うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ウオッカの牝系

2007-05-31 21:33:44 | 競馬日記
ウオッカの牝系をたどると小岩井農場が輸入した基礎輸入牝馬フロリースカップに行き着きます。これは昨年の二冠馬メイショウサムソンと同じです。

牝馬によるダービー制覇は3頭目です。
ヒサトモ(久友)(1934):星友(1923)の仔(下総御料牧場の牝系)
クリフジ(年藤)(1940):アストニシメント(1902)の玄孫(小岩井農場の牝系)
ウオッカ(2004):フロリースカップ(1904)から11代目(小岩井農場の牝系)

ヒサトモは下総御料牧場系、後の2頭は小岩井農場系ですね。
ヒサトモからはその5代後にトウカイローマン、6代後にトウカイテイオーが出ています。
クリフジの仔には桜花賞、オークスのヤマイチがいます。

ウオッカの6代前の母はシラオキです。シラオキは牝馬ながらダービーで2着に入った名競走馬にして、直仔に二冠馬コダマ、皐月賞馬シンツバメがいる名繁殖牝馬です。そしてその玄孫には桜花賞馬シスタートウショウがおり、これはウオッカの祖母エナジートウショウの全妹です。シラオキを通る分枝からの他の活躍馬には最近ではダービー馬スペシャルウィークがいます。
メイショウサムソンもフロリースカップ系ですがシラオキを経ず、代わりに天皇賞秋と有馬記念を勝った名牝ガーネットを通ります。

ウオッカも繁殖牝馬として極めて有望です。名門カントリー牧場ですから、変な配合をされることもないでしょう。馬作りは難しいですから、短期的に結果が出ると言い切ることは出来ませんが(ヒサトモは仔出しが悪く、競走馬に復帰させられ非業の死を遂げましたが、その子孫にトウカイローマン、トウカイテイオーが出ましたし、ガーネットは直仔では八大競走を勝てませんでしたが、玄孫にメイショウサムソンが出ました)、これからもこの牝系は日本の競馬を盛り上げてくれそうです。

The Tin Man

2007-05-31 19:31:31 | 競馬日記
シューメイカーBCマイルSはAffirmed産駒The Tin Manが勝ちました。9歳馬です。セン馬らしくがんばっています。GIは4勝目です。

牝馬戦ゲイムリーBCSはLemon Drop Kid産駒Citronnadeが勝ちました。半姉にカナダ2歳牝馬チャンピオンのPoeticallyプライマリー

メトロポリタンHはPulpit産駒Corinthianが勝ちました。Raise a Native4x4、Buckpasser5x4、Nijinsky5x4、Bold Ruler5x5と近親交配を持ちますが、父8歳時種付けです。祖母父も8歳時種付けですね。母父Easy Goerは早世したものの母父として活躍馬を出すようになってきています(ブログ)。祖母父は種牡馬としては期待はずれだったSpectacular Bid。牝系はSadler's Wellsらと同じRough Shod系で、本馬の半兄にGII勝ちのDesert Hero、曾祖母の仔にジェイドロバリーがいます。

ドイツで行われたバヴァリアン(バイエルン)クラシック(GIII)はMonsun産駒のPersian Stormが勝ちました。母父はSea Bird系Bering。曾祖母は英仏オークス、KジョージVI&QエリザベスDSのPawneese

イギリスで行われた長距離戦ヘンリーIIS(GII)はGalileo産駒の牝馬Allegrettoが勝ちました。重賞はランカシャーオークス以来2勝目です。

フランスで行われたコリーダ賞(GII)は昨年の欧州3歳牝馬チャンピオンMandeshaが勝ちました。今期初戦です。

パレロワイヤル賞(GIII)はLinamix産駒Garnicaが勝ちました。重賞は2勝目です。

スウェーデンで行われたストックホルムストラプリ(GIII)はFunambule産駒でノルウェー産のFunny Legendが勝ちました。父は重賞3勝のマイラーで仏2000ギニーはLinamixの3着でした。5代母ニーナズレーゼントは輸入されているようです。

セシル師

2007-05-30 20:00:00 | 競馬日記
今週の合田さんの世界競馬はセシル師の復活についてでした(記事)。

Racing Postのエンターページではセシル師がPassage of Timeをなでている写真とともにセシル師の言葉が載っていました。
Racing Postのエンターページの写真はたまにかっこいいです。

“I've been very fortunate to win the Oaks seven times - and I would have to say this filly is definitely up to that standard”

アドマイヤオーラ骨折

2007-05-29 20:46:55 | 競馬日記
アドマイヤオーラが骨折したようです。

能力的に落ちる馬が尋常じゃないよれっぷりを見せながら追い込んできたので、変だと思ったのですが。

まず第一に無茶追いはして欲しくないのですが、仮に無茶追いして骨を折るとすれば、せめて勝たなきゃ駄目でしょう。骨折り損です。
岩田騎手を勝てないレースでの無茶追いに駆り立てたのは、異常な状況の中での乗り替わりによるプレッシャーがあったかもしれません(デビュー以来馬体重がへりっぱなしで、馬のコンディション自体がおかしかったかもしれません)。プレッシャーってのは怖いですね。フサイチホウオーもレース前から限界を超えた状態でしたし。ダービーに出るということだけで既にプレッシャーはかかっている訳で、そこに更にプレッシャーをかけに行くようなのは考えものです。

