うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Soldier Hollow

2007-07-31 20:56:56 | 競馬日記
ドイツのダルマイヤー大賞典(バイエリシェスツフトレネン)はIn the Wings産駒Soldier Hollowが勝ちました。このレースは一昨年も勝っており2勝目、他にローマ賞を2勝しており、GIは4勝です。重賞は10勝目。タフですね。

フランスのアスタルテ賞はZamindar産駒Darjinaが勝ちました。ザーラ王女の仏1000ギニー馬です。

ウジェーヌアダム賞(GII)はHalling産駒Harlandが勝ちました。祖母White Star Lineはケンタッキーオークスなどを勝った名牝。曾孫に独ダービーなどのDai Jinを出しています。

2歳戦カブール賞(GIII)はKingmambo産駒Alexandrosが勝ちました。父Kingmambo系×母父Sadler's Wells系のニックスです。英1000ギニー馬Virginia Waters、仏牝馬二冠Divine Proportionsと見比べてください。

イギリスのヨークS(GII)はCadeaux Genereux産駒Stage Giftが勝ちました。セン馬です。ラクープ(GIII)からの連勝です。

ハックウッドS(GIII)はXaar産駒Balthazaar's Giftが勝ちました。一昨年のクリテリウムドメゾンラフィット(GII)以来の勝利です。Thoroughbred Databaseに”Rasmussen Factor"という聞き慣れない用語が。Rasmussen Factor Inbreeding in Stallionsによると、5代内に牝馬のクロスを作るといいとDaily Racing FormのコラムニストRasmussenとFavershamが主張したとのこと。Rasmussen Factor(RF)を持つ馬として、ファンタスティックライトSingspielの名が挙がっています。どちらもHaloとNorthern DancerによってAlmahmondがクロスする形態です。サンデーサイレンス産駒では、バブルガムフェローダイワメジャーダンスインザダークのように、母方3代目にNothern DancerがあればAlmahmoudが5代内でクロスします。これらもRFを持っているとするんでしょうね。ちなみに文章全体を読むと、RFの効果は統計的に有意でないと結論づけられています。

アイルランドのメルドS(GIII)はIn the Wings産駒Fracasが勝ちました。前走リステッドレースを勝っていますが、重賞勝利は一昨年の愛ダービートライアルS(GII)以来です。この前愛インターナショナルS(GIII)を勝ったDecadoの叔父です(ブログ)。

2歳戦タイロスS(GIII)はGalileo産駒New Approachが勝ちました。シンコウフォレストの半弟です。

Urban Sea

2007-07-30 21:47:58 | 競馬日記
アメリカの芝の牝馬GIダイアナSはGiant's Causeway産駒My Typhoonが勝ちました。母はあのUrban Seaです。Urban Seaは凱旋門賞を勝った名競走馬ですが(JCにも参戦し、レガシーワールドの8着でした)、母としては競走馬時代を上回ると言っていい活躍ぶりです。英愛ダービー、KジョージのGalileoを筆頭に、タタソールズGC、ジョッキークラブ大賞典のBlack Sam Bellamy、ガリニュールS(GIII)のUrban Ocean、愛オークス2着、英オークス3着のMelikah、英オークス2着でミドルトンS(GIII)のAll Too Beautiful、ブルーウィンドS(GIII)2着のCherry Hintonと活躍馬を出しまくりです。

ダートの牝馬GIゴーフォーワンドHはAwesome Again産駒Ginger Punchが勝ちました。Awesome Againのゼロ交配、母父はBold Ruler系であまりメジャーとは言えない種牡馬、祖母父はTeddy系Wise Exchange、曾祖母父はHyperion系Rambunctious。

ホイットニーHはLangfuhr産駒Lawyer Ronが勝ちました。父はカナダ生まれのDanzig直仔スピード馬でカナダのチャンピオンスプリンターに選ばれました。種牡馬としても活躍し、カナダ3冠馬のWandoなどを出しています。母父はSir Gaylord系でゼロ交配、祖母父Herbager系Mr. Redoy、曾祖母父Hyperion系Rambunctious。

