うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

世界陸上

2011-08-30 20:17:04 | 日記
世界陸上が始まっていますね。日本語表記でテグ、英語表記でDaegu。本当はどう発音するんでしょう。

それはそうとして、ここまでの一番の話題はハンマー投げ室伏広治の金メダルでしょう。オリンピックとのダブル金メダルを達成し、世界陸上の全種類のメダルを集めることに成功しました。世界陸上で初めてメダルを取ったのは2001年のエドモントン大会。10年間トップの力を維持し続けています。36歳325日での世界陸上金メダルは男子では最年長。

男子100mのボルトは決勝でフライング失格。フライング1発失格のルールが適用される初めての世界陸上ですが、つまらないレースになってしまいました。このルールはやめた方がいいと思いますね。音を聞いてから反応したのでは遅く、神経をギリギリまで張り詰めさせて何かの拍子に一気にスタートを切れる状態にしているはずです。その状態で、例えば審判のセットのコールからスタートまでが普通より遅かったりしたら我慢しきれないことがありますし、横の人が揺れたとかに反応してしまうこともあります。今回はスタートの姿勢が高くて我慢しきれなかった可能性と横のブレイクの左足が動いたのに反応してしまった可能性があります。いずれにせよ、王者不在のレースはつまらなかったですし、レースをつまらなくするルールは改善が必要だと思います。ただ、ボルトはあんなにスタートにかける必要はなかったんじゃないかとは思います。

男子110mハードルは1位入線のロブレスが失格。横のコースの劉翔の手をつかみました。走る動きの中に何かをつかむ動きは入らないので、故意につかんだとしていいでしょう。劉翔はかなり後半で伸びていましたので、反則を受けなければ勝っていた可能性が高いです。

女子マラソンはケニア勢がメダル独占、4位はエチオピア。5位の赤羽がアフリカ勢以外での最上位になります。優勝タイムは2:28:43。ラドクリフもヌデレバも高橋尚子も野口みずきもシモンも周春秀もいない女子マラソンはちょっと停滞期でしょうか。

ハットトリック産駒GI勝利

2011-08-21 23:11:13 | 競馬日記
ハットトリックの仔Dabirsimがモルニー賞を勝ちました。4戦無敗、GIは初勝利、重賞は前走カブール賞(GIII)に続き2勝目です。

ハットトリックはアメリカWalmac FarmとアルゼンチンHaras El Mallinのシャトルで供用され、Dabirsimは受胎した状態でアメリカからフランスへ持ち込まれました。
受胎率が良くないという噂なのですが、当たれば大きい種牡馬として持ち直すといいですね。

Dabirsimは祖母が伊オークス馬、高祖母がモルニー賞の勝ち馬。なかなかな良血と言っていいでしょう。フランスらしい異系交配馬です。

皐月賞馬

2011-08-19 00:45:12 | 競馬日記
ヴィクトワールピサが凱旋門賞を回避することになりました(記事)。左飛節に炎症が見られるとのこと。ドバイWCを勝って運を使い果たしたのか、誤算続きです。
5週間程度の安静が必要とのことで、JCに間に合うのか、有馬記念連覇にかけるのか。そのまま引退って可能性もありますね。

同じくネオユニヴァース産駒の皐月賞馬アンライバルドは屈腱炎再発で引退することになりました(記事)。皐月賞での走りは見事で、怪我さえなければもっと活躍できたと思います。種牡馬になるそうですが、ヴィクトワールピサと引退時期がかぶってしまいますね。
繋養先はブリーダーズSSに決まったとのこと(記事)。ヴィクトワールピサは社台に残るでしょうし、棲み分けることになりました。半兄のダービー馬フサイチコンコルドもブリーダーズSSで繋養され、そこそこ成功しています。ちなみにブリーダーズSSにはヴィクトワールピサの半兄アサクサデンエンスウィフトカレントもいます。

1998年の2冠馬セイウンスカイが亡くなりました(記事)。シェリフズスターの出した唯一の活躍馬で、父と同じく1頭だけでも活躍馬を出してくれることを期待しましたが、残念ながら重賞勝ち馬を出せずに終わりました。アイルランドから障害用種牡馬としてのオファーがあったものの結果的に日本にとどまることになりました。可能性を試して欲しかったです。

