うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

JC

2009-11-29 15:38:16 | 競馬日記
リーチザクラウンの逃げに後続が付いていって厳しいレースになったんじゃないでしょうか。それを先行して勝ったウオッカは着差はハナでも強いですね。レコードに迫るような激しい戦いは大接戦になることが多いです(ホーリックスVSオグリキャップ、アルカセットVSハーツクライ、ウオッカVSダイワスカーレット)。ウオッカは競走中に鼻出血を発症していたとのこと(記事)。

コンデュイットは4角でウオッカの後ろでは勝ち負けは厳しいですね。でも、遠征遠征でこれだけ走らせるのですから、サー・マイケル・スタウト師はさすがJC2勝しているだけあります。※騎手のコメントでは、いつもの反応ではなかった、疲れがあったかも、とのこと(記事)。大陸間移動の連続でピンピンしていたらおかしいですよ。

末脚に賭けたオウケンブルースリも見事でした。4角でコスモバルクに振られながらも、最後、いつも通りウオッカが甘くなるところを追いつめました。勢いはオウケンブルースリでしたから、前でコスモバルクがふらふらしていなければ交わせたんじゃないかと思いますが、後ろから行く馬の宿命です。あと、この馬が2番人気で大丈夫かなとも思いましたが、みんなよく知っていますね。春をほとんど休んで京都大賞典→天皇賞秋→JCというローテーションも狙い頃でした。まだ、菊花賞の価値は揺らぎませんね。
それにしてもコスモバルク、五十嵐騎手のコンビはいつもふらふらしますね。

ウインザーノット死亡

2009-11-27 19:57:16 | 競馬日記
ウインザーノットが亡くなりました(記事)。

皐月賞馬ハワイアンイメージ、その半姉でスプリンターズS連覇のメイワキミコなどで知られる名門、明和牧場出身で母は凱旋門賞馬サンサン。サンサンは非主流血統を要求する繁殖牝馬で、産駒の重賞勝ちはTourbillon系パーソロン産駒のウインザーノット(函館記念連覇、天皇賞秋2着)、Buckpasser直仔メイワパッサー産駒のスプライトパッサー(関谷記念)だけでした。もっともノーザンテースト産駒ポトマックチェリーからは直仔にオーシャンSのネイティヴハート、孫に京都新聞杯のマーブルチーフが出ていますが。ネイティヴハートは種牡馬入りできたそうなので、子供の活躍に期待しましょう。

ウインザーノットの代表産駒と言えばなんと言ってもウインドフィールズでしょう。ナリタブライアン世代のセントライト記念馬で、父母サンサンと母父Allegedの両凱旋門賞馬からPrincequillo、スピード色の強いパーソロンからDjebelのスタミナを引き出した良配合馬でした。ウインザーノットの後継種牡馬になっていい血統内容だったと思いますが、その後、重賞を勝ちきれませんでした。

JRA国内非居住馬主

2009-11-25 20:37:39 | 競馬日記
4人が認められたそうですね(記事)。
H.H. シェイク・モハメド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム(ドバイ首長)、H.R.H. プリンセス・ハヤ・ビント・アル・フセイン・オブ・ヨルダン,シェイカ・オブ・ドバイ(ドバイ首長モハメド殿下第二夫人)、H.H. シェイク・ハムダン・ビン・モハメド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム(ドバイ皇太子、モハメド殿下と第一夫人の間の子)、大谷正嗣氏の4人です。

最初の3人はドバイのDarley = Godolphinのメンバー。大谷正嗣氏はシンガポールで投資会社を経営し、オリオンファームの経営者でもあります。シンガポールでも馬を走らせており、シンガポールGC連覇のEl Doradoの共同馬主です。

競馬の活性化に期待しましょう。

ところでシンガポールと言えば、サンツェッペリンがシンガポールに移籍するそうですね(記事)。El Doradoの高岡秀行厩舎でしょうか。

さて余談なんですが、H.H.シェイク・モハメドとかH.H.シェイク・ハムダンとか言われても、アラブの方は同じ名前を付けることが多いので誰なのか分からなくなります。例えば「H.H.シェイク・モハメド」が共通する方にはH.H.シェイク・モハメド・ビン・カリファ・アル・マクトゥームという方がいらっしゃいます。ドバイ首長モハメド殿下のいとこで、Asiatic Boyなどを所有されています。「H.H.シェイク・ハムダン」では、ドバイ副首長であり、ドバイ首長モハメド殿下の兄(ラシッド元首長の次男)のH.H.シェイク・ハムダン・ビン・ラシッド・アル・マクトゥームはShadwell Racingの総帥であり、多数の名馬を生産、所有されてきました。
名前の部分だけで誰なのかを正確に判別するのは難しいです。一般的に競馬の世界ではH.H.シェイク・モハメドと言えばドバイ首長モハメド殿下のことで、H.H.シェイク・ハムダンと言えばドバイ副首長ハムダン殿下のことになると思います。

