うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

愛2000/1000ギニー

2014-05-26 00:44:03 | 競馬日記
愛2000ギニーは1番人気Kingmanが圧勝ました。英2000ギニーの方でも1番人気でしたが、伏兵Night Of Thunderの2着でした。
Juddmonteの自家生産馬。母Zendaは仏1000ギニー馬です。その半弟はカルティエ賞最優秀スプリンターで種牡馬として成功しているOasis Dreamです。祖母Hopeの全姉Wemyss Bightは愛オークス馬あり、こちらもGI4勝のBeat Hollowを出して繁殖牝馬として成功しています。
祖父Green Desertと祖母Hopeの組み合わせがOasis Dreamであり、Kingmanの血統表中でOasis Dreamが再現されています。その再現をする上で、父の母、母の父の部分で傾向を破壊されていない点がまずポイントです。新たに加わったところで意味のないクロスができてぐちゃぐちゃになるともったいないですね。それで、ぐちゃぐちゃにはならないですが、Oasis Dreamでは中間断絶だったSir Gaylord、Never Bendが系列ぐるみになり、Green Desertのところが強調され、またCrepelloやDjebelのスタミナが足されている点なんかが新たに加わった味になると思います。いい配合だと思います。距離はやっぱりマイルくらいでしょうか。

愛1000ギニーはBallydoyleのMarvellousが勝ちました。母がGiant's Causewayの全妹で重賞2勝。それにGalileoを付けた超良血配合です。
ベタな良血配合と言っていいのですが、配合内容も案外いいですね。Urban Seaのところが若干異系気味で、Sadler's Wellsが強調され、Mr. ProspectorとRobertoの相性の良さが生き、血の集合、結合に良さがあります。
中距離くらいまでなら十分行ける気がします。

Noble Mission

2014-05-26 00:18:56 | 競馬日記
Frankel半弟Noble MissionがとうとうGIを勝ちました。通算重賞3勝で、重賞連勝中でした。その勢いのまま参戦したタタソールズGCを完勝し、初GI勝利です。

3歳時のゴードンS(GIII、12F)を勝ち(2着にセントレジャー馬Encke)、能力と距離延長に耐えるところを見せましたが、4歳シーズンは重賞勝ちなし。5歳になって、4月にゴードンリチャーズS(GIII、10F7y≒2018m)で久しぶりの重賞を勝った後、5月8日のハクスリーS(GIII、10F75y≒2080m)も勝ってタタソールズGC(GI、10F110y≒2112m)に臨みました。12FよりもFrankelが圧勝を繰り返した中距離の方が合っているかもしれませんね。

母Kindは初仔Bullet TrainがリングフィールドのダービートライアルS(GIII)を勝ち、Frankelのペースメーカー、2番仔はご存知Frankel、3番仔がNoble Missionです。父はSadler's Wells、Galileo、Galileoで、Sadler's WellsとDanehillの相性の良さを生かしており、十分な結果も出ています。
その下から趣向が変わり、MorpheusJoyeuseと2年連続でOasis Dream産駒で、Danzig系同士の交配になっています。Joyeuseの方は24日にリステッドを勝っていますね。また、牝馬ですので、後継繁殖牝馬としても期待したいです。
Kindは優秀な繁殖牝馬だということと、Sadler's Wells系との組み合わせが鉄板であることと、Bullet Train、Frankel、Noble Missionともに種牡馬として大注目だということ、Sadler's Wellsを使えるJoyeuseは繁殖牝馬としての前途が明るいということです。