6FのビングクロスビーHはPut It Back産駒In Summationが勝ちました。Put It Backは7FのリヴァリッジS(GII)を勝っており、その父Honour And Gloryは7FのキングズビショップS、マイルのメトロポリタンHなどを勝っています。母父は名スプリンターのDayjur。この辺にスプリント適性は見いだすことが出来ます。祖母Fiesta GalはCCAオークス、マザーグースSを勝った名牝。

Kジョージ6世&QエリザベスS

2007-07-30 21:02:09 | 競馬日記
手薄なメンバーとなったKジョージ6世&QエリザベスSはDylan Thomasが圧勝しました。
頭数の上では昨年よりわずかに多いですが、昨年は凱旋門賞馬Hurricane Run、ドバイWCのElectrocutionist、ドバイシーマクラシックのハーツクライが出ていて少数精鋭でした。
今年も3歳の大物は回避した上、古馬も手薄で、ステイヤーのSergeant CecilYeatsと戦うぐらいならとこちらに出てくるぐらいでした(結果は6着)。

Dylan Thomasは圧勝だったようですが、相手が弱い(弱いは言い過ぎですが)だけに本当に強いのかよく分かりません。前走プリンスオブウェールズSではManduro、前前走タタソールズGCではNotnowcatoの中距離の強豪に苦杯を喫しています。タタソールズGCではDylan ThomasはNotnowcatoのアタマ差2着、3着は更に4馬身離れてYoumzainでしたが、今回のKジョージでは2着Youmzainにちょうど4馬身差をつけて快勝しました。そして昨年のKジョージ5着だったMaraahelは、今年は2着から3馬身半離されたものの順位は3着に上がりました。

凱旋門賞に出るつもりでしょうが、距離が2400mになったのが良かったのか、相手弱化が良かったのか、今判断しなければならないことでもないでしょう。本番までにあと1回くらいは使うでしょうし。でも今のところ、弱い相手に勝つタイプじゃないかなと思ってはいます。昨年活躍した現4歳馬の中で唯一順調に活躍している点は評価しなければならないでしょう。レースを使いすぎな気もしますが。

サッカーアジアカップ感想

2007-07-30 20:47:47 | 日記
アジアカップは見られる試合は見たのですが、アイデアの無さが目につきました。

例えばサウジアラビア戦では、序盤、サイドチェンジで振り回すのが猛烈に効果的でしたが、サイドチェンジのボールをカットされ始めて途端に攻め手を失いました。
韓国戦では10人になった韓国がべったりと引き、きっちりとラインを作りながら日本の前の選手をマークしているのに、そこに単調にボールを放り込むばかりで(巻やトゥーリオがいるなら別ですが)、全くチャンスを作れませんでした。
どの相手に対しても同じような組み立てで同じように前にボールを運ぶことは出来ているのですが、そこからの打開策は全くありませんでした。組み立てられているのにシュートに結びつかない試合が多かったです。
今大会は「中村俊輔が中心になるシステムを試す」のが目的の一つでした。ですが、俊輔のパフォーマンスは低く、俊輔システムは失敗でした。俊輔のところから攻撃のボールが入らない(もしくは俊輔が決定的ところに飛び込めない)のは見ていて歯がゆかったです。攻撃の選択肢の少なさは俊輔のせいでもあるでしょう(俊輔システムですから)。例えば韓国戦でも、攻撃的MFの俊輔が前線に突破するような動きを見せれば、単調にサイドから放り込むだけの試合にはならなかったでしょう。相手はディフェンスの人数をそろえて待ち構えているのだから、2列目の選手が飛び出していかないと向こうのフォーメーションは崩れません。

