うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Barbaro安楽死

2007-01-30 20:04:00 | 競馬日記
Barbaroが安楽死処分となりました(記事)。
一時期、回復中とも伝えられていたのですが(ブログ)、残念ですね。

日本では名種牡馬アンバーシャダイが亡くなりました(記事)。こちらも骨折による安楽死処分です。ただ、こちらは種牡馬としての活動も無事卒業し、名馬としての使命を既に全うした後でした。体調自体は良かったそうですが、年齢は30歳で、年齢だけを見るなら大往生と言っていいでしょう。

マイネルヘンリー

2007-01-28 23:57:25 | 競馬日記
東京で行われた特別戦ゆりかもめ賞をメジロマックイーン産駒マイネルヘンリーが勝ちました。

メジロマックイーンは昨年4月に亡くなりました。そのときのブログでSadler's Wellsとの組み合わせはもっと試されて良かったと書いたのですが、本馬はその組み合わせです。
勝ちタイム2:27.1は3歳のこの時期としては優秀でしょう。祖母父もVaguely Nobleで、長い距離の方がいいのは間違いないので、じっくり見て行きたい一頭です。

中島理論的にはメジロマックイーンのゼロ交配。4代血統表できれいに父系を変えています。

私が食べたことのある虫

2007-01-25 21:11:01 | 農・食・医・環境
虫を食べる習慣は日本を含めた世界中にあると書きましたが、私自身が実際に食べたことのある虫を挙げてみます。

カイコ(蛹):学生のとき、佃煮を長野県民が大学に持ってきたので食べてみました。長野ではカイコ、イナゴ、蜂の子などを食べる習慣が残っています。カイコの蛹は後味が非常に変な感じであまりおいしくありませんでした。

イナゴ:佃煮を食べました。全く問題なく、おいしかったです。要するにエビですね(エビも昆虫も節足動物)。ちなみにカイコの蛹を持ってきた長野県民は大学構内でイナゴを捕まえて自分で佃煮を作っていました。

ノコギリヒラタムシ:市販のスナックの松の実に生きた虫が混入していました。混入事例を体験したのはこれだけです。成虫が数頭いたので、卵や小さな幼虫もいたことでしょう。目に付いた成虫を除いて松の実を食べました。卵や小さな幼虫は生きたまま松の実と一緒に食べたかもしれませんね。一切気にしていないですけど。恐らく購入時点で既に混入していたと思われますが、全然気にならなかったので、クレームは付けませんでした。
(もし私がクレーム対処をする方で、「じゃあお前が食べてみろ」と言われれば、「ほな食べましょか」って感じであっさり食べてしまったかも。それはそれで違った方向に問題がこじれそうな。もともと「じゃあお前が食べてみろ」ってのはチンピラの理論で、話をおさめる気がないので困ってしまいますね。)

Bamboo Caterpillar:タイに行ったときに昆虫屋台で飯を食おうと思っていたのですが、時間がありませんでした。それを知り合いに言ったらタイで買ってきた缶詰をくれました。ぽりぽりした感じでおいしかったです。油で炒めた感じでした。同僚の家で食べたのですが、同僚の虫嫌いの子(当時3歳、食い意地は張っている)がめちゃくちゃ気に入って食べまくっていました。

Cricket(コオロギ):これもタイ土産の缶詰。タイの虫はおいしく調理してあります。bamboo caterpillarのところのリンクにもcricketはタイで食べられていると書いてます。

タイではタガメやクモも食べてみるつもりだったのですが、時間がなくて残念でした。不二家のチョコレートに入っていた蛾(写真を見ればすぐに種が分かる有名な蛾でした)もそのうち食べてみます。

チョコ菓子にガ

2007-01-24 23:20:46 | 農・食・医・環境
不二家のチョコレートに蛾が混入していたそうですね(記事)。

『工場長らは「害はない」と説明した』そうですが、その通りでしょう。
虫は日本を含む全世界で食用にされていますし、チョコレートに混入する蛾の類は50年ほど前ならほぼ日常的に米に発生したようなものです。特に害はないと考えるのが妥当です。
アレルギーとか、寄生虫とか、雑菌とかの話を持ち出せば、リスクゼロではないですが(昆虫に限らず動物を生食する場合には寄生虫、雑菌のリスクを背負います。またリスクゼロはいかなるものでもあり得ないです)、虫自体には毒性はないと思っていいでしょう。一般論として、虫は食べても大丈夫です(マメハンミョウの類を除く)。生きた虫を大量に食べる、なんてのはやめた方がいいですが(生きたまま虫を食べる習慣のある民族、個人は存在しますので、やめなければならない訳でもないでしょう)、たった1匹の虫を重大に考える必然性はありません。
世界的にも虫自体はハザードとして認識されていないはずです(食品衛生上の危害原因)。ハザードではないものに対して過剰な対策を取るのは合理的ではないと考えられています。つまりこのような事例をセンセーショナルに取り上げて騒ぎ立てる日本の現状は合理的ではありません。
病原細菌などに対する対策とは別の話です。病原細菌はハザードです。

