うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ゲンゴロウ

2013-11-25 00:46:12 | 農・食・医・環境
ゲンゴロウの仲間が池にいました。ハイイロゲンゴロウっぽいのをよく見る地域なので(ブログ)、小型のゲンゴロウを見たらまずこれから疑うのですが、それっぽくなかったです。それで、写真でも撮っておいて調べようかと思ったのですが、底の物陰から数分おきに上がってくるだけでしたし、動きも速かったので、上手く撮れませんでした。

ゲンゴロウの仲間

上の写真でもそうですが、鞘翅の会合線が黒っぽく見えますね。

ゲンゴロウの仲間

今のところ、第1候補はヒメゲンゴロウにしておきます。

センチコガネ

2013-11-22 00:29:49 | 農・食・医・環境
子供が拾ってきた。多分、センチコガネ。オオセンチコガネと似ますが、体色的にセンチコガネに1票。

センチコガネ

「せんち」とは「雪隠(せっちん)」の別読みですね。当然、便所のことです。糞虫ですからね。

「雪隠詰め(せっちんづめ)」という将棋の詰めの形があり、逃げ場のないところに追い込んで止めを刺す意味でも使います。
「雪隠の槍詰め(せんちのやりづめ)」というのも聞くことがありますが、この場合はせっちんではなく、せんちと読みますね。回避不能な止めの刺し方ですね。

ガとチョウ

2013-11-18 00:36:31 | 農・食・医・環境
コウモリガって何でこんな迫力があるんでしょう。

コウモリガ

以前撮ったムラサキシジミ(ブログ)と同じところで見たので、同じやつだと思いましたが、そうじゃないような気がしてきました。翅がボロボロな上に、裏面をちゃんと観察していないのが問題です。



ツマグロヒョウモン雄の顔。

ツマグロヒョウモン雄

ベニシジミ。

ベニシジミ

翅の損傷の目立つやつが多いですね。もうすぐシーズンも終わります。

Black Caviar半弟

2013-11-14 23:41:37 | 競馬日記
史上最強スプリンターBlack Caviar半弟の状態が危ないそうですね(記事1記事2記事3)。父はRedoute's Choice(Redoute's Choice × Helsinge)。

4月のInglis Easter Yearling Saleで500万オーストラリアドルで落札されました(465万ドル、2,921,595ポンドと換算されていますが、これはいつのレートなのでしょう。今のレートで円に換算すると4.64521287億円→2013/4/9の終値で円に換算すると5.19013330億円)。
クモに咬まれたことが危ない状態になった原因というのがびっくりです。White-tailed spiderという毒グモがオーストラリアにはいるらしく(Wiki)、これに咬まれたことから蹄葉炎を発症したとのこと。ただ、クモに咬まれたのが直接の原因ではなく、抗生剤の副作用でアレルギー反応を起こしたのが原因らしいですね。

さすがセアカゴケグモのふるさと、いろんな毒グモがいますね。White-tailed spiderの英名で呼ばれるものにはLampona cylindrataLampona murinaの2種が含まれるそうですが、前者にはオジロワシグモという和名があるようです。
Wikiを見る限りでは咬まれたことでそうそう死ぬことはない感じですが、まさか薬の副作用とは。

カルティエ賞2013

2013-11-13 21:58:29 | 競馬日記
毎年、どうなんだと思うことですが、今年もこの時期にカルティエ賞が発表されました(記事1記事2)。
欧州年度代表馬とは言え、欧州所属馬が参戦するJC、香港国際競走が残っており、こういうところを無視して決めてしまうのは賞の価値を下げていると思います。例えば、既に欧州でGIを勝っている欧州馬がJC、香港と連勝したらどうするんだろと思います。

年度代表馬と3歳牝馬チャンピオンはTreve。今年、4戦無敗で仏オークス、ヴェルメイユ賞、凱旋門賞を連勝しました。この3連勝はZarkava以来ですが、Zarkavaは仏2000ギニーで世紀の名マイラーGoldikovaを破っています。
ヘッド家の自家生産馬で、クリケット・ヘッド師の管理でした。ヴェルメイユ賞の前にシェイク・ジョアン・ビン・ハマド・アル・サーニー閣下に売却されたようですね。

