うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

フォーティナイナーが引退

2007-11-29 22:35:28 | 競馬日記
フォーティナイナーが種牡馬を引退するそうです(記事)。ちょっと前のニュースですが気づいていませんでした。受精能力の低下が原因なようで、残念ですが仕方がないです。

フォーチィナイナーは種牡馬の父として非常に優秀です。以前、リストを作りましたが(ブログ)、このリストに更にエンドスウィープ産駒アドマイヤムーン(ドバイデューティーフリー、宝塚記念、JC)や、Distorted Humor産駒Any Given Saturday(ハスケル招待S)、Hystericalady(ヒューマナディスタフ)、Bit of Whimsy(QエリザベスIIチャレンジC)などが追加されます。
今年日本で産駒がデビューしたコロナドズクエスト(残念ながら昨年死亡:ブログ)も非常に好調な滑り出しで、2歳リーディングで8位(新種牡馬では3位)に付けています。

エンドスウィープもコロナドズクエストも死亡したので、もう少し種牡馬を残して欲しかったです。

ダーレーはどうなるんだろう。

2007-11-29 20:32:22 | 競馬日記
今年7月に中央馬主登録されたダーレージャパンファームが馬主登録抹消を申し出たそうです(記事1記事2記事3)。

今月の初めにDJFの高橋力代表がダーレー・ジャパン(DJ)会長とダーレー・ジャパン・レーシング取締役を解任されるという動きもありました(記事)。
またアドマイヤムーンについての優駿の記事なんかでは高橋氏が獲得に動いたのであってダーレー本体は関係がないような書き方でしたが、当時のRacingpostの記事などにはファーガソン氏が獲得に動いていたようなことを書いてありました。

この程度のことしか知らないのでどうとも言い難いですが、ダーレー本体(ファーガソン氏?)と高橋氏の間に何らかのトラブルがあったのでしょう。
DJFは高橋氏が90%出資する組織ですが代表を退き、急進的なファーガソン氏の影響が強くなる方向であるようにニッカンスポーツには書かれています。今後の動きに注目です。

JC結果

2007-11-26 20:45:00 | 競馬日記
アドマイヤムーンが見事に内をすくいました。
圧倒的1番人気のメイショウサムソンは僅差の3着。上位入線3頭が33.9の上がりを使う中で、大外を回ってきた分、届きませんでした。この展開の中ではメイショウサムソンの限界です。ここまで中だるみするなら前の方に付けた方が良かったですし、内を見事についたアドマイヤムーン、ポップロックに対して大外を回ったのでは苦しかったです。
アドマイヤムーンは荒れているはずの最内を突いて見事に伸びました。荒れ馬場に強いですね。

外国馬の順位は
7着:ペイパルブル
8着:アルティストロワイヤル
11着:サデックス
17着:ハリカナサス
でした。
だいたい私の予想通りでした(ブログ1ブログ2)。
アルティストロワイヤルはサラファンほどではないと見てよかったですし、サデックスも血統的な面や軽い馬場への適性(軽い馬場がどうか、雨が降ってくれないか、って感じの陣営のコメントもありました)がやはり問題でしたし、ハリカナサスは完全に力不足でした。ペイパルブルは実力を考えれば健闘した方でしょう。


さて、今年の前半はサンデーサイレンス系のGI成績に注目してきました。
ここまでのGIを振り返ってみます。

フェブラリーS:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
高松宮記念:1、2着の父、3着の母父
桜花賞:1、3着の直祖父
皐月賞:3着の母父
天皇賞春:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
NHKマイルC:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
ヴィクトリアマイル:1、2着の直祖父、3着の父
オークス:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
ダービー:2着の母父、3着の直祖父
安田記念:1着の父、3着の直祖父
宝塚記念:1着、3着の母父
秋華賞:1着、2着の直祖父
スプリンターズS:3着までにサンデーサイレンスの血を持つ馬なし
菊花賞:1着の母父、2着の直祖父
天皇賞秋:2着の直祖父
エリザベス女王杯:1着の直祖父、2着の父
マイルCS:1着、3着の父
JCダート:1着の母父
JC:1着、2着の母父