そして、一つのやり方だけなら相手もそのうち慣れてくるもので、対戦相手はきっちり対応して来ているにも関わらず、逆に日本はいつものようにセットプレーから失点し、また常に少ない人数で個人技で突破するサウジアラビアの選手に簡単に点を取られました。今大会は阿部が急造でDFを努めましたので、ディフェンスのコンビネーションの面で問題はあったでしょう。準備万端の相手に対して準備期間が少なすぎます。サウジアラビア戦3失点目は、2人DFがつき、もう一人DFが余っている状態で、個人技で振り切られてやられたのですが、個人技で抜け出してくる相手をどうやって止めるかが決まっていなかったのが問題だったのでしょう(もちろん、個人の能力で簡単に止められればベストで、みんながブラジル代表並みの個人技を持っていることが理想ですが)。準備期間の短さはオフェンス面でも影響があったでしょう。

詰めの部分が機能せず、変化に乏しいことは見て分かるはずなのに、特別に手を打とうとせずに、いつもどおりの選手に任せ続けるオシムの頑固さには恐れ入ります。この大会に出た選手はかなり大胆に選別されるのではないでしょうか。

アドマイヤムーン続報

2007-07-28 21:09:49 | 競馬日記
決まってもいないことが憶測も含めて報道されていたので静観してきたのですが、日本でも確定情報が報道されていますね(記事)。

社台を含めていろいろなやり取りがあったんじゃないかと思いますが(裏読みし出したらキリがないぐらい)、近藤利一氏の表向きの主張を全て飲んだのは、外資が金に物を言わせて強引に無茶なことをしたと思われない着地点として妥当なところじゃないでしょうか。(近藤氏の主張は日本競馬をないがしろにしたと思われたくなかったことによるのでしょう。)
社台も譲渡前の馬主に入っていたみたいですので、40億で売れたことは社台にとってもメリットだったのでしょう。

それにしても、馬主資格を取って最初に所有する馬がGI2勝馬とは。さすがです。ダーレーのスタリオンには内国産馬はいませんので(ホッカイルソーは別)、日本の馬産界における実績づくりをすることができるという意味でもメリットがあるでしょう。しかし、父エンドスウィープはプラスであるものの、母父サンデーサイレンスはマイナスなのですが、ずっと日本で供用し続けるつもりなのでしょうか。
といっても、40億で社台、さまざまな委員を兼任する有力馬主、調教師とコネができ、馬主、スタッドとしての実績も作れるのですから、ダーレーにとっては安い買い物だったのかも知れません。そういった環境面からも、実力からも狙った馬は正しいですね。

アドマイヤムーン、ダーレーへ

2007-07-26 20:53:10 | 競馬日記
日本では先週頭頃から盛んに報じられていましたが、欧米のメディアも伝えだしましたし(Thoroughbred Timesbloodhorse.com)、Racing Postはジョン・ファーガソン氏の「ダーレージャパンが契約書にサインした」とのコメントを伝えていますので(racingpost.co.uk:無料登録必要)、本決まりになったのでしょう。

金額は40億円。破格です。今年、モハメド殿下は英ダービー馬、ケンタッキーダービーの1、2着馬を購入しました。ダーレージャパンファームも日本で馬主登録が許可されましたし、Godolphin=Darleyによる世界戦略の一環として、今回のトレードは非常に大きな出来事でしょう。
社台としては、エンドスウィープの後継種牡馬として自分のところで種牡馬入りさせたかったでしょう。しかし、相手と金額を聞いて、悔しいながらもどうしようもないと思ったのではないでしょうか。吉田勝己氏は「社台スタリオンステーションに置いてほしいのはやまやま」だが「このような大きい値段がついたのなら売ることが当たり前」(スポニチ)とのコメントを出しています。
近藤利一氏はノーザンに気を使ったのか、セレクトセールで大盤振る舞いをしました(セレクトセールは7/9~11、正式オファーは11日(ニッカンスポーツ)ですが、以前から移籍の話があったようです)。アドマイヤムーンの半弟の当歳馬を3億円、1歳馬を2.5億円で落札し、夫婦で合計24頭、約13億8000万円もの金を使いました。落札した馬の販売申込者は、ノーザンファーム13頭、(有)ノーザンレーシング8頭、ダーレー・ジャパン(株)、ダーレー・ジャパン・ファーム(有)、(株)シンコーファームそれぞれ1頭ずつでした。見事にノーザンの馬を狙い撃ちですね(毎年、近藤夫妻はノーザンの馬に的を絞って買っているようです)。ほとんどノーザン、ちょっとだけダーレー、気まぐれでシンコーって感じの買い方で、ノーザンの馬に13億円程度つぎ込みました(ダーレーの2頭も4300万円と3100万円でなかなか高額です)。
(ちなみに、持ち前のブランド力に加えて近藤利一氏の大盤振る舞いもあり、ノーザンは売却率100%を達成しました。)