2歳牡馬チャンピオンはKingston Hill。レーシングポストトロフィーとオータムS(GIII)を勝っています。GI2勝馬がいなかったようですね。

2歳牝馬チャンピオンはChriselliam。フィリーズマイルとBCジュヴェナイルフィリーズターフを勝っています。こちらはGI2勝馬がいました。

3歳牡馬チャンピオンはMagician。愛2000ギニーとBCターフを勝っています。欧州の3歳牡馬路線は低調だったので、順当でしょう。

古馬チャンピオンはMoonlight Cloud。モーリスドゲスト賞、ジャックルマロワ賞、フォレ賞の3連勝は見事でした。

チャンピオンスプリンターはLethal Force。欧州に久しぶりに現れた強いスプリンターで、ダイヤモンドジュビリーSとジュライCを勝ちました。モーリスドゲスト賞ではMoonlight Cloudに破れました。

チャンピオンステイヤーはEstimate。サガロS(GIII)、アスコットGCとアスコットの超長距離戦を連勝しました。

功労賞はジム・ボルジャー。

実はアグネスゴールドが頑張っていた

2013-11-12 01:43:16 | 競馬日記
先日、初めて知ったことですが、アグネスゴールドが頑張っていました。

ブラジルに渡ったところまでは確認していましたが、繋養されているのはHaras Estrela Energiaというところだったようです。ここにはドバイWCのGloria De Campeaoもいるようです。

アグネスゴールドは最初、2004年から日本のレックススタッドで供用され、その後、2007年から米フロリダ州のLambholm Stud Farmに繋養されました。2009年生まれはアメリカ産と南米産がいるので、2008年の北半球シーズン後にブラジルに移ったものと思われます。racing postには2009年のLambholm Stud Farmでの種付料が載っているのですが、産駒は確認できないので、予定を変更して以降はアメリカに戻らなかったのかもしれません。

日本では中央重賞勝ち馬を出せず、アメリカでも重賞勝ち馬を出せず。しかし、ブラジルでの産駒は今年になって、2月にAntonella Babyがエンリケポッソーロ大賞典を勝利(2着もアグネスゴールド産駒Abidjan)、4月にそのAbidjanがゼリアゴンザガペイショトデカストロ大賞典を勝利(2着はAntonella Baby)、そして11月10日にEnergia Fribbyがディアーナ大賞典を勝利しました。3頭のGI馬を出して大ブレイクです。サンデーサイレンス産駒種牡馬は南米に活躍の余地があるのではないかと思っていました(ブログ)が、期待以上の活躍ぶりです。

配合は3頭ともなるほどと思うところはあるのですが、特にEnergia Fribbyはノーザンテースト持ちでNorthern Dancerクロスを行うときはこんな感じでお願いしますと思っているのが実現されていて、かなり好みです。
つまり、母父Nugget PointがNureyevとRibotを持つことから、Flares、Buchan、Tredennis、Stimulus、PapyrusとVictoria Park内が生かされています。こういうまともな配合で走るのであれば、非常に意味のある種牡馬だという気がします。これからも活躍馬を出して欲しいです。また、アグネスゴールドに続いて南米に活路を見出すサンデーサイレンス系種牡馬がもっと出てくることを期待します。

クリテリウムドサンクルー

2013-11-10 02:05:35 | 競馬日記
クリテリウムドサンクルーはロックオブジブラルタル産駒Prince Gibraltarが5馬身差で勝ちました。芝2000mのレースなのですが、馬場状態はHeavyだったようで、勝ち時計2'26"25とかかっています。

母父はPennekampですね。2歳時はサラマンドル賞、デューハーストSのGI2勝を含む4戦無敗。3歳初戦も制し、2000ギニーでは同じく無敗でこのレースを迎えた1番人気Celtic Swingを頭差で破りました。Celtic Swingが回避し、1番人気で迎えたダービーは故障もあって馬群に沈みました。勝ったのはラムタラ
Pennekampの母Coral Danceは他にナスルエルアラブBlack Minnalousheと計3頭のGI馬を出した名繁殖牝馬です。ナスルエルアラブは輸入されましたが重賞勝ち馬は京成杯オータムHのサンライズアトラスのみで失敗、Black MinnalousheはBCスプリントのDancing in Silksなど、米、NZ、南アでGI馬を出しており、まあまあ成功しているとしていいでしょう。Pennekampが出した重賞勝ち馬はGIIIパークヒルSのAlexander Three Dのみで失敗でした。Sea Bird系の発展を期待したのですが、残念でした。