姉は破れ、妹は勝つ

2011-08-16 00:54:27 | 競馬日記
ジャックルマロワ賞に出走したGoldikovaは2着に破れました(記事)。馬場状態はGood To Softとなっていますね。馬場がちょっと緩かったでしょうか。でも去年までの強さはないかもしれません。といっても普通の基準ではまだかなり強いのですが。
勝ったのはImmortal Verse。見ての通りの良血馬ですね。コロネーションSからのGI連勝です。
3着はSahpresa。牝馬のワンツースリーでした。

Goldikovaの妹Galikovaはジャックルマロワの前のレース、ギヨームドルナーノ賞(GII)を勝ち、重賞2勝目をあげました。父は今年、猛烈に勝ちまくっているGalileo。
ここまで無敗の仏牝馬2冠Golden Lilacが当然ながら人気を被ったのですが、3着に破れました。

ラインラントポカル

2011-08-15 19:45:45 | 競馬日記
ドイツのGIラインラントポカルは1番人気で地元ドイツのEarl Of Tinsdalが勝ちました。2番人気のCavalrymanは6頭立ての最下位。前走のベルリン大賞典(ドイツ賞)に続き2戦連続の殿負けというという失態です。Hallingの仔できれいな異系交配ということで応援しているのですが、サイード・ビン・スルール師のところに移ってから未勝利。アンドレ・ファーブル師のところにいた方が良かったんじゃないでしょうか。

Earl Of TinsdalはGalileo全弟Black Sam Bellamy産駒。Black Sam Bellamyは名門フェールホフ牧場で供用されていましたが、2009年からはイギリスのShade Oak Studというところに移っているようですね。Earl Of Tinsdalはドイツ供用時代の産駒で、Black Sam Bellamyが出した初めてのGIウイナーになります。独セントレジャー馬Valdinoなど、重賞勝ち馬は出していました。
Shade Oak Studのホームページには"National Hunt Racing & Breeding"と書かれていますが、この馬が障害用種牡馬としてのみ供用されているようならもったいないように思います。金持ち社台が引っこ抜いて日本で供用すればいいのに。日本で供用しても成功はしないですが、牝系に入っての底力源としては大きく期待できるでしょう。

配合的にはFrankelと同じくNorthern DancerとBuckpasserがクロスします。しかし、母父DanehillのNorthern DancerとBuckpasserがクロスしていたFrankelに対し、Earl Of Tinsdalの場合は祖母父の愛ダービー馬El Gran SenorのNorthern DancerとBuckpasserであって、この時点で距離適性はもうちょっと長く考えて良さそうですし、残り1/4からRaise a Nativeクロスが発生するFrankelに対し、Earl Of Tinsdalは母父がMill Reef系Dashing Bladeで父Sadler's Wells系×母父Mill Reef系のニックスになっています。なるほどと思える部分が多いいい配合だと思います。

オークス馬候補

2011-08-12 19:56:44 | 競馬日記
合田さんがオークス馬候補について書いています(記事)。この時期の前売り1番人気と言っても玉石混淆で、勝つわけがないだろと突っ込みたくなるような馬も見られるのですが、今年は玉の方です。

BallydoyleのWasという馬で、Galileo産駒、祖母Park Expressは愛チャンピオンS(合田さんは2歳GIフェニックス(フィーニックス)Sと間違えていますが、Phoenix Champion Stakesです)の勝ち馬で、その産駒にGalileo産駒のダービー馬New Approach、Wasの母Alluring Parkの全兄で高松宮記念のシンコウフォレストがいます。フィーニックスSのAlfred Nobelも近親にいます。牝系に関してはブラックタイプを見るのが早いですね(Alfred Nobel)。
血統構成的にはクロス馬が多い点以外の不満は全くありません。見事ですね。もちろん日本で走らせたら普通は駄目ですが。
組み合わせで言えばダービー馬New Approachの3/4同血です。また母Alluring ParkはCape Crossと父、母父が同じ(3/4同血)で、GalileoとSea the Starsは兄弟ですから、Sea the Starsの7/8がWasの5/8と同じです。距離は母父Green Desertの印象以上に持ちますし、この配合で強いなら本当に強いんじゃないかと思います。

