うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

よれるのは偶然か

2008-06-30 21:37:02 | 競馬日記
オークスでトールポピーが内に大斜行をして話題になりましたが、この宝塚記念ではアサクサキングスが栄光の菊花賞馬とは思えないぐらい見苦しく内へ外へよれまくりました(アサクサキングスは天皇賞春でも外へふくれています)。奇しくも両馬の母父はサンデーサイレンス。よれるのは遺伝でしょうか。

メイショウサムソンは惜しくもアタマ差2着。直線の入り口でアサクサキングスに外に振られた上、最後のツメの部分で更に接触されたのは痛かったでしょう。これがあの競馬の中での直接的な敗因でしょう(ただし、アサクサキングスに不利を受けたもう1頭インティライミも突き抜けそうな手応えでした)。しかしながら、そもそも内枠の馬でなぜ好位からレースをしなかったのか疑問が残ってしまいます。この辺は騎手の感覚じゃないと分からないことかもしれませんが、外部の人間にとっては直感的に合理的な負け方であると思えるようなものではありません。これが最近、豊が騎乗を責められる原因でしょう。クライフ風に言えば、勝つときはどんな勝ち方でもいいですが、負けるときはきれいに負けて欲しいです。きれいに勝とうとして変な負け方をした感じです。
もう一つ疑問に思うのは、現在競馬サークル内に豊に直言できる人がいるのかです。伊藤雄二師が現役の頃は厳しく叱責されることもあったのではないかと思いますが、伊藤雄二師の引退後、誰が豊を指導しているのでしょうか。メイショウサムソンの高橋師なんかは騎手としての実績も十分ですから、言いたいことを言っていいと思います。もうちょっと本業(調教師業)の方が順調ならもっと言いやすいでしょうけど。

凱旋門賞に行くかどうかは未定のようですが、当然、行くべきです。力負けではありません。捲土重来、ここ2戦邪魔をされているアサクサキングスのいないところで真価を発揮して欲しいです。

プリティポリーS

2008-06-30 00:59:51 | 競馬日記
プリティポリーSを勝ったのはPromising Lead
どこかで見たような配合です。この馬の母Arriveの全姉はHasiliです。すなわち、DansiliBanks HillIntercontinentalCaciqueChamps Elyseesと同血です。アブドゥラー氏のオーナーブリーディングホースで、この組み合わせには自信があることでしょう。しかし1歳下の妹Visitの父はデインヒルではなく(デインヒルは死亡)、Oasis Dreamです。父系は同じくDanzig系です。プリンセスマーガレットSを勝っています。
母父Kahyasiは先日亡くなりました。「カラジの父、カヤージ」と記事に書かれていて(記事)、少し意外でした。「名馬カヤージ」とか「英愛ダービー馬カヤージ」ではなく、カラジの父としての方が有名なのでしょうか。Kahyasiの父はイルドブルボンですが、イルドブルボンと言えばミナモトマリノスを思い出します。

ハリウッドGCを勝ったMast Trackはなかなか渋いですね。父Mizzen Mist(父Cozzene)×母父Homme de Loi(父Law Society)×祖母父ノーリュート(父Luthier)×曾祖母父ターゴワイス(父Round Table)×高祖母父ラパス(父Djefou)。ノーリュート、ターゴワイス、ラパスってのも凄いですが、パリ大賞典馬Homme de Loiの血を持つGI馬は初めてでしょう。
父のMizzen Mistはアブドゥラー氏のジュドモントファーム(米)生産で、本馬の調教師ロバート・J・フランケルが管理していました。“ボビー”・フランケル師はアブドゥラー氏の馬を多く管理し、Hasiliの仔でアメリカで走ったのは全て管理していたと思います。本馬の生産者はロバート・フランケルとなっていますが、フランケル師自ら生産したのでしょうか。