タペタ

2014-05-24 23:09:02 | 競馬日記
オールフェザーの1種、タペタに関する話題2つ。

以前から言われていましたが、メイダンがタペタをやめてダートにするのがracingpostの記事になっていました(記事)。メイダンからの公式発表を受けての記事ですね(記事)。
メイダンは北半球が冬の時期がレースシーズンであり、2014-2015年シーズン(つまり今度のシーズン)からダートになる予定です。
メイダンのタペタは近年、審査の時期に来ており、また、シェイク・ハムダン殿下(多分、bin Rashidの方)が今年のドバイワールドカップナイトで馬場状態を批判したというのもあったそうです。
アメリカの一流馬が近年、ドバイWCに遠征しないということも最近問題されていました(記事)。ちなみに記事中でメイダンに移ってからの勝ち馬、Gloria De CampeaoヴィクトワールピサMonterossoAnimal Kingdomがその後勝利を挙げていないことを指摘していますが、これは言いたいことに都合のいいデータだけを書いただけであり、その前の5年間の勝ち馬、ロージズインメイElectrocutionistInvasorCurlinWell Armedのうち、ドバイ後に勝利を挙げたのはCurlinだけです。そんなに変わらないですね。
そんなわけで、アメリカの馬がドバイWCに来ないのはアメリカの馬がヘタレなだけだと思っていましたが、そうは言っても来ないよりは来た方がいいかもしれませんね。ちなみにダートのレーティングトップホースは、2013年は125でMucho Macho Man(全体のトップはBlack CaviarTreveの130)、2012年は125でFort Larnedアイルハヴアナザー(全体のトップはFrankelの140)、2011年は124でDrosselmeyer(全体のトップはFrankelの136)、2010年は129でBlame(全体のトップはハービンジャーの135)、2009年は127でRachel Alexandra(全体のトップはSea the Starsの136)、2008年は130でCurlinNew Approachと並ぶ全体のトップ)、2007年は129でCurlinとInvasor(全体のトップはManduroで131)って具合です。2008年がアメリカの馬が全体のトップに立った最後で、このレーティングはドバイWC(とスティーヴンフォスターH)で得たものです。その前年のInvasorもドバイWCでのレーティングですね。ドバイWCがオールウェザーになったおかげで内向的になり、高い国際的評価を得ることがなくなったアメリカダート馬のためにドバイWCをダートに戻して欲しいってのなら理解します。
ドバイのタペタはヴィクトワールピサがドバイWC、レッドディザイアがアルマクトゥームチャレンジR3を勝っているように、日本の芝で実績のある馬に合っているところもありましたから、ダートになってしまうのはちょっと残念です。

次はイギリスのウォルヴァーハンプトン競馬場がタペタを採用するという話です(記事)。ウォルヴァーハンプトンはポリトラックを採用していました。
2004年にポリトラックを採用したそうですね。それから10年で寿命を迎え、新しく導入するのがタペタということみたいです。
記事ではさらっと通り過ぎているのですが、ニューキャッスル競馬場が芝からオールウェザーに転換する予定で、タペタが最有力候補なんですね。ニューキャッスルはグループレースも行われる競馬場で、そこが芝を止めてオールウェザーにするというのは大きな出来事だなあと思います。

Mark of Esteem死亡

2014-05-21 22:37:15 | 競馬日記
Mark of Esteemが死亡しました(記事1記事2)。
Godolphinの自家生産馬で、2000ギニー、QエリザベスIISを勝ったマイラーです。2000ギニーでは2歳時にあれだけ強かったAlhaarthが4着に破れたレースで、QエリザベスIISは出走7頭中6頭がGI馬というレベルの高いレースでした。

ラムタラが大活躍した年に海外の競馬を注目してみるようになった私にとって、1歳下のMark of Esteemは非常に思い出深い馬です。ラムタラ世代の名マイラーRidgewood Pearlとともに、マイラーと言えば、で思い出される馬です。

種牡馬としては初年度産駒から1000ギニー馬Ameeratを出す上々の滑り出しを見せました。しかし、大成功とはいかず、他にGI馬は2頭だけでした。ただ、そのうちの1頭はダービー馬Sir Percy、もう1頭は2006年の欧州チャンピオンスプリンターReverenceでした。
母父として既に成功しているのはracingpostの記事の通りで、Amadeus WolfダノンシャンティTreasure BeachMasked MarvelAvenir Certainを出しています。

Free Port Lux

2014-05-20 01:32:56 | 競馬日記
オカール賞(GII)をFree Port Luxが勝ちました。
母はビヴァリーDSを勝ったRoyal Highnessですね。名前、血統ともに素晴らしいです。

Royal Highness産駒だと大抵そうなるだろう思いますが、Free Port LuxはMonsunのところが異系の配合です。
Busted 5 x 6クロスの生かし方がよく、Donatello、Wild Risk、Court MartialとマニアックなMieuxceのクロスを内包しています。Donatello、Mieuxce、Court Martialクロスを内包するBustedと言えば、ディープブリランテなんかがいますね。Court Martial、Petition、BallyoganとFair Trialが効いているのも特徴だと思います。

