クリテリウムドサンクルーはロックオブジブラルタル産駒
Prince Gibraltarが5馬身差で勝ちました。芝2000mのレースなのですが、馬場状態はHeavyだったようで、勝ち時計2'26"25とかかっています。
母父はPennekampですね。2歳時はサラマンドル賞、デューハーストSのGI2勝を含む4戦無敗。3歳初戦も制し、2000ギニーでは同じく無敗でこのレースを迎えた1番人気
Celtic Swingを頭差で破りました。Celtic Swingが回避し、1番人気で迎えたダービーは故障もあって馬群に沈みました。勝ったのは
ラムタラ。
Pennekampの母Coral Danceは他に
ナスルエルアラブ、
Black Minnalousheと計3頭のGI馬を出した名繁殖牝馬です。ナスルエルアラブは輸入されましたが重賞勝ち馬は京成杯オータムHの
サンライズアトラスのみで失敗、Black MinnalousheはBCスプリントの
Dancing in Silksなど、米、NZ、南アでGI馬を出しており、まあまあ成功しているとしていいでしょう。Pennekampが出した重賞勝ち馬はGIIIパークヒルSの
Alexander Three Dのみで失敗でした。Sea Bird系の発展を期待したのですが、残念でした。
父The RockはDanehill産駒で、Natalmaクロスを伴うNorthern Dancerクロスが発生するタイプの名配合でした。PennekampはAlmahmoudクロスを内包するNorthern Dancerクロスが発生、母のPrincess SofiaはNorthern Dancer 5 . 5 x 3にAlmahmoud、Native Dancer、Nearcoが内包される配合でした。その結果、Prince GibraltarはNorthern Dancer 4 . 4 x 4 . 6 . 6の系列ぐるみが明確です。父母の整合性が素晴らしいですね。整合性が取れすぎていて、もうちょっと異系を組み込んだ方が活躍する確率が高かったんじゃないかと思えるくらいです。
このレースの勝ち馬で後に出世したのは2008年の勝ち馬
Fame and Gloryが最後で、どこまで信頼していいのか分かりませんが、Pennekampの血を残してくれるくらいの成功はして欲しいです。