うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ジョワドヴィーヴル、メジロランバダ死亡

2013-05-29 19:53:50 | 競馬日記
ジョワドヴィーヴルが死亡したそうですね(記事)。
ビワハイジ産駒で父はディープインパクト。母ビワハイジ、半姉ブエナビスタと同じく最優秀2歳牝馬。
Keenelandの繁殖牝馬セールに出したら100万ドル以上は堅かったんじゃないでしょうか。非常にもったいないことになってしまいました。

メジロランバダも亡くなったそうですね(記事)。
メジロ三羽ガラスが去った後、不振に陥ったメジロに現れた女傑で、4連勝で日経新春杯を勝ちました。メジロブライトメジロドーベルとともにメジロを再興しましたが、これらが去った後、再び低迷期に入り、復活することなくメジロ牧場は解散してしまいました。
カリズマティックシンボリクリスエスを付けるくらいならもっとメジロマックイーンを付けて欲しかったです。

キズナ

2013-05-27 19:59:58 | 競馬日記
第80回ダービーを武豊騎乗キズナが勝ちました。

本馬の半姉ファレノプシスは非常に思い出深い馬です。ダート1200mの新馬戦をレコードでぶっちぎって勝ち上がったのを見て、こりゃなんだと血統表を確認し、来年の牝馬3冠馬を見つけたと思いました。オークスは3着でしたが、桜花賞、秋華賞で期待に応えてくれました。ナリタブライアンの3/4同血で、母父がStorm Catに代わった配合でした。
ドキドキしながら見たのはチューリップ賞。ここで下手なレースをしたら本番では乗り代わりになるだろうと多くの人が予想できたはずで、鞍上石山も緊張感があったのではないでしょうか。結果は残念ながら4着で、クラシックでは武豊が乗ることになりました。

キズナは能力なら通用すると思いましたが、安藤勝己氏の京都新聞杯が余計、手の内明かして人気を背負う、というのになるほどと納得し、今ひとつ信頼しきれませんでした。ただ、この馬に乗っているときの豊は騎乗フォームが昔の豊みたいで、すごく乗りやすいんだろうなと思っていました。
レースでは後方の内目で折り合い、直線で外に出しました。出すところで進路を探す場面がありましたし、ダンシングブレーヴみたいにゴーサインが出たら一気にトップスピードに入るわけではないですから、抜け出せるのか心配しましたが、きっちりと届きました。
配合は父がディープインパクトに代わって、今年の桜花賞馬アユサンと同じく母父Storm Catとの組み合わせになっています。Somethingroyalを生かすのはディープインパクトの配合の一つの方向性なんでしょうね。のこり1/4でAcropolis (= Alycidon)の父母のDonatello、Auroraという凶暴なスタミナがクロスし、迫力があるというか、こんな血を生かして大丈夫なのかと心配になるというか(大丈夫だったからいいんですが)。ウインドインハーヘアのFair Trialがクロスできていたらもうちょっと器用にスピードを発揮できたんじゃないかと思います。
母キャットクイルが5歳の時に産んだ初仔がファレノプシスで、キズナは20歳時に産んだ仔になります。15年空けてのGI馬というのは珍しいんじゃないでしょうか(フサイチコンコルドアンライバルドは13年、シンコウフォレストNew Approachは12年)。半兄にピーターパンSのSunday Breakもいます。追加:FappianoTorrentialも15年ですね。

皐月賞に続き2着はエピファネイア。懸念されていたように折り合いに苦労しましたが、それでも2着。母シーザリオと言ってもHabitatが生きた配合で距離が長いんじゃないかと思っていましたが、なかなか強い馬ですね。菊花賞よりは天皇賞秋の方がチャンスがあるんじゃないかと思います。

東京2400mでは1、2着の力が抜けていたという結果になったように思います。ダービーではHabitatのスピードが生きたタイプよりはAcropolisのスタミナが生きたタイプに勝って欲しかったので、この着順になって良かったです。
ロゴタイプはやはり小回りのマイル~中距離がベストだと思います。

管理する佐々木晶三師はダービー初勝利。今後は凱旋門賞を目指すことになりそうです。父ディープインパクトのリベンジマッチのように言われますが、佐々木師はもちろんタップダンスシチーの調教師であり、こちらのリベンジマッチでもあります。佐々木師と言えば佐藤哲三騎手とのコンビが有名で、タップダンスシチー、アーネストリーと、このコンビでGIを制し、キズナも元々はてっちゃんのお手馬なのですが、残念ながらてっちゃんは落馬で相当に酷い怪我を負って入院中です。凱旋門賞までに一緒にフランスに保養に行けるくらいまでには回復して欲しいところです。
キズナはノースヒルズ生産ですが、名義はノーリーズンなどと同じくマエコウさんの弟の前田晋二氏(マエシンさん)になります。まあ、ようするにノースヒルズの馬と言うことですが、ノースヒルズは最近、海外遠征に積極的です。今年のドバイにもトレイルブレイザーファリダットが遠征しました。