Racing Postでは、天皇賞を走って、シーズン終了とともにダーレージャパンファームで種牡馬入りする、って感じで書かれています。天皇賞はダーレージャパンファームの勝負服で出るようです。記事中で近藤利一氏は既に“former owner”と書かれています。

ダーレージャパンが本格始動した訳で、モンスターの日本競馬界への参入により今後は社台一極集中から状況が変わるのでしょう。モンスターが海外からやってくることに対して不安がない訳ではないですが、現状の社台一極集中体制に飽きつつあったので、楽しみでもあります。今のところ、ダーレーは国内生産者をなぎ倒していくような戦略ではなく、国内に浸透していくような方式を取っているように思います。その点でダーレーは利口な作戦を取っていると思います。

セレクトセール2007:高額落札馬

2007-07-24 22:58:35 | セリ
セレクトセール2007が既に終わっていますね。
1億超えの高額落札馬は以下です。

1歳馬
フレンチデピュティ × マイケイティーズ:2.5億円
ダンスインザダーク × エアグルーヴ:2.45億円
ジャングルポケット × エヴリウィスパー:1.7億円
クロフネ × フサイチエアデール:1.4億円

当歳馬
クロフネ × マイケイティーズ:3.0億円
アグネスタキオン × ラスティックベル:1.55億円
キングカメハメハ × マストビーラヴド:1.55億円
クロフネ × フサイチエアデール :1.35億円
アグネスタキオン × マンファス:1.2億円(牝馬)
Kingmambo × ビージョイフルアンドリジョイス:1.1億円
キングカメハメハ × ローザロバータ:1.08億円
マンハッタンカフェ × デアリングダンジグ:1.02億円
Match - ゼンノロブロイ x アルゼンチンスター:1.0億円

1億円超えとは言っても、私の目につくような馬はあまりいないです(私に見る目がないからですが)。
1頭だけ気になるのは牝馬で唯一1億円を超えた「マンファスの2007」(アグネスタキオン × マンファス、2007年3月23日生)です。兄はダービー馬キングカメハメハ
中島理論的には父と祖母父がゼロ交配です。5代内クロスなし、6代内クロスはAlmahmoud5x6、Tudor Minstrel6x6、Nasrullah6x6で、すっきりとしています。Djebelが母方6代目から系列ぐるみでクロスするアグネスタキオン産駒としては変わり種です(系列ぐるみと言う考え方は五十嵐氏理論的)。サンデーサイレンス系が飽和する中で、このアグネスタキオン産駒がどのような成績を残すのか注目です。Djebelクロスの影響が強い馬と言う意味でも注目です。
マイナス点はやはりサンデーサイレンス系であること(牝馬なので大きなマイナスではないでしょう)と、8連産目であることでしょうか。

Octave

2007-07-24 20:52:10 | 競馬日記
Rags to Richesが熱発で回避したCCAオークスはUnbridled's Song産駒Octaveが勝ちました。Rags to Richesと同じくT・プレッチャー師の管理馬です。Mr. Prospector系×Grey Sovereign系×Ribot系×Hurry On系。母父はゼロ交配。Caro3x3の大きなクロスを使っていますが、ちゃんとした配合になっているように思います。マザーグースSからのGI連勝です。

エディーリードHはStorm Cat産駒After Marketが勝ちました。母はGI2勝の名競走馬。こちらもチャールズウィッティングハムMHからのGI連勝です。