また、この種の蛾は普段目につかないだけでほとんどの家庭で発生しています(フェロモントラップを設置すれば捕まえられるでしょう)。食品への混入もよくあることです。それはチョコレートに限ったことではありません。
日本は夏から秋にかけて虫の声を楽しむ習慣があったり(「虫の声」という表現もすばらしい)、虫に対して寛容なところでした。しかしながら、最近は極端な清潔志向のため、虫が迫害されてしまっています。「極端な清潔志向」を追求すれば、害のない虫を殺すために人体や環境に有害な薬剤を多量に使う(殺虫剤はハザードです)、なんてことが起こりかねません。

WTRRへの異議

2007-01-24 19:40:38 | 競馬日記
racingpostなど、国外の複数のジャーナリストがディープインパクトのレーティングが低すぎると言っていることについて、合田さんがレポートしてくれています(記事)。

RPRではディープインパクトは133であり、Invasorの129、Discreet Cat、George Washingtonの131を上回り昨年の世界最強馬でした。そしてこのレーティングは有馬記念で獲得したものです。

新馬戦から見てきた人間にとっては、ディープがあのような勝ち方をすることを見なれ過ぎているためか、全く無抵抗だった他の馬がふがいなく映ってしまうのですが、他の馬に何もさせなかったディープの方を大絶賛すべきなのかもしれません(もちろん絶賛はしているのですが)。また、有馬記念のメンバーは香港CでPrideのハナ差2着アドマイヤムーンを天皇賞で全く寄せつけなかったダイワメジャー、メルボルンCワンツーのデルタブルース、ポップロック、シンガポール航空国際Cのコスモバルク、JC2着のドリームパスポートなど、実績をみると国際的に高いレベルでした。こういった面々に全く競馬をさせず、ゴール前では流す余裕すらあっての3馬身差完勝です。
評価してくれる人は評価してくれるものだなと誇らしいものではあります。

しかし、誇るだけでは駄目な問題があります。それは日本がパート1国となったためにレースレーティングを維持できない場合はグレードを格下げしなければならないという問題です(これも合田さんの記事)。WTRRはアメリカが過大評価される傾向にありますが、日本の競馬のレベルの高さを正しく評価してもらわないと将来的に困った事態がおこるかもしれません。

JRA賞見直しへ

2007-01-23 22:53:23 | 競馬日記
JRA賞が一部見直し検討されるようです(記事)。
具体的には、最優秀短距離馬と最優秀父内国産馬の2部門が対象となるようです。

最優秀短距離馬は「短距離」というイメージと合わない馬が受賞する現実(例:ダイワメジャー、ヤマニンゼファー)を考慮してのことです。ネーミングの変更と、マイル/スプリントの2部門への分割の二つが検討されるようです。
問題ないのではないでしょうか。レベルの低下を防ぐために「該当馬なし」の年があっていいと思います。

最優秀父内国産馬は廃止が検討されるそうです。「SS三世(サンデーサイレンスの孫)の活躍でマル父全体のレベルが上がり、賞自体の存続意義が薄れたため」とありますが、本当でしょうか。あと2年ほど待って状況を見てからでいいと思います。サンデーサイレンスの仔が種牡馬として活躍し続けることはないでしょうし、出だしぐらい確認してからの方がいいかなと思います。

納豆

2007-01-20 20:16:09 | 農・食・医・環境
「あるある大辞典」が、納豆にダイエット効果があると放送して以来、スーパーなどで納豆が品薄で困っていたのですが、内容に誇張があったそうです(記事)。

私はほぼ毎朝納豆を食べるのですが、これで品薄状態が解消してくれることを期待します。

もともとこのようなプロパガンダ番組は嫌いです。

JRA賞

2007-01-19 20:42:42 | 競馬日記
JRA賞が発表されています(記事)。

年度代表馬 ディープインパクト(栗東・池江泰郎厩舎)
GI4勝ですから文句なしでしょう。
凱旋門賞での薬物使用がフェアプレーに反するとしてディープに投票しなかった記者もいるようです。これはそれなりの理由となるでしょう。
しかし、その凱旋門賞では失格処分を受けています。薬物に関する処分は規定に従って既に受けたと私は考えます。

最優秀2歳牡馬 ドリームジャーニー(栗東・池江泰寿厩舎)
フサイチホウオーも票を集めたようです。レーティングではともに111。
差は勝ったレースのグレードだけですね。