フィードリーダー

2013-05-22 23:55:43 | 日記
Googleリーダーの引っ越し先をどこにしようかとだらだら考えていたのですが、Feedlyで何の問題もないですね。今日、初めて使ってみました。

Livedoor Readerにも登録しておいたのですが、こっちはタグが付けられないので、Googleリーダーとは使い勝手が全然違います。Feedlyだと、タグもそのまま引っ越せました。

使うサービスを一本化するのは危ないということを学んだので、どちらも維持して行きたいと思います。

Enckeまでドーピング

2013-05-21 19:46:18 | 競馬日記
Godolphinのアル・ザルーニ師のドーピングスキャンダルですが、更にEnckeを含む7頭陽性の馬が確認されたそうです(記事1記事2記事3)。これで合計22頭になったとのこと。

4月29日から5月2日に採られたサンプルからの結果なようで、セントレジャー前後に行われたテストでは陰性だったそうです。よって、Enckeはセントレジャーでは失格にはならないようです。しかし、セントレジャー以降に急に大規模ドーピングをやり始めたのか、セントレジャーの時はドーピングすり抜けが成功しただけなんじゃないかという疑問があります。Camelotは実際は3冠馬であったかもしれないわけで、本当にとんでもないことをしてくれたなと思います(記事)。
ちなみにCamelot陣営はノーコメントとのこと。

オークス

2013-05-20 19:36:32 | 競馬日記
オークスはスズカマンボ産駒メイショウマンボが勝ちました。

Mr.Prospector 4 x 4、Nijinsky 4 x 5、Hail to Reason 4 x 5、Northern Dancer 5 x 5と5代内に複数のクロスを使っているタイプなのですが、父の母父Kingmambo内のNureyevと祖母父の母Numberが相似で、Kingmamboとジェイドロバリーが相似、スプリングマンボとジェイドロバリーが相似、母父グラスワンダーのおかげでスプリングマンボ内GraustarkとNashuaがクロス、と相似性を生かしながらジェイドロバリーを全開させ、スプリングマンボの血を徹底的に生かした配合です。その意味ではっきりした配合と言うことができると思います。

ダイコーターの母ダイアンケーを輸入基礎繁殖牝馬とする牝系で、最近でもマイネレーツェルが重賞を勝ったりして、繁栄もしてますし、まだ活力もあるのですが、GI級勝利はダイコーター以来になります。
5代母の父はシンザンですね(マルイチジョウオーは血統表内でダイコーターを再現)。シンザンを血統表内に持つGI馬はロジック以来でしょうか。ロジックは種牡馬になりませんでしたが、メイショウマンボは牝馬なので、その血を残していってくれることでしょう。

鞍上武幸四郎にとって、久しぶりのGI制覇になりました。ソングオブウインドの菊花賞以来ですね。あのとき逃げたのは武豊騎乗のアドマイヤメイン、今回逃げたのも武豊騎乗のクロフネサプライズ。どちらも兄を露払いにしてのGI勝利です。
幸四郎は松本好雄オーナーに追加登録料200万円を払ってオークスに出すように直訴したそうですね(記事)。200万払って俺を乗せてくれ、とは競馬界はすごい世界です。200万払った甲斐がありました。ただ、武幸四郎が走ると言った馬は走る、と言われることもあり、今回もそれを実証する形になりました。

プリークネスS結果

2013-05-19 16:49:56 | 競馬日記
勝ったのはOxbow

Awesome Again産駒で母はTiznowの全妹。ということでPaynterと全く同じ配合になります。
Paynterは何回もこのブログで書きましたし(例えば)、Oxbowの血統にも触れたことがあると勘違いしていました。10戦2勝という競走成績が気に食わなかったのでしょうか。

ケンタッキーダービー馬の配合にあまり魅力を感じなかったので、プリークネスをOxbowが勝ってくれて良かったです。
OxbowはベルモントSに向かう見込み。Paynterは昨年のベルモントSで、Hyperionの塊Union Ragsと競り合っての2着でしたから、Oxbowにも好走を期待したいです。

プリークネスS

2013-05-17 00:29:23 | 競馬日記
ちらちらと出走馬を眺めていたのですが、Silverbulletdayの孫が出走するじゃないですか。GI5勝、BCジュヴェナイルフィリーズ、ケンタッキーオークスなどを勝った名牝です。

Govenor Charlieは父がエクリプス賞チャンピオンスプリンターのMidnight Lute、祖父は2冠馬Real Quietです。Real Quietの配合は大好きでした。

Deputy Minister 4 x 4、Northern Dancer 6 x 4 . 6、Secretariat 5 x 4、Mr.Prospector 5 x 5。デヒアとStorm CatがNorthern Dancer×Secretariatで相似性があり、祖母父Silver DeputyはDeputy Minster×Mr.Prospector。母父Storm Catのところが少しだけ世代が古く、ここが強調された形になっています。
スピードが勝ったタイプですが、プリークネスSなら距離が持ちそうですし、なかなかよく出来た配合だと思います。