父The RockはDanehill産駒で、Natalmaクロスを伴うNorthern Dancerクロスが発生するタイプの名配合でした。PennekampはAlmahmoudクロスを内包するNorthern Dancerクロスが発生、母のPrincess SofiaはNorthern Dancer 5 . 5 x 3にAlmahmoud、Native Dancer、Nearcoが内包される配合でした。その結果、Prince GibraltarはNorthern Dancer 4 . 4 x 4 . 6 . 6の系列ぐるみが明確です。父母の整合性が素晴らしいですね。整合性が取れすぎていて、もうちょっと異系を組み込んだ方が活躍する確率が高かったんじゃないかと思えるくらいです。

このレースの勝ち馬で後に出世したのは2008年の勝ち馬Fame and Gloryが最後で、どこまで信頼していいのか分かりませんが、Pennekampの血を残してくれるくらいの成功はして欲しいです。

アメリカンスプリンター考

2013-11-08 23:40:34 | 競馬日記
BCではGIが13レース、GIIが1レース行われ、そのうち3レースにスプリントという名前が付き、7F以下で行われました。
その3レースの勝ち馬、Secret CircleGroupie DollMizdirectionとその他のレースの勝ち馬で違う点はAlibhaiクロスです。14レースの勝ち馬のうち、この3頭だけがAlibhaiクロスを持ちます。

日本でAlibhaiクロスを持つ馬と言えばマヤノトップガンデルタブルースのようなステイヤー、タイセイレジェンドグレープブランデーのようなダート馬を思い出します。前者のようなタイプを思い浮かべてスタミナと書くことが多いですが、スタミナとパワーですね。

それでAlibhaiが効いているから距離はもうちょっと長い方がいいんじゃないかなんてことを書いてしまうことが多いのですが、ここまで傾向がはっきり出たら「Alibhaiの効いたスプリンター」なんて表現も考えた方がいいかもしれません。Alibhaiが純然たるスピードとは思えないですが、パワーという面ではアメリカダート向きで加速力の方に働くでしょうし(Mizdirectionはターフスプリントの勝ち馬ですが)、スタミナという面ではスピードで押した後の踏ん張りの方にも働くでしょう。

日本でもタイセイレジェンドは7FのJBCスプリントの勝ち馬ですね。Graustark = His Majestyクロスに含まれる形であればロードカナロアというスプリンターもいます。

メルボルンC

2013-11-05 23:24:22 | 競馬日記
メルボルンCを制したのはFiorente。昨年2着で、1番人気に推されていました。重賞3勝目でGIは初勝利。

父はMonsunで、Monsunは凄い種牡馬だなあということなのですが、母父ピルサドスキーにもびっくりします。歴史的大失敗種牡馬ピルサドスキーですよ。
祖母デザートビューティーのオーナーブリーダーはピルサドスキーの生産者と同じBallymacoll Studで、ここがピルサドスキーを交配するために日本にデザートビューティーを送り(1999年は産駒なし)、アイルランドに戻った後に産まれたのが母のDesert Bloomになります。
Monsun産駒の超長距離GI馬はカドラン賞のLe Miracle、アスコットGCのEstimateに続く3頭目でしょうか。Estimateの母父DarshaanがFiorenteの曾祖母父です。その曾祖母Hellenicはヨークシャーオークスの勝ち馬で、GI4勝のIslington、バイエリシェスツフトレネンのGreek Dance、サンクルー大賞典のMountain Highの母です。

母は世代が新しい上にドイツ血統を持たず、Fiorenteはかなりの異系交配になっています。Samum = Salve Regina = SchiaparelliManduroNovellistのようなドイツ血統をクロスするタイプでも強いですし、本馬やEstimateのようなドイツ血統無視で、母方の世代が上がり気味の異系交配でも強いですし、ただただMonsunは凄いと思います。