フランスの2歳重賞ロベールパパン賞(GII)はディヴァインライト産駒Natagoraが勝ちました。重賞連勝、4連勝です。

メシドール賞(GIII)はVerglas産駒Stormy Riverが勝ちました。昨年のジャンプラ賞以来の勝利です。

ヴィシー大賞典(GIII)はKaldounevees産駒Atlantic Airが勝ちました。昨年のゴントービロン賞(GIII)以来の勝利です。
2着にKentucky Dynamite。フラワーボウル招待を勝ったChelsey Flowerの仔です。Chelsey Flowerは今年3月に亡くなりました(ブログ)。

ドイツ賞はMonsun産駒Schiaparelliが勝ちました。ハンザ賞(GII)からの連勝です。出走馬中唯一のGI馬で、前走も勝っていますので、ここは落とせない1戦だったでしょう。ライバルPrince FloriはKジョージの方に出走予定です。大種牡馬Monsunは今年も好調で、Manduroはイスパーン賞、プリンスオブウェールスSを連勝しましたし、3歳馬Axxosはオッペンハイムウニオンレネン(GII)を勝ち、パリ大賞典では2着に入りました。

武豊通算最多勝記録更新

2007-07-23 20:49:40 | 競馬日記
岡部さんの大記録を超えました。時代が違いますし、豊が勝利数では上でも率の面では岡部さんの方が上になる年も多かったですから、岡部さんと単純な比較はできませんが、破ることが極めて困難なところまで記録は更新されるのでしょう。

今年は不調と言われてきましたが、この数日はハイペースで勝っています。
不調の理由かなと思ったのは
1.騎乗停止による出遅れ
2.ちょっと足らない馬で人気を背負って負けること
3.ディープインパクト引退
4.オーシャンエイプスに代表される乗り馬選択のミス
5.一人の馬主に振り回されすぎたこと
ぐらいでしょうか。

エージェントシステムの変化によって豊に能力のある馬が集中しにくくなり、そのせいで馬の質は落ちたのですが、豊が乗ると相変わらず人気になります。そして人気を背負って負けます。リズムを作りづらかったでしょう。
ディープインパクトの引退は気持ちの上で影響を与えたでしょうし、オーシャンエイプスに固執した原因の一つになったかもしれません。乗り馬選択のミスと書きましたが、エージェントシステムとか、人間関係とかも関連してくる部分です。
そして、いくら有力馬に乗せてくれると言っても、わがままな馬主に振り回されるのは他の部分に悪い影響を与えたでしょう。諸方面に気を使いながら乗っているのに、負けても勝っても文句言われるのではたまりません。本人はNHKマイルCの騎乗についてオーナーから感謝されたことを得意げに日記に書いています(武豊オフィシャルホームページ:日記)。また日曜にメイショウトッパーで小倉メインを勝った後、松本オーナーから「永久に破れない記録を作った騎手と世界に挑戦できることはうれしい」とのコメントをもらっています(記事)。こういうのは騎手として励みになることでしょう。

わがままな馬主と切れ、2歳戦が始まり、凱旋門賞にメイショウサムソンと行くことが決まって、状況はかなり良くなったんじゃないでしょうか。有力馬が分散する傾向は変わらないでしょうから、年間200勝するようなのは無理じゃないかと思いますが、まだしばらくはトップジョッキーの一人として君臨するのでしょう。

武豊ブランドというのは絶大で、勝った場合には騎乗内容をほとんど“分析することなく”頭ごなしに褒めたたえるようなものがスポーツ紙上では主であるものの、逆に、勝ったら馬が強いから、負けたら騎乗ミスと叩かれるようなことも巷では非常に多いです。牧太郎氏なんかは宝塚記念を“分析して”豊の3着になった騎乗を絶賛していますが(スポニチ:牧太郎のおけら街道トキの声、負けたレースの内容を分析して褒めているのであって、単なる賛美記事ではないでしょう)、ネット界では豊の騎乗ミスだと叩くようなものも散見されました。ちなみに牧太郎氏コラム中で、『この夏、「体内時計の武豊」の大逆襲である。』と予言しましたが、これは当たったと言っていいかもしれません。

冷静な評価を得られない異常な環境下のプレッシャーに耐えながら期待に応え続けるのは大変なことだと思います。