ダフニス賞を勝ったIndian Daffodilと言う馬はちょっと気になる配合です。父Hernando×母父Danehill×祖母父Green Dancer×曾祖母父Sir Gaylordで、Nearco系4段付け、Northern Dancer系3段付けです。Nijinskyの近交は弊害なしですね。
五十嵐氏理論的な観点ですが、Nijinsky-Northern Dancer-Natalma-Native Dancerまで系列ぐるみであり、Nijinsky3×4が完全に主導勢力を作っています。
ちなみにこの馬のオーナーはエドゥアール・ド・ロートシルト男爵です。ロスチャイルド家のロートシルト銀行の経営者にしてフランス・ギャロの会長ですね。かの偉大なるChâteau Lafite Rothschildはこのロスチャイルド家の所有ですが、先日マリオ・インチーサ侯爵について調べていて、インチーサ家の葡萄の木はマリオ・インチーサ侯爵がラフィットから譲り受けたものだということを知りました。飲んでみたいスーパー・タスカン、サッシカイア

ハットトリック

2008-06-26 00:29:05 | 競馬日記
Walmacファームで種牡馬入りしたハットトリックはオーストラリアにシャトルされることとなりました(記事)。

去年種牡馬入りしたときは南アフリカとのシャトルとの情報でしたが(ブログ)、オーストラリアなんですね。
オーストラリアで種牡馬生活をしたサンデーサイレンスの仔はみんなGI馬を出している、と書いています。

Dormello Olgiata

2008-06-24 23:12:54 | 競馬日記
Dormello Olgiataをgoogleマップで検索すると、ある地点が表示されました(googleマップ)。Maggiore湖のほとりです。ヒットしたのはyoutube動画で、"Allevamento dei Lagoni e Dormello Olgiata"と書いてあります。Allevamento Del Lagoni (S.R.L.)とドルメロ牧場を撮ったもののようで、地図上Aがドルメロ牧場なのかは分かりません。Allevamento Del Lagoni (S.R.L.)で調べて出てくる地図は二つです(地図1地図2)。(イタリア語なんて習ったことがないのですが、delとdeiは単数と複数のようで、"Allevamento dei Lagoni e Dormello Olgiata"は「Lagoni牧場とDormello Olgiata牧場」ということじゃないかと思います。”Allevamento Dei Lagoni”と"Allevamento Del Lagoni"の違いはよく分かりません。)youtubeのナレーションが理解できればいいのですが。最初の方(0分27秒)で"Donatello II, Nearco, Botticelli, Ribot"と言っているところは辛うじて聞き取れました。
ただ、少なくともこの近辺にフェデリコ・テシオのドルメロ牧場があったのだろうと思います。テシオ通り(Via Tesio)、リボー通り(Via Ribot)なんてのがあるんですね。

インチーサ侯爵のRazza Dormello Olgiataは地図のGのあたりだと思います(googleマップ)。公式サイト(だと思われる)の地図とも一致します。ワインでも猛烈に有名だったのですね。

ホタル

2008-06-24 22:01:49 | 農・食・医・環境
ホタルを見に行きました。
近くにゲンジボタルとヘイケボタルの両方がいる地域があるのです。
去年は7/4にヘイケボタルを見ています(ブログ:時期場所から推測した書き方ですが、ちゃんと手に取って見ています)。
確実にヘイケボタルを見られそうな時期に確実にヘイケボタルがいるところに行くことが多かったのですが、今年はちょっと早めに行ってみました。

それでいつもの観察地点に行くと、一つ目の水田ではヘイケボタルが、二つ目の川の近くの水田ではゲンジボタルがいました。去年7月に入ってから行った時はどちらでもヘイケボタルしかいなかったように思います。
ゲンジボタルを見るのは久しぶりでした。

クイーンズプレート

2008-06-24 21:38:20 | 競馬日記
カナダ3冠の初戦クイーンズプレートはNot Impossible産駒Not Bourbonが勝ちました。父はSadler's Wells産駒で不出走。父の全弟にSovereign Award Champion Turf MaleのPerfect Soul
5代内に4種類の近親交配があり、ちょっと垢抜けない印象です。母は重賞勝ち馬です。