ウオッカ陣営が自然体で臨めたのは、角居師に決断を任せ、絶対本命で迎えた桜花賞を落としたにも関わらず四位を降ろさなかった谷水氏の度量のおかげでしょうか。

愛2000/1000ギニー

2007-05-29 20:37:30 | 競馬日記
アイルランドで2000ギニーと1000ギニーが行われました。どちらも英国の2000ギニー、1000ギニー馬が制しました。

2000ギニーを勝ったCockney Rebelは英国のギニーでは低評価での番狂わせでしたが、今回は1番人気に応えての快勝でした。

1000ギニーを勝ったFinsceal Beoは間に仏の1000ギニーを挟む強行軍でした。英1000ギニーを快勝、仏1000ギニーはアタマ差惜敗で、ここはクビ差でしのぎました。

タタソールズゴールドCはInchinor産駒NotnowcatoがDylan Thomasとの叩き合いの末、アタマ差で制しました。配合はLaticeと見比べてください。馬主はロンドンのロスチャイルド家のAnthony&David兄弟なんですかね。

ガリニュールS(GIII)はDanehill産駒Alexander of Halesが勝ちました。母父がSadler's WellsでHoratio Nelsonと同じパターンです。母はロワイヨモン賞(GIII)の勝ち馬。半姉に英1000ギニーのVirginia Waters。祖母の全姉にローマ賞のHigh Hawk、その仔にBCターフなどのIn the Wings。Alexander of Halesの母とIn the Wingsは同血です。

リッジウッドパールS(GIII)はMujahid産駒Cheyenne Starが勝ちました。叔父にエミリオトゥラティ賞(GII)のStanottBaldskiCapoteらと牝系は同じです。

グリーンランズS(GIII)はStravinsky産駒のセン馬Benbaunが勝ちました。昨年スプリンターズSに参戦してTakeover Targetの5着でした。同じ牝系には同じくスプリンターズSに参戦してヒシアケボノの3着だったSo Factualがいます。本馬は軽視しましたが、Takeover Targetには本命、So Factualには単穴印をうちました。2着にシンコウフォレスト産駒Moss Vale

イタリアで行われたマリオインシーサ賞(GIII)(Racingpostでは”Maria Incisa”となっているのですが、どっちが正しいのでしょう)はDaggers Drawn産駒Shot Blessが勝ちました。祖母の全兄Scenicは競走馬としてデューハーストSを勝ち、種牡馬としてはオーストラリアで成功しました。Rainbow Questらと同じ牝系です。

オーストラリアで行われたドゥームベン10000は昨年のスプリンターズS馬Takeover TargetがスプリンターズS以来の勝利を挙げました。

セレクトセール上場馬

2007-05-28 20:49:40 | セリ
セレクトセールの上場馬が決まったようです(カタログ)。

一歳馬157頭、当歳馬329頭です。
一歳馬の28.0%、当歳馬の33.1%はサンデーサイレンス系です。昨年とほぼ同じぐらいの割合でしょう(ブログ)。2年連続で春の牡馬クラシックを逃したサンデーサイレンス系(ブログ)がどのような価格で取引されるのか、注目です。サンデーサイレンス系が勝てなかったのはたまたまだと思ったり、全く気にしていなかったりするのなら、まだまだ高い値が付くでしょうし、そろそろやばいと思うなら、値が下がったり、売却率が落ちたりするのでしょう。

サンデーサイレンスと牡馬クラシック

2007-05-27 23:09:44 | 競馬日記
1995年
皐月賞:ジェニュイン(父サンデーサイレンス)
ダービー:タヤスツヨシ(父サンデーサイレンス)
菊花賞:マヤノトップガン

1996年
皐月賞:イシノサンデー(父サンデーサイレンス)
ダービー:フサイチコンコルド
菊花賞:ダンスンザダーク(父サンデーサイレンス)

1997年
皐月賞:サニーブライアン
ダービー:サニーブライアン
菊花賞:マチカネフクキタル

1998年
皐月賞:セイウンスカイ
ダービー:スペシャルウィーク(父サンデーサイレンス)
菊花賞:セイウンスカイ

1999年
皐月賞:テイエムオペラオー
ダービー:アドマイヤベガ(父サンデーサイレンス)
菊花賞:ナリタトップロード

2000年
皐月賞:エアシャカール(父サンデーサイレンス)
ダービー:アグネスフライト(父サンデーサイレンス)
菊花賞:エアシャカール(父サンデーサイレンス)

2001年
皐月賞:アグネスタキオン(父サンデーサイレンス)
ダービー:ジャングルポケット
菊花賞:マンハッタンカフェ(父サンデーサイレンス)

