うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

カルロスペレグリーニ大賞典2013

2013-12-21 01:12:51 | 競馬日記
アルゼンチン最大のレース、カルロスペレグリーニ大賞典はSoy Caramboloが勝ちました。芝12Fのレースですが、父Val Royal、祖父Royal AcademyともにBCマイルを勝ったマイラーです。

曾祖父がNijinskyで、今では貴重になってきたNijinsky系です。南アフリカにいるはずのSilvanoの活躍がありますが、南米でももう少しは血が続きそうです。
母父More Lightは11F、12Fで重賞を3勝しており、その父Morstonはダービー馬、更にその父RagusaはKジョージVI&QエリザベスS、セントレジャーなどを勝った中長距離の名馬です。更にその父がRibotで、直接遺伝の観点からは、距離が持つ理由として、この母父が考えられるでしょう。

クロス馬的観点で見ると、まずSpy Song 5 x 5が目に付きます。普通はSpy Songはスピードと見ると思いますが、系列ぐるみではなく影響は弱いです。6代内に出現するクロス馬はSayajirao = Dante 6 x 7、Nearco 6 . 7 . 8 . 8 . 8 . 8 x 6 . 6 . 7 . 8 . 8 . 8 . 8、Hyperion 7 . 8 . 8 x 6 . 7 . 9、Kong 7 x 6です。Sayajiraoは愛ダービー、セントレジャー馬、Danteはダービー馬、Nearco、Hyperionはいわずと知れた名馬、Kongはスピード馬Grey Sovereignと2000ギニー、ダービーの2冠のニンバスを出した繁殖牝馬。こうやってクロス馬だけを取り出すと、中長距離寄りに見えてきます。実質的に異系交配に近い、いい配合だと思います。

朝日杯

2013-12-15 22:45:21 | 競馬日記
朝日杯2歳S(フューチュリティSなんて何を言っているのか分からない名前はすぐに変えるべき)はアジアエクスプレスという馬が勝ったようですね。

事前に情報を特に見ていなかったのですが、Storm Cat系、Affirmed持ち、Northern Dancerクロス、Raise a Nativeクロス、Bold Rulerクロスという感じで、ゴスホークケンを思い出しました。ただし、逃げて勝ったゴスホークケンに対し、内でしっかり折り合って外に持ち出して差してきました。
この理由はいくつかあるでしょう。アンカツ曰く、「手応えが危うく見えるほど道中リラックスしとった」という気性(twitter)はかなり大きいでしょうね。血統的には、全然毛色が異なる部分としての母父Running Stagですかね。

予備知識なく、勝ち馬の血統表だけ見てゴスホークケンを思い出したので、まあそうでしょうねという感じだったのですが(答を知ってますからね)、アジアエクスプレスはダートを2戦連続で圧勝して、3戦目で初めての芝がこのレースだったのですね。この臨戦過程で4番人気とは、皆さんよく知っていますね。芝砂兼用で行くのでしょうか。ダート戦連勝で芝でも頂点に立った馬としてはエルコンドルパサーを思い出します。比較の対象のレベルが高すぎるのですが、この馬もどの程度やるのか興味があります。

ロードカナロアの公式レーティングは?

2013-12-10 22:10:27 | 競馬日記
ロードカナロアの公式レーティングの発表がまだなのですが、Sole Powerの調教師エド・ライナムが文句を言ってますね(記事)。
ロードカナロアの前のレーティングは120だったのですが、「もし、(このレースでの)レーティングが120ならハンディキャップ戦で会いたくない」ってなことです。Sole Powerとしてはそれなりに走りましたから、あの走りで120だと言われたら嘘だろうと思うでしょうし、ロードカナロアが120ポンドで、Sole Powerはその5馬身後ろだと言われたら腹が立つでしょうね。

実際のところは127ポンドくらいになりそうです。130のBlack CaviarTreve、129のWise Dan、128のNovellistの次になります。Racing Postはかなりいい評価をくれましたが、公式レーティングでもそれなりにいい評価をもらえそうです。

さすがRacing Post

2013-12-10 01:42:27 | 競馬日記
日本びいきで有名なRacing Postですが、ロードカナロアに対して129ポンドというレーティング(RPR)を与えました。

今年のレーティングではセックスアローワンス抜きのBlack Caviar、サセックスSでDawn Approachを破ったToronadoと並ぶ3位タイになります。Dawn ApproachやMucho Macho Manより上なんですね。
スプリンターとしては今年の最強クラスであると見ているのは間違いないでしょう。私もBlack Caviarとの一騎打ちだなと思いました。

2006年にはRacing PostはディープインパクトのRPRをこの年のトップの133ポンドにしました(ブログ)。さすがRacing Postと言いたくなります。

レッドリヴェール

2013-12-10 00:11:43 | 競馬日記
阪神2歳牝馬S(ジュベナイルフィリーズなんて何言っているのか分からない名前は早く変えるべき)はレッドリヴェールが勝ちました。このレースはダービー馬の仔が強かったのですが、今年はステイゴールド産駒でした。昨年はウォーエンブレム産駒。