マイルCSとJC

2009-11-24 21:00:00 | 競馬日記
マイルチャンピオンシップに出走したSahpresaは3着、Eva's Requestは10着でした。Sahpresaは前の方で流れに乗りました。ペリエが上手く乗ったんじゃないでしょうか。また、持ちタイムは嘘をつきませんね。もっと堅い馬場で走りたかったようですが、本当に大丈夫だったのでしょうか。興味のあるところです。Eva's Requestは特に見せ場なし。ソヴィエトスターの仔は日本で走りませんねえ。
エリザベス女王杯、マイルCSと日本馬にとって走り慣れているはずのスローの上がり勝負でShalanaya、Sahpresaにそれなりの走りをされてしまいました。ふがいないように思います。

さて、JCは久々の超大物コンデュイットが参戦します。岡田氏がコタシャーンの思い出を語っています(記事)。コンデュイットとコタシャーンは父系が同じです(Darshaan)。コタシャーンもBCターフ馬でした。このコタシャーンが2着に入った年に勝ったのはレガシーワールド、翌年は1着マーベラスクラウン、2着パラダイスクリークでした(レガシーワールドの勝った年はデザーモがゴール板を間違えるアクシデントがあり1馬身1/4差、マーベラスクラウンが勝った年はハナ差)。この2年は、1着が京都大賞典で好走して、そこからの直行で、先行脚質のセン馬、2着がNever Bend系のアメリカでの実績馬、と全く同じパターンで決まったのでした。コンデュイットもアメリカでの実績馬で、持ち時計も速いですから、勝ち負けする資格があると思います。問題はレガシーワールド、マーベラスクラウンのようなよどみない展開を作る馬がいるかどうかです。スローの上がり勝負では切れ負けすると考えるのが普通だと思います。

東スポ杯2歳S

2009-11-21 17:07:29 | 競馬日記
東スポ杯2歳Sは私が推奨していたローズキングダムブログ)とトーセンファントムブログ)で決まりましたね。

トーセンファントムはデビュー前からマークしていた馬なのですが、ローズキングダムは勝ち上がってくるまで全く気にも留めておらず、正直やられた感が強いです。ローズキングダムには来年、全部持って行かれる可能性があるんじゃないかと思っています。

トーセンファントムにも乗っていたウチバクはレッドバリオスの方を選んで今回は大敗しました。選ぶ馬を間違えているだろ!と思いました。

カルティエ賞

2009-11-19 20:11:13 | 競馬日記
カルティエ賞が発表されました(記事)。

年度代表馬と最優秀3歳牡馬はSea the Stars、最優秀古馬はGoldikova。この2頭は絶対でした。

最優秀ステイヤーはアスコットGC4連覇のYeatsが選ばれましたが、愛セントレジャー、カドラン賞のAlandi、ロワイヤルオーク賞、コロネーションC(これは12F)のAskなんかでも良かったように思います。過去の実績まで加味すればYeatsなんですが、今年はアスコットGCのみの勝利でした。

最優秀2歳牡馬はレーシングポストトロフィー圧勝のSt Nicholas Abbeyでいいでしょう。

最優秀3歳牝馬は英愛オークスのSariskaが選ばれましたが、ナッソーS、BCF&MTのMidday、1000ギニー、コロネーションSのGhanaati、仏オークス、サンタラリ賞、ヴェルメイユ賞(繰り上がり)のStacelitaと有力候補が他にもいました。GIの数だけならStacelitaが一番なのですが、繰り上がり勝利にSea the Stars、Dar Re Miに歯が立たなかった凱旋門賞と、ちょっと味噌を付けましたか。

最優秀2歳牝馬はチェヴァリーパークSのSpecial Duty。ロベールパパン賞で牡馬にも勝っていることですし、順当でしょう。

最優秀スプリンターはジュライCのFleeting Spiritが選ばれましたが、重賞を何個も勝つような馬がおらず、よく分かりません。Fleeting SpiritはGIで2着が3回ありますから、いいんじゃないかと思いますが。