2002年
皐月賞:ノーリーズン
ダービー:タニノギムレット
菊花賞:ヒシミラクル

2003年
皐月賞:ネオユニヴァース(父サンデーサイレンス)
ダービー:ネオユニヴァース(父サンデーサイレンス)
菊花賞:ザッツザプレンティ(父ダンスインザダーク)

2004年
皐月賞:ダイワメジャー(父サンデーサイレンス)
ダービー:キングカメハメハ
菊花賞:デルタブルース(父ダンスインザダーク)

2005年
皐月賞:ディープインパクト(父サンデーサイレンス)
ダービー:ディープインパクト(父サンデーサイレンス)
菊花賞:ディープインパクト(父サンデーサイレンス)

2006年
皐月賞:メイショウサムソン
ダービー:メイショウサムソン
菊花賞:ソングオブウインド

2007年
皐月賞:ヴィクトリー
ダービー:ウオッカ
菊花賞:??


サンデーサイレンス産駒のデビュー以来、サンデーサイレンス系が2年連続で牡馬クラシックを逃したことはありません(すでに2年連続で春の牡馬クラシックを逃していますが、これは初めてです)。菊花賞はどうなるのでしょうか。

ウオッカ

2007-05-27 15:59:55 | 競馬日記
あまりに強い。
馬はパドックからめちゃくちゃ良く見せていました。一番良かったです(もともと馬っぷりのいい馬ですが)。勝たれることを覚悟しました。四位もいい競馬をしました。父のタニノギムレットは皐月賞で四位が失敗したあと、豊に乗り替わってダービーを勝ちました。父でダービージョッキーになり損ねた四位が娘でその借りを返しました。
ヴィクトリーが出遅れたために落ち着いた流れになり、スタート前からテンションが高かったフサイチホウオーは折り合いを欠きました。
また、そのおかげもあり、アドマイヤオーラの方が直線で伸びてきました(パドックでは良く見せなかったのですが)。「フサイチホウオーとヴィクトリーに異変があればチャンスは出るかも」と書きましたが(ブログ)、完全にその通りになりました。
アサクサキングスは皐月賞のときに私が期待した競馬でした。皐月賞ではアサクサキングスに期待した競馬以上のことをヴィクトリーにやられました。今回はヴィクトリーの方に期待したのですが、出遅れて一気にプランが崩れました。出も良くなかったですが、アサクサキングスがスタート直後に寄ったために、完全に後手を踏むことになりました。どうしようもない競馬になりました。
上がりの速い競馬で、サンデーサイレンス系が得意とする展開になったと思うのですが、勝ったのはタニノギムレット産駒。マイル戦で豪脚をくり出して来たのが生きたのでしょうか。桜花賞でサンデーサイレンス系1着、3着に割って入っただけのことがあります。広い東京で今まで以上に弾けました。

それにしてもただただ脱帽です。


皐月賞の1000mのラップは59.4、レースの上がり3F35.9、
オークスの1000mのラップは59.1、レースの上がり3F35.8、
今回のダービーの1000mのラップは60.5、レースの上がり3F34.4。

かなりゆったりとした流れになって、瞬発力勝負になりました。

ダービーの上がり3F上位馬は
1位33.0秒:ウオッカ
2位33.1秒:ドリームジャーニー(父ステイゴールド)
3位33.5秒:ゴールデンダリア(父フジキセキ)、ナムラマース
5位33.7秒:アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)、フライングアップル

サンデーサイレンス系の得意とする上がりの競馬で、実際、3F33秒台を記録した6頭中3頭はサンデーサイレンス系でした(出走18頭中4頭しかサンデーサイレンス系が出ていなかったにもかかわらず)。でも、それでもウオッカにやられました。
アドマイヤオーラは直線で右へ左へふらふらでした。岩田騎手の「1頭になってフラついてしまったのが…。馬体を併せる形になっていれば違っていたと思うけれど」(サンスポ記事)はちょっと寒いです。勝ったウオッカは馬群を割って一直線に伸び、3馬身ちぎり捨てているのに。

2007-05-27 14:44:15 | 日記
酒屋に行くとE. GuigalのCotes du Rhoneがあった。
去年2002年の赤を飲んだら美味しかったので、迷わず購入。
2003年の赤(1480円)と2004年の白(1280円)。

他に店のおすすめっぽいワインを2本。
1000円と1380円。

でも今日飲むのはこの前600円ぐらいで買った黒猫(Schwarze Katz)。

ダービー

2007-05-26 08:31:36 | 競馬日記
ヴィクトリー、フサイチホウオー、ヒラボクロイヤルが第1グループ、ウオッカ、ローレルゲレイロ、タスカータソルテ、サンツェッペリンが第2グループと考えています。

皐月賞馬とジャングルポケット産駒、タニノギムレット産駒、実績馬を中心に考えました。皇太子殿下が行啓されるということで、ヒラボクロイヤルのことが気になり出した人も多いのではないでしょうか。

皐月賞と同じようにヴィクトリー、サンツェッペリンで激しく引っ張って欲しいです。