン馬らしくタフに走っています。

フランスのオークスもデットーリのものでした。勝ったのはMachiavellian産駒West Wind。英仏ダービーはGodolphinの馬ではなかったですが、本馬の生産者はDarley、馬主はモハメド殿下となっています。父16歳時種付けです(父MachiavellianもMr. Prospector16歳時種付け)。叔母にオークス、愛ダービーを勝ったBalanchine

ポールドモザック賞(GIII)はWar Chant産駒Asperityが勝ちました。父はBCマイルを勝った名マイラー。本馬はこてこてと近親クロスがあります。祖母はBCジュヴェナイルフィリーズ、フリゼットSを勝ったストームソング

シュマンドフェールデュノール賞(GIII)はIndian Lodge産駒Spirito del Ventoが勝ちました。曾祖母は当時GIIのレニャーノ賞(伊)を勝っています。高祖母の父はゲイルーザックですね。伊ダービー馬で種牡馬としては同じく伊ダービー馬のElgayを出して伊リーディングサイアーに輝きました。日本ではエリザベス女王杯のロンググレイスを出しました。

ドイツで行われたオッペンハイムウニオンレンネン(GII)はMonsun産駒Axxosが勝ちました。祖母はGIIIを勝っているようです。

オーストラリアで行われたクイーンズランドダービーはRedoute's Choice産駒Empires Choiceが勝ちました。祖母Empire RoseはメルボルンC、マッキノンSを勝った名牝。

ストラドブロークHはBite the Bullet産駒Sniper's Bulletが勝ちました。父のBite the Bulletは種牡馬としては期待はずれだったSpectacular Bidの仔で重賞勝ち馬。オーストラリアで種牡馬生活をしています。GIを勝ったのは本馬が初めてのようです。

ザTJスミスはEncosta de Lago産駒Apercuが勝ちました。Sir Ivorクロスは父方がゼロ。祖母父、曾祖母父もゼロ交配です。父がFairly King系、母内にNureyevがあり、Northern DancerとSpecialがクロスします。