うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Fasig-Tipton Florida select sale

2013-03-26 20:23:03 | セリ
Fasig-Tipton Florida select saleが行われました(結果)。100万ドル超えは2頭(記事1記事2)。

160万ドル:Bernardini×Hishi Aspen(牡)
110万ドル:A.P. Indy×Foxy Danseur(牝)

日本人の落札馬と分かるものは2頭。どちらも吉田勝己氏名義の落札。

30万ドル:Smart Strike×Tejida(牡)
15万ドル:Tiznow×Last Crown(牝)

最高額だったBernardini×Hishi Aspenの母は日本で走り、秋華賞にも出走したヒシアスペンです。よって生産者は昨年亡くなった阿部雅一郎氏。日本人の生産馬がアメリカで100万ドル以上の評価をされたのはうれしい限りです。
配合はNorthern DancerとSecretariatの系列ぐるみでリードする形態で、そこにMr. Prospector、Buckpasser、Dr. Fagerのクロスが加わり、垢抜けない感じになってしまっています。ただ、Bull Dog (Sir Gallahad) - Teddyがきれいに配置されていますので(Secretariat、Mr. Prospector、Buckpasser、Dr. FagerはTeddyを持つ)、そんな大きなマイナスとは感じません。

A.P. Indy×Foxy Danseurは世代がズレていて、いい配合には見えませんね。

Smart Strike×TejidaもMr. Prospector 2 x 5があるように世代がズレていますが、これ以外はそんなに悪い感じはないです。ブレイクランアウトと似たところがありますね。

Tiznow × Last Crownは母がChief's Crownの半妹。こちらもBold Ruler 7 x 4と世代がズレています。

世代がばっちり合ったきれいな配合が少ないですね。そういう時期なんでしょうか。

2012 Keeneland November Breeding Stock Sale

2012-11-22 20:55:46 | セリ
2012 Keeneland November Breeding Stock Saleを忘れていました。Rachel Alexandra全妹が放出されることになっていたセールです(ブログ)。

そのSamantha Nicoleを買ったのはRachel Alexandraをケンタッキーオークス後に購入したStonestreet Stableでした。モリソンの放出馬でStonestreet Stableが買ったのはこれだけで、Rachel Alexandraの妹一本釣りでした。

日本の馬主が買った100万ドルオーバーの馬は吉田勝己氏が買ったZazu(210万ドル)のみでした。GI2勝馬です。
Pulpitの系統は好きではないのですが、Secretariat - Bold Ruler主導でそれなりに見どころがある馬ですね。

でも何を付けましょうかね。世代が進んでいて合いにくそうなのが気になります。エイシンフラッシュなんかでどうなんでしょう。
エイシンフラッシュ × Zazu

Fasig-Tipton November Sale

2012-11-11 22:09:34 | セリ
Fasig-Tipton November Saleが終わりましたね(結果)。

年度代表馬Havre de Graceが上場されることで注目されました。何と1000万ドルという超高額で落札されました(記事1記事2)。
日本の馬主が買わないかと思いましたが、Tizwayの生産者のWhisper Hill Farmというところが買ったようですね。
そんなわけで、Tizwayの父Tiznowを合わせてみると、悪くないじゃないですか。

Tiznow × Havre De Grace

アメリカでそれなりの形態の配合は出来そうですね。


日本人の100万ドル以上の購買は6頭。

Contested:230万ドル、社台ファーム、主な勝ち鞍:エイコーンS、テストS
Tapitsfly:185万ドル、吉田勝己、主な勝ち鞍:ファーストレディーS、ジャストアゲームS
Santa Teresita:175万ドル、社台ファーム、主な勝ち鞍:サンタマリアH
Musical Romance:160万ドル、吉田勝己、主な勝ち鞍:BCフィリー&メアスプリント、プリンセスルーニーH
C.S.Silk:145万ドル、社台ファーム
Hot Cha Cha:100万ドル、吉田勝己、主な勝ち鞍:クイーンエリザベスII世チャレンジカップS