父系がサンデーサイレンス系の馬は、2000m以上、牡馬牝馬混合戦では8戦して未勝利です。短距離戦で直仔の年寄(ダイワメジャー、スズカフェニックス)が頑張ってくれたのと、名牝ダイワスカーレットでどうにか体面を保っています。ですが、チャンピオンを決めるような戦いではサンデーサイレンス系種牡馬は不要な感じです。

平地の3歳以上GIは有馬記念を残すだけです。最後の一つはどうなるでしょう。

JCダート結果

2007-11-24 19:36:31 | 競馬日記
JCダートはヴァーミリアンが見事に快勝しました。
速い流れをじっくりと中団より後ろから。直線に向いたときにはもう決まった感じでした。

外国馬の最先着はスチューデントカウンシルの8着。この馬はパシフィッククラシックSを勝ったときに「良さそうな感じ」の配合だとほめました(ブログ)。アメリカのこのクラスの馬でも簡単には勝てません。日本の競馬のレベルの高さもありますし、競馬の違いもありますし、アウェーで簡単には勝てないというのもあります。

明日出てくるアメリカの芝のGI馬はどうでしょうか。

JCの外国馬について

2007-11-22 21:08:47 | 競馬日記
JCに出走する外国馬について1頭ずつ見たいと思います。

まず、サデックス。繁栄しているBest in Showの牝系で、Sadler's Wells×Never Bend系のニックスです。血統表上Northern Dancerの2×4のクロスがある点はドリームウェルと近似します(祖母父がNorthfields)。ドリームウェルは仏愛ダービーを勝った名馬ですが、種牡馬としては日本で成功しませんでした。ドリームウェルの半弟のSulamaniですと父がJCで2年連続で掲示板に載ったエルナンドであり、またアメリカの芝で実績を残しているのでJCでも好走する可能性があったように思います。サデックスは配合的にはドリームウェルと似たところがあり、また日本での実績に欠けるSadler's Wells×Never Bend系のニックスですので、血統からは推奨しにくいです。
競走成績の面では、ドイツ調教馬でありドイツで実績があります。ドイツの競馬場は直線が500mぐらいですので、プラスだとは思います(実際、ドイツ馬ではランドがJCを勝っていますし、プラティニは軽視されながらも4着と好走しました)。シャンティイの1マイル半で2分28秒7の時計を持っているのも少しはプラスかと思います。もうちょっと堅い馬場での実績があれば競走成績的には推奨しやすいです。

ペイパルブルは父Montjeu、母父Zafonicです。モンジューはJCに参戦し、スペシャルウィークの4着でした。凱旋門賞でピークを迎え、シーズン最後の遠征であり、体調面では完全ではなかったでしょう。それを考えればそこそこ走った方ですが、日本の馬場が合っていたというより、能力が高かったと言った方がいいのかもしれません。ペイパルブルは母父からスピードを供給していますので日本の馬場に対する適性は増しているように思います。
競走成績の面では昨年、アスコットの1マイル半のレース、キングエドワード7世S(GII)を2分28秒02で勝っており、このときBCターフのRed Rocksを破っています。ただしGIでの実績はなく、実力の面で疑問はあります。

ハリカナサスはスピードのありそうな牝系は面白いです。父のCape Crossの産駒ではウィジャボードが昨年のJCで3着、エイブルワンが安田記念で12着。競走成績はこれらより下で、実力に疑問があります。合田さんは堅い馬場で実績があると言っていますが(記事)、それほど速い持ち時計もありません。

アルティストロワイヤルは前走のクレメントLハーシュメモリアルターフチャンピオンシップで初GI勝利を挙げました。そのときの勝ち時計は2000mで2分を切っています。トラックコースでのスピードに対する適性は十分です。サラファンと印象がかぶります。ちなみにサラファンが2着に入ったときのJCの前前走はクレメントLハーシュメモリアルターフCSで、The Tin Manの2着でした。これは2002年です。今年の同レースの2着はThe Tin Manでした。The Tin Manのセン馬らしいタフさはすばらしいですが、今のアメリカ芝路線のレベルは少し疑問視されるところです。そのレベルの中でようやくGIを取れた程度ですからどれぐらい実力を信用していいのか分かりません。
血統的には父デインヒル×母父Manila。Northern Dancer系の同系交配で、父系のNorthern Dancerは切れていますので弊害はないです。直接ゼロ遺伝を受けていないのは日本ではマイナスなんじゃないかと思いますが、内国産馬ではないのでGIでもやれるかもしれません。


