うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

2018年度重賞競走等の年間レースレーティング

2019-01-30 22:32:33 | 競馬日記
JRAより「2018年度重賞競走等の年間レースレーティング」が発表されています(記事)。FRRと呼んでいたやつですね。GIの基準としては3歳以上では115ポンド(牝馬限定では110ポンド)とされています。

ざっと見て、NHKマイルCは厳しいですねえ。3年間で一度も115ポンドに届いたことがなく、3年間の平均では112.67ポンドです。スプリントGI2つの弱さも克服できていません。

一方、GIIでは、京都記念、中山記念、阪神大賞典、日経賞、札幌記念、京都大賞典、神戸新聞杯と3年間の平均が115ポンドを超えるレースが7つもあります。なかでも京都大賞典は3年とも115ポンド以上であり、レーティングの観点からは完全にGI級です。京都記念は2018年は118.25ポンドであり、これがGIレースだったら「2018 LONGINES World's Top 100 Group/Grade 1 Races for 3yos and upwards」の47位に相当しました。
牝馬限定戦では阪神牝馬S、府中牝馬Sともに3年間平均110ポンド以上。古馬の牝馬限定GIが2つだけですから、この辺も牝馬は使っていくことになり、結果的にレーティングは上がるんでしょうね。

スプリントGIとNHKマイルCをどうするのかが一つで、短距離路線がなくなってしまうとそれはそれで編成上問題ですから、何かテコ入れができるといいんですけどね。
もう一つは、GIレベルのGIIをどうするのかですね。大阪杯を昇格させたばかりなのですが、もう一つ昇格があるのでしょうか。

2018 LONGINES World's Best Racehorse Rankings

2019-01-28 19:53:40 | 競馬日記
2018 LONGINES World's Best Racehorse Rankingsが発表されました(全ランキング)。

トップはCracksmanWinxで130ポンド。130ポンドでのトップは2014年のジャスタウェイ以来の低水準でした(ブログ)。Winxは2016年、2017年と2年連続で132ポンドであり、これで3年連続130ポンド以上になります。結構すごいんじゃないでしょうか。牝馬ですからセックスアローワンスの分の3ポンドもしくは4ポンドを上乗せすれば、この3年間、かなりの高水準を維持しています。Cracksmanは英チャンピオンS、WinxはQエリザベスSで得たレーティングです。

3位は128ポンドでAccelerate。今年、GI5勝、2着1回。サマリーを読むとパシフィッククラシックで得たレーティングだそうです。昔はどのレースで得たのか表に載っていてわかりやすかったのですが。

4位タイは127ポンドでBeauty GenerationGun RunnerRoaring Lion。それぞれ、香港マイル、ペガサスWC、英インターナショナルSで得たレーティングです。前掲の私のブログによると2014年のAble Friendの127ポンドが香港調教馬では過去最高値だったそうで、それ以来の127ポンドですから、Beauty Generationは香港調教馬では歴代トップタイということになると思います。

7位は126ポンドでPoet's Word。プリンスオブウェールズSとKジョージVI&QエリザベスSの両方で得たレーティングです。

8位タイはCrystal OceanEnableJustify。Crystal Oceanは英チャンピオンSでCracksmanの2着に敗れた際のレーティング。Enableはどうやら凱旋門賞とBCターフの両方で得たレーティングっぽいです。米3冠馬Justifyはケンタッキーダービーで得たレーティングです。

ここまでが10位以内で、Alpha Centauriと並ぶ11位タイに日本調教馬アーモンドアイがいます。日本調教の牝馬で歴代最高値です。その他、有馬記念を勝ったブラストワンピースとJC2着のキセキが122ポンドで20位タイ、大阪杯を勝ったスワーヴリチャードが121ポンドで31位タイ、天皇賞秋2着のサングレーザーが120ポンドで42位タイとなっています。

日本関係馬では、Saxon Warriorが121ポンドで31位タイ、Yoshidaが120ポンドで42位タイ、Brave Smashが118ポンドで78位タイ、Study of Manが115ポンドで221位タイとなっています。

115ポンド以上を得たのは332頭。そのうち日本調教馬は32頭。アメリカの74頭、イギリスの53頭、オーストラリアの51頭に次ぐ4位でした。5位タイが香港とアイルランドで25頭、7位が南アフリカで22頭、8位がフランスで17頭となっています。