最優秀2歳牝馬 ウオッカ(栗東・角居勝彦厩舎)
文句なしでしょう。

最優秀3歳牡馬 メイショウサムソン(栗東・瀬戸口勉厩舎)
後半は完全におかしなリズムになってしまいましたが、春2冠は立派です。

最優秀3歳牝馬 カワカミプリンセス(栗東・西浦勝一厩舎)
文句なしですね。

最優秀4歳以上牡馬 ディープインパクト(栗東・池江泰郎厩舎)
文句なし。

最優秀4歳以上牝馬 ダンスインザムード(美浦・藤沢和雄厩舎)
ヴィクトリアMと念願の海外重賞を勝ちました。

最優秀父内国産馬 カワカミプリンセス(栗東・西浦勝一厩舎)
文句なし。

最優秀短距離馬 ダイワメジャー(美浦・上原博之厩舎)
勝ったのはマイルCSと天皇賞秋。ダイワメジャーはいわゆる短距離馬ではないです。
安田記念と天皇賞秋を勝ったヤマニンゼファーとほぼ同様のケースです(ヤマニンゼファーはその年のスプリンターズSで2着に入りましたが)。このときもヤマニンゼファーは短距離馬(スプリンター)ではないよな、って議論があったように記憶しています。
活躍しながらも年度代表馬になれなかった馬の距離適正が2000m以下だった場合に贈られる賞、と淡白に考えていいかもしれません。
ヤマニンゼファーの年は年度代表馬がビワハヤヒデで、更におかしかったです。
GI2勝の天皇賞馬とGI1勝の菊花賞馬。全く問題なくヤマニンゼファーが年度代表馬に選ばれるべきだったでしょう。


最優秀ダートホース アロンダイト(栗東・石坂正厩舎)
JCダート一発で受賞です。ちょっとおかしい気がします。
状況としては2002年と似ているので、比較してみます(括弧内はレーティング)。

2002年
イーグルカフェ(116D):JCダート(ダート重賞はこれのみ)
アグネスデジタル(117D):フェブラリーS(ドバイ、香港遠征後、戦線離脱)
ゴールドアリュール(115D):ジャパンダートダービー、ダービーグランプリ、東京大賞典
アドマイヤドン(117D):JBCクラシック
最優秀ダート馬:ゴールドアリュール

2006年
アロンダイト(114D):JCダート(重賞はこれのみ)
カネヒキリ(118D):フェブラリーS(ドバイ遠征、帝王賞後、戦線離脱)
ブルーコンコルド(115D):マイルチャンピオンシップ南部杯、JBCマイル、東京大賞典、黒船賞(GIII)
ユートピア(116D):ゴドルフィンマイル
アジュディミツオー(117D):川崎記念、かしわ記念、帝王賞(地方所属)
最優秀ダート馬:アロンダイト

フェブラリーSを勝ったレーティングでのその年最強馬が戦線離脱した点といい、統一GI3勝馬(しかも中央重賞未勝利)がいる点といい、JCDを勝った馬がダート重賞をそれ以外勝っていない点といい、そっくりですね。
2002年のようにトータルの活躍を見るのなら、ブルーコンコルドが受賞するべきです。JCダートが重要だとするのなら、2002年はイーグルカフェが受賞するべきでした。昨年のJCダートはカネヒキリもアジュディミツオーもユートピアもタイムパラドックスも出走していない薄いメンバーでした(JCD史上初の外国馬参戦なしでもありました)。それはレーティングにも現れ、2002年のイーグルカフェの方が昨年のアロンダイトよりも上です。2006年のJCダートでアロンダイトが受賞できるのなら、2002年のイーグルカフェも受賞できたはずです。アロンダイトはダート戦5連勝ですが、未勝利→500万→1000万→1600万→JCDです。オープンも含めての連勝なら評価に上積みありですが、未勝利、条件戦の連勝では参考にしづらいです(もちろん立派なことではありますが)。イーグルカフェも未勝利、条件戦から走らせてもらえるのなら連勝できたのではないでしょうか。結局、レースの質で判定するしかないのですが、今年のJCDはちょっとは物足りないです。レーティング勝負なら、2002年はアグネスデジタルかアドマイヤドン、昨年はカネヒキリでした。ブルーコンコルドとゴールドアリュールを比較すれば、勝った統一GIの数は同じですが、重賞の数はブルーコンコルドの方が一つ多いです。レーティングは同じです。ブルーコンコルドはダート路線でゴールドアリュールより少し上の活躍をしたと言っていいでしょう。地方馬を入れていいのなら、アジュディミツオーは極めて有力な候補です。カネヒキリにもブルーコンコルドにも勝ったことがあり(昨年、カネヒキリに先着した日本馬はアジュディミツオーのみ)、レーティングはカネヒキリの次に高いです。
イーグルカフェ、ブルーコンコルドではなく、アロンダイト、ゴールドアリュールが受賞できたのはこれらが社台系だからでしょうか。


最優秀障害馬 マルカラスカル(栗東・瀬戸口勉厩舎)
暮れの中山大障害で受賞です。