いいところも悪いところもある馬が多く、ファルブラヴ、サラファン、ピルサドスキー、シングスピールのように、実力、適性ともに上だと自信を持って言えるタイプはいません。
血統的な適性ではペイパルブル、アルティストロワイヤル、実力ではサデックス、実力の評価を迷うのはアルティストロワイヤル、競走成績の面からの適性ではアルティストロワイヤルと時計勝負が未知数ながらトラックコース適性のあるサデックスいう感じでしょうか。

まさかの抗体検査非陰性で出走できないDylan Thomasは過去の傾向からは人気を背負って飛んでくれるタイプです。ただし、今年の神懸かり的成績と速くなりつつあるロンシャンの馬場を考えれば好走の可能性もありました。
ですが、辞退したRed Rocksがデットーリ騎乗で出走なんてことがあったら、こちらの方が怖かったでしょう。

真打登場

2007-11-19 20:53:26 | 日記
日本女子マラソンのレベル低下が指摘される中、国内選考会初戦の東京国際女子マラソンに野口みずきが登場しました。そして大会新記録で圧勝。強いです。メチャクチャ強いです。それに対して渋井陽子はまたもや惨敗。

オリンピックチャンピオンが、東京国際女子マラソンで、大会新記録で、圧勝です。北京オリンピックの代表の2枠を3つのレースで争っているのですが、もし残りの2つの代表選考会で野口を追い落とそうとするなら、かなりのハイレベルの優勝が絶対条件になってきます。
名古屋の方が記録が出ないのですが、どのような比較をして代表を選ぶことになるのでしょうか。
一応、参考までに東京国際女子マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋国際女子マラソンの過去10年間(東京は今年の記録を除く)の優勝記録の平均、大会記録を並べてみます。

東京:平均2:25:29、大会記録2:22:12(今年2:21:37に更新)
大阪:平均2:24:03、大会記録2:21:18
名古屋:平均2:25:18、大会記録2:22:19

東京と名古屋は平均も大会記録も同程度、大阪はこれらよりも1分程度速いです。しかし野口は今年の東京で今までの記録を45秒も更新しました。ですので次の大阪で今回の野口より上の記録と言おうと思うなら、20分台前半、条件によっては19分台に突入するようなことも必要になるかもしれません。しかし名古屋では20分台~21分台前半でも野口に匹敵すると言っていいことになります。
記録の上では厳しい戦いになることは確定しているのですが、野口にはオリンピックチャンピオンの肩書きがあります。これを上回るようなインパクトをプラスせねばならず、残りの2大会で2人が選ばれるのは無理に近いです。ですから残り2大会で1人を選ぶことになると思うのですが、選考委員が大会の間のタイム差をきちんと説明できるのでしょうか。気候条件が絡んでくると比較が更に難しくなりますので、両方のレースで日本人が勝った場合、もしくはどちらも日本人が負けた場合、選考でまた一悶着あるかもしれません。


(「真打」と言うと落語用語でもあるのですが、小朝師匠の離婚会見は奇妙なものでした(記事)。必死で取り繕おうとする小朝師匠とそんなことはお構いなしの泰葉と言う感じでした。噺家の娘がそういうことを言うのかな?と思うところがありました。こんなことになるなら小朝師匠も遠慮せずに正蔵を襲名してしまっていたら良かったのに。)

マイルCS

2007-11-19 20:37:15 | 競馬日記
天皇賞秋のときの消極的なレース運びからもう力がなくなったのかなと思っていたのですが、ここは一転して強気のレースでダイワメジャーがこのレースを連覇しました。
一番褒めるべきなのは母のスカーレットブーケでしょう。半妹のダイワスカーレットと合わせて今年1年で既にGI5勝です。
有馬記念に両方とも出るようなことが言われていますが、個人的にはダイワメジャーだけでいいんじゃないかと思います。ダイワスカーレットは無理せず来年に備えた方が馬にとってプラスなんじゃないでしょうか。

