うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Curlin

2008-08-31 20:16:54 | 競馬日記
ウッドワードSは予定通りCurlinが勝ちました。
ただ、あまり強い勝ち方ではありませんでした。それでも勝つのが強い、ということができるかもしれません。

フォアゴーHはUnbridled's Song産駒First Defenceが勝ちました。「Unbridled系ではIn Realityのクロスがはまりやすい」と書きましたが(ブログ)、この馬もIn Reality 5×4を持ちます。
母はサンタモニカHの勝ち馬、祖母はゲイムリーHの勝ち馬。伯父叔父にベルモントSのEmpire Maker、セクレタリアトSのChiselling、アーリントン ミリオンのChester Houseがいます。Empire Makerは父がUnbridledで、In Realityの4×3です。

ソラリオS(GIII)はOasis Dream産駒Sri Putraが勝ちました。伯母に仏オークスのCaerlinaがいます。アガカーン家の牝系出身です。

貯蓄銀行グループ賞(GIII)はLando産駒Prince Floriが勝ちました。2006年のバーデン大賞典を勝った馬ですが、重賞勝利は1年3ヶ月ぶりです。

2008-08-31 18:50:00 | 日記
錦織圭がすごいですね。
慣れ親しんだハードコートの全米オープンで世界ランク4位を破って4回戦進出です(記事)。
全米オープンで第4シード以内の選手を18歳以下の選手が破ったのはビョルン・ボルグが17歳のときに3回戦で第3シードを破った時以来とのことです。ボルグですか。凄い名前が出てきますね。
更に18歳での4回戦進出はマラト・サフィン以来。こっちも凄いです。

どちらも世界ランク1位になったことのある4大大会優勝者。
黙っていてもそのうち世界ランク10位内に入ってくると言われる逸材なだけあります。

デルレービーチ国際選手権を勝ったときはレイトン・ヒューイットの16歳10ヶ月に次ぐ若さでのATP大会制覇とのことでした(ブログ)。こちらも世界ランク1位になったことのある4大大会優勝者です。

アルカナ・ドーヴィルセール

2008-08-30 23:23:07 | セリ
アルカナ・ドーヴィルセールについて合田さんがリポートしています(記事)。
合田さんが取り上げている馬を見てみます。

まずは最高価格馬上場番号30番Galileo × Olimpic Girl。ロートシルト家のモートリー牧場生産のようです。
Sadler's Wells2×3のきついクロスがありますね。しかしながらGalileoはSadler's Wellsのゼロ交配、祖母もSadler's Wellsのゼロ交配。母父はDarshaanで、これをSadler's Wellsで挟み込んでいます。Sadler's Wells=Fairy King2×3を持つ馬としてはRed Rocksがいます。
牝系はドイツ出身で、5代母はSuleikaです。スタイヴァザントSlip Anchorビワハイジマンハッタンカフェを出している名門です。Galileoの牝系もドイツ出身なので、AlchimistやMagnatといったドイツの特殊な血をクロスしています。
きめが細かすぎる気がしますが、なかなかな配合だと思います。

次は上場番号232番Galileo × Kiftsgate Rose
近親にイブキパーシヴAct Oneがいますね。5代母がRoyal Statuteで、ヘクタープロテクターラムタラらと同じ牝系です。
祖母父がソヴィエトスターで、Specialのクロスが発生します。Mr. Prospectorのクロスまで発生しており、こちらは大きなマイナスとまでは言いませんが、特に必要がなかったように思います。悪くはないですが、30番の方が好きです。

上場番号329番Galileo × Freedom Flame
Sadler's WellsとDarshaanのニックスですね。決して日本で実績のある配合ではありません。更にDjebelのクロスは分厚く、Donatelloまでクロスしています。
Raise a NativeクロスがあるGalileo産駒としてはLush Lashesがいますね。

この3頭は全てGalileo産駒、全て2007年生まれ。つまりGalileo8歳時種付けです。

CurlinとBig Brown

2008-08-27 23:16:30 | 競馬日記
CurlinとBig Brownの直接対決はしばらくなさそうですが、11月29日にマッチレースをする案が出されたものの、これもなしになったようです(記事)。
理由としてはCurlinがJCダートに出るかもしれないから!!
ウェルカムです。是非来てください。Big Brownも日本に来て日本で対決したらいいのに。