ところでracingpostをちょくちょく見に行くのですが、CBC賞がなぜかCHC Shoになっていました(記事)。

伊オークス

2008-06-21 23:33:47 | 競馬日記
伊オークスはGoose Bayが勝ちました。グルームダンサー産駒です。独産で母は典型的ドイツ血統です。

ロイヤルアスコットレースミーティングが行われています。気になるところから振り返って行きます。

Yeatsがゴールドカップを勝ちました。このレースは1975~77年のSagaro以来2頭目の3連覇です。

短距離戦キングズスタンドSはEquianoが勝ちました。スペイン調教馬です。父も短距離馬でキングズスタンドSは2着でした。

コロネーションSはGalileo産駒Lush Lashesが勝ちました。祖母父はアラジ。種牡馬としては失敗した方ですが、牝系に入って頑張っています。

リブルスデイルSはMichitaが勝ちました。父Dynaformer×母父Storm Catの組み合わせでファレノプシスを思い出しました。

キングエドワードVIISはCampanologistが勝ちました。父Kingmambo×母父Sadler's Wells×祖母Glorious Songです。
セイカカロブの2006という馬がいるのですが、父イーグルカフェ×母父Sadler's Wells×祖母サンデーサイレンス全妹で、感じが似ています。セイカカロブの2006はよくできた配合だと思いますが、Sadler's Wellsの影響が強いので、ヨーロッパで走らせたいです。

羽生永世名人誕生

2008-06-17 21:18:36 | 日記
名人戦第6局は先手の羽生2冠が勝ち、タイトルを奪取しました(毎日新聞朝日新聞)。
これで永世名人の資格を得ました。

第3局で先手の森内名人が大逆転を許し、第5局で同じく先手の森内名人が優位のまま押し切った因縁の相懸かりになりました。ただし、先後は逆でした。
今シリーズは森内名人の土俵なんじゃないかと感じるような重厚な力勝負が多く、森内名人の積極的な差し回しと羽生挑戦者の驚異的な粘りが記憶に残りました。結果的に第3局の大逆転が大きかったです。苦しくなってもひたすら耐える辛抱強さがタイトル奪取につながったように思います。

羽生新名人は5期振りの返り咲きです。

オオカマキリの雪予想

2008-06-13 20:42:38 | 農・食・医・環境
ちょっと昆虫の本を買いました。

耐性の昆虫学」というもので、専門的な内容が主なので、簡単に読めるところから読んでみます。

それで、早速読んだ簡単なところでは「オオカマキリが積雪量を予測する」という説が全くの嘘である、というものです。
オオカマキリの卵は雪に埋もれると死んでしまうので、雪に埋もれない高さに産卵する、というもので、元々は俗説だったのですが、それを補強するようなデータが取られたかなんかで()メディアでも取り上げられていました。
といっても、多くの虫好きが、いかがわしい、と思っていたのではないでしょうか()。

で、簡単に言えば(きちんとデータを取られているので詳しくは読んでください)、オオカマキリの卵は雪に埋もれても死なないし(むしろ外気温の変化から守られたり、鳥による捕食を回避できたりする可能性がある)、雪に埋もれるようなところにも構わず産卵する、と言うことで、俗説は全否定されました。これらのデータは著者の安藤喜一氏が以前から取られていて学会かなにかに発表されていたものを単行本の1章としてまとめられたものだと思います(今年の日本応用動物昆虫学会大会では「ありえない話 オオカマキリの雪予想」という題で口頭発表をされたようです)。

この説はテレビなんかでも取り上げられることもあったのですが、このたび晴れて科学的な方法で全否定されたということがテレビなんかに取り上げられたような話は聞きません(新聞にはちょっとだけ載ったようです)。