全ての2歳戦をチェックしているわけではないので、たまたま目に付いた馬についてです。
当然ながら観点は血統です。
まずは藤沢和雄厩舎の良血馬ダノンデインヒル。名前の通り父はデインヒルです。祖母はDarshaanの母、母父はTop Ville。となると、母は当然アガカーン殿下の生産馬です。アガカーン殿下がデインヒル系を重用している印象はなく(ブログ)(全く使わない訳ではありません、例:Akshar)、この馬はSwersky and Associates and Orpendaleの生産となっています(netkeiba.com)。Thoroughbred Databaseを見ると、兄姉にSadler's Wells産駒なんかもいるようですね。
アガカーン殿下がデインヒルをあまり用いないのは、アガカーン殿下の持つ牝馬との相性が悪いからではありません。例えば今年の仏2000ギニー馬Aussie Rulesの場合、祖母まではアガカーンスタッドが関係しているかもしれません*。
配合の印象としては、日本に向きそうにないです。藤沢厩舎は軽い血統の馬を仕上げるのがうまいのですが、欧州に向きそうなこの馬をどう仕上げるのか注目したいです。
東スポ杯2歳Sでデットーリが乗って惨敗したヴェルトマイスターは異色の配合です。父のマンハッタンカフェ自身が母父Law Society、ドイツの牝系という異色の配合でしたが、ヴェルトマイスターの場合、母も独産プラウドウイングスです。そのため、MagnatやHeroldといったドイツの特殊な血がクロスします。レース後のデットーリのコメントは、もっと距離が伸びた方がいい、って感じだったと思いますが、血統的にもそのように感じます。母父Dashing Bladeがゼロで交配されていることも見逃せません。
同じくマンハッタンカフェ産駒スマートカスタムにも興味があります。Alleged4×4、Tom Rolfe6×6・4のクロスには驚きます。また、母父Tourbillon系ドクターデヴィアス、祖母父Ribot系Run the Gantlet、曾祖母父Mahmoud系Quadrangle、高祖母父Polynesian直仔Imbrosというのもすごいです。ファンタジーSでは惨敗しましたが、阪神JFに登録があります。以前よりスタミナが要求される可能性のある阪神1600mではどうでしょうか。
ベタですが、ニュービギニングも注目です。今週デビュー予定です。父がアグネスタキオンに変わったと聞くとディープインパクトより適距離が短くなったように思ってしまうのですが、DonatelloやAuroraをクロスしています。といっても胴が詰まった体型のようですし、ステイヤーってことはないと思いますが。調教は兄と違って今ひとつのようです。実戦での変わり身があるのでしょうか。
最後に、もっともベタなフサイチホウオー。東スポ杯2歳Sのパフォーマンスには参りました。ジャングルポケット産駒でHyperion-Gainsborough主体。東京コースの差し脚勝負にはめっぽう強そうです。
*注:Alruccabaの生産者が誰なのか探せないのですが、アガカーン殿下の配合でもおかしくないと思います。高祖母Nucciolinaの孫にNishapour、Nassipour、玄孫にAlamshar。曾祖母の父はゼダーン。これらは全てアガカーン殿下の持ち馬です。クリスタルパレスはDaylami、Dalakhani兄弟の祖母父として使用実績があります。少なくともアガカーン的だと思います。Lanwades Studの基礎繁殖牝馬のようです(リンク)。
当然ながら観点は血統です。
まずは藤沢和雄厩舎の良血馬ダノンデインヒル。名前の通り父はデインヒルです。祖母はDarshaanの母、母父はTop Ville。となると、母は当然アガカーン殿下の生産馬です。アガカーン殿下がデインヒル系を重用している印象はなく(ブログ)(全く使わない訳ではありません、例:Akshar)、この馬はSwersky and Associates and Orpendaleの生産となっています(netkeiba.com)。Thoroughbred Databaseを見ると、兄姉にSadler's Wells産駒なんかもいるようですね。
アガカーン殿下がデインヒルをあまり用いないのは、アガカーン殿下の持つ牝馬との相性が悪いからではありません。例えば今年の仏2000ギニー馬Aussie Rulesの場合、祖母まではアガカーンスタッドが関係しているかもしれません*。
配合の印象としては、日本に向きそうにないです。藤沢厩舎は軽い血統の馬を仕上げるのがうまいのですが、欧州に向きそうなこの馬をどう仕上げるのか注目したいです。
東スポ杯2歳Sでデットーリが乗って惨敗したヴェルトマイスターは異色の配合です。父のマンハッタンカフェ自身が母父Law Society、ドイツの牝系という異色の配合でしたが、ヴェルトマイスターの場合、母も独産プラウドウイングスです。そのため、MagnatやHeroldといったドイツの特殊な血がクロスします。レース後のデットーリのコメントは、もっと距離が伸びた方がいい、って感じだったと思いますが、血統的にもそのように感じます。母父Dashing Bladeがゼロで交配されていることも見逃せません。
同じくマンハッタンカフェ産駒スマートカスタムにも興味があります。Alleged4×4、Tom Rolfe6×6・4のクロスには驚きます。また、母父Tourbillon系ドクターデヴィアス、祖母父Ribot系Run the Gantlet、曾祖母父Mahmoud系Quadrangle、高祖母父Polynesian直仔Imbrosというのもすごいです。ファンタジーSでは惨敗しましたが、阪神JFに登録があります。以前よりスタミナが要求される可能性のある阪神1600mではどうでしょうか。
ベタですが、ニュービギニングも注目です。今週デビュー予定です。父がアグネスタキオンに変わったと聞くとディープインパクトより適距離が短くなったように思ってしまうのですが、DonatelloやAuroraをクロスしています。といっても胴が詰まった体型のようですし、ステイヤーってことはないと思いますが。調教は兄と違って今ひとつのようです。実戦での変わり身があるのでしょうか。
最後に、もっともベタなフサイチホウオー。東スポ杯2歳Sのパフォーマンスには参りました。ジャングルポケット産駒でHyperion-Gainsborough主体。東京コースの差し脚勝負にはめっぽう強そうです。
*注:Alruccabaの生産者が誰なのか探せないのですが、アガカーン殿下の配合でもおかしくないと思います。高祖母Nucciolinaの孫にNishapour、Nassipour、玄孫にAlamshar。曾祖母の父はゼダーン。これらは全てアガカーン殿下の持ち馬です。クリスタルパレスはDaylami、Dalakhani兄弟の祖母父として使用実績があります。少なくともアガカーン的だと思います。Lanwades Studの基礎繁殖牝馬のようです(リンク)。