うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ダービー

2009-05-31 22:24:44 | 競馬日記
ロジユニヴァースが見事に巻き返しました。2着は同じく皐月賞で激流に巻き込まれ(激流を演出し)失速したリーチザクラウン
皐月賞の勝ち方からは死角なしに見えたアンライバルドは馬群に沈み、皐月賞のときの3強が全く逆の結果になりました。

アンライバルドは強かったし、2冠取れると思ったのですが、全く駄目でしたね。岩田騎手もちょっとプレッシャーに耐えられなかったでしょうか。かかりそうだったとは言え、消極的なポジションでしたし、窮屈なところもありました。敗因を馬場状態に求めていますが、もうちょっと伸び伸び走れたらあそこまでの失速はなかったと思います。

どろんこのダービーもなかなか見応えがありました。

ブエナビスタ

2009-05-25 21:13:39 | 競馬日記
ブエナビスタが強かったですね。
当日は内伸びの馬場だったのですが、仕掛け遅れて大外に出すまずい競馬でした。にもかかわらず、1頭だけ33秒台の末脚でレッドディザイアをゴール前で捉えました。勝って良かったですが、もっと楽に勝てたでしょう。

これで凱旋門賞に行く可能性が高くなったようです。日本の馬が遠征をする場合、いつも議論になるのは「現地で一叩きするかどうか」です。ブエナビスタは今のところ本番一本の予定のようです(記事)。
私の考えでは、「現地で一叩きしてもしなくてもどっちでもいい」です。体調がベストになるスケジュールで望むことが大切でしょう。もう一つ加えるなら、ジャパンカップを海外の馬が何回も勝っていますが、日本で一叩きしたことのある馬が勝ったことはありません。
もちろん、エルコンドルパサーのように長期滞在ができるのなら(経費が大変で普通はできません)、現地の競馬に慣れつつ体調もベストに持って行ける可能性が高くなり、大いにアリだと思います。
ジョッキーは日本の騎手の方がいいでしょう。向こうの騎手が真剣に乗ってくれるならいいですが、上手く負けるような気がします。で、このままならアンカツさん続投なのでしょうが、今回も失敗レースでしたし、ドバイでもいいところなしでしたし、ちょっと心配です。騎手は向こうのレースに慣れておいた方がいいように思います。

プリークネスS

2009-05-17 22:56:29 | 競馬日記
プリークネスSは牝馬のRachel Alexandraが勝ちました。Mine That Birdの主戦でもあったボレル騎手がこちらを選んだこともあって1番人気に推されましたが、見事に期待に応えました。Racingpostではトップページで“Flying Filly”と書かれていました。Mumtaz Mahalみたいですね。
牝馬がプリークネスSを勝つのは1921年のNellie Morseベガの7代母)以来です。一昨年、Rags to RichesがベルモントSを勝ちましたが、これはTanya以来102年ぶり。同じく一昨年、日本ダービーを勝ったウオッカクリフジ以来64年ぶり。日米で半世紀以上前の記録に並ぶ名牝が現れています。
半世紀以上前とまでは行きませんが、37年ぶりに有馬記念を勝った牝馬ダイワスカーレット、凱旋門賞を圧勝したZarkavaと、世界的に最近は牝馬が大活躍ですね。ウオッカは今日行われたヴィクトリアマイルを7馬身差で楽勝しました。7馬身てのはマイルGIではなかなか見られない着差です。昨年とは体調が違いますし、ダイワスカーレット以外の牝馬相手ではレベルが違うのでしょうが、圧巻のパフォーマンスでした。(これはまあまあいい写真ですね。もうちょっと全体が見えるような写真だったらShergarのようになったかもしれません。)

ロッキンジSはPivotal産駒Virtualが勝ちました。コヴェントリーS(GII)のIcemanの全弟です。Northern Dancer4 x 5が見事に系列ぐるみを作っています。

ベナツェトレネン(GIII)はディクタット産駒Contatが勝ちました。Robertoの影響が強い配合ですね。ゼロ交配をきちんと使っているところがさすがです。

ダンテS

2009-05-16 20:53:07 | 競馬日記
ダービーへの重要なプレップレースの一つ、ダンテS(GII)に2月時点でのダービー前売り1番人気Crowded Houseブログ)が登場しました。人気になったようですが、8着に破れました。勝ったのはHIgh Chapparal全弟Black Bear Island
配合の内容を見れば、父Sadler's Wells×母父Darshaanのニックスに更に残る1/4からDjebelを足したBlack Bear IslandとRaise a Native4 x 4、Nasrullah4 x 6. 6. 6のCrowded Houseですから、スタミナが全然違うように思います。Crowded Houseの方はマイル以下を目指した方が良かったんじゃないでしょうか。一方のBlack Bear Islandはダービー兄弟制覇への道が開けました。

他のレースです。
ミドルトンS(GIII)はCape Cross産駒Crystal Capellaが勝ちました。6連勝で重賞連勝ですね。Hurry Onが効いているのがただ者じゃないですね。

ヨークシャーC(GII)はSadler's Wells産駒Askが勝ちました。曾祖母がHighclereで、活躍馬を多数出している牝系出身です。

ブルーウィンドS(GIII)はRainbow Quest産駒Beauty O'Gwaunが勝ちました。母父がSadler's Wellsで、Askの場合と父と母父が入れ替わっていますね。伯父にセントレジャーのMillenary。Millenaryは父がRainbow Questですので、Beauty O'Gwaunと3/4同血になります。

ムシドラS(GIII)はPivotal産駒Sariskaが勝ちました。Pivotalは短距離馬で、産駒にも一流馬はマイル以下で活躍する馬が多いですが、Prince John、Donatello、Djebelを生かした本馬は距離が持ちそうですね。