同時に2018 LONGINES World's Top 100 Group/Grade 1 Races for 3yos and upwardsも発表されています(全ランキング)。

1位は凱旋門賞で125ポンド、以下順に、2位はQエリザベスS(123.75ポンド)、3位はプリンスオブウェールズS(123.25ポンド)、4位タイは英インターナショナルSとドバイSC(123.00ポンド)、6位はBCクラシック(122.75ポンド)、7位タイはJCとコックスプレート(122.50ポンド)、9位タイはジョージライダーSとコルゲートオプティックホワイトS(ジョージメインS)とガネー賞(122.25ポンド)となっています。
他の日本のレースでランクインしているのは17位タイの天皇賞秋と有馬記念(120.75ポンド)、47位タイの大阪杯(118.25ポンド)、52位タイの天皇賞春(118.00ポンド)、62位タイの安田記念(117.50ポンド)、67位タイの東京優駿と菊花賞とマイルCS(117.25ポンド)、76位タイの宝塚記念(117.00ポンド)です。天皇賞春はEカテゴリで世界トップ、菊花賞は3歳のEカテゴリで世界トップです。
KジョージVI&QエリザベスSは121.75ポンドでJCより下、BCターフは120.25ポンドで天皇賞秋・有馬記念よりも下になっています。日本の一流馬がリスクを冒して海外遠征するとなるとやっぱり凱旋門賞くらいしかないかもしれませんね。あとは金銭的なリスクの少ない国際招待競走でしょうか。

ランクインしたレース数は、オーストラリア(31レース)、イギリス(19レース)、アメリカ(14レース)、香港(11レース)に続く5位の10レースです。その次がフランスで7レース。
この辺、難しいんですね。115ポンド以上を得た競走馬の数ではアメリカが1位ですが、ランクインしたレース数ではオーストラリアが1位。凱旋門賞がレースでは1位ですが、フランスは115ポンド以上競走馬数は8位、ランクインしたレース数では6位。日本と香港の関係も、競走馬数では日本が上ですが、レース数では逆転しています。

西恵利香「Make my day! ~birthday~」 at 代官山LOOP

2019-01-19 22:32:42 | 音楽
代官山LOOP

1月11日に行われた西恵利香「Make my day! ~birthday~」 に行ってまいりました。場所は代官山LOOP。

本題に入る前に、この話題に触れないわけにはいけませんね。AeLL.時代から所属した事務所シャイニングウィルを昨年末をもって篠崎愛さんとともに契約満了になり、レーベルとして所属していたpara de casaに移籍するという発表が年末にありました。まあ、その、ミエミエでしたね。篠崎さんが退所しそうという方がわかりやすく、復刻ラミネートポスターとか、「10 years Memory」って写真集とか、事務所への置き土産的企画っぽくて、そろそろ旅立ちかなという感じがありました。で、恵利香さんもそんな頻度で篠崎さんと会ってたかなというのもあって、他にもいろいろなんとなく動きがありそうな感じがすることがあったのですが、はっきりと移籍だろうと思ったのは12月に入ってからpara de casaがウェブサイトを立ち上げたとき(正確には以前とは別URLで再始動)でしょうかね。受け入れ準備だろうと思いましたし、それに対して恵利香さんが"my home"と言っていましたから、なるほどそっちがもうホームになるんだなと思いました。その後、AeLL.全員集合とか、そういうことなんですよねという出来事もありました。
で、十中八九、移籍なんだろうと思っていましたが、残り一二のうちの半分を単なる考えすぎで残留とすれば、残りの半分はどういうケースかわからないですが、何か悪い方の展開という感じで、はっきりと発表されるまでは多少の心配がありました。基本的には今までと変わらず続けてくれるということで、良かったです。

節目の30歳ということで、同い年のビッグなアーティストでは西野カナさんの活動休止のニュースがありました。昨年がデビュー10周年で、この10年間売れまくって、その一方では特に今年は声が出づらそうな感じもあり、ここらで一旦休憩というのはよく分かります。続ける選択をしたと公言する同い年のアーティストとしてはPerfumeがいますね。「求められる限り続けていく」ということをライブのMCで言っています。求めてくれる客がいないと成り立たない商売で、客の期待に応え続けるという決意ですね。
恵利香さんもMCで言っていましたが、女性は30超えたらどうこうみたいな、まさしく余計なお世話としか言いようのない雑音にさらされることが多いわけですが(本当に良くないことです)、惑わされたり横槍を入れられたりした結果ではなく、自分の意志で決断をできるのは大切だろうなと思うわけです。