3着のスズカフェニックスはよく走ったと思います。高松宮記念を勝つとスプリント戦以外勝てなくなるそうですが、遅ればせながらコンディションが戻ってきたようです。

新語・流行語大賞

2007-11-16 21:14:45 | 日記
ユーキャン新語・流行語大賞の候補が発表されました(一覧)。例のごとく縁のない言葉ばかりです。『現代用語の基礎知識』が関与しているんですね。

このリストに上がっている語およびそれの関連語をこのブログ内で検索すると唯一ヒットするのは「空気」に関係するものです(生態学用語での「共生」もヒットしますが)。競馬界の「空気嫁」こと本田現調教師を信奉するせいでしょう。
「空気嫁」とか、「空気を読まずに」とかはそんなに悪い意味で使われる言葉ではないと思います。例えばダイタクヘリオスが空気を読まずに高松宮杯を勝ったことを書いていますが(ブログ)、それがダイタクヘリオスであり、ダイタクヘリオスは好きな馬です。「空気嫁」こと本田師がジョッキーマスターズで「空気を読んで」河内師を勝たせたことも書いていますが(ブログ)、河内師の引退直前の重賞で空気を読まなかった本田師だから面白いわけですし、また自分で「空気を読んだ」と言ってしまうことが空気を読んでいないです。これがまた面白いわけです。最近の出来事では、何故か(?)武豊の3000勝が本田厩舎の馬だったのですが、そのゼッケンを本田師が豊にあげなかったようなことも言われています。「ユタカにとっては1/3000だけど、こっちにとっては1/4だから」とか。本当なのかな。面白すぎるよ、本田先生。
「KY(空気が読めない)」になるともっとネガティブな感じがしてしまいます。空気を読むことがそんなに大切なことなのかと反発したくなります。


その他の目についた言葉。

・「工場萌え」って何だろうと思って調べたら「工場萌え」という本があるのですね。しかも著者は大山 顕。デイリーポータルで書いている人ですね。数ヶ月に一度ぐらいネタを探しにデイリーポータルに行くのですが、この人のコラムが好きでこの人のコラムだけ数ヶ月分まとめて読むことになります。今年のネタですごく気に入ったのは「地下鉄ホームのその先」です。幻想的な写真ばかりです。
「浮かれ電飾シリーズ」はプリントアウトしてしまいました。今年の「浮かれ電飾」も楽しみです。

・「別に・・・」が受賞したら沢尻エリカが授賞式に出るのでしょうか。沢尻エリカには特に興味はないので、嫌いでもありません。「舞台挨拶での沢尻エリカの態度を許せる?」というアンケートで「許せない」と答える人が圧倒的多数だったことに驚きました。ほとんどの人には関係のないことだったと思うのですが、自分のことのように感情移入して「許す」「許さない」の問題になってしまうのは不思議です。どうでもいいです。『自分があの舞台挨拶の司会者なら』、『自分が監督なら』なんて仮定があるなら別ですけど。

・「炎上」ってのは今年の新語でもないし、今年になって流行ったわけでもないように思うのですが、まあどうでもいいか。

ダイワスカーレットの次走

2007-11-15 21:03:10 | 競馬日記
ダイワスカーレットの次走は有馬記念か海外遠征だろうと思われていますが、ニッカンでは海外の可能性が高いように書かれています(記事)。

個人的には変なところでケチをつけずに海外へ行くのがいいと思っています。距離は保つでしょうが、暮の中山の馬場が合うのかちょっと疑問です。
それよりも変幻自在の逃げが海外で通用するのか、海外の騎手がどうやってこの馬を攻略するのか、興味があります。

現代用語の基礎知識

2007-11-15 20:59:59 | 日記
「現代用語の基礎知識2008」に「フルボッコ」「ググレカス」などが掲載されるそうな(記事)。

ここに書かれている語は全て一度も使ったことがないです。
こういうのって、ある特定のコミュニティの中で猛烈に盛り上がって使われるんだけど、外から見たら何が面白いのか全く理解不能であることが多いですよね。コギャル用語のようなものですね(コギャルってのは今もいるのだろうか)。

私は造語を使うのを好まないので、新しい造語は、その造語でなければ説明できない場合や、その造語自体およびその造語を使うコミュニティに対する皮肉の意味以外ではほとんど使うことがありません。

中島理論用語、五十嵐氏理論用語は「その造語でなければ説明できない場合」に分類されます。またどちらも10年以上の歴史がありますので、新しくもありません。