並べてみたらこんなんでいいじゃないかという配合例を思いつくかと思ったのですが、特にひらめかないです。

放出

2012-08-02 19:51:30 | セリ
年度代表馬Havre de Graceが11月のFasig-Tiptonで売りに出されることになりました(記事)。また、Rachel Alexandraの馬主がストックを放出するようで、Rachel Alexandra全妹とその近親を含む22頭もの馬が11月のKeenelandで売りに出されることになりました(記事1記事2)。
どちらも大きなイベントになりそうですね。

Havre de GraceはSummer SquallA.P.IndyDuke of MarmaladeLemon Drop KidゲイメセンRaja BabaPlugged Nickle等々、数多くの名競走馬、名種牡馬を出している牝系出身。この牝系の名牝ですから、繁殖牝馬としての期待も大きいでしょう。アメリカ国内に残ることを考えればSeattle Slewを使えることがメリットになりそうですし、近年北米でも実績を残しつつあるSadler's Wellsも使うことができます。日本人が買うならサンデーサイレンス系と合わせてHalo近交でも狙いますか。

Rachel Alexandra全妹の方はHaloフリーなので、日本人にはこちらの方が狙いやすいのかもしれません。まだ1歳馬なので、こういう血統の馬が日本で走ったらどうなるかというのも、繁殖に入る前に楽しめます。

ということで、11月のセリは注目です。社台か、マエコウさんか、栄進さんか、多田さんか、そういう海外のセリで実績のある人が大人買いしませんかね。

セレクトセール結果

2012-07-19 23:12:04 | セリ
セレクトセールが終わっています。高額落札馬(1億円超)のみ取り上げます。

1歳馬
ディープインパクト×アドマイヤキラメキ:2.5億円
ディープインパクト×グレイトサンライズ:1.5億円
ネオユニヴァース×マンデラ:1.5億円
ディープインパクト×ダイヤモンドディーバ:1.4億円
ディープインパクト×スーア:1.1億円

当歳馬
ディープインパクト×スカイディーバ:2.5億円
ディープインパクト×ラヴアンドバブルズ:1.45億円
ハービンジャー×ケアレスウィスパー:1.35億円
ディープインパクト×カリ:1.2億円
ディープインパクト×プリティカリーナ:1.1億円

ブラックタイプの観点からは見事な良血馬ぞろいです。
配合という観点からはネオユニヴァース×マンデラが一番気になります。Reliance 5 x 5が特殊な血をまとめ、Almahmoud 5 x 6、Tudor Minstrel 7 x 5でリードする形態。AlmahmoudとTudor Minstrelはスピード系ですが、RelianceやDonatelloのスタミナが効いていて、距離は持ちます。Acatenangoの活かし方は半兄ワールドエースより上で、こんな配合で日本で活躍できるのかという面も含めて注目すべき馬です。

全姉、全兄が活躍しているディープインパクト×ラヴアンドバブルズはオーストラリア人による落札。海外で走らせてみて欲しいです。

Alzao 3 x 5のディープインパクト×カリも気になりますね。母方の世代が新しめでぴったり合っているわけではないのですが。

2011 Keeneland September sales終わり

2011-09-27 00:55:17 | セリ
2011 Keeneland September saleのSession 6-13の日本人(と思われる人の)落札馬です。見落としはあると思います。

Hip No.1351 Afleet Alex×Diablo's Bobett:株式会社レックス、25,000ドル
Hip No.1584 Lawyer Ron×Salty Beach:有限会社ビッグレッドファーム、120,000ドル
Hip No.2113 Successful Appeal×Yanquee Reign:株式会社レックス、47,000ドル
Hip No.2317 Langfuhr×Latte:有限会社ムラヤマ・ブラッドストック、26,000ドル
Hip No.2391 Tiz Wonderful×Proof Positive:株式会社レックス、15,000ドル
Hip No.2417 Tiz Wonderful×Run Withthe Spirit:有限会社ムラヤマ・ブラッドストック、30,000ドル
Hip No.2421 English Channel×Sankara:有限会社ビッグレッドファーム、30,000ドル
Hip No.3582 Macho Uno×Legs O'Neal:大谷正嗣、14,000ドル