テレビ故障中です

2009-11-17 19:01:14 | 競馬日記
早3週間ほど前にテレビ(もちろんブラウン管・地デジ非対応)が爆音をあげて壊れました。それでテレビを全く見ていません。競馬中継も見られないのですが、JRAのサイトで特別戦と新馬戦は見られますし、それほど不便はしていません。
テレビがない生活をしながらテレビ欄を見ても、この番組を見たいからテレビを買いたい、と思うようなものはほとんどないですね。と言ってもたまにはいい番組をすることもあるでしょうし、競馬も含めたスポーツ中継も見たいですし、そのうちテレビを買うつもりです。あとは家にある映像資産です。シンザンについて武田文吾師が語る映像やシンザンが亡くなったときの特別放送なんかは、今のところ動画共有サイトにもあがっていないですし、今後放送されるか分からないですから、ちゃんと保存して見られるようにしておこうと思っています(タケブンさんが語る映像はどこかで使われる可能性はありますが、特別放送はもうどこでも流れないでしょうねえ)。VHSビデオカセットに録画してあるものですから、テレビとVHSビデオデッキとHDD/DVDレコーダーをそろえる必要があり、ちょっと面倒です。ちなみに今まではテレビデオを使っていました。

で、先週末はエリザベス女王杯でした。私の注目はただ一点、シャラナヤが日本に適応できるかどうかでした。まずは血統についておさらいですが、私はNasrullah、Menowなど日本向きのスピードを生かしているが、Crepello、Arbarという日本で全く実績のない重厚なスタミナをクロスしている点を懸念しました。ちょっと面白かったのは、IKのサイトでは「CrepelloやArbarなど、重厚な欧州系の血が生きたことで、日本の硬い芝対応に不安は残るが、Nasrullah、Menow、Owen Tudorなどスピード系の血を前面でクロスさせているだけに、対応を果たしても不思議はないだろう。」と書かれていました。同じ内容を私とは反対側から書いていますね。馬体や走り方については私は見る目はないですし、そもそもテレビが故障中で見られなかったですが、小柄で瞬発力がありそうとの評が多かったように思います。調教師はスピードの出る馬場がいい、速い流れになったらこの馬の持つ能力が発揮される、ってようなことを言っていたように思います。
で、レースは前の2頭だけが普通のスローペースで走って、集団は超どスローの極端な展開。集団にいた馬の上がりは当然速く、35秒以上かかった馬はいませんでした。そしてブエナビスタは32秒台の究極の脚を使っても前2頭を捕まえられず。シャラナヤも33.4というなかなかな脚を使っています。これだけの脚を使えてこの展開での4着は十分に日本に適応できたと言っていいでしょう。これだけの脚を使えたと言っても上がりの脚ではブエナビスタにはかないませんから、惜しむらくはペースですね。もっと流れてこの馬の底力が発揮できる展開になっていたら、それでもブエナビスタには差されたかもしれませんが、堂々と勝ち負けしていたように思います。またフランスでしか走ったことのないフランス調教の3歳牝馬がこれだけ日本でも走れることを見抜いて連れてきた陣営はすばらしいと思います。次戦はJCとの予定でしたが、こちらは来年に備えて休養すると言うことでキャンセルされました。

シャラナヤはスタミナ十分の血統ですが、ブエナビスタもNijinskyやPrincequilloがクロスする形態で軽さ最優先血統ではないですし、サンデーサイレンス以降に血統が既に動いています。血統表を見るのが面白い時代になってきました。リルダヴァル(故障で戦線離脱)やローズキングダムが強い競馬で勝ち上がってきたのは理由があるかもしれませんね。注意深く観察していかなければなりません。

ボビー・フランケル死す

2009-11-17 08:15:53 | 競馬日記
朝から訃報です。
Juddmonte Farmのアメリカでの預託先で殿堂入りの調教師ロバート・フランケルが亡くなりました(記事1記事2)。

白血病だったそうですね。管理している馬は最近も走っていますし、そういった体調のニュースに全く気付いていませんでした。非常に残念です。

Juddmonte Farmの預託先はどこになるんでしょうね。

Azeri売れる!

2009-11-11 08:48:05 | 競馬日記
朝からびっくりしました。Azeriがとうとう売れました。売れたことよりも更にびっくりしたのは買った人です。キーンランドのセリにて、ノーザンファームの吉田勝己氏が225万ドルで落札しました(記事1記事2)。

AzeriはDistorted Humorの仔を受胎中です。まずはこの仔が日本で走ることになるのでしょう。Azeriはかなり微妙なバランスで成立している配合なので、産駒たちがどれだけ走るか疑問はありますが、これだけの牝馬の仔が日本で見られるのはうれしいことです。