で、現在のアメリカはこの2頭の2強状態ですが、ボビー・フランケルがこの2頭に管理馬をぶつけるつもりのようです(記事)。
Curlinが出走予定のウッドワードSにOut of Control、Big Brownが出走予定のモンマスSにProudinskyが出るかもしれません。野心的ですね。

Out of Controlはブラジル産、Proudinskyは独産です。
どちらも配合が渋いですね。Out of Controlの母内のエルセンタウロのクロスなんて、涙が出そうです。

オリンピック感想(陸上編)

2008-08-26 21:50:06 | 日記
オリンピックが終わってしまいました。あっという間でした。
全てを振り返るのは不可能なので適当に思うところをまとめます。

陸上男子100、200mのウサイン・ボルトは常識破りでした。あの巨体で、ものすごいパワーで、猛烈なスピードで、突き進みます。100m決勝のゴール前で横走りのようになっていましたが、マイケル・ジョンソンを思い出しました。あれは確か、いつかのオリンピックか世界陸上の前の大会で、400mで完全に独走状態になってしまって、ゴール前でスピードを落としながら手を前後に開いて横走りをしたのでした。あのときはギリギリ世界記録を破れず、見ている方が悔しかったです。もうちょっとで破れるのだからまじめに走ってくれよと。ボルトの場合は横走りしながら世界記録。こっちもえげつないです。あの巨体、あのパワーですから、マイケル・ジョンソンが戦前に200mでの世界記録は難しいと言ったのは常識的です。しかし、カーブを曲がり終えたときに世界記録誕生を確信させる見事な走りでした。ボルトは400mリレーでも世界記録で金メダル。二度と起こりえない偉業だと思います。200mでも後半強かったですから、400mを走ればどうなるんだろうとも思います。

その400mリレーでは日本チームが銅メダルを取りました。予選でアメリカなど強豪チームが失格するラッキーはありました。しかしながら彼らはバトンパスが下手くそなので、確率的にこのような事態は起こりえます。日本チームはいつかメダルに手が届くことを信じてバトンパスの練習を積み重ねてきたので、メダルを手にする運命でした。アテネで4位だったときのメンバー土江寛裕はコーチをしているのですね(記事)。バトンパスのポイントを分析してロスを減らす作業をしたようです。100mの日本記録保持者で甲南大学准教授の伊東浩司はちょうどNHKで解説をしていました。彼も朝原らと同じチームで走ったことがあります。朝原や末続が今までリレーに関わってきた全ての人の勝利であるようなことを言っていましたがその通りだと思います。
朝原宣治は最後の最後に最高の結果を手にしました。昨年の世界陸上のときに朝原がやめなければ北京ではメダルに手が届くと書きましたが(ブログ)、本人もやめなくて良かったと思っているでしょう。これで思い残すことなく現役生活から卒業ができると思います。
今後の課題はやはり個人のレベルアップでしょう。今回、ボルトがとてつもない記録を作りましたが、早く10秒を切る日本人が出てきて欲しいです。またリレーのチームとして考えた場合、朝原の穴を誰が埋めるのか、この4年間の大きな課題になると思います。急造チームでロンドンを目指すのではなく、ロンドンの1年前の世界陸上から同じメンバーで臨めるぐらいが理想だと思います。

女子マラソンは野口が試合に出られず、土佐が棄権。両方ともオーバーワークでしょう。自分を追い込めるから一流選手なわけで、誰かがきっちりブレーキをかけてあげなければなりません。今回のレースのレベルから考えても非常にもったいなかったです。若い中村は遅いペースのレースでジョギングをしてきただけでした。経験不足とセンス不足です。
男子の方もオーバーワークで大崎が欠場。練習しすぎです。レースは夏のマラソンとしては破壊的なハイペースでした。日本人選手にとってはどうしようもありません。尾方の作戦が精一杯でしょう。
男女とも欠場が出たのですが、補欠選手を使えませんでした。直前に欠場が分かった男子の方はある面仕方がないですが(なぜ直前まで把握できなかったのかは問題ですが)、女子の方は補欠選手の方に切り替える時間の余裕があったにもかかわらず、補欠の方もダメという不手際でした。出たい選手、経験を積ませたい選手はいるのにそれを出せなかったのは日本にとって大きな損失でしょう。
今回は女子の方は遅いぺースでしたが、男子の方がそうだったように今後はオリンピックでもハイペースのレースが見られるようになるかもしれません。そうなった場合に今の日本の女子のレベルでは苦しくなるでしょう。オリンピック、世界陸上の女子マラソンメンバーが発表される度に「最強メンバー」などと盛り上げようとするのですが、そんな幻想を語っている間に世界の方はどんどん進んでいくでしょう。
夏の大会で6分台の記録で優勝したワンジルはすばらしいですね。天才的スピードランナーであり、我慢することを仙台育英時代から叩き込まれてケニアに初めてのオリンピックマラソン金メダルをもたらしました。3分台の世界記録を目指すそうです。ちょっと次元が違いすぎますね。