ちょっと落札者の顔ぶれが変わりましたね。レックス、BRF、ムラヤマ・ブラッドストック(村山卓也氏)が買われています。
ずいぶん癖のある配合も見られます。

Hip No.1351はアフリートの系統をアメリカで伸ばしてくれているAfleet Alex産駒。少しすっきりしないところがありますがまずまずだと思います。
Hip No.1584はなかなか目にしないGrey Dawnのクロスを持ちます。さすがBRF。
Hip No.2113はアメリカでMan o'War系を伸ばしているSuccessful Appealの仔。母内にLucky Debonairというこれまた滅多に見ないクロスを持ちます。そこそこいいと思います。
Hip No.2317はNearcticの主導が明確。値段も手頃でいいと思います。
Hip No.2391は父の母と母父が呼応しています。ダート向きでしょうね。
Hip No.2417の母はブライアンズタイムの妹。母内のRibotの位置がかなりずれています。
Hip No.2421の牝系はアガカーンスタッド出身。それに父English Channelで芝向きの可能性が高いです。Sheshoonの6 x 4というのはどうなんでしょうね。
Hip No.3582はMr.Prospectorの系列ぐるみの主導が明確。母内のBoldnesianクロスというのもちょっと珍しいです。

この中で気になるのは価格まで込みでHip No.2317です。
全体ではAdorationの仔Hip No.27、English Channel全妹Hip No.39、Wonder Againの仔Hip No.137、Mr.Prospector主導が明確なHip No.496です。中でも1回目に取り上げたHip No.27、Hip No.39、Hip No.137の3頭は血統的価値が高いですね。そして安い(日本に持ってくるに当たっての諸経費なんかがどれくらいかかるのか知りませんが)。例えばEnglish Channel全妹が社台からセレクトセールに上場されていたら3000万円で買えるとは考えにくいです。

2011 Keeneland September sale続き

2011-09-20 02:03:07 | セリ
2011 Keeneland September saleのSession 3-5の日本人(と思われる人の)落札馬です。派手なのはSession 2までですが、まだ日本人による落札が見られます。

Hip No.261 Scat Daddy×Russian Broad:株式会社栄進堂、220,000ドル
Hip No.297 Distorted Humor×Shining Through:株式会社栄進堂、250,000ドル
Hip No.335 Tale of the Cat×Spread:加藤久枝、30,000ドル
Hip No.376 Curlin×Sweet Belle:株式会社栄進堂、170,000ドル
Hip No.496 Curlin×Wild Gams:株式会社栄進堂、170,000ドル
Hip No.677 Speightstown×Colonial Glitter:森秀行、115,000ドル
Hip No.794 English Channel×Flashy Four:小崎憲、105,000ドル
Hip No.831 Medaglia d'Oro×Go Classic:前田幸治、170,000ドル
Hip No.879 Medaglia d'Oro×Home From Oz:株式会社栄進堂、500,000ドル
Hip No.906 Giant's Causeway×Jewel in the Crown:株式会社栄進堂、300,000ドル

栄進堂さんはここでも積極的ですね。小崎憲調教師が落札されています。

Hip No.261はMr. ProspectorのRaise a NativeとNashuaを強調。
Hip No.297はナンソープSのBahamian Pirateの半弟。祖母は重賞勝ち馬、祖母の兄弟にトライマイベストEl Gran Senor。HaloのHail to Reasonをクロスする形態で日本にも適応できそうです。
Hip No.335はMr. Prospectorの系列ぐるみが目に付きますが、かなりのアメリカンで日本では少し不安があります。
Hip No.376はCurlinの初年度産駒。かなりの近親交配馬で不安です。
Hip No.496はこちらもCurlin産駒。Mr. Prospector系列ぐるみがシンプルに主導し、日本でどうなのかは分かりませんが、興味のある配合です。
Hip No.677は若干、近親交配がきつめですが、強調した血の連携はいいですし、方向性はあっています。
Hip No.794はEnglish ChannelでBold RulerとNative Dancerでリードする形態。芝も走れるかもしれません。
Hip No.831はGone Westを生かしている点は面白いと思います。
Hip No.879はEl Prado強調型というのは面白いですね。
Hip No.906の曾祖母はRainbow Questウォーニングコマンダーインチーフの祖母Where You Lead。世代のバランスが良くないのが残念です。

この中ではHip No.496とHip No.879に興味があります。

2011 Keeneland September sale

2011-09-14 00:40:36 | セリ
2011 Keeneland September saleのSession 2までの日本人(と思われる人の)落札馬です。セールの結果の表から日本人だと気づいたものを書き出しているので、見落としがあるはずです。