Real QuietはMidnight Luteくらいしか後継種牡馬はいないのですが、Midnight Luteの後継種牡馬が確保できるとともに種牡馬としての価値が高まれば非常にうれしいです。

ちなみにMidnight Lute産駒ではMyluteもプリークネスSに参戦します。
こちらはIn Reality 5 x 4、Raise a Native 5 . 6 x 5、Rough'n Tumble 6 . 7 . 7 x 6とReal Quietの血を生かした配合です。こちらもスピードが勝ったタイプですね。でも配合はいいと思います。

仏2000/1000ギニー

2013-05-12 23:28:13 | 競馬日記
仏2000ギニーことプール・デッセ・デ・プーランはAnabaa産駒Style Vendomeが勝ちました。

Northern Dancer 3 x 6と世代のズレた大きなクロスが最前面で、一見どうなのかなと思いますが、このクロスで思いっきりDanzigを強調した配合という感じに見えてきました。Riverman 4 x 6、Sir Gaylord 5 x 7も効果がありそうですし、両者はHighest Honorの母内に共存してこの部分が刺激されています。
父Anabaaはモーリスドゲスト賞の勝ち馬、Rivermanは仏2000ギニー馬、Highest Honorはイスパーン賞の勝ち馬(仏2000ギニーは2着)。フランスで走る馬なんだろうなと思いますし、仏2000ギニーにも向いていそうです。


仏1000ギニーことプール・デッセ・デ・プーリッシュはFlotillaが勝ちました。BCジュヴェナイルフィリーズターフの勝ち馬で、このレースには英1000ギニー馬Sky Lanternも出走して8着でした。

こちらも父の世代が古いタイプですね。Sir Gaylord主導とするんでしょうか。母方の血の後退具合はさすがフランスで走る世代ズレ配合馬という気がします。

伊2000/1000ギニー

2013-05-09 00:01:50 | 競馬日記
イタリアのギニーはどちらも4月中に終わってしまいます。現在、イタリア競馬は経営が大変みたいですね。

伊2000ギニーことパリオリ賞(GIII)はBest Tangoが勝ちました。
Danzig産駒Mujahid×Lyphard産駒Sicyos×ノノアルコ産駒Nikos×Klairon産駒Rose Laurelという累代交配。ノーアテンション半弟Nikosには思わず反応してしまいます。父、母父は特に楽しいわけではないですが、Nikos、Rose Laurelのマイナーさはいいですね。Northern Dancer系列ぐるみが明確な配合です。

伊1000ギニーことレジナエレナ賞(GIII)はDancer Destinationが勝ちました。父Dubai DestinationはクイーンアンSを勝ったマイラー。
War Admiral、Ribot、Alibhaiとスタミナを無視しているのですが、Princequilloクロスで一応、これらのスタミナを参加させていることになります。でもマイラーなんでしょうね。

欧米クラシック第1弾

2013-05-07 22:32:53 | 競馬日記
2000ギニーは1番人気Dawn Approachが勝ちました。5馬身差の圧勝でした。無敗。

父はNew Approach。英2000ギニー、愛2000ギニーとも名マイラーHenrythenavigatorの2着でしたが、距離が延びたダービーを制しました。Tantieme 6 x 4、Djebel 7 x 6が利いた中長距離配合でした。
Dawn ApproachはそのNew Approach産駒ですが、母父がPhone Trickで、Nearctic 5 x 5、Raise a Native 6 x 5、Royal Charger 8 x 5と前面でスピードの血が生きる配合です(ブログ)。中距離くらいまでじゃないかと思っているのですが、ダービーに向かうことになるようですね(記事)。2000ギニー圧勝でダービーを負け、後にマイラーという評価になった馬と言えばTudor Minstrelを思い出しますが、Dawn Approachの距離延長はどう出るんでしょうね。


1000ギニーはSky Lanternが勝ちました。GI2勝目。

父はCartier賞チャンピオンスプリンターのRed Clubs。半兄に重賞勝ち馬のShanty StarArcticがいます。母のShareef Dancer、Ahonoora、Roan Rocketという累代交配がいいですね。AhonooraはNew Approachの母父です。
Sky LanternもNearctic 5 x 4、Turn-to 5 x 6のスピード配合ですが、Djebel 7 x 7なんかを利かしているところはさすがですね。


ケンタッキーダービーは1番人気Orbが勝ちました。こちらも無敗です。

父Malibu Moonは2戦1勝で引退しましたが、母がマルセルブサック賞のMacoumbaのA.P. Indy産駒という良血馬で、既にDeclan's MoonLife at Tenなど多数のGI馬を出して成功しています。
強いようですが、最近のケンタッキーダービー馬の中では一番気に入らない配合ですね。悪くないですけど。


ケンタッキーオークスはPrincess of Sylmarが勝ちました。こちらもA.P. Indy産駒Majestic Warriorの仔です。

Northern Dancerクロスを伴うDixieland Band 4 x 3という強烈なクロスがあります。他にSecretariat、Mr. Prospector、Sir Gaylordなんかもクロスし、あか抜けないのですが、悪くない配合ですね。