母父はDixieland Band。日本におけるDixieland Band持ちの活躍馬といえば、何と言っても菊花賞、メルボルンCのデルタブルースですね。他にはフミノイマージンなんかでしょうか。
Dixieland Bandはアメリカで広がっている血で、今年のBCではジュヴェナイルをNew Year's Day、スプリントをSecret Circle、フィリー&メアスプリントをGroupie Dollが勝ちました。日本での活躍馬は長めの距離、晩成の印象がありますが、今年のBCでは短距離、2歳戦で勝利を挙げました。Union RagsのようにベルモントSを勝った馬もいますが、このUnion Ragsも2歳時にシャンペンSを勝ち、BCジュヴェナイルで2着でした。アメリカでは短距離にも2歳戦も強いんですよね。
Dixieland Bandは母方にAlibhaiクロスがあり、Hyperion血量が高めです。これのスタミナ、パワーが、と思うのですが、アメリカでは短距離馬もよく出ます(ブログ)。

ステイゴールドには牡馬の活躍馬が多く、GI馬は全て牡馬だったのですが、レッドリヴェールが初めての牝馬のGI馬になりました。世代が上がっているのでほぼ問題はないのですが、Victoria Park内は若干不満です。

香港国際競走2013

2013-12-09 00:35:53 | 競馬日記
香港国際競走が終わりました。

今年も何と言ってもスプリント。圧倒的な人気を集めたロードカナロアが5馬身差で圧勝しました。スプリント戦での5馬身差。桁違いですね。必死になって5馬身も千切る馬鹿はいないわけで、当然、まだまだ伸びそうな感じがありました。これで香港スプリント連覇、今年GI4勝、通算6勝という歴史的スプリンターになりました。
2着は今年、キングズスタンドSを勝ったSole Powerなのですが、この1年間、1着からこんなに離されたことはありません。この辺を物差しにすれば相当に強いパフォーマンスだったとしていいでしょう。Black Caviarが出ていたら一騎打ちになっていたことでしょう。
これで引退、種牡馬入りなのですが、これだけ強いスプリンターとなるとオーストラリアも欲しいでしょうね。オーストラリアへのシャトルを期待します。

香港カップは逃げたトウケイヘイローが2着。最後に地元香港のAkeed Mofeedに交わされてしまいましたが、実力馬Cirrus Des Aigles、1番人気Military Attackを封じたことは評価できると思います。天皇賞秋は10着と大敗しましたが、香港には合いそうな感じはありました。合うレースがあればGIを勝てるかもしれませんね。クランジのシンガポール航空国際Cなんかどうなんでしょう。

香港ヴァーズに出走したアスカクリチャンは7着。さすがにここを勝ち負けする力はなかったようですね。
勝ったのは地元香港のDominant。GIは初勝利です。

日本馬が出走しなかった香港マイルを勝ったのは、こちらも地元香港のGlorious Daysでした。今年の安田記念でロードカナロアの11着に破れた馬ですね。もちろん、香港の方が合う馬なんでしょうが、ロードカナロアのオールマイティーな強さが際立ちます。
このレースで引退のMoonlight Cloudは6着。初のヨーロッパ外遠征でした。

昨年と同じ1勝と2着1回で、まずまずの結果になりました。地元香港が3勝でしたから、大健闘と言ってもいいでしょう。

ヒメアカタテハ

2013-12-07 01:50:06 | 農・食・医・環境
朝方、それなりに寒かったのですが、チョウがいました。ヒメアカタテハっぽいですね。

ヒメアカタテハ

こんな感じで太陽が当たり始めた壁に止まっていました。体を暖めている最中だったのでしょうか。

ヒメアカタテハ

顔の方から撮るとこんな感じ。

ヒメアカタテハ

アカタテハは成虫越冬と確定していますが、ヒメアカタテハはそれよりも寒さに弱いようですね。この個体はこの調子で冬を越せるのでしょうか。

Silentio

2013-12-04 20:31:15 | 競馬日記
Silent Name産駒SilentioがサイテーションH(GII)を勝ちました。重賞は2勝目。

Silent Nameはカナダでリーディング2位のようですね。そろそろGI馬もしくはカナダのクラシックホースを見たいのですが、リーディング上位というのは悪くありません。
Silentioは母父A.P. Indyで、TrueNicksではA++です(判定)。こういった組み合わせで、アメリカで血が広がっていくのは素晴らしいですし、夢がありますね。

個人的に見たい組み合わせは、母父Sadler's Wellsです。Silent NameはDanehill持ちですから、Sadler's Wellsとの相性の良さが生きる可能性がありますし、この組み合わせでヨーロッパで走らせてみたいです。Sadler's Wells内はHail to Reasonもクロスしますから、将来的にSadler's Wellsクロスという方向に生かせるんじゃないかとも思います。