デュークオブヨークS(GII)はDanetime産駒Utmost Respectが勝ちました。Be My Guestが系列ぐるみになっていますね。

グレフュール賞(GIII)はHalling産駒Cutlass Bayが勝ちました。Godolphin生産でシェイク・モハメド殿下の所有です。全兄にキングエドワードVIIS(GII)のBoscobel。中身のある配合だと思います。

Nicanor勝ち上がる

2009-05-14 21:16:20 | 競馬日記
Barbaro全弟のNicanorが勝ち上がりましたね(記事1記事2)。
逃げて後続を突き放して15馬身1/4差の圧勝でした。
今回はブリンカーを付けたそうで、芝が良かったのか、ブリンカーの効果なのかはまだ分からない、って感じです。ダートと芝だけでなく、オールウェザーという選択肢もありますので、今後どのようなレースを使っていくか注目したいです。

Barbaroも2戦目までは芝を走っていたんですね。また、2歳馬にLentenorという全弟がおり、5月5日にはもう一頭全弟が生まれたそうです。

シャトル情報

2009-05-14 20:38:49 | 競馬日記
BloodHorse.comやThoroughbred Timesで種牡馬のシャトルの情報が流れていますね。

オーストラリアへ
スタチューオブリバティイーストスタッド、日本→Eliza Park in Victoria(記事
Street CryDarley (Jonabell Farm), USA →Darley, Australia (Kelvinside Stud) in New South Wales(記事
War PassLane's End Farm, USA→Widden Stud in New South Wales(記事

ニュージーランドへ
ストラヴィンスキー日本軽種馬協会静内種馬場、日本→Cambridge Stud記事
LibrettistDarley (Dalham Hall Stud), GB→Westbury Stud記事

ブラジルへ
Elusive QualityDarley (Jonabell Farm) , USA→Stud TNT記事
Silent NameAdena Springs Farm, USA→Haras Ponta Pora(記事

アルゼンチンへ
ハットトリックWalmac Farm, USA→Haras El Mallin記事
Request for ParoleFox Tale Stud, USA→Estacion de Monta Don Petiso(記事

ウルグアイへ
Real QuietPenn Ridge Farms, USA→Haras Cuatro Piedras記事

チリへ
Stevie WonderboyAirdrie Stud, USA→Haras Don Alberto記事

DarleyやCoolmoreのような世界的ブリーダー内でのシャトルの状況は各国のロスターを見比べれば分かるんだと思います(ニュースとして流れた分は一部ここで記載しています)。
南半球の国はシャトルで北半球のいい種牡馬を獲得できるのがいいですね。普段は南半球のみで繋養されている種牡馬にも能力の高い馬がいますので、日本もシャトルで獲得すればいいんじゃないかと思います。

Nicanor

2009-05-13 00:24:04 | 競馬日記
Barbaro全弟のNicanorという馬が走っています。
デビューから3回ダートを走り、10着、2着、2着です。

次は芝を試すそうですね(記事)。
Roberto系×Mr. Prospector系のニックスは日本では芝での実績十分ですから(例:チョウカイキャロルノーリーズンビッグゴールド)、いいんじゃないでしょうか。
兄は一流の配合の一流競走馬でしたが、残念ながらレース中の故障が原因で亡くなってしまいました。
Nicanorには頑張って欲しいものです。

ところで、Ped Netが復活したみたいですね。

独2000ギニー、ダービートライアル

2009-05-12 00:12:37 | 競馬日記
独2000ギニー(GII)はTertullian産駒Irianが勝ちました。ドイツらしいいい配合だと思いますよ。2着はクリテリウムアンテルナシオナルを勝っているZafisio。どちらもRaise a Nativeのクロスを持ちます。ヨーロッパでも特に短距離戦ではこのクロスがメジャーになってきました。

シュヴァルツゴルトレネン(GIII)はAddictedが勝ちました。父はダーレージャパンで供用されているディクタット。極端な異系交配ですね。

愛レパーズタウンのデリンズタウンスタッドダービートライアルS(GII)はFame and Gloryが勝ちました。父はMontjeu。4戦全勝、重賞3連勝です。これでダービーの前売り1番人気になったようです。
それにしてもドイツ血統を持つ馬が強いですね。この馬は祖母(独1000ギニー馬)が生粋のドイツ血統です。先日、英リングフィールドのダービートライアルSを勝ったAge of Aquariusは父Galileoの母方がドイツ血統、2000ギニー馬Sea the Stars(Galileoの弟)は祖母がドイツ血統。そう言えば、日本でも今年の桜花賞馬ブエナビスタは母方がドイツ血統ですし、日曜にNHK杯を勝ったジョーカプチーノの父マンハッタンカフェは母方がドイツ血統です(ブエナビスタと同じ牝系)。マンハッタンカフェは今年好調で、現在リーディングサイアーです。土曜には京都新聞杯も勝ちましたね。国際的マーケットに依存せず、生産頭数も少ないのに、馬のレベルは高いです。

デリンズタウンスタッド1000ギニートライアルはBaliyanaが勝ちました。Dalakhani産駒でアガカーン殿下のオーナーブリーディングホースです。父がDalakhaniとは言え、それほどアガカーン風味でないのは牝系がアガカーンスタッドの基礎繁殖牝馬ではないからでしょう(Foundation Mares)。

アメジストS(GIII)はNoverre産駒Summit Surgeが勝ちました。重賞2勝目です。母父サンシャインフォーエヴァーがいいですね。最優秀芝馬に選ばれた名競走馬ですが、種牡馬としてはブライアンズタイムと同配合馬、という立場になってしまいました。