この血統で、エイダンが調教していて、強いなら、そりゃ前売りが売れるだろうと思います。

常識破り

2011-08-10 19:51:21 | 競馬日記
凱旋門賞への出走を目指す日本馬たちがプレップレースに登録しています(記事)。ヴィクトワールピサナカヤマフェスタヒルノダムールの3頭はフォワ賞に登録。3歳馬ナカヤマナイトはニエル賞と10月1日のドラール賞に登録しました(凱旋門賞に出られなかったときのためでしょう)。
そして今日、無事成田から出国した模様です(記事)。仁川経由の予定が直行便になったというのは良い知らせです。誰かが日本の馬のために尽力してくれたんでしょうか。

ナカヤマフェスタは凱旋門賞に直行するプランもあるとのこと(記事)。信じられないですね。年初戦が凱旋門賞だった凱旋門賞馬なんて聞いたことがありません。ディープインパクトが3着に敗れたときも宝塚記念から間隔が空きすぎたんじゃないかと言われました。「常識」というものを気にする人なら凱旋門賞までに1回使えないようならやめておこうと思いそうです。この大一番でそのような常識破りなプランを持つ二ノ宮師をむしろ支持したくなります。
勝つか負けるかは分かりませんが、まだ日本の馬が勝ったことのないレースですから常識や周りの反応に惑わされずに納得のいく調整をして欲しいです。

アロンダイト引退

2011-08-05 20:24:31 | 競馬日記
2006年のJCダート馬にして同年の最優秀ダートホースに選ばれたアロンダイトが引退します(記事)。ノーザンホースパークで乗馬になるそうです。

血統的には貴重なエルコンドルパサー産駒で、母はRiverman×Ribot×Prince Taj×Vieux Manoirという魅力的な累代交配で、母キャサリーンパーは重賞入着馬、祖母Regal Exceptionは愛オークス馬、伯父にローマ賞のOrban、曾祖母Rajput Princessは仏1000ギニー馬、その仔にGI2勝のEsprit du Nordがいるなかなかな牝系です。

無事引退を迎えることができて種牡馬入りできない初めての最優秀ダートホースになりました。

Canford Cliffs引退

2011-08-05 00:24:10 | 競馬日記
QEIISに向かう予定だったCanford Cliffsが引退するそうです(記事1記事2)。サセックスSで故障したみたいですね。直線で外に大きくよれていったのと関係しているかもしれません。引退後はCoolmore Irelandで種牡馬入りするそうです。

現在Coolmore Irelandに繋養されている種牡馬は以下の通り。

Alfred Nobel:Danehill系、Danzigクロスを持つ
Aussie Rules:Danehill直仔
Choisir:Danehill系
Danehill Dancer:Danehill直仔
Duke Of Marmalade:Danehill直仔
Dylan Thomas:Danehill直仔
Excellent Art:Nureyev系、Danehill、Sadler's Wellsフリー
Fastnet Rock:Danehill直仔
Footstepsinthesand:Storm Bird系、Danehill、Sadler's Wellsフリー
Galileo:Sadler's Wells直仔
High Chaparral:Sadler's Wells直仔
Holy Roman Emperor:Danehill直仔
Hurricane Run:Sadler's Wells系
Mastercraftsman:Danehill系
Montjeu:Sadler's Wells直仔
Oratorio:Danehill直仔
Peintre Celebre:Nureyev直仔、Danehill、Sadler's Wellsフリー
Rip Van Winkle:Sadler's Wells系
Rock Of Gibraltar:Danehill直仔
Starspangledbanner:Danehill系
Strategic Prince:Danehill系
Thewayyouare:Kingmambo直仔、母父Sadler's Wells
Yeats:Sadler's Wells直仔

父系はほとんどがNorthern Dancer系で、Danehill系13頭、Sadler's Wells系6頭、Nureyev系2頭、Storm Bird系1頭。他系はMr. Prospector系Thewayyouareのみ。
Canford Cliffsは父系がHail to Reason系Stop the Music分枝で、DanehillもSadler's WellsもNureyevもStorm BirdもMr. Prospectorも持ちません。Coolmoreの中では貴重な種牡馬になります。あまりに偏っているのではないかと思っていましたが、ようやくこういう種牡馬が繋養されることになります。
Galileo×DanehillのCoolmore黄金ニックスの牝馬に対して使えるのがいいですね。
配合例:Canford Cliffs×Frankel
悪くないですね。