ハンマー投げの室伏はメダルに届かず。まだまだ力はありますが、若手の伸びが著しく、競技のレベルが向上しています。投擲種目で日本人がメダルを争えることだけで十分すごいです。

幅跳びの池田久美子は予選敗退。「まさかの予選敗退」という書き方をしている新聞もありましたが、今の池田では順当な結果です。今はスランプ気味ですから、もう一回技術を作り直して7mに挑戦して欲しいです。

3000mSCの早狩さんはこけなかったようで良かったです。全中の優勝者が未だに日本のトップなのですからすばらしいとしか表現できません。朝原と同い年ですが、まだ競技を続けるようです。まずは来年の世界陸上に出られることを期待しています。日本人が苦手な中距離種目をこれからも引っ張っていって欲しいです。

男子400m障害は為末、成迫ともに予選敗退。この種目は一時は4×400m障害リレーでもあれば(物理的に無理ですが)金メダルを狙えるのではないかと思うぐらい選手がそろっていたのですが、寂しい結果ですね。
その一方で女子の400m障害では久保倉が準決勝に進出する快挙がありました。日本女子短距離はレベルが低いと言われ続けていますが(実際にレベルが低いですが)、福島大学を中心とした強化が実を結びつつあります。

男子400mでは金丸が予選敗退。派手なパフォーマンスで知られる金丸君ですが、パフォーマンスに見合った走りを期待したいですね。
マイルリレーでは金丸が直前に出られなくなり、為末が急遽走ることなりました。ベストのメンバーさえ組めればこちらもメダルを狙っていける種目なのですが、どうもうまくかみ合いません。

男子の5000m、10000mは日本人には全く関係のない種目になってしまいました。新皇帝ベケレ兄が強いですね。このレベルでどうにか入賞を争えるぐらいのレベルの選手を育てて行かなければマラソンの方も今後も厳しいでしょう。
女子では5000mで小林が惜しくも次点で決勝に進めず、1000mでは福士が11位。小林は伸びしろがどれくらいあるのでしょうか。ちやほやされ方を見ると早熟で終わってしまいそうな気がしているのですが。

モルニー賞

2008-08-25 23:32:09 | 競馬日記
モルニー賞はBushrangerが勝ちました。Danetime産駒で、この馬もDanzig3×4の系列ぐるみです。この形態は急増していますね。母父はHyperion系Efisio。母父にこのような血統が残っているのが欧米の強みです。

ジャンロマネ賞(GII)はSingspiel産駒Folk Operaが勝ちました。母父はHalling。Sharpen Up系は好きで、このHallingも期待していたのですが(現役時代から好きでした)、産駒はGI未勝利です。

ケルゴルレイ賞(GII)はSicyos産駒Ponte Tresaが勝ちました。祖母父Matahawkが渋いですね。シーホーク産駒のパリ大賞典馬です。叔父にモーリスドゲスト賞のPorlezza

ノネット賞(GIII)はNayef産駒Lady Marianが勝ちました。重賞2勝目ですね。

ヴァルター・J・ヤコブス牝馬賞(GIII)はAreion産駒Ashanteeがかちました。父はBig Shuffle産駒です。曾祖母父はセントクレスピン。血統表内にカタカナを見ると何となくうれしくなります。

