うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ライラプスとフサイチリシャール

2005-12-13 20:47:00 | 競馬日記
ライラプスとフサイチリシャールでは五十嵐氏理論的にはライラプスの方が上です。
が、GIを勝てる配合なのはフサイチリシャールの方かもしれません。

ライラプスの場合はAlmahmoud6x5、Nasrullah5x6を主導にNative DancerやEight Thirtyで欧米の血(欧;The Tetrarch、Sickle、米:Man o'War、Discovery、Ultimus)をまとめた配合で、父母の世代もだいたい合っています。
フサイチリシャールでは一番大きなクロスはHail to Reason6x4で、5代目からの系列ぐるみクロスはRoyal Charger7*8x5*6、Nashua7x5、Almahmoud7x5で、ライラプスより更に統一性に欠けます。Royal Chargerは強調している母の主導であり、Hail to Reasonの大きなクロスに含まれるので、これが一応の主導と言えるでしょう。

ライラプスとフサイチリシャールの大きな違いを挙げれば、ライラプスでは世代が合っているのに対し、フサイチリシャールでは父の世代が新しいことだと思います。その結果、ライラプスよりクロス馬の種類は少なくなります(IKの評価では両方とも△ですが)。これは反応の早さという点で有利な材料です(五十嵐氏理論的考察)。ライラプスでは欧米の雑多な血をクロスし過ぎているのが勝ち味の遅さの原因の一つでしょう。と、思ったのだけど、9代まででちゃんとクロス馬を数えてみると、ライラプスとフサイチリシャールはほとんど変わらない。この考察は失敗。
また、フサイチリシャールは父の世代交代が早い上に父の初年度産駒であり、非常にフレッシュな状態です。クロフネはNHKマイルCを圧勝したものの、ダービーは伸びきれず。マイナーさを持っています(中島理論的考察)。

世代ずれでいい競走馬を作るのは一つの方法としてあるのですが、その馬の繁殖成績が必ずしも良好と言えないのが難点だと思います。