Hip No.16 Unbridled's Song×Sweet Mariage:前田幸治、225,000ドル
Hip No.27 Galileo×Adoration:株式会社栄進堂、200,000ドル
Hip No.39 Smart Strike×Belva:多田信尊、400,000ドル
Hip No.41 Giant's Causeway×Bless:株式会社栄進堂、300,000ドル
Hip No.49 Unbridled's Song×Cat Chat:多田信尊、250,000ドル
Hip No.51 Midnight Lute×Clay's Rocket:幅田昌伸、250,000ドル
Hip No.58 Tale of the Cat×Ecology:株式会社栄進堂、400,000ドル
Hip No.96 Unbridled's Song×Ocean Drive:森秀行、225,000ドル
Hip No.97 Unbridled's Song×Oonagh Maccool:多田信尊、585,000ドル
Hip No.105 Exchange Rate×Queen's Play:栄進牧場、350,000ドル
Hip No.137 Smart Strike×Wonder Again:多田信尊、300,000ドル
Hip No.146 Street Sense×Autumnal:多田信尊、375,000ドル
Hip No.170 Unbridled's Song×Folklore:前田幸治、385,000ドル
Hip No.190 Street Cry×Love and Happiness:大谷正嗣、180,000ドル


栄進、多田氏、マエコウさん、オリオンファーム大谷さん、森師、とおなじみの名前が並んでいます。幅田さんというのはあまり知らないのですが、ヴンダーの馬主さんですね。ここまでの14頭中5頭がUnbridled's Song産駒というのが意外です。Unbridled's Songは1993年生まれのベテラン種牡馬で3頭のBC勝ち馬を出すなど成功していますが、日本では重賞勝ち馬はラヴェリータのみ。からきし駄目というわけではないですが、すごくあっているわけでもありません。じゃあどの種牡馬がいいのかと言われてもCaerleonのように日本で何頭もGI馬をだすような種牡馬はそうそういないですし、内国産種牡馬の活躍が目立つ状況ですから困ってしまうのですが。

Hip No.16はAshadoの近親。Unbridledの系統によく見られるDr.Fagerクロス型。ダート向きでしょう。
Hip No.27の母AdorationはBCディスタフの勝ち馬。近親からは他には活躍馬は出ていませんが、良血馬と言っていいでしょう。父Galileo×母父Danzig系のニックスでBuckpasserまでクロスしています。欧州で流行の形態で、向こうで走らせる方が確率は高いでしょうが、なんせ良血馬ですから20万ドルで買えるというなら買ってしまうのも分かります。
Hip No.39はEnglish Channel全妹。これが40万ドルというのはお買い得価格かもしれません。Smart Strike産駒ですが、母父がTheatricalで芝に向いた配合です。
Hip No.41の母はFusaichi Pegasus全妹。半兄はフサイチギガダイヤ。フサイチギガダイヤの方がいいですね。
Hip No.49の祖母はBCジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬。5代内アウトクロスなのは好感が持てますが、ダートの方がいい気がします。
Hip No.51はチャンピオンスプリンターMidnight Lute産駒。Dr.FagerやBuckpasserのクロスでReal Quietの血を生かしています。ダートの短距離でしょうか。
Hip No.58はブルーグラスSなどのGeneral Quarters半弟。コテコテと近親交配がありますが、近交しているクロス馬の種類はGeneral Quartersと共通します。こういう形態で日本で走れるんでしょうか。
Hip No.96は母が重賞勝ち馬。Raise a Nativeに絞っているのは好感が持てるところです。
Hip No.97の母は重賞勝ち馬。父母ともにアメリカンであるに関わらず、Wild Riskを伴うLe Fabuleuxという傾向の異なる血が最前面でクロスしているのはどうなんでしょう。
Hip No.105はMarsh Sideの姪。Mr. Prospector系列ぐるみ。
Hip No.137の母Wonder AgainはダイアナHなどを勝ったGI馬で、グラスワンダーの全妹です。Raise a NativeとNashuaによりMr. Prospectorを強調しています。母、伯父は芝馬でしたが、ダートも走れそうな感じです。
Hip No.146は垢抜けない配合。
Hip No.170の母はBCジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬。父と祖母が相似形でStorm CatとMr. Prospectorの近親交配になっています。ブレイクタイムを思い出しました。
Hip No.190はバレリーナSのHappy Ticketの姪。父の母と祖母の呼応でヨーロピアンな要素が生きています。