西恵利香フライヤー

さてさて、ライブです。忘れずにオリジナルカクテルを頼みました。「30」というど直球なネーミング。ちょっと苦味を利かせたという話でしたが、確かに苦味はあったものの私基準ではゴクゴク飲める範囲内で、あっという間に飲み干してしまいました。

オリジナルカクテル

メンバーです。9月のLAST SUMMER DRESSのときと同じです。

ボーカル&シンセサイザー:西恵利香
ピアノ、キーボード:井上惇志(showmore)
ギター(アコースティック、エレクトリック):一戸祐介
ベース(アコースティック、エレクトリック):ドラ内山(ビーチ・バージョン、ふたりの文学)
パーカッション、ドラム:ヤジマタクヤ(ビーチ・バージョン)

前半はアコースティック、後半はエレクトリックの2部構成。今回思ったのは、恵利香さんのサポートで入っている回数が一番多いであろう一戸さんのギターの音の安心感ですね。西恵利香サウンドっぽさの大きなウェイトを占めているように思います。

アコースティックの部もエレクトリックの部も圧巻のボーカルでした。DAYはいろんな解釈ができそうで難しい曲だと思いますが、いろんな正解がありそうな曲なので、もっと聴きたいですね。翌日、配信開始となったROMANCEはポップなポップ。このようなポップを自分自身のカラーで歌えるところが西恵利香の強みだと思いますし、今後もその時の興味でいろんな方向にポップからはみ出していくことだろうと思いますが、このようにポップを忘れずにいてくれればどこまででも付いていけるだろうと思いました。ソロデビューしたときはシティポップの歌姫的売り出し方だったと思いますが、プロデュースする側の思いつきだったのか、彼女の意向だったのか、いずれにせよいいところだったと思います。
特に変わらないんですけど、みたいなことを言っていましたが、特典会廃止(チェキは廃止で、グッズ販売の際にサインはするそうです)という変化がありました。いわゆるアイドル商法からの脱却で、そもそもどういった売り方をしたいかは本人および運営が決めればいいことですし、それなりに負担でもあったでしょうからそれでいいんじゃないでしょうか。一方、ファンとして期待するのは、余計な負担を減らした分、もっとパフォーマンスを高めたいみたいなところなんですよね、またいちいちチェキなど撮ってられないくらいに客を集めたいみたいな野望はあるんですよね、そういう決意表明なんですよね、ってところですよ。期待してますよ。
そうした場合に物理的問題があって、それは持ち曲が少ないということです。歌入り曲はsoirée収録9曲+DAY収録3曲+新曲ROMANCE+未発表曲bitter=14曲で、例えばソロでツアーをやろうとしたらまさにカツカツ状態です。つまりはアルバムを出す必要があるということで、曲を貯めているという話もありましたので、今年は新アルバムが出るはずです(昨年中に出したいと言っていたのですが)。今年の動きにも期待しますし、もちろん今後も期待します。

年を重ねれば身体的変化は起こり得ることとはいえ、歌うことを生業としている人にとっては声(音域)が出ないみたいなことが起こればそれはもう辛いんだろうなと思います。しかし、声が出るに越したことがないですがびっくり人間ショーではないですし、歌が上手いに越したことはないですが何かのコンテストではないですので、そのときのコンディションでベストな表現を探して末永く活躍してほしいと思います。

ROMANCEはもちろんダウンロードしました。
ん? ピンクのバックといい、頭の角度といい、「Waltz For Debby」と奇妙に一致しているような。まさか「Waltz For Debby」風でみたいな発想があったわけではないでしょうが(あったのならそれはそれで高く評価したい)。私のコレクションに馴染んで、いい感じです。


2018年JRA賞

2019-01-12 21:07:45 | 競馬日記
JRA賞が発表されています(記事)。

年度代表馬はアーモンドアイ。満票での選出です。過去にはメイヂヒカリテンポイントシンボリルドルフテイエムオペラオーが満票で選出され、引退後、全て顕彰馬に選出されています。この時点で顕彰馬に選ばれることが確定的になったと言っていいでしょう。最優秀3歳牝馬も満票で選出。昨年、最も強かった馬で、牝馬3冠+JCと成績も十分ですから、順当でしょう。