Royal Highness産駒では2010年生がGalileo産駒のようで、ドイツ血統を生かすという観点からは注目の配合だったのですが、残念ながら不出走でした。

オーストラリアの重賞勝ち馬

2014-05-19 01:12:25 | 競馬日記
海外の重賞勝ち馬はずっとそれなりにチェックし続けているのですが、pednetに登録するのが結構大変で、最近は血統表の隅々まで見るというのがあまりできていません。血統を何万頭分か私が登録したんじゃないかと思うのですが、最近はほとんど私だけが登録作業をしている状態で、かなり負担が大きいです。日本の馬だけでも誰か登録してくれませんかね(といっても、ファミリーナンバーや生年がいい加減だったり、手抜きな登録をする人もいて、それを修正しなければならないという負担もあります)。

そうは言ってもあれっと目に留まる馬は取りあえず記憶しておくようにしており、それで5月10日にオーストラリアで重賞を勝った2頭について。
リーS(GIII)はニュージーランド産Rhythm to Spareが勝ちました。祖母ラブコネクションがサンデーサイレンス産駒で日本産(追分ファーム生産社台RH所有で美浦の尾形充弘厩舎に所属しましたが未出走)。この馬がニュージーランドに渡った経緯はよく分からないのですが、ニュージーランドで繁殖生活を送っている(いた?)ようです。
曾祖父LunchtimeのところがHornbeamがあってSolarioクロス、Tom Foolのアメリカンと、サンデーサイレンスと合いそうな感じがあります。ごちゃごちゃしたところがなく、Nearco - Pharos(Fairway)、Hyperion - Gainsborough、Solario - Gainsboroughってところががっちりしている点はいいと思います。

チェアマンズH(GIII)もニュージーランド産Pretty Pinsが勝ちました。GIトゥーラクHの勝ち馬Allez Wonderの半妹です。
祖母父がテスコボーイ産駒Jungle Boyですね。競走成績は大したことがないようですが、オーストラリアで種牡馬入りし、GIレイルウェイSのJungle Dawnと何頭かの重賞勝ち馬を出して成功したようです。
Pirate KingとSelhurstの相似ってのが凄いですね(Pirate King × Selhurst)。Prince Roseクロスを伴うPrince Chevalier 5 x 6が最前面クロスで、Pirate King、Charlottesvilleの母父Nearcoががっちりとクロスされています。

両馬ともPins産駒。Buckpasserを通らないTom Fool系です。Buckpasser系は現在ではかなり貴重なはずですが、オセアニアで成功しているこの系統は現在Pinsがニュージーランドで成功しています。ただ、後継種牡馬はどうなんでしょうね。早く確保して欲しいところです。

虫いくつか

2014-05-18 22:26:26 | 農・食・医・環境
今シーズン初ツマグロヒョウモン。

ツマグロヒョウモン


触角が短いのでエダナナフシではなくナナフシモドキですね。単にナナフシと呼ぶこともあります。ナナフシ兼ナナフシモドキってのは何に擬いているのかと思うのですが、ナナフシモドキの方が何故か一般的に使われているようです。

ナナフシモドキ

モモチョッキリに見えるのですが、体長が15mm弱と図鑑なんかで書かれているよりちょっと大きいです。単なる個体差なのか、他のチョッキリなのか。

モモチョッキリ?

動きが速くて撮りにくかったので、家にもって帰って撮ったのですが、光が足らず更に撮りにくかったという情けない結果。

モモチョッキリ?

タコゾウムシ

2014-05-14 23:54:27 | 農・食・医・環境
ムラサキツメクサにイモムシがいたので、持って帰って成虫にしました。タコゾウムシの仲間ですね。体長5mmくらい。正確に同定しようとすれば上翅鱗片を観察しなければならないようですが、食草、体色、体長から、アルファルファタコゾウムシということにしておきます。

タコゾウムシ

タコゾウムシ

タコゾウムシ

葉っぱは家の近所に生えてるシロツメクサ。