アメリカの競馬です。
パシフィッククラシックはGo Betweenが勝ちました。曾祖母の仔にRed Regent

バレリーナSはOrientate産駒Intangarooが勝ちました。GI3勝目です。

ミッドサマーダービー

2008-08-24 22:32:56 | 競馬日記
"ミッドサマーダービー"トラヴァーズSはTiznow産駒Colonel Johnが勝ちました。Tiznow産駒はDa 'TaraがベルモントSを勝っています。貴重なMan o'War系が影響力を見せています。そのDa 'Taraは5着でした。Harlem Rockerが4着。
Tiznowは父方に特殊なアルゼンチンの血を持ちますが、母父Turkomanもアルゼンチンの血を持ちます。

キングズビショップSはVisionaireが勝ちました。Grand Slam産駒で、母父はフレンチデピュティ。影響の強いBold RulerとNative Dancerが祖父母4頭にきっちりと配置されているのがいいです。

パーソナルエンスンSはGinger Punchがかちました。BCディスタフを含むGI6勝目。

英インターナショナルS

2008-08-24 21:55:00 | 競馬日記
インターナショナルSはエイダンのDuke of Marmaladeが勝ちました。GI5連勝です。止まりませんね。
ダービー馬New Approachは3着。愛チャンピオンSで再戦するかもしれません。

ロウザーS(GII)はExceed And Excel産駒Infamous Angelが勝ちました。父はオーストラリアで活躍したDanehill産駒の短距離馬です。母は父Sadler's Wells×母父Darshaanのニックスです。この馬の父Danehill系×母父Sadler's Wells系もニックスと呼んでいいでしょう。

グレートヴォルティジュールS(GII)はDalakhani産駒Centennialが勝ちました。伯父にクロコルージュがいます。

セレブレイションマイル(GII)はRaven's Passが勝ちました。GIでは勝てずに2着3回、3着1回、4着1回。父はElusive Quality。母はミエスクS(GIII)を勝っています。半姉はマイアミマイルBCH(GIII)のGigawatt。母父はウォーエンブレムの母父として名を挙げたBrigadier Gerard系Lord at War。

プレスティジS(GIII)はSadler's Wells産駒Fantasiaが勝ちました。母父Darshaanですね。祖母はチェヴァリーパークSを勝っており、Zietenの全弟でもあります。

ウインターヒルS(GIII)はBarathea産駒Stotsfoldが勝ちました。母父Shirley Heightsでニックスですね。祖母はランカシャーオークス(GIII)を勝っています。伯父にホーソンGCH(GIII)のSupreme Sound。イエローゴッドの仔Nebbioloの産駒です。

ギヨームドルナーノ賞(GII)はCape Cross産駒Russian Crossが勝ちました。母父はダンシングブレーヴです。半兄にウージェーヌアダム賞(GII)のArchange d'Or、重賞3勝のRussian Hopeがいます。

カルヴァドス賞(GIII)はElusive City産駒Elusive Waveが勝ちました。父はモルニー賞を勝ったフランス2歳チャンピオン。祖母はコリーダ賞(GIII)を勝っています。

愛フューチュリティS(GII)はAnabaa産駒Arazanが勝ちました。アガカーン殿下のオーナーブリーディングホースでKジョージのAzamourの半弟です。Azamourは世代のズレがが特徴的ですが、本馬ではズレは見られません。

ヨークシャーオークス

2008-08-23 23:16:25 | 競馬日記
ニューマーケットで行われたヨークシャーオークスはコノネーションSの勝ち馬Lush Lashesが勝ちました。
前走ナッソーSはあまり上手くない競馬で2着でした。

昨年、2歳馬のKingsgate Nativeが勝って驚かせた短距離戦ナンソープSはセン馬Borderlescottが勝ちました。父はジュライCの勝ち馬でIndian Ridgeの仔Compton Place。Kingsgate Nativeは3着でした。

2歳戦ジムクラックS(GII)はDansili産駒Shaweelが勝ちました。Danzig3×4の系列ぐるみですね。
母父はパントレセレブル。日本でも1年だけ供用されました。英チャンピオンSなどGI3勝のPride、オーストラリアで短距離GI3勝のBentley Biscuitなどを出し、そこそこ成功しています。
曾祖母はOptimistic LassはGII時代のナッソーSとムシドラS(GIII)を勝ち、コロネーションSのGolden Opinionを出しています。