最優秀2歳牡馬は朝日杯を勝ったアドマイヤマーズ。ホープフルSのサートゥルナーリアと票が割れました。どっちのレースを上と見るか、そのレースを除いた成績はどうか、ってところが比較するポイントになるでしょう。サートゥルナーリアに入れた人はホープフルSを重視したのでしょう。アドマイヤマーズに入れた人はもう一つ重賞を勝っていることも加味したのでしょう。どちらの立場も理解できます。

最優秀2歳牝馬はダノンファンタジー。阪神2歳牝馬S+ファンタジーSですから十分です。該当馬なしとした人は基準が厳しすぎ(もしくは単なる馬鹿)でしょう。

最優秀3歳牡馬はブラストワンピース。今年は芝路線で複数のGIを勝った馬がおらず、有馬記念を勝ったこの馬が選ばれました。ダート路線ではルヴァンスレーヴがGI3勝だったのですが、ダービー馬ワグネリアンより票数が少ないという。ちょっとよくわかりません。問題なくルヴァンスレーヴが獲るものと思っていました。

最優秀4歳以上牡馬はレイデオロ。こちらもGI1勝だけ。スプリントGI2勝のファインニードルも有力候補だったと思います。

最優秀4歳以上牝馬はリスグラシュー。こちらもGI1勝だけ。しかし香港ヴァーズで2着もありますし、こんなところかな、という感じです。

最優秀短距離馬はファインニードル。スプリントGI2勝。順当でしょう。

最優秀ダートホースはルヴァンスレーヴ。順当です。

最優秀障害馬はオジュウチョウサン。障害レースに出たのは春の中山グランドジャンプだけ。そこでニホンピロバロンに勝ってますからね。

東京大賞典はオメガパフューム

2019-01-08 00:18:13 | 競馬日記
東京大賞典を勝ったのも3歳馬オメガパフュームでした。昨年の3歳馬は、JCを勝ったアーモンドアイを筆頭に、有馬記念のブラストワンピース、マイルCSのステルヴィオ、チャンピオンズCのルヴァンスレーヴと古馬との対決を制していました。

このオメガパフュームの配合は実は気に入っておりまして、500万下を勝ちあがった際のレースっぷりを見て、この配合でこの走りならきっと強い馬だろうと期待しておりました。その後、同期にルヴァンスレーヴがいるということもあってタイトルには手が届かなかったのですが、年末の総決算で待望のGI制覇です。

父はスウェプトオーヴァーボード。現役時はダートのスプリントとマイルのGIを1勝ずつ。エンドスウィープが死亡したため、その後継として社台によって導入されました。
代表産駒は2016年、2017年とスプリンターズSを連覇したレッドファルクス。母はスティンガーの全妹です。スウェプトオーヴァーボード産駒は基本的には短いところ、ダート向きの傾向がありますが、ステイヤーズSの勝ち馬リッジマンのような変わり種も出ています。
レッドファルクス、そして本馬オメガパフュームと近年になってGIで活躍する馬が出ているのですが、残念ながら2017年に死亡しています。

オメガパフュームの祖母ビューティーメイクはドンカスターSの勝ち馬。典型的芝長距離向き種牡馬として有名なリアルシャダイ産駒です。ルヴァンスレーヴも曾祖母父がリアルシャダイですが、リアルシャダイは母がダートで活躍したDesert Vixen(しかし、ワシントンDC国際で2着があり、ダート専用ではなかった)、父Robertoもアメリカ血統が豊富であり、血統表内の要素となった場合にはダート適性を強化する方へ働いても全く不思議はない血統構成でした。