興味のあるのはHip No.27、Hip No.39、Hip No.137です。

セレクトセール雑感

2011-07-13 19:45:55 | セリ
ディープインパクト産駒大人気。圧倒的な繁殖牝馬の質・量を背景に既にある程度の成功を確実なものにしたディープインパクトの産駒は落札額、落札率ともに今回のセールで最上位。

ダイワメジャー産駒が1億円超え。ダイワメジャーからそんな高い馬が出るとは思っていませんでしたが、新馬戦でいきなりワンツーフィニッシュを決めたのが影響したかもしれません。リーディングサイアーのキングカメハメハヴィクトワールピサを出したネオユニヴァースから高額落札馬が出たのは自然です。

シンボリクリスエスがメルトダウン。繁殖牝馬の質・量ともにものすごい待遇を受け、過去にはダノンマスターズが超高額で落札されたシンボリクリスエスですが、もっとも活躍した馬はダートGI3勝のサクセスブロッケンで、芝GI未勝利、クラシックに出走できる馬がほとんどおらず、母父サンデーサイレンスの成績が振るわないという状況が続き、アリゼオの全妹が1000万円で主取という状況に。今年の2歳馬が最後の勝負でしょう。

メイショウサムソン産駒は母父がサンデーサイレンス系の馬が多数上場。瞬発力に富んだサンデーサイレンス系に対して持続力で押し切るメイショウサムソンを付けるのは自然で、社台がメイショウサムソンを入手した目的はここにあったことでしょう。非サンデーサイレンス系ではシンボリクリスエスより待遇は下で、実際に成功するかは未知数ながら、意図が明確なのはいいことです。高い馬はいませんでしたが、落札率は上々。

セレクトセール

2011-07-13 00:05:37 | セリ
1億円越えは1歳馬2頭、当歳馬3頭の計5頭。

1歳馬
3.6億円:ディープインパクト×エアグルーヴ(牝)
2.6億円:キングカメハメハ×マイケイティーズ(牡)

当歳馬
2.5億円:ネオユニヴァース×ウインドインハーヘア(牡)
1.3億円:ディープインパクト×マジックストーム(牡)
1.0億円:ダイワメジャー×カチバ(牡)

落札額が最高だったのはディープインパクト×エアグルーヴの1歳馬。牝馬で3.6億円。ちょっとやそっとじゃ取り返せる金額ではなく、繁殖まで見込んでのこと(記事)。全姉グルヴェイグがオークス出走にこぎ着けましたし、箸にも棒にもかからない可能性は低いでしょう。
アドマイヤムーン半弟キングカメハメハ×マイケイティーズが2.6億円。マイケイティーズの仔はエアグルーヴほどは粒ぞろいではないので、ギャンブル度は上がります。

当歳馬の最高額はディープインパクト半弟。近親から重賞で活躍する馬が多数出ています。ヴィクトワールピサ同様、Crepelloがクロスしていますが、Halo、Machiavellianのスピードが生きていたヴィクトワールピサに対し、6代目からクロスするWild Risk、豊富なHyperionとスタミナが豊富です。欧州12Fを狙えるだけのスタミナを持っていますが、そう言う話が出るところまで出世できるかどうか。スタミナ豊富なので仕上げにくく、日本では不利かもしれません。
ディープインパクト×マジックストームはそんなにすっきりした配合ではないですし、母は米GII勝ち馬ですが、まだBlack-type producerではありません。馬体等が良かったんでしょうか。
ダイワメジャー×カチバはTurn-toクロスの世代がずれていたり、Crimson Satan、Victorianaのようなこの配合における効果が分からないクロスがあったり、あまり惹かれない配合です(ノーザンテースト内Victoria Parkの弱点を消すという点は参考になりますが)。これも見た目が良かったんですかね。

捨てるほど金があったら買ってみたかったのはネオユニヴァース×ウインドインハーヘアです。