JRA賞が発表されています(
記事)。
年度代表馬は
ロードカナロア(209票)。今年は高松宮記念、安田記念、スプリンターズSと国内のスプリント、マイルGIを制し、更に香港スプリントを衝撃の5馬身差で圧勝しました。日本史上最強スプリンターに認定したいと思います。
次点は
オルフェーヴル(69票)。フォワ賞連覇、凱旋門賞2年連続2着からの有馬記念8馬身差圧勝でした。気性に問題があり、負ける可能性のあるレースを使わないというレース選びで、今年は4戦だけでGIレースは2戦だけでした。有馬記念は見事なパフォーマンスでしたが、これだけでは年度代表馬には届かないですね。
競馬ニホンの荒木敏宏氏はジェンティルドンナ、東京スポーツの舘林勲氏は該当馬なしに入れています。舘林氏はあまり競馬に詳しくないものと思われます。
最優秀2歳牡馬は
アジアエクスプレス(279票)。ダート戦連勝からの朝日杯完勝は見事でした。
日経ラジオの檜川彰人氏は
ワンアンドオンリーに入れています。新馬、500万下、朝日杯と3戦無敗のアジアエクスプレスと未勝利、ラジオNIKKEI杯のワンアンドオンリーでは随分と成績が違うように思うのですが。
最優秀2歳牝馬は
レッドリヴェール(279票)。3戦無敗、阪神2歳牝馬Sに加えて札幌2歳Sも勝っていますから順当ですね。
勝馬の菅原章友氏は
ハープスターに入れています。新馬、新潟2歳Sと連勝して阪神2歳牝馬Sで2着。レッドリヴェールとの差は阪神2歳牝馬Sを勝ったか負けたかだけですね。これで負けた方が受賞するとおかしいように思います。
最優秀3歳牡馬は
キズナ(242票)。ダービー馬で、秋にはフランスに遠征してニエル賞を勝ち、凱旋門賞では4着でした。国内でも他に京都新聞杯と毎日杯を勝っています。
次点は
エピファネイア(38票)。皐月賞、ダービーと2着で菊花賞を勝ちました。他の重賞勝利は神戸新聞杯だけですから、キズナの方が上でしょう。
皐月賞馬
ロゴタイプには1票も入らないんですね。
最優秀3歳牝馬は
メイショウマンボが堂々の満票(280票)で選ばれました。オークス、秋華賞に加え、エリザベス女王杯も制しました。桜花賞馬
アユサンがあの一発だけだったので、順当なところです。
最優秀4歳以上牡馬はオルフェーヴル(176票)。次点がロードカナロア(104票)。ロードカナロアが最優秀短距離馬の方にも選ばれると見て、バランスを取りに行った人が多かったんだと思います。無冠で終わらせるには忍びないと思った人が多かったんでしょうね。
最優秀4歳以上牝馬は
ジェンティルドンナ(274票)。次点が
ヴィルシーナ(3票)。エリザベス女王杯を勝ったのが3歳馬のメイショウマンボで、JCを勝ったジェンティルドンナとヴィクトリアマイルを勝ったヴィルシーナの戦いになりますが、レースの格も他の成績も違いすぎます。ヴィルシーナに入れたのは勝馬の菅原章友氏、研究ニュースの永楽裕樹 氏、大阪中日新聞の若原隆宏氏。菅原章友氏はおかしな人なんでしょう。
最優秀短距離馬はロードカナロアが満票(280票)で選出。バランスを取りたいと思った人が多かったために最優秀4歳以上牡馬は逃しましたが、最優秀短距離馬と年度代表馬が取れれば十分ですね。ただ、1998年の
タイキシャトルはこの3つを取っていますから(当時は最優秀5歳以上牡馬)、この馬も3つ取って良かったと思いますが。有馬記念圧勝と2年連続凱旋門賞2着を評価したという形でオルフェーヴルを特別賞とする手もあったと思います。
最優秀ダートホースは
ベルシャザール(154票)、次点は
ホッコータルマエ(122票)。GI4勝、GIII3勝、他にGIで2着1回、3着1回のホッコータルマエよりJCダートと武蔵野Sを勝っただけのベルシャザールが選ばれたというのはちょっとショックです。ホッコータルマエはJCダートで3着に破れていますが、そのときの2着ワンダーアキュートに東京大賞典で完勝していますから、力の差があったとは思えません。
ゴールドアリュールのように交流GI2勝だけで受賞した馬がいるのにおかしいと思いますね。ちなみにベルシャザールもゴールドアリュールも社台レースホースの馬です。
福島競馬記者クラブ・会友の谷上泰正氏は
エスポワールシチーに入れていますね。マイルチャンピオンシップ南部杯とJBCスプリントを勝っていますが、この馬が受賞するくらいなら確実にホッコータルマエが受賞すべきだと思います。谷上氏は毎年、変な馬に票を入れます。
該当馬なしとしたのはBSN新潟放送ラジオの近藤丈靖氏とBSN新潟放送テレビの磯村茂昭氏と東京スポーツの松島良都氏。酷い人たちですね。
最優秀障害馬は
アポロマーベリック(261票)。次点が
オースミムーン(5票)で、
バアゼルリバーと
ブラックステアマウンテンが1票ずつ。
J.GIは中山グランドジャンプと中山大障害の2つで、中山大障害を勝ったアポロマーベリックは他にも東京ジャンプS(J.GIII)を勝っていて、これが選ばれました。
オースミムーンは重賞3勝で、重賞の数だけならこの馬ですね。
中山グランドジャンプを勝ったブラックステアマウンテンは外国馬で、他にペガサスSを走りましたが9着でした。ブラックステアマウンテンに入れたのは東京中日スポーツの正見真一郎氏。エクリプス賞なんかではアメリカで1戦しかしていない遠征馬が選ばれたりしますから、たった1勝であってもその馬の実力とレース次第で選ばれることがあってもおかしくないと思いますが、ブラックステアマウンテンが取るくらいならアポロマーベリックだと思います。
バアゼルリバーは今年未勝利。どうしてこの馬に入れる人がいるのでしょう。バアゼルリバーに入れたのは毎日新聞の増永道夫氏。
該当馬なしとしたのが12票。傑出馬不在と見る人がそれなりにいました。毎年、該当馬なしが多い部門でもあります。