オメガパフュームは父スウェプトオーヴァーボード×母父ゴールドアリュール×祖母ビューティーメイクという配合。単純に考えて、ダート中距離くらいかなという感じがありますね。
母オメガフレグランスはNorthern Dancer 4. 6 X 4にHail to Reason 4 X 4とあか抜けないところのある配合。ダート1800mばかりで3勝を挙げています。父スウェプトオーヴァーボードはNative Dancer 5 X 5だけの配合ですから(ただし母父CutlassがMy Babu 3 X 3を持つ)、バランスが良いと思います。
この両者の組み合わせでは、Northern Dancer 5 X 5. 5. 7が最前面、Hail to Reasonはクロスしませんが、Turn-toは7 X 6. 6。My babuもTurn-toもLavendulaを含み、Lavendula 6. 8. 8. 9 X 8. 8。父方Mr. Prospectorと母方RobertoによりNashua 6 X 6。他にはNative Dancer 6. 6. 7 X 7. 7. 9、Almahmoud 7 X 6. 7. 7. 9、Rough Shod 6 X 7が6代内クロスになります。明確な系列ぐるみの主導はないですが、Northern Dancer中間断絶による主導と見ていいんじゃないでしょうか。How = Cherokee Rose 7 X 7系列ぐるみがSickleを含んでいるところとか、Speed Boat = Anchors Ahead = War Relic 8 X 8. 8. 9とか、結構きめ細かいんですよね。こういう整合性が取れていてきめ細かい配合は好みです。

馬体の成長はどうなんでしょうか。デビュー戦のときが自己最高体重で、東京大賞典のときが自身で二番目に軽い体重でした。もっと成長してルヴァンスレーヴを倒して欲しいです。

遅ればせながらホープフルS

2019-01-07 00:28:52 | 競馬日記
あけましておめでとうございます。

遅ればせながら、年末のホープフルSの回顧です。勝ったのはロードカナロア産駒サートゥルナーリア。母はあのシーザリオです。

ロードカナロアは昨年が2世代目の産駒のデビュー年だったのですが、昨年はGI馬3頭に重賞12勝。入着賞金は238,887.5万円(データ)。
これをディーププインパクトの2年目と比較すると、GI馬3頭、重賞8勝、入着賞金245,909.4万円(データ)。
種付料は、ロードカナロア1年目500万円、2年目500万円、ディープインパクト1年目900万円、2年目1000万円。
種付料に差がありますが、GI馬の数は同じで、重賞勝利数は上回っています。十分すぎるほど凄いですね。GI馬3頭とも母が内国産だというのも馬産地としてはありがたいでしょうね。5年目の昨年に500万円から800万円に上がったのですが、これが今年は一気に1500万円に上ることになりました。ディープインパクトもそろそろ年齢的に厳しくなり始めておかしくないですし(ブログ)、かなり有力な種牡馬が出て来たと言っていいのではないでしょうか。

母シーザリオにとって、エピファネイアリオンディーズに続く3頭目のGI馬になります。父はそれぞれシンボリクリスエス、キングカメハメハ、ロードカナロアであり、全部違います。優秀な母ですね。
日本でGI馬を3頭出した繁殖牝馬といえば、ダンスパートナーダンスインザダークダンスインザムードを出したダンシングキイですね。他にいましたっけ。いたらコメントください。グレード制前だと、大鵬セントライトアルバイト(クリヒカリ)トサミドリを出したフリッパンシーがいますね(帝室御賞典をGI級とした場合)。
それぞれの父はダンシングキイの場合は全てサンデーサイレンス、フリッパンシーの場合は順にシアンモア、ダイオライト、シアンモア、プリメロ。目指せフリッパンシー、ですね。

ヴィルシーナシュヴァルグランヴィブロスを出したハルーワスウィートを忘れておりました。何か忘れている気がしたんですよね。順にディープインパクト、ハーツクライ、ディープインパクトの産駒です。ディープインパクトもハーツクライもLyphardを持つサンデーサイレンス産駒なので、16分の13が一致します。また、Machiavelian、Nureyev、Blushing Groomとくればハルーワスウィートはバゴと近く、更に父方からHeight of Fashion≒Burghclereまで加えているディープインパクト産駒2頭は、シュヴァルグラン方向からもバゴ方向からも鉄板配合になっています。鉄板配合に見えて案外ダメなこともありますが、見事に結果を出しています。(2019/1/9加筆)

サートゥルナーリアは、またもや世代に問題がある配合。ロードカナロア産駒ではアーモンドアイもそうでしたし、シンザン記念を勝ったヴァルディゼールもそうです。アーモンドアイは恐ろしく強いですし、サートゥルナーリアもかなり強そうです。この辺、ロードカナロア産駒では世代のバランスの悪さがそれほどマイナスには出ていないと結果からは言っていいのではと思います。あと、競馬のうまさがロードカナロア産駒の特徴ですね。面白い種牡馬です。